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第九章 礼儀を知る人知らない人
59 美容液の店は大忙し 成人
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俺たちが、金物屋の源さんの所でお話して駄菓子屋で買い物を終わった後も、松吉と緋色はまだ美容液の店にいた。鶴丸も美容液の店にいた。
松吉は奥の部屋でお手入れ中で、香月もその部屋にいるみたい。鶴丸は店員さんに説明を聞きながら店内をじっくり見ていた。那月も鶴丸の横で一緒に話を聞いている。二人ともすごく真剣な顔だった。半助も二人と店員さんの近くにいて、時々鶴丸が話しかけることに答えていた。腕のない右肩の辺りを示して頷いたりしてるから、怪我の痕につける用の保湿液もあるよって教えてるのかもしれない。
緋色が、こんなの無いのか、あんなの無いのかって店主に言う度に、色んな液が増えていく。店主は、忙しくて忙しくてかないませんって言いながら、緋色と話す時はいつもにこにこだ。
保湿液は、少し前にできた。香油を使って気持ちいいことした後、香油が怪我の痕の皮膚についていると、引きつれたりする時のちょっと痛い所があんまり痛くなくなったって俺が言ったら、緋色がすぐに店主に伝えた。離宮に飛んできた店主は、俺の肘までしかない左腕や、左の脇腹に大きく残る傷痕を見ながら生松とも相談して、保湿液を作った。毎日、お風呂の後でつけるといいよってたくさんくれた。
お風呂の後で緋色がつけてくれると、気持ち良くてうっとりしちゃう。保湿液は、いい匂いはしない。何となく何かの匂いはするけれど、すぐに分からなくなくなるくらいの匂いだ。原料の植物本来の匂いらしい。最初につけてもらった時は、いい匂いじゃないのかぁってちょっとがっかりした。でも、いい匂いがつけてあったら、毎日気持ちいいことをしたくなりそうだから、やっぱりそれで良かった。店主は、そういう気分にならないように作ったんだな、きっと。保湿液は生松の病院でも使っているから、病人や怪我人がそういう気分になったら大変だ。
気持ちいいことをするのはすごく好きだけど、次の日に早起きできなかったり、足や腰に力が入らなくなったりするのが困る。仕事ができなくなっちゃうから。ああ、でも、お休みの前の日とか、そういう気分の時用にいい匂いの保湿液があってもいいな。これ、聞いてみたら作ってくれるかな?
緋色は店主と話し込んでいた。二人とも座って、机にはお茶も出てるから時間がかかりそうだ。
「帰ろっか?」
「うん」
俺と亀吉は、常陸丸の運転で離宮に帰った。お昼ご飯を食べて、遊んでお昼寝して、おやつも二人で食べた。
すごく仲良くなった亀吉は、次の日の朝、
「なーひとでんか、いっしょいくー!!」
って、大泣きしながら帰って行った。
亀吉としばらく会えないのは俺も少し嫌だな、と思った。
松吉は奥の部屋でお手入れ中で、香月もその部屋にいるみたい。鶴丸は店員さんに説明を聞きながら店内をじっくり見ていた。那月も鶴丸の横で一緒に話を聞いている。二人ともすごく真剣な顔だった。半助も二人と店員さんの近くにいて、時々鶴丸が話しかけることに答えていた。腕のない右肩の辺りを示して頷いたりしてるから、怪我の痕につける用の保湿液もあるよって教えてるのかもしれない。
緋色が、こんなの無いのか、あんなの無いのかって店主に言う度に、色んな液が増えていく。店主は、忙しくて忙しくてかないませんって言いながら、緋色と話す時はいつもにこにこだ。
保湿液は、少し前にできた。香油を使って気持ちいいことした後、香油が怪我の痕の皮膚についていると、引きつれたりする時のちょっと痛い所があんまり痛くなくなったって俺が言ったら、緋色がすぐに店主に伝えた。離宮に飛んできた店主は、俺の肘までしかない左腕や、左の脇腹に大きく残る傷痕を見ながら生松とも相談して、保湿液を作った。毎日、お風呂の後でつけるといいよってたくさんくれた。
お風呂の後で緋色がつけてくれると、気持ち良くてうっとりしちゃう。保湿液は、いい匂いはしない。何となく何かの匂いはするけれど、すぐに分からなくなくなるくらいの匂いだ。原料の植物本来の匂いらしい。最初につけてもらった時は、いい匂いじゃないのかぁってちょっとがっかりした。でも、いい匂いがつけてあったら、毎日気持ちいいことをしたくなりそうだから、やっぱりそれで良かった。店主は、そういう気分にならないように作ったんだな、きっと。保湿液は生松の病院でも使っているから、病人や怪我人がそういう気分になったら大変だ。
気持ちいいことをするのはすごく好きだけど、次の日に早起きできなかったり、足や腰に力が入らなくなったりするのが困る。仕事ができなくなっちゃうから。ああ、でも、お休みの前の日とか、そういう気分の時用にいい匂いの保湿液があってもいいな。これ、聞いてみたら作ってくれるかな?
緋色は店主と話し込んでいた。二人とも座って、机にはお茶も出てるから時間がかかりそうだ。
「帰ろっか?」
「うん」
俺と亀吉は、常陸丸の運転で離宮に帰った。お昼ご飯を食べて、遊んでお昼寝して、おやつも二人で食べた。
すごく仲良くなった亀吉は、次の日の朝、
「なーひとでんか、いっしょいくー!!」
って、大泣きしながら帰って行った。
亀吉としばらく会えないのは俺も少し嫌だな、と思った。
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