149 / 252
149 バレンタインのチョコ、どうする?
しおりを挟む
「村瀬くん、バレンタインのチョコってどうする?」
正月休みが終わり、学校が始まった。一太は、相変わらず岸田とピアノの補習を受けている。晃に教えてもらっているお陰で二人ともかなり弾けるようになっていて、テストはクリアしていた。けれど、二人のレベルアップと共に課題もどんどん難しくなるので、いつもギリギリの勝負であることは変わらなかったのだ。一太が、教育実習先の幼稚園で子どもたちに演奏の応援をされた話をしたら、岸田もまったく同じ体験をしていて笑ってしまった。子どもたち、天使かな、と岸田は言って、一太はうんうんと頷いた。
そんなピアノの補習の帰り。二人で歩いていたら、岸田が言った。季節は一月下旬。世の中はバレンタイン一色だった。一太のアルバイト先のスーパーも、チョコレートだらけだ。いつもはチョコレートのかかっていないクッキーやせんべいにもチョコレートがかかっているし、手作り用の材料も特設コーナーにたくさん置かれていた。カップ焼きそばのチョコレート味を見た時には、特設コーナーに並べながら一太は首を傾げたものだ。一体、どんな味なんだ? いや、チョコレート味か。でも、焼きそば?
面白くなって晃に話したら、味見してみる? と、買おうとしたので全力で止めた。一太は、変わり種より普通の味が好きだ。
「どうするって、何が?」
一太には、バレンタインのチョコをどうする? という岸田の質問の意味がよく分からなかった。分からなかったので聞き返してみる。
そういえば、岸田さんと話す時って、これを聞き返してもおかしくないかな、とか考えていないな、と一太はふと思った。
友達ってこういう感じ? なんてね。
「やっぱ、手作り? それとも高級路線?」
「んん?」
首を傾げる一太に、岸田も首を傾げた。
「あげるでしょ? 松島くんに」
「え? そうなの?」
「え? 好きな人にチョコを渡す日なんだから、渡そうよ。きっと松島くん、もらえると思って待ってるよ」
「お、おお」
そうだったのか。女性からチョコレートを渡して男性に告白する日、というだけじゃないのか。
「告白の日、だと思ってた、から……」
「まあ、そうなんだけど。恋人同士でも、好きよってことで、チョコレートとプレゼントを渡したりするわけよ」
「な、なるほど……?」
確かに、店内のポップには、気持ちを伝える、と書いてあった。というか、プレゼント? バレンタインにプレゼント?
「え? プレゼントって?」
「いや、まあ、それは置いといて」
「あ、はい」
「チョコレートよ、チョコレート」
「うん」
「村瀬くん、料理できるからさ。チョコレート菓子作るのかなーって思ってさ」
「あー。うーん」
晃は甘い物が好きだし、何か作ってみてもいいかもしれない。たった今、恋人同士でもチョコレートを送ると聞いたばかりなので、買うか作るかも決めきれないが。
「私、オーブン持ってないんだけど、村瀬くんちある?」
「ある」
晃の持っている機械は、電子レンジとオーブンの両方の機能が付いている。ケーキは何度か焼いたし、鶏肉やグラタンも焼いた。
「もし何か作るなら、一緒に作らせてほしいんだけど、どうかなあ。剛くん、あんまり甘い物食べないから、ビターなチョコレート菓子とか作ってみたいんだけど、手伝ってくれない?」
友達とお菓子作り……! 楽しそう!
「したい。一緒にお菓子作り……したい! 晃くんに、借りてもいいか聞いてみるね」
「わ、ありがとう!」
岸田が手を打ち合わせて喜んでいる。一太も嬉しかった。また一つ、知らなかった行事を知った。
*
家のオーブンを使って岸田と二人でバレンタインのお菓子作り、の許可はあっさり下りた。その間、晃も家にいる、という条件付きで。
「松島くん。こういうのは、製作過程は見ない方が、後からの楽しみが増えていいんじゃない?」
「僕のために、いっちゃんが一生懸命バレンタインスイーツを作ってくれてる姿なんて、見逃したくないんだけど?」
岸田が一瞬、言葉に詰まる。
「……あの。松島くんって、そんな感じだったっけ?」
「そんな感じだったよ」
と、答えたのは安倍だ。
「ええ? そうなの……?」
「そうだよ」
きっぱりと言い切った安倍に、晃が、どんな感じだよ、と突っ込んでいる。
一太は、のんびりとうどんを口に運びながら、やっぱりこのメンバーでの食事が落ち着くなあ、なんて思っていた。今日は四人席に座れたので、本当に落ち着く。遠巻きに、他の人に見られているのはいつもの事なので、慣れてきてしまった。男の人数が圧倒的に少ないから、こうして固まっていると、どうしても目立ってしまうのは仕方ない。
岸田も、何にも気にしなくなった。安倍と付き合いはじめて、ついでに一太たちと仲良くなった頃は、男子を独り占めしている、なんて陰口を叩かれることを少々気にしていたのだれど。でも、陰口に留まらず、怪我までさせられた時にすっかり吹っ切れたようで、その後は全く気にせずに過ごすようになった。ピアノの補習は一太と二人で参加するし、グループ課題は、この四人で四人組になる。ピアノのテスト近くの日には、晃と二人でピアノ室で練習することもあった。ピアノに関しては晃はスパルタなので、甘い雰囲気など漂うはずもない。一太に教える時だけは少し甘いことをこのメンバーは知っているけれど、岸田に対してはただただ厳しい先生だ。安倍の許可も一太の許可ももらっているし、晃の了承ももらっているのだから、と堂々としていた。
そんな友人のことを見ていると、一太も自然と背筋が伸びる。学校生活は今、最高に楽しかった。
「俺も行くからな」
「どこに?」
あっという間に食事を終えた安倍が、携帯電話を触りながら言う。岸田が、うどんの汁をすすりながら首を傾げた。
「バレンタインのお菓子作りに決まってるだろ」
「作るの?」
「作らねえよ」
「じゃあ何で?」
「松島だって作らねえだろうが。あのな、男二人の住んでる家に一人で行くんじゃない」
「ああー」
岸田が、うどんの器を置いて間延びした声を上げた。
「あああああー」
「何だよ」
「ふふーん」
「だから、何だよ」
「やきもち?」
「仲間外れは嫌だろ」
「やきもち?」
「松島ほどひどくない」
「やきもち?」
「ああ、はいはい、そうですよ」
ふふふふふ、と岸田が嬉しそうに笑う。可愛いなあ、と一太は見ていた。やきもちを妬かれるのって、嬉しいものなんだな。喜んでいる岸田を見て照れている安倍も、何だか可愛い。いや、可愛くはないか。いや、顔とかじゃなく仕草が可愛いから可愛いのか。
「いっちゃんも、岸田さんと二人だけで内緒で何かするとか、絶対駄目だからね?」
晃の真剣な顔に、一太はくすくす笑って頷いた。
正月休みが終わり、学校が始まった。一太は、相変わらず岸田とピアノの補習を受けている。晃に教えてもらっているお陰で二人ともかなり弾けるようになっていて、テストはクリアしていた。けれど、二人のレベルアップと共に課題もどんどん難しくなるので、いつもギリギリの勝負であることは変わらなかったのだ。一太が、教育実習先の幼稚園で子どもたちに演奏の応援をされた話をしたら、岸田もまったく同じ体験をしていて笑ってしまった。子どもたち、天使かな、と岸田は言って、一太はうんうんと頷いた。
そんなピアノの補習の帰り。二人で歩いていたら、岸田が言った。季節は一月下旬。世の中はバレンタイン一色だった。一太のアルバイト先のスーパーも、チョコレートだらけだ。いつもはチョコレートのかかっていないクッキーやせんべいにもチョコレートがかかっているし、手作り用の材料も特設コーナーにたくさん置かれていた。カップ焼きそばのチョコレート味を見た時には、特設コーナーに並べながら一太は首を傾げたものだ。一体、どんな味なんだ? いや、チョコレート味か。でも、焼きそば?
面白くなって晃に話したら、味見してみる? と、買おうとしたので全力で止めた。一太は、変わり種より普通の味が好きだ。
「どうするって、何が?」
一太には、バレンタインのチョコをどうする? という岸田の質問の意味がよく分からなかった。分からなかったので聞き返してみる。
そういえば、岸田さんと話す時って、これを聞き返してもおかしくないかな、とか考えていないな、と一太はふと思った。
友達ってこういう感じ? なんてね。
「やっぱ、手作り? それとも高級路線?」
「んん?」
首を傾げる一太に、岸田も首を傾げた。
「あげるでしょ? 松島くんに」
「え? そうなの?」
「え? 好きな人にチョコを渡す日なんだから、渡そうよ。きっと松島くん、もらえると思って待ってるよ」
「お、おお」
そうだったのか。女性からチョコレートを渡して男性に告白する日、というだけじゃないのか。
「告白の日、だと思ってた、から……」
「まあ、そうなんだけど。恋人同士でも、好きよってことで、チョコレートとプレゼントを渡したりするわけよ」
「な、なるほど……?」
確かに、店内のポップには、気持ちを伝える、と書いてあった。というか、プレゼント? バレンタインにプレゼント?
「え? プレゼントって?」
「いや、まあ、それは置いといて」
「あ、はい」
「チョコレートよ、チョコレート」
「うん」
「村瀬くん、料理できるからさ。チョコレート菓子作るのかなーって思ってさ」
「あー。うーん」
晃は甘い物が好きだし、何か作ってみてもいいかもしれない。たった今、恋人同士でもチョコレートを送ると聞いたばかりなので、買うか作るかも決めきれないが。
「私、オーブン持ってないんだけど、村瀬くんちある?」
「ある」
晃の持っている機械は、電子レンジとオーブンの両方の機能が付いている。ケーキは何度か焼いたし、鶏肉やグラタンも焼いた。
「もし何か作るなら、一緒に作らせてほしいんだけど、どうかなあ。剛くん、あんまり甘い物食べないから、ビターなチョコレート菓子とか作ってみたいんだけど、手伝ってくれない?」
友達とお菓子作り……! 楽しそう!
「したい。一緒にお菓子作り……したい! 晃くんに、借りてもいいか聞いてみるね」
「わ、ありがとう!」
岸田が手を打ち合わせて喜んでいる。一太も嬉しかった。また一つ、知らなかった行事を知った。
*
家のオーブンを使って岸田と二人でバレンタインのお菓子作り、の許可はあっさり下りた。その間、晃も家にいる、という条件付きで。
「松島くん。こういうのは、製作過程は見ない方が、後からの楽しみが増えていいんじゃない?」
「僕のために、いっちゃんが一生懸命バレンタインスイーツを作ってくれてる姿なんて、見逃したくないんだけど?」
岸田が一瞬、言葉に詰まる。
「……あの。松島くんって、そんな感じだったっけ?」
「そんな感じだったよ」
と、答えたのは安倍だ。
「ええ? そうなの……?」
「そうだよ」
きっぱりと言い切った安倍に、晃が、どんな感じだよ、と突っ込んでいる。
一太は、のんびりとうどんを口に運びながら、やっぱりこのメンバーでの食事が落ち着くなあ、なんて思っていた。今日は四人席に座れたので、本当に落ち着く。遠巻きに、他の人に見られているのはいつもの事なので、慣れてきてしまった。男の人数が圧倒的に少ないから、こうして固まっていると、どうしても目立ってしまうのは仕方ない。
岸田も、何にも気にしなくなった。安倍と付き合いはじめて、ついでに一太たちと仲良くなった頃は、男子を独り占めしている、なんて陰口を叩かれることを少々気にしていたのだれど。でも、陰口に留まらず、怪我までさせられた時にすっかり吹っ切れたようで、その後は全く気にせずに過ごすようになった。ピアノの補習は一太と二人で参加するし、グループ課題は、この四人で四人組になる。ピアノのテスト近くの日には、晃と二人でピアノ室で練習することもあった。ピアノに関しては晃はスパルタなので、甘い雰囲気など漂うはずもない。一太に教える時だけは少し甘いことをこのメンバーは知っているけれど、岸田に対してはただただ厳しい先生だ。安倍の許可も一太の許可ももらっているし、晃の了承ももらっているのだから、と堂々としていた。
そんな友人のことを見ていると、一太も自然と背筋が伸びる。学校生活は今、最高に楽しかった。
「俺も行くからな」
「どこに?」
あっという間に食事を終えた安倍が、携帯電話を触りながら言う。岸田が、うどんの汁をすすりながら首を傾げた。
「バレンタインのお菓子作りに決まってるだろ」
「作るの?」
「作らねえよ」
「じゃあ何で?」
「松島だって作らねえだろうが。あのな、男二人の住んでる家に一人で行くんじゃない」
「ああー」
岸田が、うどんの器を置いて間延びした声を上げた。
「あああああー」
「何だよ」
「ふふーん」
「だから、何だよ」
「やきもち?」
「仲間外れは嫌だろ」
「やきもち?」
「松島ほどひどくない」
「やきもち?」
「ああ、はいはい、そうですよ」
ふふふふふ、と岸田が嬉しそうに笑う。可愛いなあ、と一太は見ていた。やきもちを妬かれるのって、嬉しいものなんだな。喜んでいる岸田を見て照れている安倍も、何だか可愛い。いや、可愛くはないか。いや、顔とかじゃなく仕草が可愛いから可愛いのか。
「いっちゃんも、岸田さんと二人だけで内緒で何かするとか、絶対駄目だからね?」
晃の真剣な顔に、一太はくすくす笑って頷いた。
695
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
本気になった幼なじみがメロすぎます!
文月あお
BL
同じマンションに住む年下の幼なじみ・玲央は、イケメンで、生意気だけど根はいいやつだし、とてもモテる。
俺は失恋するたびに「玲央みたいな男に生まれたかったなぁ」なんて思う。
いいなぁ玲央は。きっと俺より経験豊富なんだろうな――と、つい出来心で聞いてしまったんだ。
「やっぱ唇ってさ、やわらけーの?」
その軽率な質問が、俺と玲央の幼なじみライフを、まるっと変えてしまった。
「忘れないでよ、今日のこと」
「唯くんは俺の隣しかだめだから」
「なんで邪魔してたか、わかんねーの?」
俺と玲央は幼なじみで。男同士で。生まれたときからずっと一緒で。
俺の恋の相手は女の子のはずだし、玲央の恋の相手は、もっと素敵な人であるはずなのに。
「素数でも数えてなきゃ、俺はふつーにこうなんだよ、唯くんといたら」
そんな必死な顔で迫ってくんなよ……メロすぎんだろーが……!
【攻め】倉田玲央(高一)×【受け】五十嵐唯(高三)
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
イケメン俳優は万年モブ役者の鬼門です
はねビト
BL
演技力には自信があるけれど、地味な役者の羽月眞也は、2年前に共演して以来、大人気イケメン俳優になった東城湊斗に懐かれていた。
自分にはない『華』のある東城に対するコンプレックスを抱えるものの、どうにも東城からのお願いには弱くて……。
ワンコ系年下イケメン俳優×地味顔モブ俳優の芸能人BL。
外伝完結、続編連載中です。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる