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第3章 叡智
第7話 荷台の後ろに
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★◇◆◇◆◇◆◇
「いやいや! ディッシャーさんが謝ることじゃないですよ! 頭を上げてください、ぼくたちはよそ者ですから、疑われて当然です」
「そうですよ。悪いのは盗難事件の犯人と、あの頑固なクソオヤジです」
「クラン君! それはさすがに言い過ぎ!」
ターメリックが目を三角にしても、クランはどこ吹く風でドーナツを頬張っている。
……よっぽど「頑固なクソオヤジ」だったらしい。
あー、クラン君、ごめん。
言い過ぎは撤回するね。
何種類かあるドーナツの中から、クランはイチゴ味のものを選んだらしい。
ターメリックもカゴの中身を物色した。
早く犯人を捕まえないと……
これ以上、ディッシャーさんに肩身の狭い思いをさせるわけにはいかないもんね。
ターメリックは、そんな決意とともに手にしたチョコドーナツにかぶりついた。
とてつもなく美味しいドーナツに感想を口にしようとした、そのとき。
部屋の扉が勢いよく開け放たれた。
「ターメリック! クラン! これからフォーク村に行くぞ!」
ノウェムの大声が部屋中に響き渡った。
なんだか、やる気に満ち溢れている様子だ。
フォーク村……?
って、たしか3つある村のひとつだよね……
どうしてここで、そんな村が?
盗難事件の犯人がそこに?
ターメリックが首を傾げていると、今度はノウェムと一緒に帰ってきたクィントゥムが話し始めた。
「さきほど、盗難事件の現場で目撃者から話を聞いてきたんだ。暗闇の中、スプーン村では見かけない『背の高い男』と『小柄な女』が、何やら大荷物を抱えてフォーク村の方角へ逃げていったという情報をもらった」
「すごい! 超有力情報だね!」
「ああ。それに、パン民族は目がいいから、この情報はかなり信頼できる」
「なるほど、フォーク村に行けば、犯人を捕まえられるかもしれないってことか」
ターメリックとクランの相槌に、クィントゥムは満足そうに頷いた。
「フォーク村の住民たちにも、いろいろと話を聞いてみたいところだ」
「よし! 今から出発すれば日暮れ前には着けるはずだから、急ごうぜ!」
「じゃあノウェムの分のドーナツは僕が食べておくね」
「え!?」
ノウェムの希望もあり、4人はドーナツを食べてから、近郊の3村を束ねる長老ディッシャーとともに、フォーク村へと向かったのだった。
★◇◆◇◆◇◆◇
フォーク村への道中……
「あれ……?」
木漏れ日の差す森の中で、荷台を引くノウェムが首を傾げていた。
「ノウェム君、どうしたの?」
「うーん……なんか、荷台が重いような気がして……おかしいなぁ」
前を歩くターメリックが声をかけても、ノウェムは荷台を押したり引いたりしている。
いつもなら、クィントゥムの魔法で軽くなった荷台は、片手でも引くことができるほど軽い。
それなのに、重いということは……
「おや……魔法の効力が切れてしまったかな」
先頭を歩いていたクィントゥムが、軽い足取りで戻ってきた。
そして、
……リリン。
愛用の杖を振るった。
すると。
「わ」
荷台の後ろから、クランの声が聞こえた。
声は相変わらず平坦だが、ひどく驚いているらしい。
……あ。
もしかして。
ターメリックには何が起こったのかわかってしまったが、不審な顔のノウェムと一緒に荷台の後ろを覗き込んだ。
すると、そこには案の定、
「すごい、すごいよ。お尻が……お尻が、浮いてるんだよ」
眠そうな顔をしつつ、驚きを隠せないでいるクランが荷台の後ろに腰掛けていた。
もちろん、ノウェムは開いた口が塞がらないようで、あんぐりとしたまま固まっていた。
「クラン君、それはさすがに……」
「だって、僕は歩くのも遅いし、すぐ疲れるから……このほうが、みんなに迷惑かけないかなと思って」
「その『みんな』の中にオレも入れろー!」
ノウェムの絶叫にも怯むことなく、クランは荷台の上で少し浮いている。
言いたいことは山ほどあるけれど……
今は、それどころではない。
「ふたりとも、いつもの調子でいたら、いつまでたってもフォーク村には着けないよ。ノウェム君、とりあえず急ごう」
ターメリックの一言に、ノウェムは渋々と頷いて、また歩き始めた。
「なんか、まだ重い気がする」
「気のせいだよー。ノウェム頑張れー」
「重さもなくていないも同然のヤツは黙ってろ」
ふたりのやり取りに、ターメリックはクィントゥムと向き合って肩をすくめた。
一行を先導してくれているディッシャーの笑い声に、なんだか救われる思いがした。
★◇◆◇◆◇◆◇
5人がフォーク村に到着した頃にはもう、あたりは夕闇に包まれていた。
そして、夕食をもてなしてくれたフォーク村の村長メンボウは、ディッシャーから昨日の盗難事件の話を聞き終えると、
「あの、実は……一昨日の晩に、こちらでも盗難事件がありまして……特産品のレモンが、小屋から跡形もなく消え去ってしまったんです……」
と、今にも消え入りそうな声で事件のあらましを説明してくれた。
フォーク村レモン盗難事件……
こちらも、犯行は深夜だったという。
小屋の南京錠が開いたままになっているのに気がつき、不審に思った村人たちが扉を開けてみると、もうすでに小屋には何も残っていなかった。
目撃者によれば、フォーク村では見かけない『太った男』と『小柄な女』が大荷物を抱えてナイフ村の方へと向かって行ったという。
「なんだか、スプーン村と似たような事件がもう起こっていたみたいだね」
夕食を終えて、ターメリックたちは犯行現場だという広場へと向かっていた。
フォーク村はスプーン村よりも狭い村であるため、荷台を置いておく場所がない。
そのため、ノウェムはクランとディッシャーの座った荷台をガラガラと引いている。
ターメリックの呟きに、人が座っていても重さは感じない荷台にすっかり慣れた様子のノウェムが反応した。
「犯人は2人組みたいだけどさ、その『小柄な女』っていうのは、スプーン村で目撃されたのと同一人物なんじゃねぇかな」
「ということは……次は、えーっと、ナイフ村?」
「それなら未然に防げそうだけど、もう事件が起こってたら……」
「手遅れ……うわ、そうだったらどうしよう……!」
不安でたまらなくなったターメリックに、荷台の後ろから「大丈夫ですよぉ」とディッシャーが声をかけた。
「ナイフ村の特産品はトマトですが、箱詰め作業は明日だと聞いています。フォーク村の箱詰め作業の日もお教えしておけばよかったですねぇ、申し訳ない」
「いえ! 気にしないでください! ナイフ村がまだ被害にあってないってわかって良かったです。それに……明日の晩にナイフ村で張り込めば、犯人を捕まえられるかもしれないじゃないですか!」
「おお、ターメリックの坊ちゃんは楽しいことをおっしゃいますねぇ。こちらもワクワクしてきました」
ディッシャーが「ほっほっほ」と朗らかに笑っていると、ふと荷台を引くノウェムが足を止めた。
「どうしたの……」
ターメリックは、首を傾げるノウェムに話しかけたが、すぐに「しっ!」と人差し指を立てて喋らないように言われてしまった。
ノウェムは、静寂の中で荷台の様子を伺っている。
「……」
なんだろう……
また、魔法が切れたのかな。
でも、それならクィントゥム君が気づくはずだし、違うみたいだけど……
ターメリックたちが見守る中、ノウェムは意を決したように荷台の幌に手をかけた。
そのまま、息を潜めて荷台の中の様子を伺っている。
「……」
え、もしかして……
そこに、だれかいるの……?
まさか……
犯人!?
ターメリックは、固唾を呑んでノウェムの手元を凝視していた。
つづく
「いやいや! ディッシャーさんが謝ることじゃないですよ! 頭を上げてください、ぼくたちはよそ者ですから、疑われて当然です」
「そうですよ。悪いのは盗難事件の犯人と、あの頑固なクソオヤジです」
「クラン君! それはさすがに言い過ぎ!」
ターメリックが目を三角にしても、クランはどこ吹く風でドーナツを頬張っている。
……よっぽど「頑固なクソオヤジ」だったらしい。
あー、クラン君、ごめん。
言い過ぎは撤回するね。
何種類かあるドーナツの中から、クランはイチゴ味のものを選んだらしい。
ターメリックもカゴの中身を物色した。
早く犯人を捕まえないと……
これ以上、ディッシャーさんに肩身の狭い思いをさせるわけにはいかないもんね。
ターメリックは、そんな決意とともに手にしたチョコドーナツにかぶりついた。
とてつもなく美味しいドーナツに感想を口にしようとした、そのとき。
部屋の扉が勢いよく開け放たれた。
「ターメリック! クラン! これからフォーク村に行くぞ!」
ノウェムの大声が部屋中に響き渡った。
なんだか、やる気に満ち溢れている様子だ。
フォーク村……?
って、たしか3つある村のひとつだよね……
どうしてここで、そんな村が?
盗難事件の犯人がそこに?
ターメリックが首を傾げていると、今度はノウェムと一緒に帰ってきたクィントゥムが話し始めた。
「さきほど、盗難事件の現場で目撃者から話を聞いてきたんだ。暗闇の中、スプーン村では見かけない『背の高い男』と『小柄な女』が、何やら大荷物を抱えてフォーク村の方角へ逃げていったという情報をもらった」
「すごい! 超有力情報だね!」
「ああ。それに、パン民族は目がいいから、この情報はかなり信頼できる」
「なるほど、フォーク村に行けば、犯人を捕まえられるかもしれないってことか」
ターメリックとクランの相槌に、クィントゥムは満足そうに頷いた。
「フォーク村の住民たちにも、いろいろと話を聞いてみたいところだ」
「よし! 今から出発すれば日暮れ前には着けるはずだから、急ごうぜ!」
「じゃあノウェムの分のドーナツは僕が食べておくね」
「え!?」
ノウェムの希望もあり、4人はドーナツを食べてから、近郊の3村を束ねる長老ディッシャーとともに、フォーク村へと向かったのだった。
★◇◆◇◆◇◆◇
フォーク村への道中……
「あれ……?」
木漏れ日の差す森の中で、荷台を引くノウェムが首を傾げていた。
「ノウェム君、どうしたの?」
「うーん……なんか、荷台が重いような気がして……おかしいなぁ」
前を歩くターメリックが声をかけても、ノウェムは荷台を押したり引いたりしている。
いつもなら、クィントゥムの魔法で軽くなった荷台は、片手でも引くことができるほど軽い。
それなのに、重いということは……
「おや……魔法の効力が切れてしまったかな」
先頭を歩いていたクィントゥムが、軽い足取りで戻ってきた。
そして、
……リリン。
愛用の杖を振るった。
すると。
「わ」
荷台の後ろから、クランの声が聞こえた。
声は相変わらず平坦だが、ひどく驚いているらしい。
……あ。
もしかして。
ターメリックには何が起こったのかわかってしまったが、不審な顔のノウェムと一緒に荷台の後ろを覗き込んだ。
すると、そこには案の定、
「すごい、すごいよ。お尻が……お尻が、浮いてるんだよ」
眠そうな顔をしつつ、驚きを隠せないでいるクランが荷台の後ろに腰掛けていた。
もちろん、ノウェムは開いた口が塞がらないようで、あんぐりとしたまま固まっていた。
「クラン君、それはさすがに……」
「だって、僕は歩くのも遅いし、すぐ疲れるから……このほうが、みんなに迷惑かけないかなと思って」
「その『みんな』の中にオレも入れろー!」
ノウェムの絶叫にも怯むことなく、クランは荷台の上で少し浮いている。
言いたいことは山ほどあるけれど……
今は、それどころではない。
「ふたりとも、いつもの調子でいたら、いつまでたってもフォーク村には着けないよ。ノウェム君、とりあえず急ごう」
ターメリックの一言に、ノウェムは渋々と頷いて、また歩き始めた。
「なんか、まだ重い気がする」
「気のせいだよー。ノウェム頑張れー」
「重さもなくていないも同然のヤツは黙ってろ」
ふたりのやり取りに、ターメリックはクィントゥムと向き合って肩をすくめた。
一行を先導してくれているディッシャーの笑い声に、なんだか救われる思いがした。
★◇◆◇◆◇◆◇
5人がフォーク村に到着した頃にはもう、あたりは夕闇に包まれていた。
そして、夕食をもてなしてくれたフォーク村の村長メンボウは、ディッシャーから昨日の盗難事件の話を聞き終えると、
「あの、実は……一昨日の晩に、こちらでも盗難事件がありまして……特産品のレモンが、小屋から跡形もなく消え去ってしまったんです……」
と、今にも消え入りそうな声で事件のあらましを説明してくれた。
フォーク村レモン盗難事件……
こちらも、犯行は深夜だったという。
小屋の南京錠が開いたままになっているのに気がつき、不審に思った村人たちが扉を開けてみると、もうすでに小屋には何も残っていなかった。
目撃者によれば、フォーク村では見かけない『太った男』と『小柄な女』が大荷物を抱えてナイフ村の方へと向かって行ったという。
「なんだか、スプーン村と似たような事件がもう起こっていたみたいだね」
夕食を終えて、ターメリックたちは犯行現場だという広場へと向かっていた。
フォーク村はスプーン村よりも狭い村であるため、荷台を置いておく場所がない。
そのため、ノウェムはクランとディッシャーの座った荷台をガラガラと引いている。
ターメリックの呟きに、人が座っていても重さは感じない荷台にすっかり慣れた様子のノウェムが反応した。
「犯人は2人組みたいだけどさ、その『小柄な女』っていうのは、スプーン村で目撃されたのと同一人物なんじゃねぇかな」
「ということは……次は、えーっと、ナイフ村?」
「それなら未然に防げそうだけど、もう事件が起こってたら……」
「手遅れ……うわ、そうだったらどうしよう……!」
不安でたまらなくなったターメリックに、荷台の後ろから「大丈夫ですよぉ」とディッシャーが声をかけた。
「ナイフ村の特産品はトマトですが、箱詰め作業は明日だと聞いています。フォーク村の箱詰め作業の日もお教えしておけばよかったですねぇ、申し訳ない」
「いえ! 気にしないでください! ナイフ村がまだ被害にあってないってわかって良かったです。それに……明日の晩にナイフ村で張り込めば、犯人を捕まえられるかもしれないじゃないですか!」
「おお、ターメリックの坊ちゃんは楽しいことをおっしゃいますねぇ。こちらもワクワクしてきました」
ディッシャーが「ほっほっほ」と朗らかに笑っていると、ふと荷台を引くノウェムが足を止めた。
「どうしたの……」
ターメリックは、首を傾げるノウェムに話しかけたが、すぐに「しっ!」と人差し指を立てて喋らないように言われてしまった。
ノウェムは、静寂の中で荷台の様子を伺っている。
「……」
なんだろう……
また、魔法が切れたのかな。
でも、それならクィントゥム君が気づくはずだし、違うみたいだけど……
ターメリックたちが見守る中、ノウェムは意を決したように荷台の幌に手をかけた。
そのまま、息を潜めて荷台の中の様子を伺っている。
「……」
え、もしかして……
そこに、だれかいるの……?
まさか……
犯人!?
ターメリックは、固唾を呑んでノウェムの手元を凝視していた。
つづく
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