11 / 105
第1章 真実
第10話 その剣の秘密
しおりを挟む
★◇◆◇◆◇◆◇
えええーっ!?
ど、どういうこと!?
予想外の事態に、ターメリックはバタバタと慌てふためいた。
「あの! さっきまでは、簡単に抜けたんです! そんなに力も要らなくて……もしかすると、ぼくが触って壊してしまったのかもしれません!」
ターメリックが真剣に喋れば喋るほど、カメリアは面白そうに笑ってみせた。
「ははは! 大丈夫だよ、君のせいじゃないことはわかっている。安心しなさい」
「で、でも……」
「伝説の剣はね、持ち主にしか心を開かないといわれているんだ。つまり……剣に選ばれた者にしか、その剣は抜けないようになっている」
カメリアは、まだ心配そうなターメリックに真実の剣を「抜いてごらん」と差し出した。
……?
ターメリックは半信半疑で、カメリアが笑顔で差し出した剣を遠慮がちに受け取った。
剣は、するすると抵抗なく鞘から抜けた。
本当に、ぼくにしか抜けないんだ……!
鏡のような剣身が姿を現し、驚愕の表情を浮かべるターメリックを映し出していた。
その隣には「おおお、キレイだねぇ」と目を細めるカメリアも映り込んでいる。
「この剣は、7振りある伝説の剣の中でも、いちばん特殊な『真実の剣』だ。この世界の『偽り』を斬る剣だよ」
「真実……偽り……?」
「偽りといえば幻想、まやかし……まあ、要するに魔法の力だね。つまり、この剣は魔法を無効化することができるんだ」
「魔法を無効化……! カッコいいですね!」
言葉の響きだけに反応して「カッコいい」なんて言っちゃったけど、うーん……
意味は、あんまりわかってないかも。
ターメリックは、ニコニコしながらも少し首を傾げていた。
それでも、カメリアはターメリックの「カッコいい」に気を良くしたらしく、嬉々として説明を続けている。
「実はね、この剣は魔法を無効化できるんだが……それ以外のことは、何もできない剣なんだ」
「……?」
何もできない……って、どういうことだろう。
こんなにキレイで立派な剣なのに……
ターメリックは、手にした真実の剣を見つめた。
カメリアはというと、そんなターメリックに笑いかけて、
「……ここから先は、説明するよりも実際に見てもらったほうがわかりやすいよ。そうだなぁ……とりあえず、そこのテーブルを斬ってみてごらん」
「……えっ」
いやいや!
そんなこと、できませんよぉ……!
躊躇うターメリックに、カメリアは「いいからいいから」と、枕元のテーブルを自分に引き寄せた。
自然とターメリックの正面に来たテーブル、その向こうでカメリアが目を細めている。
仕方ないな……
机が傷ついても、剣が刃こぼれしても、ぼくは悪くない。
ぼくは悪くないぞ!
ターメリックは剣を両手で振りかぶると、目を閉じて、テーブルに向かって思い切り振り下ろした。
剣の重さも手伝って、ターメリックの頼りない腕力でも、かなりの威力になった……はずだった。
「……ん?」
んんん……??
ターメリックは目を開けてみた。
剣は、確かにテーブルを貫通している。
しかし、剣を持つ手にその感触はなかった。
すっと剣を抜いて隅々まで確認してみたが、刃こぼれは見当たらない。
そこで、ふとテーブルに目をやって……
「……!?」
ターメリックはテーブルを二度見した。
……もっととんでもないことが、目の前で起きていた。
テーブルには、斬られた形跡がなかった。
斬ったはずの場所を触ってみても、継ぎ目すら見当たらない。
どうして……?
確かに斬ったはずなのに……
ターメリックは真実の剣を持ち直し、刃先でテーブルをつついてみた。
しかし……
刃先は、テーブルをすり抜けてしまった。
「わわわっ……!」
危うく剣を取り落としそうになったターメリックを見て、それまで黙っていたカメリアが堪らずといったように吹き出した。
「あははははっ! いやあ、想像以上の反応をありがとう。私が作ったものではないけれど、ここまで驚いてくれると嬉しくなってくるね」
「か、カメリアさん! この剣、どうなってるんですか!?」
わけがわからず取り乱すターメリックに、カメリアはまだ笑いながらも説明してくれた。
「さっきも言った通り、真実の剣は魔法を無効化できる代わりに、何もできない剣だ。つまり、何も斬ることのできない剣なんだよ」
「何も斬れない剣……」
「日常生活では役に立たないような剣だが、イゾリータの繰り出す強力な魔法を無効化して仲間の危機を救った、と神話には書かれている。真実の剣は、魔法を防御する剣なんだよ」
「……あ、なるほど……!」
カメリアの説明に、ターメリックはひとりで納得して頷いていた。
朝日の浜辺で、ペパーの剣を受けようとして真実の剣を抜こうとしたときに聞こえた『抜いてはならぬ!』という声……
あのとき声を無視して剣を抜いていたら、自分は今ここにはいなかっただろう。
カメリアにそう説明すると、
「ふむ、剣が……私にもよくわからないが、もしかするとクリスタン神様が救ってくださったのかもしれないね」
少し考えるように腕を組みながら呟いた。
クリスタン神様が、ぼくを救ってくださった?
ターメリックの眉間にシワが寄った。
まさか、そんなこと……
だってぼくには……
信仰心なんて、欠片もないじゃないか。
「……どうして、ぼくが選ばれたんでしょうか」
剣の宝石を見つめて、ターメリックは呟いた。
首を傾げるカメリアに、ポツポツと言葉を続けていく。
「ぼくは、父がクリスタン教信者だからという理由で、フィリアを授かった名前だけの信者です。クリスタン神話だって、詳しく読んでいないどころか、今の今まで史実であることも知らなかった……」
「……」
「カメリアさん、ぼくみたいな信者は、伝説の剣に選ばれる資格なんてないですよね」
「……」
ターメリックが目線を上げた先で、カメリアは少し考えた後、
「いや……むしろ、君だから選ばれたんじゃないかな」
と、呟いた。
今度はターメリックが首を傾げる番だった。
「クリスタン神話に、似たような話があるんだ」
「……?」
「その昔、真実の剣に選ばれたのは、オリエント・マンティーオという青年だった。しかし、オリエントは剣に選ばれたというのに、ため息をついてばかりいたという」
「え、もしかして、そのオリエントさんも、ぼくと同じだったんですか?」
ターメリックの質問に、カメリアは「残念ながら、オリエントは敬虔なクリスタン教信者だったそうだよ」と笑って、話を続けた。
「実は、彼には同い年の従兄弟がいてね。オリエントよりも容姿端麗で文武両道の、いわゆる人気者というやつだったそうだ」
「へぇ……」
「オリエントは『なぜ、剣は何でもできて人気者の従兄弟ではなく、遠く及ばない自分を選んだのだろう。ただでさえ、真実の剣は仲間たちを率いる者の剣だというのに』と、そんなことばかり考えていたという」
「……」
「伝説の剣の意志は、神の使いである私にもよくわからない。だが、オリエントは仲間に支えられ、リーダーとして活躍したと、神話には書いてあるよ」
「……」
オリエントさん……すごい人だなぁ。
カメリアさんは「似たような話」なんて言っていたけれど、オリエントさんはぼくと違って、ちゃんとクリスタン教信者じゃないか。
仲間と一緒に活躍したなんて、カッコいいなぁ。
ターメリックは、のほほんと神話に登場する偉人に思いを馳せていたが、そこでふと大事なことを聞き逃していたことに気がついた。
「カメリアさん、あの、真実の剣に選ばれた人がリーダーってことは……ぼくが、仲間たちのリーダーってことですか」
つづく
えええーっ!?
ど、どういうこと!?
予想外の事態に、ターメリックはバタバタと慌てふためいた。
「あの! さっきまでは、簡単に抜けたんです! そんなに力も要らなくて……もしかすると、ぼくが触って壊してしまったのかもしれません!」
ターメリックが真剣に喋れば喋るほど、カメリアは面白そうに笑ってみせた。
「ははは! 大丈夫だよ、君のせいじゃないことはわかっている。安心しなさい」
「で、でも……」
「伝説の剣はね、持ち主にしか心を開かないといわれているんだ。つまり……剣に選ばれた者にしか、その剣は抜けないようになっている」
カメリアは、まだ心配そうなターメリックに真実の剣を「抜いてごらん」と差し出した。
……?
ターメリックは半信半疑で、カメリアが笑顔で差し出した剣を遠慮がちに受け取った。
剣は、するすると抵抗なく鞘から抜けた。
本当に、ぼくにしか抜けないんだ……!
鏡のような剣身が姿を現し、驚愕の表情を浮かべるターメリックを映し出していた。
その隣には「おおお、キレイだねぇ」と目を細めるカメリアも映り込んでいる。
「この剣は、7振りある伝説の剣の中でも、いちばん特殊な『真実の剣』だ。この世界の『偽り』を斬る剣だよ」
「真実……偽り……?」
「偽りといえば幻想、まやかし……まあ、要するに魔法の力だね。つまり、この剣は魔法を無効化することができるんだ」
「魔法を無効化……! カッコいいですね!」
言葉の響きだけに反応して「カッコいい」なんて言っちゃったけど、うーん……
意味は、あんまりわかってないかも。
ターメリックは、ニコニコしながらも少し首を傾げていた。
それでも、カメリアはターメリックの「カッコいい」に気を良くしたらしく、嬉々として説明を続けている。
「実はね、この剣は魔法を無効化できるんだが……それ以外のことは、何もできない剣なんだ」
「……?」
何もできない……って、どういうことだろう。
こんなにキレイで立派な剣なのに……
ターメリックは、手にした真実の剣を見つめた。
カメリアはというと、そんなターメリックに笑いかけて、
「……ここから先は、説明するよりも実際に見てもらったほうがわかりやすいよ。そうだなぁ……とりあえず、そこのテーブルを斬ってみてごらん」
「……えっ」
いやいや!
そんなこと、できませんよぉ……!
躊躇うターメリックに、カメリアは「いいからいいから」と、枕元のテーブルを自分に引き寄せた。
自然とターメリックの正面に来たテーブル、その向こうでカメリアが目を細めている。
仕方ないな……
机が傷ついても、剣が刃こぼれしても、ぼくは悪くない。
ぼくは悪くないぞ!
ターメリックは剣を両手で振りかぶると、目を閉じて、テーブルに向かって思い切り振り下ろした。
剣の重さも手伝って、ターメリックの頼りない腕力でも、かなりの威力になった……はずだった。
「……ん?」
んんん……??
ターメリックは目を開けてみた。
剣は、確かにテーブルを貫通している。
しかし、剣を持つ手にその感触はなかった。
すっと剣を抜いて隅々まで確認してみたが、刃こぼれは見当たらない。
そこで、ふとテーブルに目をやって……
「……!?」
ターメリックはテーブルを二度見した。
……もっととんでもないことが、目の前で起きていた。
テーブルには、斬られた形跡がなかった。
斬ったはずの場所を触ってみても、継ぎ目すら見当たらない。
どうして……?
確かに斬ったはずなのに……
ターメリックは真実の剣を持ち直し、刃先でテーブルをつついてみた。
しかし……
刃先は、テーブルをすり抜けてしまった。
「わわわっ……!」
危うく剣を取り落としそうになったターメリックを見て、それまで黙っていたカメリアが堪らずといったように吹き出した。
「あははははっ! いやあ、想像以上の反応をありがとう。私が作ったものではないけれど、ここまで驚いてくれると嬉しくなってくるね」
「か、カメリアさん! この剣、どうなってるんですか!?」
わけがわからず取り乱すターメリックに、カメリアはまだ笑いながらも説明してくれた。
「さっきも言った通り、真実の剣は魔法を無効化できる代わりに、何もできない剣だ。つまり、何も斬ることのできない剣なんだよ」
「何も斬れない剣……」
「日常生活では役に立たないような剣だが、イゾリータの繰り出す強力な魔法を無効化して仲間の危機を救った、と神話には書かれている。真実の剣は、魔法を防御する剣なんだよ」
「……あ、なるほど……!」
カメリアの説明に、ターメリックはひとりで納得して頷いていた。
朝日の浜辺で、ペパーの剣を受けようとして真実の剣を抜こうとしたときに聞こえた『抜いてはならぬ!』という声……
あのとき声を無視して剣を抜いていたら、自分は今ここにはいなかっただろう。
カメリアにそう説明すると、
「ふむ、剣が……私にもよくわからないが、もしかするとクリスタン神様が救ってくださったのかもしれないね」
少し考えるように腕を組みながら呟いた。
クリスタン神様が、ぼくを救ってくださった?
ターメリックの眉間にシワが寄った。
まさか、そんなこと……
だってぼくには……
信仰心なんて、欠片もないじゃないか。
「……どうして、ぼくが選ばれたんでしょうか」
剣の宝石を見つめて、ターメリックは呟いた。
首を傾げるカメリアに、ポツポツと言葉を続けていく。
「ぼくは、父がクリスタン教信者だからという理由で、フィリアを授かった名前だけの信者です。クリスタン神話だって、詳しく読んでいないどころか、今の今まで史実であることも知らなかった……」
「……」
「カメリアさん、ぼくみたいな信者は、伝説の剣に選ばれる資格なんてないですよね」
「……」
ターメリックが目線を上げた先で、カメリアは少し考えた後、
「いや……むしろ、君だから選ばれたんじゃないかな」
と、呟いた。
今度はターメリックが首を傾げる番だった。
「クリスタン神話に、似たような話があるんだ」
「……?」
「その昔、真実の剣に選ばれたのは、オリエント・マンティーオという青年だった。しかし、オリエントは剣に選ばれたというのに、ため息をついてばかりいたという」
「え、もしかして、そのオリエントさんも、ぼくと同じだったんですか?」
ターメリックの質問に、カメリアは「残念ながら、オリエントは敬虔なクリスタン教信者だったそうだよ」と笑って、話を続けた。
「実は、彼には同い年の従兄弟がいてね。オリエントよりも容姿端麗で文武両道の、いわゆる人気者というやつだったそうだ」
「へぇ……」
「オリエントは『なぜ、剣は何でもできて人気者の従兄弟ではなく、遠く及ばない自分を選んだのだろう。ただでさえ、真実の剣は仲間たちを率いる者の剣だというのに』と、そんなことばかり考えていたという」
「……」
「伝説の剣の意志は、神の使いである私にもよくわからない。だが、オリエントは仲間に支えられ、リーダーとして活躍したと、神話には書いてあるよ」
「……」
オリエントさん……すごい人だなぁ。
カメリアさんは「似たような話」なんて言っていたけれど、オリエントさんはぼくと違って、ちゃんとクリスタン教信者じゃないか。
仲間と一緒に活躍したなんて、カッコいいなぁ。
ターメリックは、のほほんと神話に登場する偉人に思いを馳せていたが、そこでふと大事なことを聞き逃していたことに気がついた。
「カメリアさん、あの、真実の剣に選ばれた人がリーダーってことは……ぼくが、仲間たちのリーダーってことですか」
つづく
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる