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第十章 されど幸せな日々
5 仕事し過ぎは駄目 成人
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屋敷で暮らせるようになって何日か経ったら。俺と緋色は、たくさんくっついて、たくさんちゅーして、のんびり寝て絶好調。乙羽と同じ部屋で寝ている常陸丸も絶好調。乙羽も、いつも通り元気。もちろん、壱臣と半助も、じいじも絶好調。じいじと三郎は同じ部屋じゃないけれど、でも、同じ屋敷で寝起きしてるってだけで嬉しいんだって。すぐ会えるし、いつも通りなのがいいって。分かる。俺も、家族に、おはようとかおやすみ、おかえり、いってらっしゃいって、言ったり言ってもらったりするのがいいなって思ってる。いつも一緒に暮らしていない広末たちは、すぐ近くの小さな家に三人で暮らすことになった。いつもと違い過ぎる生活をすると、末良が夜泣きするからね。皆が、それぞれでのんびりできたらそれでいい。
じいやたちは、離宮にいる時からご飯の時以外の生活がよく分からない。それでも皆、お城暮らしの時よりのんびりしているように見えた。この屋敷は、離宮より小さなお部屋が少ない。一ノ瀬は結構な数が来ているので、この屋敷で全員が寝たりはしていないみたいだ。どこかに隠れ家を確保したんだろう。ご飯の時はちゃんと皆いるから、まあ、いつもと一緒だ。
そんな感じで、おうちができて皆、絶好調。でも、一人だけ。水瀬の目の下にくまが出はじめた。
「水瀬。今日お休みね。政巳も」
なんの仕事を誰がしているのかとか、俺はよく分からない。料理人は料理、斎と三郎は書類仕事をしているってことは分かる。政巳は、書類ばっかりしている訳じゃないんじゃないかな、たぶん。詳しく聞いても、勉強が足りなくて分からないことが多いし、一ノ瀬はこっそり動くのが仕事だから、わざわざ聞いたりしないけど。
でも、水瀬が、朝の分の屋敷の掃除や洗濯を終わらせると、急いでどこかに出かけていることには気付いていた。いつもなら休憩する時間とかに、何か他の仕事をしてるよね、たぶん。
「え? あ、いえ。今はちょっと休めないです」
そんな言葉はきけないなあ。
「俺も、その、やりかけの……」
「大丈夫」
「あ、いえ、大丈夫じゃないんです」
「大丈夫」
「ええー?」
「ええー?」
仲良しだね。声が揃った。
「ご飯食べたら、お部屋に戻って」
水瀬の事だから、もうとっくに、朝の分の洗濯とか、お風呂の掃除とかやっちゃってるに違いない。そしてきっと、何か違う仕事に出かけようとしていたんだろう。駄目だよ。目の下に隈がある。
もう、命令だ。二人のお部屋が何処にあるのか知らないけど、お部屋に戻りなさい。あ、二人はまだ結婚していないから、一緒のお部屋じゃないのかな。できれば二人でごろごろしてほしい。二人でごろごろすると、すっごく元気になるから。
「お掃除は、俺が斑鹿乃と乙羽に教えてもらってやるね。洗濯物も取り込むね」
だから、安心して。
「しかし……」
「水瀬。掃除なぞ、一日二日せずとも問題ない」
「殿下……」
「政巳。抱え込んで寝かせろ。寝ても離すな」
「は、はいっ」
「な、な、な、なにを?」
水瀬は真っ赤になって、政巳はいいお返事をした。
緋色、流石! 二人でごろごろできるようにしてくれた。
これで安心だ。
他にも仕事し過ぎてる人がいないか、チェックしないとなあ。
じいやたちは、離宮にいる時からご飯の時以外の生活がよく分からない。それでも皆、お城暮らしの時よりのんびりしているように見えた。この屋敷は、離宮より小さなお部屋が少ない。一ノ瀬は結構な数が来ているので、この屋敷で全員が寝たりはしていないみたいだ。どこかに隠れ家を確保したんだろう。ご飯の時はちゃんと皆いるから、まあ、いつもと一緒だ。
そんな感じで、おうちができて皆、絶好調。でも、一人だけ。水瀬の目の下にくまが出はじめた。
「水瀬。今日お休みね。政巳も」
なんの仕事を誰がしているのかとか、俺はよく分からない。料理人は料理、斎と三郎は書類仕事をしているってことは分かる。政巳は、書類ばっかりしている訳じゃないんじゃないかな、たぶん。詳しく聞いても、勉強が足りなくて分からないことが多いし、一ノ瀬はこっそり動くのが仕事だから、わざわざ聞いたりしないけど。
でも、水瀬が、朝の分の屋敷の掃除や洗濯を終わらせると、急いでどこかに出かけていることには気付いていた。いつもなら休憩する時間とかに、何か他の仕事をしてるよね、たぶん。
「え? あ、いえ。今はちょっと休めないです」
そんな言葉はきけないなあ。
「俺も、その、やりかけの……」
「大丈夫」
「あ、いえ、大丈夫じゃないんです」
「大丈夫」
「ええー?」
「ええー?」
仲良しだね。声が揃った。
「ご飯食べたら、お部屋に戻って」
水瀬の事だから、もうとっくに、朝の分の洗濯とか、お風呂の掃除とかやっちゃってるに違いない。そしてきっと、何か違う仕事に出かけようとしていたんだろう。駄目だよ。目の下に隈がある。
もう、命令だ。二人のお部屋が何処にあるのか知らないけど、お部屋に戻りなさい。あ、二人はまだ結婚していないから、一緒のお部屋じゃないのかな。できれば二人でごろごろしてほしい。二人でごろごろすると、すっごく元気になるから。
「お掃除は、俺が斑鹿乃と乙羽に教えてもらってやるね。洗濯物も取り込むね」
だから、安心して。
「しかし……」
「水瀬。掃除なぞ、一日二日せずとも問題ない」
「殿下……」
「政巳。抱え込んで寝かせろ。寝ても離すな」
「は、はいっ」
「な、な、な、なにを?」
水瀬は真っ赤になって、政巳はいいお返事をした。
緋色、流石! 二人でごろごろできるようにしてくれた。
これで安心だ。
他にも仕事し過ぎてる人がいないか、チェックしないとなあ。
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