夜明けの待ち合わせ

森 うろ子

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「おはようムギ。よく寝てたね。俺、さすがに今日は仕事に行かないといけないから。寂しくないように、早く帰ってくるけどいい子で待っててね。」

寝起きでぼうっとしている俺に、リアンが優しい笑みを浮かべて言ってくる。ついでにおでこにキスなんかしてくれて。ありがとうのつもりで俺もリアンに手を伸ばしてキスをしようとすると、ガチャンと冷たい音がした。

「…なんだ、これ?…リアン?」

「俺がいなくても、ムギが楽しめるように。ね?」

頭上で両手をベッドフレームに縛られている。……まずい。リアンは普段は温厚で優しいけど、傲慢なところが少しあるし、怒るとめちゃくちゃ怖い。俺は顔を引き攣りながら、リアンの顔色を伺う。

「り、リアン。なに、これ?今日はさ、仕事なの知ってるから。俺、ちゃんとここで待ってるよ?」

俺に馬乗りになって跨っているリアンを上目遣いで見上げると不適な笑みをしている。正直昨日まではいい雰囲気だったしなんで急に怒ってるのかわからないけど、怒ってるリアンには逆らわないのが吉だ。

「ほんとかなー?ムギ、ここに来るのも最初は嫌がってたし、ちゃんと待てないんじゃない?前の発情期ヒートのときも、待っとけって言ったのにフラフラ街に行ってるし。……あの時なんで待てなかった?どこの誰に抱かせたの?」

お、怒ってる。

「ご、ごめんて。前の発情期ヒートはほんと辛くて。すぐには来れないって言ってたし。ね、今日はちゃんと待ってるから。絶対部屋から出ないから…。お願い、これ、外して?リアン、お願い?」

自分の中で精一杯可愛い顔をしてリアンにお願いするけど、無表情で見つめられるだけだ。

「で、誰なの。まぁ、言わなくてもすぐにわかるんだけどね。ムギ、相手の名前も知らないだろうし。そういう意味では、安心できるけどね。」

「り、リアン……。」

別にリアンと付き合っているわけじゃないからこんなに怒られる義理はないけど、今それをいったらもう一生この部屋から出られない気がする。

「ああ、大丈夫だよ、ムギ。ちゃんと発情期ヒート中のムギを退屈させたりしないから。ほら、これ、太いの好きでしょう?」

そう言ってリアンはグロテスクなものを見せつけてくる。

「ふ、太すぎないかな?リアン。俺、リアンのが好きだよ…。」

「可愛いこといってくれるじゃん。でもダメ。今日はこれにするって決めてるから。最近ムギのこと甘やかしすぎてたから、厳しめにいかないと。」

怒ってるけど、楽しそうなリアンに顔が引き攣る。前、怒った時はどうやって仲直りしたっけ?

「リアン、ごめんって。ね、お願いだよ、俺、ちゃんと待ってるから。なんなら次の発情期ヒートも絶対リアンと過ごすって今約束するから、ね?お願い。」

「それは嬉しいけどね。でも、ムギはもう金輪際、俺以外とはエッチできないよ。明日には俺と番になるんだから。」

にっこりと微笑むリアンが恐ろしい。本気なのだろうか。緊張した面持ちでリアンを見上げるとどう見ても太過ぎるそれを見せつけながら俺の後孔に入れてきた。

「んっ、んんんっ。ちょ、ちょっとやっぱり苦しいよ、あっ。………んんっ!」

「これ、ちゃんと動くんだよ。抜けないようにしておくから楽しんでね。あ、前の方も寂しいかな?大丈夫、こっちにはほら、これ、入れといてあげるから。」

全然大丈夫じゃない。前の方って何?入れるの?え?後孔に収められたものの質量でもう満足なんですけど!

「り、リアン、もうお腹いっぱいだよ。もう無理。お願い、許して。それなんなんだよ…。」

後ろに太過ぎるものを入れられて涙目になりながらリアンに許しを乞う。手も縛られて、足も開いた形で膝裏を棒で固定されてて動かすことができない。そんな俺をこれで満足できるわけないよねなんてイタズラな笑みを浮かべたリアンがいる。

「あれ?覚えてないの?前も一回やったことあるでしょ。前やった時はあんまりにも泣きながら許してくれっていうから、それ以来やってなかったけど、ほら、尿道に入れるやつだよ。」

なんてことないようにリアンが言う。分かっていたさ、俺だって見た瞬間に分かったけど、信じたくないこともあるじゃないか。引き攣った顔でリアンに「許して欲しいです」ってお願いしてみたけど、

「だーめっ。許さないよ。」

と語気を強くした返事が返ってきて、絶望した。俺の絶望なんかは他所に、見せつけるようにリアンはそれを俺の中に入れてくる。
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