193 / 1,325
こぼれ話
ぞうの鼻は長い 成人
しおりを挟む
俺は、ぞうの大きさを舐めていた。こんなに大きいなんて、図鑑じゃ分からなかった。
「すごい。大きい。」
乙羽の言葉に、うんうん頷く。
大きな体を支える足は、一本ずつが太くて、のし、のしと歩いた。大きな耳はぱたぱたと動く。もう少し大きくして素早く動かしたら飛べたりして?重いから無理か?落ちてきたら大変だよね。
思い浮かべてくふふ、と笑ってたら、体のわりに細い尻尾がぴたんぴたんと動く。あれは、虫を追い払ってるんだよね。図鑑で読んだ。
飼育員さんが、バナナをぽんと置いた。大きな房のままだ。何本もくっついてるけど、皮はどうするのかな?
ぞうの長い鼻がくるんと丸まって器用にバナナを持ち上げる。そのままばくりとバナナを口に押し込んだ。
うわあ、そのまま食べちゃった。皮も?美味しいの?
「そうだ、かば。」
びっくりしてぞうの食事を見ていると、乙羽が急に言った。
「私、かばの口を見に行ってくる。」
「うん。」
「なるは?」
「俺、もう少しぞうが見たい。」
「じゃ、また後でね。」
「うん。」
乙羽は、急ぎ足で歩いていった。常陸丸が楽しそうに付いていく。ぞうは、動物園の入り口から一番近くにいたから、まだまだ奥にはたくさんの動物がいるんだろう。
ぞうに視線を戻すと、お尻から大きなうんちがぼとりと落ちた。
おお。
うんちも大きい。
飼育員さんが大きなスコップで持ち上げてバケツに入れて片付けていた。
ぞうは、何にもしてないよーって顔して、耳をぱたぱたしてる。
ふふ。
金魚も、うんちをお尻にくっつけて知らん顔してるよね。
「成人。」
緋色に呼ばれて驚いた。真剣に見すぎて、隣にいることを忘れていたよ。
「水、飲んどけ。」
水筒を渡されて、冷たい水を飲む。
美味しい。
ぞうが水場にのしのし歩いていった。鼻で水を吸ってばしゃっと自分の体にかけている。水を吸った鼻を口に持っていって飲む。
ぞうの鼻って、何でもできるんだな。俺たちの手とおんなじだな。
「成人。」
「ん?」
「かばときりんは見ないのか?」
「見る。」
「じゃあ、行くか。」
「もうちょっと、ぞう見てから。」
結局、お昼ご飯食べるぞって言われるまでぞうを見てた。
昨日の夜にたくさん食べて、朝ごはんをほとんど食べられなかったから、昼のおにぎりは頑張って一つ食べた。
「すごい。大きい。」
乙羽の言葉に、うんうん頷く。
大きな体を支える足は、一本ずつが太くて、のし、のしと歩いた。大きな耳はぱたぱたと動く。もう少し大きくして素早く動かしたら飛べたりして?重いから無理か?落ちてきたら大変だよね。
思い浮かべてくふふ、と笑ってたら、体のわりに細い尻尾がぴたんぴたんと動く。あれは、虫を追い払ってるんだよね。図鑑で読んだ。
飼育員さんが、バナナをぽんと置いた。大きな房のままだ。何本もくっついてるけど、皮はどうするのかな?
ぞうの長い鼻がくるんと丸まって器用にバナナを持ち上げる。そのままばくりとバナナを口に押し込んだ。
うわあ、そのまま食べちゃった。皮も?美味しいの?
「そうだ、かば。」
びっくりしてぞうの食事を見ていると、乙羽が急に言った。
「私、かばの口を見に行ってくる。」
「うん。」
「なるは?」
「俺、もう少しぞうが見たい。」
「じゃ、また後でね。」
「うん。」
乙羽は、急ぎ足で歩いていった。常陸丸が楽しそうに付いていく。ぞうは、動物園の入り口から一番近くにいたから、まだまだ奥にはたくさんの動物がいるんだろう。
ぞうに視線を戻すと、お尻から大きなうんちがぼとりと落ちた。
おお。
うんちも大きい。
飼育員さんが大きなスコップで持ち上げてバケツに入れて片付けていた。
ぞうは、何にもしてないよーって顔して、耳をぱたぱたしてる。
ふふ。
金魚も、うんちをお尻にくっつけて知らん顔してるよね。
「成人。」
緋色に呼ばれて驚いた。真剣に見すぎて、隣にいることを忘れていたよ。
「水、飲んどけ。」
水筒を渡されて、冷たい水を飲む。
美味しい。
ぞうが水場にのしのし歩いていった。鼻で水を吸ってばしゃっと自分の体にかけている。水を吸った鼻を口に持っていって飲む。
ぞうの鼻って、何でもできるんだな。俺たちの手とおんなじだな。
「成人。」
「ん?」
「かばときりんは見ないのか?」
「見る。」
「じゃあ、行くか。」
「もうちょっと、ぞう見てから。」
結局、お昼ご飯食べるぞって言われるまでぞうを見てた。
昨日の夜にたくさん食べて、朝ごはんをほとんど食べられなかったから、昼のおにぎりは頑張って一つ食べた。
1,583
あなたにおすすめの小説
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(りょうが)今年は7冊!
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
【完結】好きな人の待ち受け画像は僕ではありませんでした
鳥居之イチ
BL
————————————————————
受:久遠 酵汰《くおん こうた》
攻:金城 桜花《かねしろ おうか》
————————————————————
あることがきっかけで好きな人である金城の待ち受け画像を見てしまった久遠。
その待ち受け画像は久遠ではなく、クラスの別の男子でした。
上北学園高等学校では、今SNSを中心に広がっているお呪いがある。
それは消しゴムに好きな人の前を書いて、使い切ると両想いになれるというお呪いの現代版。
お呪いのルールはたったの二つ。
■待ち受けを好きな人の写真にして3ヶ月間好きな人にそのことをバレてはいけないこと。
■待ち受けにする写真は自分しか持っていない写真であること。
つまりそれは、金城は久遠ではなく、そのクラスの別の男子のことが好きであることを意味していた。
久遠は落ち込むも、金城のためにできることを考えた結果、
金城が金城の待ち受けと付き合えるように、協力を持ちかけることになるが…
————————————————————
この作品は他サイトでも投稿しております。
【完結】君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、新たな恋を始めようとするが…
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
『アルファ拒食症』のオメガですが、運命の番に出会いました
小池 月
BL
大学一年の半田壱兎<はんだ いちと>は男性オメガ。壱兎は生涯ひとりを貫くことを決めた『アルファ拒食症』のバース性診断をうけている。
壱兎は過去に、オメガであるために男子の輪に入れず、女子からは異端として避けられ、孤独を経験している。
加えてベータ男子からの性的からかいを受けて不登校も経験した。そんな経緯から徹底してオメガ性を抑えベータとして生きる『アルファ拒食症』の道を選んだ。
大学に入り壱兎は初めてアルファと出会う。
そのアルファ男性が、壱兎とは違う学部の相川弘夢<あいかわ ひろむ>だった。壱兎と弘夢はすぐに仲良くなるが、弘夢のアルファフェロモンの影響で壱兎に発情期が来てしまう。そこから壱兎のオメガ性との向き合い、弘夢との関係への向き合いが始まるーー。
☆BLです。全年齢対応作品です☆
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる