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第2章 光
第2話 知られた秘密
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★◇◆◇◆◇◆◇
ひとしきり笑った後、カメリアは涙を拭いながら「ああ、そうだ」と口を開いた。
「君が朝日を眺めている間に、クリスタン神様がお告げをくださったよ」
「えっ……」
『スパイス帝国で、世界征服のために内乱が勃発した。大きな戦争にならぬよう食い止められるのは、マスカーチ公国の商人たちのみ。彼らが強力な武器をスパイス帝国へ売り渋れば、カイエンの企みを阻止できるかもしれない』
「阻止……」
「マスカーチ公国には、クリスタン教信者が多く住んでいるからね。彼らが食い止めてくれている間に、竜の王イゾリータを封印できればいいのだが……このまま戦争が始まれば、イゾリータの復活は時間の問題だろう」
「……」
どんどん話が大きくなっていく。
知らなかった世界の話……
クリスタン神話といい、マスカーチ公国の商人の話といい……
ここまで初耳の話が多いと、今まで自分が見聞きしてきたものが信じられなくなってくる。
不安だ……
ぼくが背負うには重すぎる。
なんと答えたらいいかわからなくなったターメリックは、ふと神殿の祭壇に目を向けた。
そこには、泉の近くに咲いていた花々が供えられていた。
「これは、いつもカメリアさんが?」
ターメリックの質問に、カメリアは今気がついたと言うように顔を明るくした。
「ああ、この花は毎朝クランが供えてくれるんだよ。まったく……昨日はあんなことを言って閉じこもっていたくせに、毎朝の習慣は変えたくなかったようだね」
「へぇ、そうなんですね……クラン君も、叔父さんに似て早起きが得意なんだ。羨ましいなぁ」
寝坊の常習犯であるターメリックの素直な感想だったが、カメリアは目を伏せて、小さな苦笑いを浮かべていた。
「……ちょうどいい機会だから、君にも話しておくことにしよう。ついておいで」
はて……?
首を傾げるターメリックを連れて、カメリアは神殿の外へ出た。
ターメリックが案内された場所は、神殿の裏手にある泉の湧き出る一角だった。
カメリアは、草花の生い茂る柔らかそうな地面を指差し、話し始めた。
「今から10年以上も昔になるのかな……確か、このあたりに赤ん坊を連れたご婦人がいらっしゃってね。当時の神の使いだった私の兄に『クリスタン神様のご加護がありますように』と告げて、赤ん坊を渡して立ち去ってしまったんだ」
「え……ええっ、もしかして」
「そうだ。その赤ん坊が、クランなんだよ」
カメリアの話によると……
彼が神の使いとなる以前、彼の兄であるムロンという男が神の使いであった。
ムロンは神の使いではあったものの、クリスタン教信者ではなかったという。
神の使いに、そのような制約はないらしい。
クランがクリスタニアへやって来たのは、ちょうどムロンが妻を迎えた頃だったという。
ムロン夫妻は、クランを「クリスタン神様からの贈物かもしれない」と喜び、自分たちの子どもとして育てることにした。
クランは神の使いの息子としてクリスタン教信者となり、レオというフィリアを授かった。
そして、その翌年……
ムロン夫妻の間に娘が生まれた。
イヴェールと名づけられた女の子は、当たり前のようにクランの妹として育てられた。
もちろん、兄妹は本当のことを知らなかった。
それでいい、無理に教える必要はない……
保護者3人は、だれもがそう思っていた。
子どもたちは仲睦まじく、大人たちは秘密を抱えたまま……
何年かの月日が流れた。
「……クランが自分の秘密を知ったのは、義姉が若くして病で亡くなって、すぐのことだった」
気がついたときにはもう、クランは義母が残した日記を読んでしまっていた。
自分が大切な家族だと思っていた人たちが、実は血の繋がらない赤の他人だった……
それを今まで教えてもらえなかったことで、クランは騙されていたと半狂乱になった。
『どうして教えてくれなかったんだよ! 血が繋がってないのに家族だなんて、そんなの嘘じゃないか! 嘘つき家族なんて、僕は嫌だっ!!』
「……あの言葉は、叔父である私の胸にも深々と突き刺さったよ」
突き刺さった……
言葉なのに、なんて痛そうな表現だろうと、ターメリックは顔を曇らせた。
もしも自分だったら、と想像してしまう。
自分がクラン君だったら、何もかもを受け入れられただろうか。
自分がカメリアさんだったら、すぐに家族として声をかけられただろうか。
そういえば、義理の父親と妹は……?
「ムロンさんとイヴェールさんは、今はどこにいらっしゃるんですか?」
クリスタニアには、神の使いであるカメリアと、義理の甥であるクランしか住んでいないらしい。
いったい何があったのか、気になったので尋ねてみると、カメリアは目を伏せた。
「……クランのことがあってから、兄は私に神の使いを託し、娘のイヴェールを連れて行方をくらませてしまった」
「えっ……」
それは……
あまりにも無責任だ。
今まで何も知らなかったターメリックですら、ムロンという元神の使いに憤りを感じた。
……カメリアの話は続いている。
「クランは、ふたりがクリスタニアを去ったのは自分のせいだと言って、自分の殻に閉じこもるようになってしまった」
「……」
「それから、クリスタニアへやってくる人たちとも何も話そうとしなくなってね……おそらく、自分から嫌われようとしているんだろう」
「え、どうして……」
そんなことを、と思ってはっと気がついた。
クランのターメリックへの態度が、まさにそれであった。
クラン君……
もしかして、ぼくに嫌われようとして、わざと怒って不機嫌な顔をしていたってことなのかな。
「……出会いには、別れがつきものだ。しかし、クランの場合は最初の別れがあまりに衝撃的だった。それで、別れが辛いなら馴れ合わなければいいと考えるようになってしまった」
「なるほど……」
確かにと思ったターメリックだったが、カメリアの次の言葉には耳を疑った。
「クランは別れが辛すぎて『そもそも出会わなければいい。そうすれば何も起きない』という極論に行き着いてしまった」
「ええっ!? そ、そうなっちゃうんですか!?」
「うむ……私も、何度か『そうじゃない』と教え諭そうとしたんだが、いつの頃からか私にも心を閉ざすようになってしまってね」
「……」
ターメリックが以前、クランの表情から感じ取った寂しさの正体は、彼の中で悲しい思い出に変わってしまった「家族」の過去だったようだ。
「信じられないかもしれないが……クランは、本当は面白いことが大好きで、何にでも興味を示す好奇心旺盛な良い子なんだよ。昔は、あの真面目そうに見える顔でよく冗談を言って、私の兄を大爆笑させていたんだ。ボケとツッコミみたいで面白かったなぁ」
「へぇ……!」
ボケとツッコミか……
クラン君、お義父さんに笑ってもらえなくなったから、心を閉ざしてしまったのかな……
きっと、お義父さんのことが大好きだったんだろうなぁ……
お義父さん、か……
……父さん。
今頃どうしてるんだろう。
「ターメリック君、君にお願いがあるんだが……」
「え? あ、はい……?」
カメリアの穏やかな声に、父のことを思い出していたターメリックは、クリスタニアへと意識を戻された。
「すぐに、というわけじゃないんだが……これから、クランのそばにいてあげてほしいんだ」
「えっ、ぼくが……ですか?」
「これから、一緒に旅をすることになるんだから、その前にお互いのことを知っておいたほうがいいと思ってね」
「はぁ……」
そんなこと、言われても……
ターメリックは、曖昧な返事しかできなかった。
つづく
ひとしきり笑った後、カメリアは涙を拭いながら「ああ、そうだ」と口を開いた。
「君が朝日を眺めている間に、クリスタン神様がお告げをくださったよ」
「えっ……」
『スパイス帝国で、世界征服のために内乱が勃発した。大きな戦争にならぬよう食い止められるのは、マスカーチ公国の商人たちのみ。彼らが強力な武器をスパイス帝国へ売り渋れば、カイエンの企みを阻止できるかもしれない』
「阻止……」
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「……」
どんどん話が大きくなっていく。
知らなかった世界の話……
クリスタン神話といい、マスカーチ公国の商人の話といい……
ここまで初耳の話が多いと、今まで自分が見聞きしてきたものが信じられなくなってくる。
不安だ……
ぼくが背負うには重すぎる。
なんと答えたらいいかわからなくなったターメリックは、ふと神殿の祭壇に目を向けた。
そこには、泉の近くに咲いていた花々が供えられていた。
「これは、いつもカメリアさんが?」
ターメリックの質問に、カメリアは今気がついたと言うように顔を明るくした。
「ああ、この花は毎朝クランが供えてくれるんだよ。まったく……昨日はあんなことを言って閉じこもっていたくせに、毎朝の習慣は変えたくなかったようだね」
「へぇ、そうなんですね……クラン君も、叔父さんに似て早起きが得意なんだ。羨ましいなぁ」
寝坊の常習犯であるターメリックの素直な感想だったが、カメリアは目を伏せて、小さな苦笑いを浮かべていた。
「……ちょうどいい機会だから、君にも話しておくことにしよう。ついておいで」
はて……?
首を傾げるターメリックを連れて、カメリアは神殿の外へ出た。
ターメリックが案内された場所は、神殿の裏手にある泉の湧き出る一角だった。
カメリアは、草花の生い茂る柔らかそうな地面を指差し、話し始めた。
「今から10年以上も昔になるのかな……確か、このあたりに赤ん坊を連れたご婦人がいらっしゃってね。当時の神の使いだった私の兄に『クリスタン神様のご加護がありますように』と告げて、赤ん坊を渡して立ち去ってしまったんだ」
「え……ええっ、もしかして」
「そうだ。その赤ん坊が、クランなんだよ」
カメリアの話によると……
彼が神の使いとなる以前、彼の兄であるムロンという男が神の使いであった。
ムロンは神の使いではあったものの、クリスタン教信者ではなかったという。
神の使いに、そのような制約はないらしい。
クランがクリスタニアへやって来たのは、ちょうどムロンが妻を迎えた頃だったという。
ムロン夫妻は、クランを「クリスタン神様からの贈物かもしれない」と喜び、自分たちの子どもとして育てることにした。
クランは神の使いの息子としてクリスタン教信者となり、レオというフィリアを授かった。
そして、その翌年……
ムロン夫妻の間に娘が生まれた。
イヴェールと名づけられた女の子は、当たり前のようにクランの妹として育てられた。
もちろん、兄妹は本当のことを知らなかった。
それでいい、無理に教える必要はない……
保護者3人は、だれもがそう思っていた。
子どもたちは仲睦まじく、大人たちは秘密を抱えたまま……
何年かの月日が流れた。
「……クランが自分の秘密を知ったのは、義姉が若くして病で亡くなって、すぐのことだった」
気がついたときにはもう、クランは義母が残した日記を読んでしまっていた。
自分が大切な家族だと思っていた人たちが、実は血の繋がらない赤の他人だった……
それを今まで教えてもらえなかったことで、クランは騙されていたと半狂乱になった。
『どうして教えてくれなかったんだよ! 血が繋がってないのに家族だなんて、そんなの嘘じゃないか! 嘘つき家族なんて、僕は嫌だっ!!』
「……あの言葉は、叔父である私の胸にも深々と突き刺さったよ」
突き刺さった……
言葉なのに、なんて痛そうな表現だろうと、ターメリックは顔を曇らせた。
もしも自分だったら、と想像してしまう。
自分がクラン君だったら、何もかもを受け入れられただろうか。
自分がカメリアさんだったら、すぐに家族として声をかけられただろうか。
そういえば、義理の父親と妹は……?
「ムロンさんとイヴェールさんは、今はどこにいらっしゃるんですか?」
クリスタニアには、神の使いであるカメリアと、義理の甥であるクランしか住んでいないらしい。
いったい何があったのか、気になったので尋ねてみると、カメリアは目を伏せた。
「……クランのことがあってから、兄は私に神の使いを託し、娘のイヴェールを連れて行方をくらませてしまった」
「えっ……」
それは……
あまりにも無責任だ。
今まで何も知らなかったターメリックですら、ムロンという元神の使いに憤りを感じた。
……カメリアの話は続いている。
「クランは、ふたりがクリスタニアを去ったのは自分のせいだと言って、自分の殻に閉じこもるようになってしまった」
「……」
「それから、クリスタニアへやってくる人たちとも何も話そうとしなくなってね……おそらく、自分から嫌われようとしているんだろう」
「え、どうして……」
そんなことを、と思ってはっと気がついた。
クランのターメリックへの態度が、まさにそれであった。
クラン君……
もしかして、ぼくに嫌われようとして、わざと怒って不機嫌な顔をしていたってことなのかな。
「……出会いには、別れがつきものだ。しかし、クランの場合は最初の別れがあまりに衝撃的だった。それで、別れが辛いなら馴れ合わなければいいと考えるようになってしまった」
「なるほど……」
確かにと思ったターメリックだったが、カメリアの次の言葉には耳を疑った。
「クランは別れが辛すぎて『そもそも出会わなければいい。そうすれば何も起きない』という極論に行き着いてしまった」
「ええっ!? そ、そうなっちゃうんですか!?」
「うむ……私も、何度か『そうじゃない』と教え諭そうとしたんだが、いつの頃からか私にも心を閉ざすようになってしまってね」
「……」
ターメリックが以前、クランの表情から感じ取った寂しさの正体は、彼の中で悲しい思い出に変わってしまった「家族」の過去だったようだ。
「信じられないかもしれないが……クランは、本当は面白いことが大好きで、何にでも興味を示す好奇心旺盛な良い子なんだよ。昔は、あの真面目そうに見える顔でよく冗談を言って、私の兄を大爆笑させていたんだ。ボケとツッコミみたいで面白かったなぁ」
「へぇ……!」
ボケとツッコミか……
クラン君、お義父さんに笑ってもらえなくなったから、心を閉ざしてしまったのかな……
きっと、お義父さんのことが大好きだったんだろうなぁ……
お義父さん、か……
……父さん。
今頃どうしてるんだろう。
「ターメリック君、君にお願いがあるんだが……」
「え? あ、はい……?」
カメリアの穏やかな声に、父のことを思い出していたターメリックは、クリスタニアへと意識を戻された。
「すぐに、というわけじゃないんだが……これから、クランのそばにいてあげてほしいんだ」
「えっ、ぼくが……ですか?」
「これから、一緒に旅をすることになるんだから、その前にお互いのことを知っておいたほうがいいと思ってね」
「はぁ……」
そんなこと、言われても……
ターメリックは、曖昧な返事しかできなかった。
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