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115 ◇共通の話題があると盛り上がる
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いっちゃんが外食をオーケーするなんて、と晃は驚いた。しかも、かなり乗り気な様子が表情で分かる。こんな事なら、今までの誘いを全て断るのでは無かったかな、なんてことを思った。
けれど、正直、かなり疲れていた。普段の、授業とバイトの両方をこなす生活より、仕事だけの生活の方が余裕がありそうなものなのに、一日毎に消耗するのが分かった。慣れてきたスーパーの品出しの仕事とはまた、気の使いようが違う。人間相手の仕事って大変だ、としみじみ実感した。なにせ、命を預かっている。
その上、子どもたちは、話しかけた内容にどんな反応が返ってくるか予測がつかない。楽しいけれど、余裕は全く無かった。更に、どんどん話しかけてくる送り迎えの保護者たち。そして、指導してくれる教諭たちの優しくも厳しい視線。疲れる……。
その日のまとめレポートを書かなくてはいけない、翌日の準備をしなくてはいけない、と色んな理由はあったが、とにかく家で一太とのんびりしたかった。夕食の誘いに乗る気になんて、全くなれなかった。
自分だけに声がかかっていたので考える気にもなれなかった、ということもある。今みたいに、一太も一緒に、と声をかけてくれていれば、晃だって少しは考えたかもしれないのに。……いや、やっぱり帰っていただろうな。こうした集まりには、晃はあまり良い思い出がない。
大勢で行くと、誰が晃と同じ席に座るかで揉めた挙句、女の子ばかりの中に放り込まれたりした。そうして、よく知らない女の子たちにずっと話しかけられ続けて、大して食事もできないままに集まりが終わるのが常だった。
今回は四人だから、四人がけの席に座ればいいので安心か。それに、実習のことを話そう、と賀川は言っているのだから、何か特別な意図がある訳ではないだろう。色んな人の話を聞くのは大事だ。将来の仕事への第一歩を、晃たちは踏み出したのだから。
色々と自分を納得させながら、家路と反対の道を行く。賀川が迷いなく歩き出した方向を考えると、大学の近くの安価なファミリーレストランだろう。そこなら、一太も一つは迷いなく注文できるな、と晃は、そのレストランのメニューを思い浮かべた。最も安価なドリアが、三百円しなかったはずだ。
冬の空はあっという間に暗くなって、一太が不安そうに晃の服を掴んできた。知らない道だから不安だよね、と晃はその手を服から外して握る。
いつものように。
そうして歩いていたら、一太との外食を楽しもう、という気持ちが湧いてきた。
いつものように。
いつものように、一太との食事を楽しめばいいのだ。
きっと一太は、あのレストランに行くのは初めてに違いない。目を輝かせてメニューを眺めるかな。楽しみだな。
いっちゃん、美味しいものを一緒に、たくさん食べようね。
ああ、なんだ。
楽しいじゃないか。
からんからん、と鳴るファミリーレストランの扉をくぐると、一太がぎゅう、と手を握ってきた。そういえば、こうしてレストランに入るのは初めてかもしれない。
フードコートと焼肉屋さんには行ったが、後は学食と一太の手料理ばかり。たまに、仕事先のスーパーの惣菜の残りをもらったり、安く購入して帰ることもあるが、それも外食ではない。
しまったなあ、と晃は思う。
いっちゃんの作るご飯が美味しすぎて、家での二人の時間が好き過ぎて、あまり外出をしていなかった。一緒に住んでいるものだから、つい家での時間を堪能してしまう。もう少しデートもしよう。
「本当に、手を繋いでるんだー」
先に中に入っていた賀川が、振り返って声を掛けてくる。北村も、じっと晃たちの繋いだ手元を見ているのが分かった。
晃は、いっちゃんが気にするようなおかしな事を言うなよ、との念を込めて、黙ってそちらを見返した。一太は、戸惑った顔で晃を見上げているから、何を言われているのか分からなかったのだろう。手を振り払われなくて良かった。
夕食には少しだけ早い時間だったので混んではおらず、すぐに案内の店員がやってきた。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「四人です」
「四名様ですね。ご案内致します。当店は、水はセルフサービスです。ドリンクバーにございますのでご利用ください。終日、全席禁煙となっております」
店員が定型の挨拶をした。いちいち、ふんふんと頷く一太が可愛い。きょろきょろしているのは、ドリンクバーを探しているのだろう。
子どもの頃から何度もファミリーレストランに来たことのある晃は、なんで毎回同じこと言うのかな、皆そんなこと分かってるよ、と思っていた。けれど、こうして、どこかにいる初めての人のために必要なことなんだな、と気付くと、急に丁寧な仕事ぶりを褒めたい気分になった。おかしなものだ。
案内された席でも、タッチパネルでの注文の仕方を一通り説明していく店員と、真剣に話を聞いている一太を見て、ほっこりしてしまう。家でのんびりしたかったが、これなら来て良かった。
メニューをじっくりと見始めた一太を見る。真剣だな。可愛い。多分、この店の看板メニューの、安いドリアを選ぶんだろうな。
「松島くん。ねえ、松島くんってば」
女の子の声にびっくりする。
「え、何?」
一緒に席についたことを、すっかり忘れていた。
「うちら決まったから、メニュー見る?」
「あ、ああ。ありがとう」
席に置いてあったメニューの冊子は二冊。晃が、メニューを全く見ていないことに気付かれてしまったらしい。
「あ、晃くんごめん。見にくかった?」
そんなことはない。一太は、メニューを机に置いて広げてくれていたので、いくらでも覗けたのだ。晃が、一太の顔しか見ていなかっただけで。
「ううん。見てたよ。大丈夫」
やっぱり外食も、一太と二人か、せいぜい安倍と岸田と四人で来るかでないと、心が休まらない。
晃は、心の中で一つため息をついて、よそ行きの笑顔を顔に浮かべた。
タブレットで料理を注文して、二人で水を汲みに行く。一太は、ドリンクバーをまじまじと眺めていた。
「ドリンクバーを付けなくても良かったの?」
「あ、うん。水あるし」
たまのことなのだから、興味があるなら注文してみれば良かったのに、と晃は思ったけれど。
「コーンスープ、頼んだから」
にこにこと一太は言う。これ、凄く美味しいよ、と晃が勧めたコーンスープを、珍しく一太は注文したのだ。メインは晃の予想通り、看板メニューのドリアだった。二人で二つずつ水を入れたコップを持って席に戻り、賀川と北村の前にも置く。
「あ、ありがとう」
「え、優しい。ありがとう」
二人も、ドリンクバーは付けていなかったようで、そのまま席についていた。すぐに、コーンスープが四つ運ばれてきた。
「皆、頼んでるじゃん」
賀川が、けらけら笑う。
「本当だ。四つきた」
「美味しいよね。ここのコーンスープ」
「うん。私も好き」
「そうなんだ。頼んで良かった。いただきます」
「いただきます」
一太と晃が手を合わせていると、賀川と北村も慌てて手を合わせた。
「え。ちゃんと挨拶するタイプ?」
「んー。幼稚園で毎日元気に挨拶してたら、何か、挨拶するのが当たり前になってきた」
賀川の言葉に、一太が答える。本当にご機嫌な時の話し方だ。平たい皿に入ったコーンスープを大きなスプーンで掬い上げて、ふわあ、と小さく言ったのが聞こえた。可愛い。
「分かるー。大げさにやっちゃう」
「そうかも」
北村も頷いている。
「可愛いよねえ。手を合わせてください、いただきますって、皆で一生懸命言ってるの」
「うんうん。わ、美味しい」
「あれ? 村瀬くん、初めて?」
「うん」
「えええ。これを食べていなかったなんて、人生損してたよ」
「そうかも。これ、作れるかなあ」
「え? 村瀬くん、料理するんだ?」
北村が、びっくりした顔で言った。
「あれ? 知らないの、紗良? 実習ん時のお弁当も自分で作ってきてたんだよね? 村瀬先生のお弁当、手が込んでて美味しそうなんだよねえ、って先生たちが話してたよ」
「ええ。知らなかった……」
「普通のお弁当だけど……?」
一太が、首を傾げて答えた。お弁当、を携帯電話で検索して調べてから作っていたから、そこに出てきた普通のお弁当なんだろう。
お弁当を作ってもらったことはない、と一太は言っていたから。
晃は、高校へ毎日持って行っていた母の弁当を思い出して、あ、と思う。一太の作る弁当は確かに、母の作ってくれた弁当より手が込んでいた。冷凍食品なんて使いもせず、焼くだけのウインナーさえ、ベーコンでくるりと巻いてあった。
携帯電話で調べて出てくるようなお弁当は、もしかしたら凝った作りの、見映えの良い物だったのかもしれないと、晃は今更ながら気が付いた。
「いや、すごいって。うちら自宅からの通いだから、母親にお弁当作ってもらってんのにさ。自分で作るだけで百点だよ、百点」
「ええ、と。そうかな?」
「そうそう。お弁当なんて作ったことないよ、私。お母さんって偉大」
「幼稚園の子どものお母さんたちも、毎日大変よね」
「給食を導入してる園も増えてるらしいよ? 人気なんだって」
「ああ、分かる。働くにしても、そこがいい」
「うわ、本当だ。そしたら、お昼ご飯の心配いらないじゃん?」
「俺、給食好きだから、俺もそこがいい」
賀川がぽんぽんと話すので、北村も一太も、テンポ良く返事をして楽しそうだ。晃は、ようやく緊張がとけてきて、美味しいコーンスープをゆっくりと味わった。
けれど、正直、かなり疲れていた。普段の、授業とバイトの両方をこなす生活より、仕事だけの生活の方が余裕がありそうなものなのに、一日毎に消耗するのが分かった。慣れてきたスーパーの品出しの仕事とはまた、気の使いようが違う。人間相手の仕事って大変だ、としみじみ実感した。なにせ、命を預かっている。
その上、子どもたちは、話しかけた内容にどんな反応が返ってくるか予測がつかない。楽しいけれど、余裕は全く無かった。更に、どんどん話しかけてくる送り迎えの保護者たち。そして、指導してくれる教諭たちの優しくも厳しい視線。疲れる……。
その日のまとめレポートを書かなくてはいけない、翌日の準備をしなくてはいけない、と色んな理由はあったが、とにかく家で一太とのんびりしたかった。夕食の誘いに乗る気になんて、全くなれなかった。
自分だけに声がかかっていたので考える気にもなれなかった、ということもある。今みたいに、一太も一緒に、と声をかけてくれていれば、晃だって少しは考えたかもしれないのに。……いや、やっぱり帰っていただろうな。こうした集まりには、晃はあまり良い思い出がない。
大勢で行くと、誰が晃と同じ席に座るかで揉めた挙句、女の子ばかりの中に放り込まれたりした。そうして、よく知らない女の子たちにずっと話しかけられ続けて、大して食事もできないままに集まりが終わるのが常だった。
今回は四人だから、四人がけの席に座ればいいので安心か。それに、実習のことを話そう、と賀川は言っているのだから、何か特別な意図がある訳ではないだろう。色んな人の話を聞くのは大事だ。将来の仕事への第一歩を、晃たちは踏み出したのだから。
色々と自分を納得させながら、家路と反対の道を行く。賀川が迷いなく歩き出した方向を考えると、大学の近くの安価なファミリーレストランだろう。そこなら、一太も一つは迷いなく注文できるな、と晃は、そのレストランのメニューを思い浮かべた。最も安価なドリアが、三百円しなかったはずだ。
冬の空はあっという間に暗くなって、一太が不安そうに晃の服を掴んできた。知らない道だから不安だよね、と晃はその手を服から外して握る。
いつものように。
そうして歩いていたら、一太との外食を楽しもう、という気持ちが湧いてきた。
いつものように。
いつものように、一太との食事を楽しめばいいのだ。
きっと一太は、あのレストランに行くのは初めてに違いない。目を輝かせてメニューを眺めるかな。楽しみだな。
いっちゃん、美味しいものを一緒に、たくさん食べようね。
ああ、なんだ。
楽しいじゃないか。
からんからん、と鳴るファミリーレストランの扉をくぐると、一太がぎゅう、と手を握ってきた。そういえば、こうしてレストランに入るのは初めてかもしれない。
フードコートと焼肉屋さんには行ったが、後は学食と一太の手料理ばかり。たまに、仕事先のスーパーの惣菜の残りをもらったり、安く購入して帰ることもあるが、それも外食ではない。
しまったなあ、と晃は思う。
いっちゃんの作るご飯が美味しすぎて、家での二人の時間が好き過ぎて、あまり外出をしていなかった。一緒に住んでいるものだから、つい家での時間を堪能してしまう。もう少しデートもしよう。
「本当に、手を繋いでるんだー」
先に中に入っていた賀川が、振り返って声を掛けてくる。北村も、じっと晃たちの繋いだ手元を見ているのが分かった。
晃は、いっちゃんが気にするようなおかしな事を言うなよ、との念を込めて、黙ってそちらを見返した。一太は、戸惑った顔で晃を見上げているから、何を言われているのか分からなかったのだろう。手を振り払われなくて良かった。
夕食には少しだけ早い時間だったので混んではおらず、すぐに案内の店員がやってきた。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「四人です」
「四名様ですね。ご案内致します。当店は、水はセルフサービスです。ドリンクバーにございますのでご利用ください。終日、全席禁煙となっております」
店員が定型の挨拶をした。いちいち、ふんふんと頷く一太が可愛い。きょろきょろしているのは、ドリンクバーを探しているのだろう。
子どもの頃から何度もファミリーレストランに来たことのある晃は、なんで毎回同じこと言うのかな、皆そんなこと分かってるよ、と思っていた。けれど、こうして、どこかにいる初めての人のために必要なことなんだな、と気付くと、急に丁寧な仕事ぶりを褒めたい気分になった。おかしなものだ。
案内された席でも、タッチパネルでの注文の仕方を一通り説明していく店員と、真剣に話を聞いている一太を見て、ほっこりしてしまう。家でのんびりしたかったが、これなら来て良かった。
メニューをじっくりと見始めた一太を見る。真剣だな。可愛い。多分、この店の看板メニューの、安いドリアを選ぶんだろうな。
「松島くん。ねえ、松島くんってば」
女の子の声にびっくりする。
「え、何?」
一緒に席についたことを、すっかり忘れていた。
「うちら決まったから、メニュー見る?」
「あ、ああ。ありがとう」
席に置いてあったメニューの冊子は二冊。晃が、メニューを全く見ていないことに気付かれてしまったらしい。
「あ、晃くんごめん。見にくかった?」
そんなことはない。一太は、メニューを机に置いて広げてくれていたので、いくらでも覗けたのだ。晃が、一太の顔しか見ていなかっただけで。
「ううん。見てたよ。大丈夫」
やっぱり外食も、一太と二人か、せいぜい安倍と岸田と四人で来るかでないと、心が休まらない。
晃は、心の中で一つため息をついて、よそ行きの笑顔を顔に浮かべた。
タブレットで料理を注文して、二人で水を汲みに行く。一太は、ドリンクバーをまじまじと眺めていた。
「ドリンクバーを付けなくても良かったの?」
「あ、うん。水あるし」
たまのことなのだから、興味があるなら注文してみれば良かったのに、と晃は思ったけれど。
「コーンスープ、頼んだから」
にこにこと一太は言う。これ、凄く美味しいよ、と晃が勧めたコーンスープを、珍しく一太は注文したのだ。メインは晃の予想通り、看板メニューのドリアだった。二人で二つずつ水を入れたコップを持って席に戻り、賀川と北村の前にも置く。
「あ、ありがとう」
「え、優しい。ありがとう」
二人も、ドリンクバーは付けていなかったようで、そのまま席についていた。すぐに、コーンスープが四つ運ばれてきた。
「皆、頼んでるじゃん」
賀川が、けらけら笑う。
「本当だ。四つきた」
「美味しいよね。ここのコーンスープ」
「うん。私も好き」
「そうなんだ。頼んで良かった。いただきます」
「いただきます」
一太と晃が手を合わせていると、賀川と北村も慌てて手を合わせた。
「え。ちゃんと挨拶するタイプ?」
「んー。幼稚園で毎日元気に挨拶してたら、何か、挨拶するのが当たり前になってきた」
賀川の言葉に、一太が答える。本当にご機嫌な時の話し方だ。平たい皿に入ったコーンスープを大きなスプーンで掬い上げて、ふわあ、と小さく言ったのが聞こえた。可愛い。
「分かるー。大げさにやっちゃう」
「そうかも」
北村も頷いている。
「可愛いよねえ。手を合わせてください、いただきますって、皆で一生懸命言ってるの」
「うんうん。わ、美味しい」
「あれ? 村瀬くん、初めて?」
「うん」
「えええ。これを食べていなかったなんて、人生損してたよ」
「そうかも。これ、作れるかなあ」
「え? 村瀬くん、料理するんだ?」
北村が、びっくりした顔で言った。
「あれ? 知らないの、紗良? 実習ん時のお弁当も自分で作ってきてたんだよね? 村瀬先生のお弁当、手が込んでて美味しそうなんだよねえ、って先生たちが話してたよ」
「ええ。知らなかった……」
「普通のお弁当だけど……?」
一太が、首を傾げて答えた。お弁当、を携帯電話で検索して調べてから作っていたから、そこに出てきた普通のお弁当なんだろう。
お弁当を作ってもらったことはない、と一太は言っていたから。
晃は、高校へ毎日持って行っていた母の弁当を思い出して、あ、と思う。一太の作る弁当は確かに、母の作ってくれた弁当より手が込んでいた。冷凍食品なんて使いもせず、焼くだけのウインナーさえ、ベーコンでくるりと巻いてあった。
携帯電話で調べて出てくるようなお弁当は、もしかしたら凝った作りの、見映えの良い物だったのかもしれないと、晃は今更ながら気が付いた。
「いや、すごいって。うちら自宅からの通いだから、母親にお弁当作ってもらってんのにさ。自分で作るだけで百点だよ、百点」
「ええ、と。そうかな?」
「そうそう。お弁当なんて作ったことないよ、私。お母さんって偉大」
「幼稚園の子どものお母さんたちも、毎日大変よね」
「給食を導入してる園も増えてるらしいよ? 人気なんだって」
「ああ、分かる。働くにしても、そこがいい」
「うわ、本当だ。そしたら、お昼ご飯の心配いらないじゃん?」
「俺、給食好きだから、俺もそこがいい」
賀川がぽんぽんと話すので、北村も一太も、テンポ良く返事をして楽しそうだ。晃は、ようやく緊張がとけてきて、美味しいコーンスープをゆっくりと味わった。
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