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第六章 家族と暮らす
63 疲れてる人 成人
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朱実殿下の真っ直ぐでさらさらな髪の毛をよしよししてると、目の下が少し黒い色になってるのが分かった。これは、とても疲れてたり、夜にちゃんと寝られていないときになる色だ。
生松は、目の下にその色が出ないようにちゃんと休まないとだめですよって俺に教えてくれたのに、自分の目の下はしょっちゅう黒くなっている。私は大丈夫なんですって言うけど、俺はだめで生松は大丈夫なのは何で?ってじいじに聞いてみたら、いいや、誰でも大丈夫じゃないぞ、ってじいじは言った。
だから、生松の目の下が黒い時はじいじにお知らせしてる。そうしたら、いつの間にか黒いの消えてるからね。目の下が黒いのは疲れてるからって知ってからは、生松だけじゃなく、色んな人の目の下が黒くないか見てる。そして、誰の黒いのでもじいじにお知らせするんだ。じいじにお知らせしたら褒めてもらえるし、いつの間にかその人の黒いの消えてるし、良いことだらけだ。
でも、さっきまで朱実殿下の目の下、黒くなかったのになあ。
常陸丸が涙を拭いたら出てきた。急に疲れたのかな。そんな風にできるものだったのかな。
「なあ。朱実起こして、断りいれて帰ろうぜ」
ソファでお茶を飲みながら、持ってた書類を読んでいる緋色が言った。
「だめ」
「ああ?」
「目の下黒いから、起こしたらだめ」
緋色と常陸丸が俺の横に来て、朱実殿下を覗き込んだ。
「うわ、気付かなかった」
「ひでえ顔」
「頬は、殿下の所為でしょ。ああ、化粧で誤魔化してたのを、俺が拭いてしまったんすね」
「はは。化粧までして、大変なことだな」
拭いたら出てきたの?じゃ、元から目の下は黒かったの?
「いっぱい寝ないと治らないから、起こしたらだめ」
「……最近、生松と睦峯が、仕事が進まないから何とかしてくれって言ってたの、これか?」
「これですね」
でも、こんな風に、ソファで座った姿勢を倒して寝てても、黒いの治らないかなあ。治るといいなあ。布団に運べたらいいんだけど。やっぱり布団で寝るのが一番気持ちいいからね。俺は、どこかで寝ちゃってもいつの間にかお布団にいることが多い。だから、いつもすぐ元気になれる!
あれは緋色が運んでくれてるんだよね。
「緋色。あけ……皇太子殿下をお布団に運んであげよ」
「嫌だけど?」
「むう」
何で?
「俺は、お前しか運ばない」
「常陸丸」
「成人。俺は皇太子殿下を運べるけどな。たぶん皇太子殿下は、俺に運ばれる所を人に見られることを嫌がる。この顔を見られるのも、困ると思う」
そっか。
聞いてみないとだめかあ。
俺は、やっぱり、よしよししてあげることしかできなかった。
生松は、目の下にその色が出ないようにちゃんと休まないとだめですよって俺に教えてくれたのに、自分の目の下はしょっちゅう黒くなっている。私は大丈夫なんですって言うけど、俺はだめで生松は大丈夫なのは何で?ってじいじに聞いてみたら、いいや、誰でも大丈夫じゃないぞ、ってじいじは言った。
だから、生松の目の下が黒い時はじいじにお知らせしてる。そうしたら、いつの間にか黒いの消えてるからね。目の下が黒いのは疲れてるからって知ってからは、生松だけじゃなく、色んな人の目の下が黒くないか見てる。そして、誰の黒いのでもじいじにお知らせするんだ。じいじにお知らせしたら褒めてもらえるし、いつの間にかその人の黒いの消えてるし、良いことだらけだ。
でも、さっきまで朱実殿下の目の下、黒くなかったのになあ。
常陸丸が涙を拭いたら出てきた。急に疲れたのかな。そんな風にできるものだったのかな。
「なあ。朱実起こして、断りいれて帰ろうぜ」
ソファでお茶を飲みながら、持ってた書類を読んでいる緋色が言った。
「だめ」
「ああ?」
「目の下黒いから、起こしたらだめ」
緋色と常陸丸が俺の横に来て、朱実殿下を覗き込んだ。
「うわ、気付かなかった」
「ひでえ顔」
「頬は、殿下の所為でしょ。ああ、化粧で誤魔化してたのを、俺が拭いてしまったんすね」
「はは。化粧までして、大変なことだな」
拭いたら出てきたの?じゃ、元から目の下は黒かったの?
「いっぱい寝ないと治らないから、起こしたらだめ」
「……最近、生松と睦峯が、仕事が進まないから何とかしてくれって言ってたの、これか?」
「これですね」
でも、こんな風に、ソファで座った姿勢を倒して寝てても、黒いの治らないかなあ。治るといいなあ。布団に運べたらいいんだけど。やっぱり布団で寝るのが一番気持ちいいからね。俺は、どこかで寝ちゃってもいつの間にかお布団にいることが多い。だから、いつもすぐ元気になれる!
あれは緋色が運んでくれてるんだよね。
「緋色。あけ……皇太子殿下をお布団に運んであげよ」
「嫌だけど?」
「むう」
何で?
「俺は、お前しか運ばない」
「常陸丸」
「成人。俺は皇太子殿下を運べるけどな。たぶん皇太子殿下は、俺に運ばれる所を人に見られることを嫌がる。この顔を見られるのも、困ると思う」
そっか。
聞いてみないとだめかあ。
俺は、やっぱり、よしよししてあげることしかできなかった。
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