11 / 11
7−3
しおりを挟む
浴槽に浸かると、立ち直ってきて。
愛華さんに悪いことしちゃったな…。と反省すると、謝るために急いで部屋へと戻る。
「むつき~。ほんとごめんね…。」
ドアを開けると同時に、先に愛華さん謝られてしまい。
「う、ううん…!も、もう気にしてないから…!そ、それに私が勝手にショック受けただけで…。あ、愛華さんは悪くないよ…!ご、ごめんね…。」
慌てて謝り返すと。
「うぅ~。むつき優しい~。」
と、愛華さんが言うと抱きしめられてしまう私だったけど、もうショックを受けることはなく。
だけど、急に抱きしめられたことと、さっきから当たる感触で今度は顔が赤くなってしまう。
「あ、愛華さん…!ちょ、ちょっと離れてもらっても…!」
「わ~ん!やっぱりむつき怒ってる~!嫌いにならないで~!」
「お、怒ってないよ…!そ、それに嫌いになんてなってないし…!こ、これからも嫌いになるなんてことないから…!」
「ほんと…?」
「う、うん…。あ、愛華さんを嫌いになるなんて考えられないから…。」
だって、愛華さんと百合友になってから毎日が楽しくて。
これからも楽しくなるなって思うし。
ずっと一緒にいたいと思っていて。
愛華さんのことを嫌いになる未来なんて想像出来ないから。
って、さすがにここまでは、まだ恥ずかしくてちゃんと言えないけど。
とにかく嫌いにならないことだけを伝えた。
すると、愛華さんは照れた様子で。
「えへへ。あたしもむつきのこと嫌いになんて絶対にならないよ!」
と言ってくれて。
喧嘩したわけじゃないけど仲直り?をすると、また二人で笑い合っていた。
それから、髪を乾かそうとした時。
「あ!むつきー!あたしがやってあげるー!」
と、ドライヤーとブラシを手に持ちニコニコしている愛華さんのお言葉に甘えることにした。
「えへへー!むつきの髪ってサラサラだし、長い黒髪が綺麗だよねー!」
と、私の髪を乾かし、ブラシで整えてくれながら褒めてくれる。
愛華さんは毛先にパーマをかけていて、茶色に染めた髪も似合っていてオシャレで。
対して、私は特になにもしないで、ただ伸ばしているだけなのに。
それでも、愛華さんは褒めてくれて、私は照れながら。
「あ、ありがと…。で、でも愛華さんの方がオシャレで良いと思うけど…。」
そう伝えると。
「あたしはくせっ毛だから、むつきの方が良いと思うんだけどなー!そうだ!ねーねー!ちょっとだけ触ってもいいかなー?」
と質問され、いいよと伝えると愛華さんは嬉しそうに髪を優しく撫で始める。
そうされていると、なんだか気持ちよくて、しばらく堪能していた。
やがて満足したのか愛華さんが手を離すと。
「はぁ~。むつきの髪気持ちよかった~。」
と、嬉しそうで。
私も触ってもらったことが気持ちよかったことを伝えると、また触らせてね!という愛華さんのお願いに、もちろんいいよ!と伝えると喜んでくれて、私も嬉しくなってくる。
その後、二人で漫画を読んだり、百合漫画を語り合うと時間は過ぎていき。
そろそろ寝ようかという話になる。
ただ、ここで一つ問題が発生してしまう。
それは、ベッドが一つしかないということ。
なので、愛華さんに私のベッドを使ってもらい。
私はお母さんのベッドで寝ようと伝えたのだけど。
遠慮する愛華さん。
二人で話し合うと最終的に、一緒に寝よっか!という愛華さんの提案に、特にほかに良い案が見つからなかったので、同じベッドへ。
こういうのに慣れていない為、緊張しながら愛華さんと会話をする。
「えへへ。こうしてると懐かしいなー!」
「な、懐かしい…?」
「うん!あたし昔はよくお姉ちゃんと一緒に寝てたんだ!」
「あ、愛華さんお姉さんいたんだね…。」
「いるよー!今は忙しくてなかなか会えないけど!すっごい美人で自慢のお姉ちゃんがね!ちなみにお姉ちゃんも百合漫画が好きなんだよ!」
「じゃ、じゃあ愛華さんが百合漫画を読むようになったきっかけって…。」
「そー!お姉ちゃんの影響!」
と、嬉しそうな愛華さんは続けて話す。
「あ、そうだ!実はむつきのことお姉ちゃんに電話で話したんだよ!百合漫画が好きな子と百合友になって、いっぱい語りあったんだって!そしたらね、お姉ちゃんむつきに会いたがっちゃって!」
「え、え…?そ、そうなの…?」
「うん!お姉ちゃんもむつきと百合漫画の話したいーって!だから、むつきさえよかったらお姉ちゃんに会ってあげてほしいんだ!いろんな意味でびっくりするよ!」
「う、うん…?あ、で、でも…。う、上手く話せるかな…。」
「大丈夫だよ!百合漫画語る時のむつき、すごいもん!」
「あ、愛華さんだってすごいよ…?」
「えー!そうかなー!」
「そ、そうだよ…!」
と、笑いながら話すと緊張も解けていく。
「今日むつきのお家泊めてもらえてよかったなー!すっごく楽しいもん!」
「わ、私も楽しいよ…!」
「えへへ!それならよかったー!」
「ま、また泊まりに来てくれる…?」
「もちろん!あたし一人暮らしだから、ほんと言うと寂しい時もあってね。だからまた泊まらせてね!」
「う、うん…!」
「えへへ!むつきありがと!」
なんて会話を続けていくと時間は経っていき。
やがて、眠くなっていくと二人で眠りにつくと、愛華さんとのお泊まり会は終わる。
テスト開始まで残り2日。
愛華さんに悪いことしちゃったな…。と反省すると、謝るために急いで部屋へと戻る。
「むつき~。ほんとごめんね…。」
ドアを開けると同時に、先に愛華さん謝られてしまい。
「う、ううん…!も、もう気にしてないから…!そ、それに私が勝手にショック受けただけで…。あ、愛華さんは悪くないよ…!ご、ごめんね…。」
慌てて謝り返すと。
「うぅ~。むつき優しい~。」
と、愛華さんが言うと抱きしめられてしまう私だったけど、もうショックを受けることはなく。
だけど、急に抱きしめられたことと、さっきから当たる感触で今度は顔が赤くなってしまう。
「あ、愛華さん…!ちょ、ちょっと離れてもらっても…!」
「わ~ん!やっぱりむつき怒ってる~!嫌いにならないで~!」
「お、怒ってないよ…!そ、それに嫌いになんてなってないし…!こ、これからも嫌いになるなんてことないから…!」
「ほんと…?」
「う、うん…。あ、愛華さんを嫌いになるなんて考えられないから…。」
だって、愛華さんと百合友になってから毎日が楽しくて。
これからも楽しくなるなって思うし。
ずっと一緒にいたいと思っていて。
愛華さんのことを嫌いになる未来なんて想像出来ないから。
って、さすがにここまでは、まだ恥ずかしくてちゃんと言えないけど。
とにかく嫌いにならないことだけを伝えた。
すると、愛華さんは照れた様子で。
「えへへ。あたしもむつきのこと嫌いになんて絶対にならないよ!」
と言ってくれて。
喧嘩したわけじゃないけど仲直り?をすると、また二人で笑い合っていた。
それから、髪を乾かそうとした時。
「あ!むつきー!あたしがやってあげるー!」
と、ドライヤーとブラシを手に持ちニコニコしている愛華さんのお言葉に甘えることにした。
「えへへー!むつきの髪ってサラサラだし、長い黒髪が綺麗だよねー!」
と、私の髪を乾かし、ブラシで整えてくれながら褒めてくれる。
愛華さんは毛先にパーマをかけていて、茶色に染めた髪も似合っていてオシャレで。
対して、私は特になにもしないで、ただ伸ばしているだけなのに。
それでも、愛華さんは褒めてくれて、私は照れながら。
「あ、ありがと…。で、でも愛華さんの方がオシャレで良いと思うけど…。」
そう伝えると。
「あたしはくせっ毛だから、むつきの方が良いと思うんだけどなー!そうだ!ねーねー!ちょっとだけ触ってもいいかなー?」
と質問され、いいよと伝えると愛華さんは嬉しそうに髪を優しく撫で始める。
そうされていると、なんだか気持ちよくて、しばらく堪能していた。
やがて満足したのか愛華さんが手を離すと。
「はぁ~。むつきの髪気持ちよかった~。」
と、嬉しそうで。
私も触ってもらったことが気持ちよかったことを伝えると、また触らせてね!という愛華さんのお願いに、もちろんいいよ!と伝えると喜んでくれて、私も嬉しくなってくる。
その後、二人で漫画を読んだり、百合漫画を語り合うと時間は過ぎていき。
そろそろ寝ようかという話になる。
ただ、ここで一つ問題が発生してしまう。
それは、ベッドが一つしかないということ。
なので、愛華さんに私のベッドを使ってもらい。
私はお母さんのベッドで寝ようと伝えたのだけど。
遠慮する愛華さん。
二人で話し合うと最終的に、一緒に寝よっか!という愛華さんの提案に、特にほかに良い案が見つからなかったので、同じベッドへ。
こういうのに慣れていない為、緊張しながら愛華さんと会話をする。
「えへへ。こうしてると懐かしいなー!」
「な、懐かしい…?」
「うん!あたし昔はよくお姉ちゃんと一緒に寝てたんだ!」
「あ、愛華さんお姉さんいたんだね…。」
「いるよー!今は忙しくてなかなか会えないけど!すっごい美人で自慢のお姉ちゃんがね!ちなみにお姉ちゃんも百合漫画が好きなんだよ!」
「じゃ、じゃあ愛華さんが百合漫画を読むようになったきっかけって…。」
「そー!お姉ちゃんの影響!」
と、嬉しそうな愛華さんは続けて話す。
「あ、そうだ!実はむつきのことお姉ちゃんに電話で話したんだよ!百合漫画が好きな子と百合友になって、いっぱい語りあったんだって!そしたらね、お姉ちゃんむつきに会いたがっちゃって!」
「え、え…?そ、そうなの…?」
「うん!お姉ちゃんもむつきと百合漫画の話したいーって!だから、むつきさえよかったらお姉ちゃんに会ってあげてほしいんだ!いろんな意味でびっくりするよ!」
「う、うん…?あ、で、でも…。う、上手く話せるかな…。」
「大丈夫だよ!百合漫画語る時のむつき、すごいもん!」
「あ、愛華さんだってすごいよ…?」
「えー!そうかなー!」
「そ、そうだよ…!」
と、笑いながら話すと緊張も解けていく。
「今日むつきのお家泊めてもらえてよかったなー!すっごく楽しいもん!」
「わ、私も楽しいよ…!」
「えへへ!それならよかったー!」
「ま、また泊まりに来てくれる…?」
「もちろん!あたし一人暮らしだから、ほんと言うと寂しい時もあってね。だからまた泊まらせてね!」
「う、うん…!」
「えへへ!むつきありがと!」
なんて会話を続けていくと時間は経っていき。
やがて、眠くなっていくと二人で眠りにつくと、愛華さんとのお泊まり会は終わる。
テスト開始まで残り2日。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
秋の陽気(ようき)
転生新語
恋愛
元夫(もとおっと)が先月、亡くなった。四十九日法要が終わって、私は妹の娘と再会する……
カクヨム、小説家になろうに投稿しています。
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/822139836259441399
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n1892ld/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
むつきちゃんとあいかちゃん、いつもは真反対の立ち位置なのに、だんだん仲良くなっていくのも好きだし、時々意識してるのもかわいい!続きが気になります!