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2章
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ジークサイスの剣と、魔王様の拳が振られ、避けた所には大きな跡が残り、遂には壁に大きな穴まで開いてしまった。
その魔王様とジークサイスの激しい剣気は、周りの神官達を圧倒し、口を開けて見ていることしかできなかった。
魔王様の右手が勢いよく振られ、ジークサイスの剣を弾き、後ろへ大きく後退する。魔王様は接近戦が得意だと言うことは、その戦闘スタイルからも伺える。それならと、ジークサイスは神力を使うしかなかった。
剣が青白く光り、横に大きく振るうと、その光は刃のようになって魔王様を襲う。
魔王様は魔力がまだ回復しきっていない為、正面から受け止めて魔力を消費したくなかった。
上前方に回避し、壁を蹴って勢いよくジークサイスの懐へ赤い衣が飛び込もうとする。
だが、ジークサイスも分かっていたのか同じように空中にいる魔王様目掛けて刃を飛ばす。
魔王様は刃の上に左手を着いて、受け身を取るように転がると、勢いのままジークサイスの懐の鎧を右手の拳で殴った。
「っ!!」
刃を飛ばすために大きく振られた剣は、魔王様の右手を防ぐことはできず、神力で防御するしか無かったが、それでも魔王様の拳は重く、膝をついて崩れ落ちてしまった。
魔王様は右手を軽く振ると、周りの神官達に目を向けた。
「次は誰ですか?」
そう声をかけ、襲いかかってくる神官が来るかと心が躍り頬も勝手に上がるが、今はそう長く遊んでる場合ではないことに気づいた。
急いで階段を降りて、神官と天帝達を追わなければ、そう思った時には既に遅く、階段から眩い光が溢れ始めた。
「これは何ですか?」
左手で目を覆い、右手は前に構える。
先程、自分のチョーカーが光った時と同じような光であるため、これは天帝の力かもしれない。
追いかけようとした時、既に階段を上がってくる人影が幾つも見えた。
「残念だったな魔王様。今、天帝は代替わりして私になった」
ナンタラードが右の掌に黄金色の珠を持って階段を上がってきた。どうやらこの珠が天帝の証のようだった。
魔王様はこの神官のことなどどうでもよく、天帝がどうなったかだけが気がかりだった。
ナンタラードの言葉は無視して、全員が上がってくるのを待った。
幸い、天帝は特に変わった様子はなく、呆けていたり、たまにちらりとサイの方を見るだけだった。
今この宝珠を持ったナンタラードに勝てるかは分からないが、力ずくで奪うとしたら、元天帝を相手にしなければならなくなる。彼の力が今どうなったかは分からないが、少なくとも自分は手を出せない。
「今後、元天帝はどのような処遇になるのですか?」
魔王様は、今後元天帝がどう扱われるのかを訊いた。
ジオレライが、サイと元天帝を見てから答えた。
「先程、宝珠に施されていた結界を破る際に、彼と約束しました。通常、神官の力を失った場合は記憶を消去して人間界へ追放されます。今回は特例で、そのまま人間界へ追放されるだけです」
魔王様は少しだけほっとした。天界で罪が認められてしまうと、記憶や力の消去だけではなく、転生、即ち処分されることもあるはずだった。
最悪が回避されたのならば、今焦っても仕方がない。状況が確認できたのだから、魔王城に一度戻ってゆっくり今後について考えるべきだ。
「そうですか。また日を改めて新たな天帝に挨拶に来ます。まだ力には慣れていないでしょう?」
ナンタラードが忌々しそうに魔王様を睨んだ。
図星だったようだと思い軽く微笑むと、魔王様の身体がふわりと浮き、ここを去ろうとする。
「待て!次は魔王様が逃げるのか?」
だが、ナンタラードは引き下がらなかった。
せせら笑うナンタラードは、ジオレライに声をかけると、宝珠を持つ手を挙げた。宝珠の力を試したいようだった。
「折角だから戦ってから帰ればいい」
宝珠から黄金色の光が発せられ、正六面体の結界が魔王様を取り囲み、ゆっくり回転する。
ジオレライはその碧玉で元天帝の方を見遣った後、右手を前にかざすと、結界に白い霜が付き、凍り始めた。
このまま閉じ込める気だろうか?魔王様は面倒になる前に、右手に魔力を溜めて結界を突き破ろうと大きく拳を振った。
やはり、まだ力の扱いが下手なようだ。
簡単に壊れたが、破れた結界と氷の破片で視界が悪くなった。この時一瞬光が見え、直感のみで防御の姿勢をとった。
カキンッ!
耳をつんざく激しい音がした。
その時直ぐに魔王様は体勢を立て直し、この剣が誰のものか察しがついていた。
やはりこうなったか、そう心の中で呟くと、腹立たしい視線を元天帝へと向けた。
「3人でかかろう。どうだ?」
ナンタラードは得意げに笑っていたが、魔王様は本当に面白く無かった。やはり来るべきではなかったかと、そう思いながら、ジークサイスとの戦いで空いた壁から撤退するしかなかった。
「貴方1人ではなく3人ですか?それならその宝珠はジークサイスさんの方が相応わしいのではありませんか?彼はとても良く戦いました」
そうでしょう?と周りの神官達にも賛同を求めた。
神官達は気まずそうにお互いを見合い、最後にナンタラードに視線が集まった。
「力が完全に扱えれば1人で十分だ」
「ですから、またにしましょう。私は貴方と楽しみたい」
不敵な笑みを浮かべ、魔王様は直ぐに壊れた壁から脱出した。あのナンタラードという神官のプライドが高くて助かったと、魔王様はほっとした。
あまり戦いを拒否したことのない魔王様だが、このまま元天帝と戦うわけにはいかなかった。
リタに何て言おうか、魔王様は何もできなかった自分を揶揄われるのではないかと、憂鬱になった。
天界の結界は、今はまだ張られていないようで、そのまま真っ直ぐに魔王城へと帰ることが出来た。
その魔王様とジークサイスの激しい剣気は、周りの神官達を圧倒し、口を開けて見ていることしかできなかった。
魔王様の右手が勢いよく振られ、ジークサイスの剣を弾き、後ろへ大きく後退する。魔王様は接近戦が得意だと言うことは、その戦闘スタイルからも伺える。それならと、ジークサイスは神力を使うしかなかった。
剣が青白く光り、横に大きく振るうと、その光は刃のようになって魔王様を襲う。
魔王様は魔力がまだ回復しきっていない為、正面から受け止めて魔力を消費したくなかった。
上前方に回避し、壁を蹴って勢いよくジークサイスの懐へ赤い衣が飛び込もうとする。
だが、ジークサイスも分かっていたのか同じように空中にいる魔王様目掛けて刃を飛ばす。
魔王様は刃の上に左手を着いて、受け身を取るように転がると、勢いのままジークサイスの懐の鎧を右手の拳で殴った。
「っ!!」
刃を飛ばすために大きく振られた剣は、魔王様の右手を防ぐことはできず、神力で防御するしか無かったが、それでも魔王様の拳は重く、膝をついて崩れ落ちてしまった。
魔王様は右手を軽く振ると、周りの神官達に目を向けた。
「次は誰ですか?」
そう声をかけ、襲いかかってくる神官が来るかと心が躍り頬も勝手に上がるが、今はそう長く遊んでる場合ではないことに気づいた。
急いで階段を降りて、神官と天帝達を追わなければ、そう思った時には既に遅く、階段から眩い光が溢れ始めた。
「これは何ですか?」
左手で目を覆い、右手は前に構える。
先程、自分のチョーカーが光った時と同じような光であるため、これは天帝の力かもしれない。
追いかけようとした時、既に階段を上がってくる人影が幾つも見えた。
「残念だったな魔王様。今、天帝は代替わりして私になった」
ナンタラードが右の掌に黄金色の珠を持って階段を上がってきた。どうやらこの珠が天帝の証のようだった。
魔王様はこの神官のことなどどうでもよく、天帝がどうなったかだけが気がかりだった。
ナンタラードの言葉は無視して、全員が上がってくるのを待った。
幸い、天帝は特に変わった様子はなく、呆けていたり、たまにちらりとサイの方を見るだけだった。
今この宝珠を持ったナンタラードに勝てるかは分からないが、力ずくで奪うとしたら、元天帝を相手にしなければならなくなる。彼の力が今どうなったかは分からないが、少なくとも自分は手を出せない。
「今後、元天帝はどのような処遇になるのですか?」
魔王様は、今後元天帝がどう扱われるのかを訊いた。
ジオレライが、サイと元天帝を見てから答えた。
「先程、宝珠に施されていた結界を破る際に、彼と約束しました。通常、神官の力を失った場合は記憶を消去して人間界へ追放されます。今回は特例で、そのまま人間界へ追放されるだけです」
魔王様は少しだけほっとした。天界で罪が認められてしまうと、記憶や力の消去だけではなく、転生、即ち処分されることもあるはずだった。
最悪が回避されたのならば、今焦っても仕方がない。状況が確認できたのだから、魔王城に一度戻ってゆっくり今後について考えるべきだ。
「そうですか。また日を改めて新たな天帝に挨拶に来ます。まだ力には慣れていないでしょう?」
ナンタラードが忌々しそうに魔王様を睨んだ。
図星だったようだと思い軽く微笑むと、魔王様の身体がふわりと浮き、ここを去ろうとする。
「待て!次は魔王様が逃げるのか?」
だが、ナンタラードは引き下がらなかった。
せせら笑うナンタラードは、ジオレライに声をかけると、宝珠を持つ手を挙げた。宝珠の力を試したいようだった。
「折角だから戦ってから帰ればいい」
宝珠から黄金色の光が発せられ、正六面体の結界が魔王様を取り囲み、ゆっくり回転する。
ジオレライはその碧玉で元天帝の方を見遣った後、右手を前にかざすと、結界に白い霜が付き、凍り始めた。
このまま閉じ込める気だろうか?魔王様は面倒になる前に、右手に魔力を溜めて結界を突き破ろうと大きく拳を振った。
やはり、まだ力の扱いが下手なようだ。
簡単に壊れたが、破れた結界と氷の破片で視界が悪くなった。この時一瞬光が見え、直感のみで防御の姿勢をとった。
カキンッ!
耳をつんざく激しい音がした。
その時直ぐに魔王様は体勢を立て直し、この剣が誰のものか察しがついていた。
やはりこうなったか、そう心の中で呟くと、腹立たしい視線を元天帝へと向けた。
「3人でかかろう。どうだ?」
ナンタラードは得意げに笑っていたが、魔王様は本当に面白く無かった。やはり来るべきではなかったかと、そう思いながら、ジークサイスとの戦いで空いた壁から撤退するしかなかった。
「貴方1人ではなく3人ですか?それならその宝珠はジークサイスさんの方が相応わしいのではありませんか?彼はとても良く戦いました」
そうでしょう?と周りの神官達にも賛同を求めた。
神官達は気まずそうにお互いを見合い、最後にナンタラードに視線が集まった。
「力が完全に扱えれば1人で十分だ」
「ですから、またにしましょう。私は貴方と楽しみたい」
不敵な笑みを浮かべ、魔王様は直ぐに壊れた壁から脱出した。あのナンタラードという神官のプライドが高くて助かったと、魔王様はほっとした。
あまり戦いを拒否したことのない魔王様だが、このまま元天帝と戦うわけにはいかなかった。
リタに何て言おうか、魔王様は何もできなかった自分を揶揄われるのではないかと、憂鬱になった。
天界の結界は、今はまだ張られていないようで、そのまま真っ直ぐに魔王城へと帰ることが出来た。
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