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第十章 されど幸せな日々
4 やっぱりおうちが一番 成人
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住む場所が決まったら、すごくのんびりできた。お城は、立派だけど住む場所じゃないなあ。家族以外の人がたくさんいるし、とにかく広くて落ち着かない。
「やっぱりおうちが一番」
屋敷が整ったって連絡を受けて、夕方に皆でそちらに移動した後に、思わず言ってしまった。
「ふはっ」
緋色に笑われたけど、緋色だって、屋敷に入ってすぐに上着や靴下をぽいぽい脱いで、大きく伸びをしたじゃないか。俺たちの部屋って言って案内してもらった部屋に入って戸を閉めて、俺を抱えてごろごろ転がっていた。
「あー。寛ぐ」
緋色はそう言ってから、たくさん俺の口にちゅーをした。本当だ。くつろぐ。嬉しい。またいっぱい、ちゅーできるね。
したい時にしてたら、キスは二人だけの時にするものよ、って乙羽に言われちゃうからね。これは二人でこっそりするもの。お城にいたら、なかなかこっそりできないから、ちゅーが足りなかったんだ。
やっぱりおうちが一番!
壱臣は、夕方より前に屋敷の厨房に移っていた。大丈夫やでー、って笑っていたけれど、働く人が皆着物を着ているから気になってたんだ。下っ端たちは羽織袴じゃないけど、でも。着物であることには違いない。苦手なものがたくさんある所にずっといるのはしんどい。起きている時は、何ともないって思っていても、夜寝ている時に泣いちゃうかもしれない。壱臣が泣く前に、屋敷に移れて良かった。
壱臣は、屋敷の厨房で、のんびりと朝ご飯と夜ご飯を作っている。鶴丸たちの家の分もとりあえず一緒に。出勤前の村次や広末、東那も手伝っているから、朝のうちに夜の下準備も終わっているらしい。その辺は、料理人チームで勝手にやっているからよく分からないんだけれど、ちゃんと順番にお休みできているならいい。
順番。
こんな所でも順番だな。これが順番でなかったら、たくさん休める人と休めない人ができてしまう。ちゃんと順番を守らないと駄目だよ、本当に。
順番に休みを取って、街にデートに行って、美味しい食べ物をたくさん食べてきて。広末たちなら、すぐにおうちでも美味しかった食べ物を作ってくれるだろうから楽しみだ。しゃぶしゃぶは、おうちに移ってすぐに出てきた。美味しかった。
鶴丸たちの屋敷にも料理人を置きたいんだけれど、まだ決まっていない。西賀国から連れてくるのが安心なんやけど、西賀にもそんなに余裕が無いからなあって鶴丸が悩んでいた。しばらくは、うちで一緒に食べるか、うちで作ったのを運ぶことになった。隣だし、全然大変じゃない。うちは、免許持ち三人と見習いが一人いるから、少々作る量が増えても全然大丈夫って皆言っている。
たくさんいるんだから、誰かが鶴丸の屋敷の専属料理人になればいいのかもしれない。
誰か? 誰が?
……。
誰かが、うちを出るってこと?
それは駄目。
鶴丸、ごめん。
「やっぱりおうちが一番」
屋敷が整ったって連絡を受けて、夕方に皆でそちらに移動した後に、思わず言ってしまった。
「ふはっ」
緋色に笑われたけど、緋色だって、屋敷に入ってすぐに上着や靴下をぽいぽい脱いで、大きく伸びをしたじゃないか。俺たちの部屋って言って案内してもらった部屋に入って戸を閉めて、俺を抱えてごろごろ転がっていた。
「あー。寛ぐ」
緋色はそう言ってから、たくさん俺の口にちゅーをした。本当だ。くつろぐ。嬉しい。またいっぱい、ちゅーできるね。
したい時にしてたら、キスは二人だけの時にするものよ、って乙羽に言われちゃうからね。これは二人でこっそりするもの。お城にいたら、なかなかこっそりできないから、ちゅーが足りなかったんだ。
やっぱりおうちが一番!
壱臣は、夕方より前に屋敷の厨房に移っていた。大丈夫やでー、って笑っていたけれど、働く人が皆着物を着ているから気になってたんだ。下っ端たちは羽織袴じゃないけど、でも。着物であることには違いない。苦手なものがたくさんある所にずっといるのはしんどい。起きている時は、何ともないって思っていても、夜寝ている時に泣いちゃうかもしれない。壱臣が泣く前に、屋敷に移れて良かった。
壱臣は、屋敷の厨房で、のんびりと朝ご飯と夜ご飯を作っている。鶴丸たちの家の分もとりあえず一緒に。出勤前の村次や広末、東那も手伝っているから、朝のうちに夜の下準備も終わっているらしい。その辺は、料理人チームで勝手にやっているからよく分からないんだけれど、ちゃんと順番にお休みできているならいい。
順番。
こんな所でも順番だな。これが順番でなかったら、たくさん休める人と休めない人ができてしまう。ちゃんと順番を守らないと駄目だよ、本当に。
順番に休みを取って、街にデートに行って、美味しい食べ物をたくさん食べてきて。広末たちなら、すぐにおうちでも美味しかった食べ物を作ってくれるだろうから楽しみだ。しゃぶしゃぶは、おうちに移ってすぐに出てきた。美味しかった。
鶴丸たちの屋敷にも料理人を置きたいんだけれど、まだ決まっていない。西賀国から連れてくるのが安心なんやけど、西賀にもそんなに余裕が無いからなあって鶴丸が悩んでいた。しばらくは、うちで一緒に食べるか、うちで作ったのを運ぶことになった。隣だし、全然大変じゃない。うちは、免許持ち三人と見習いが一人いるから、少々作る量が増えても全然大丈夫って皆言っている。
たくさんいるんだから、誰かが鶴丸の屋敷の専属料理人になればいいのかもしれない。
誰か? 誰が?
……。
誰かが、うちを出るってこと?
それは駄目。
鶴丸、ごめん。
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