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2人で一緒に湯船に浸かる。さっきまでの行為でどっと疲れた俺をリアンは抱きしめてずっと撫でてくれる。全身を温めるお湯とリアンの撫でてくれる手が気持ちよくて、エッチとはまた違った快楽で満たされる。
「はぁ~、気持ちいい~。」
リアンの腕の中でグッと伸びをする。バランスを崩さないようにと後ろからしっかりと抱きしめてくるリアンは王子様とは思えない気配り上手だ。
「風呂、入ってよかっただろう。」
「入ってしまえばね。入るまでが面倒くさいんだよ。」
「俺と入ればムギは何にもしなくていいよ。洗うのも、拭くのも、乾かすのも全部してあげる。だから番になろう。」
「もー、うるさいなぁー。番にはなれないよ。何度も同じ事をいう暇があったらさっさと上がって一発抱いてくれよ~。」
リアンのことは好きだけど、何度も番になれと言われるとめんどくさくなってくる。リアンが別のやつのものになるのは嫌だけど、身分差がありすぎて悩んでいるこっちの身にもなって欲しい。
ザバっと大きな湯の音を立てて脱衣所の方にスタスタと1人で歩いて行くと後ろから「もうちょっとゆっくりしてけよー」とのんびりしたリアンの声が聞こえる。無視して脱衣所で大きなタオルを体に巻き付けてしゃがみ込む。……疲れた。髪の毛乾かすのめんどくさいなぁとため息をつくと後ろからリアンが被さってくる。
「ほら、面倒くさくなってるでしょ。俺がいないとダメなくせに。意地っ張り。」
悪態をつきながらも俺を抱っこして部屋の椅子に座らせると大きなタオルで俺を包みあげて髪の毛を乾かしてくれる。……楽だ。気持ちのいい温度に包まれてぼんやりしていると「感謝の言葉が欲しいなぁ」とリアンに催促される。
「……………あ、アリガトウ。」
「どーいたしましてー。」
俺と自分の頭と2人分をしっかりと乾かして俺にバスローブを着せてくれる。至れり尽くせりだ。お腹も満たされて、体も清潔になって2人でゴロンとベッドに横たわる。至福の時間だ。
リアンが俺を後ろから抱きしめて頸に顔を埋める。
「……ーっ。いい香りだ。」
思いっきり匂いを嗅がれてお風呂上がりといえど少し不快になる。
「やめろよ、気持ち悪い。」
「傷つくなぁ。ちょっとくらいいいだろ。身分を気にしてる割には、ムギは不敬だよな。」
「………それとこれとはまた別の話じゃん。」
確かに王族に"気持ち悪い"なんて不敬だ。だけど、リアンとは学生の頃からの付き合いだし、ちょっとくらいいいじゃないかと思ってるし、リアンも本気で言ってないことはわかるので拗ねたように口を尖らせて抗議しておく。
「ま、可愛いムギだから許してやるかー。」
のんびりリアンが言いながらグッと伸びをしてまた俺を後ろから抱き込む。
…至福だ。こんなに幸せでいいんだろうか。俺はリアンと番ってもいいんだろうか。第3王子に嫁ぐ理由は好きだけでも大丈夫なのだろうか。
底知れない幸せに包まれながら、わからない未来に漠然と不安がつきまとう。後ろでウトウトとしだしたリアンにつられて、俺も微睡はじめる。自分に回されたリアンの腕に自分の手を重ねる。発情期もあと3日。きっと起きてもリアンは優しい笑顔で俺を気持ち良くしてくれる。
どうしようもない不安に蓋をして、リアンの寝息を聞きながら俺も少し眠ることにした。
「はぁ~、気持ちいい~。」
リアンの腕の中でグッと伸びをする。バランスを崩さないようにと後ろからしっかりと抱きしめてくるリアンは王子様とは思えない気配り上手だ。
「風呂、入ってよかっただろう。」
「入ってしまえばね。入るまでが面倒くさいんだよ。」
「俺と入ればムギは何にもしなくていいよ。洗うのも、拭くのも、乾かすのも全部してあげる。だから番になろう。」
「もー、うるさいなぁー。番にはなれないよ。何度も同じ事をいう暇があったらさっさと上がって一発抱いてくれよ~。」
リアンのことは好きだけど、何度も番になれと言われるとめんどくさくなってくる。リアンが別のやつのものになるのは嫌だけど、身分差がありすぎて悩んでいるこっちの身にもなって欲しい。
ザバっと大きな湯の音を立てて脱衣所の方にスタスタと1人で歩いて行くと後ろから「もうちょっとゆっくりしてけよー」とのんびりしたリアンの声が聞こえる。無視して脱衣所で大きなタオルを体に巻き付けてしゃがみ込む。……疲れた。髪の毛乾かすのめんどくさいなぁとため息をつくと後ろからリアンが被さってくる。
「ほら、面倒くさくなってるでしょ。俺がいないとダメなくせに。意地っ張り。」
悪態をつきながらも俺を抱っこして部屋の椅子に座らせると大きなタオルで俺を包みあげて髪の毛を乾かしてくれる。……楽だ。気持ちのいい温度に包まれてぼんやりしていると「感謝の言葉が欲しいなぁ」とリアンに催促される。
「……………あ、アリガトウ。」
「どーいたしましてー。」
俺と自分の頭と2人分をしっかりと乾かして俺にバスローブを着せてくれる。至れり尽くせりだ。お腹も満たされて、体も清潔になって2人でゴロンとベッドに横たわる。至福の時間だ。
リアンが俺を後ろから抱きしめて頸に顔を埋める。
「……ーっ。いい香りだ。」
思いっきり匂いを嗅がれてお風呂上がりといえど少し不快になる。
「やめろよ、気持ち悪い。」
「傷つくなぁ。ちょっとくらいいいだろ。身分を気にしてる割には、ムギは不敬だよな。」
「………それとこれとはまた別の話じゃん。」
確かに王族に"気持ち悪い"なんて不敬だ。だけど、リアンとは学生の頃からの付き合いだし、ちょっとくらいいいじゃないかと思ってるし、リアンも本気で言ってないことはわかるので拗ねたように口を尖らせて抗議しておく。
「ま、可愛いムギだから許してやるかー。」
のんびりリアンが言いながらグッと伸びをしてまた俺を後ろから抱き込む。
…至福だ。こんなに幸せでいいんだろうか。俺はリアンと番ってもいいんだろうか。第3王子に嫁ぐ理由は好きだけでも大丈夫なのだろうか。
底知れない幸せに包まれながら、わからない未来に漠然と不安がつきまとう。後ろでウトウトとしだしたリアンにつられて、俺も微睡はじめる。自分に回されたリアンの腕に自分の手を重ねる。発情期もあと3日。きっと起きてもリアンは優しい笑顔で俺を気持ち良くしてくれる。
どうしようもない不安に蓋をして、リアンの寝息を聞きながら俺も少し眠ることにした。
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