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第3章 叡智
第10話 お別れの手紙
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★◇◆◇◆◇◆◇
広場にいる村人たちは、先ほどの騒ぎを目にしていたはずだが、動揺している様子はない。
いったい何が起こったのかわからないようだ。
トックリを縛っていた縄が解けているのを見つけたディッシャーは、慌てて駆け寄り、縄を縛り直していた。
あ、そういえば。
ターメリックは自分の杖を手に立ち尽くすクィントゥムへと駆け寄った。
「クィントゥム君、大丈夫だった!?」
「あ、ああ……今のが、イゾリータの毒気に感染したもの、なのか?」
「うん、そうだよ。ふふ、さすがはクィントゥム君。やっぱり何でも知ってるんだなぁ」
こういう情報って、何かの本に書いてあったりするのかな。
あれ、でも神の使いのカメリアさんですら初耳って感じで本を調べていたような……
あれ、もしかして……
クィントゥム君、神の使い超えちゃった!?
ええーっ!
すごい、すごいよクィントゥム君!
ターメリックはクィントゥムに心からの賞賛を送った。
しかし、
「……」
クィントゥムは曖昧に微笑んだまま、ターメリックの視線を避けるように、トックリの縄を縛り直しているディッシャーを手伝いに行ってしまった。
クィントゥム君……
いったい、どうしちゃったんだろう。
再会してから、ずっとこんな感じで、元気がないっていうか……
「クィントゥムさん、大丈夫そうで良かったね」
声をかけてきたクランは、以前のクィントゥムを知らない。
違和感を抱いているのは、ターメリックだけだ。
と、そこへ。
「でもさ、なんかおかしくないか?」
様子を見ていたノウェムが声をかけてきた。
腕を組んで、何か考え込んでいるようだ。
そんなノウェムに、クランが「おかしいって何が」と尋ねると、
「だって、イゾリータの毒気って、独りでいるものが感染するんだろ? あいつは、オレたちや村人たちに囲まれていたはずなのに、なんで毒気に感染したんだ?」
「あ……」
言われてみれば、確かにその通りである。
先日の巨大ヒマワリは、1輪だけ離れて咲いていた孤独によって、哀れにも毒気に感染してしまった。
しかし、今回は違う。
トックリは、同じ人間に囲まれていながら感染したのだ。
「ノウェム君の言う通りだね、なんでだろう……理由があるのかな? あとでクィントゥム君に聞いてみよっか」
「お、それいいな。いろいろ教えてもらえそうで、ワクワクしてきたぜ!」
クィントゥムは、ノウェムの中でもすっかり博識な人として認識されているようだ。
ターメリックは、やっぱり自分のことでもないのに誇らしく思えてしまうのだった。
「……ねえ、ノウェム」
そこでふと、クランが口を開いた。
「さっきから、どうして地面に座ってるの」
確かにノウェムは、ターメリックとクランに話しかけたときからずっと、その場に座ったままだった。
しかも、尻もちをついたような座り方である。
「え!? あ、これはあの、ほら、ちょっと……立ちっぱなしは疲れるっていうか……」
「へぇ……びっくりして腰が抜けて立てなくなったわけじゃなくて」
「は!? そ、そんなわけないだろ! 馬鹿なこと言うなよ!」
「……ふうん」
クランは仏頂面で興味がなさそうな相槌を打ちつつも、ノウェムに手を差し伸べていた。
そんな何もかも見透かしたようなクランに、ノウェムはいささか不機嫌そうに口を尖らせていたものの、素直に手を取り立ち上がった。
うんうん、ふたりとも、なんだかんだ言い合うけど仲良しだよね。
……ノウェムが本当に疲れて座り込んでいたと思っているターメリックには、ふたりのやり取りは友情の証にしか見えないのだった。
★◇◆◇◆◇◆◇
こうして、3日間に渡る特産品盗難事件は、無事に解決した。
ターメリックたちはスプーン村、フォーク村、そしてナイフ村の村長たちにそれはもうとんでもなく感謝された。
しかも、村長たちはそれだけでは足りないとばかりに、荷台には勝手に村の特産品やら野菜やら玉子などが積み込まれた。
うわぁ、すごい。
荷台から食材が溢れそう……!
ターメリックが見上げた先では、レモンの入った木箱の上で、ニンジンの葉っぱが揺れていた。
風下に回ると、青物野菜のいい匂いがする。
これは嬉しいけど、荷台すごく重そうだなぁ……
あ、でも大丈夫か。
クィントゥム君の魔法があれば、荷台の重さなんて関係ないもんね。
ターメリックは、今後の旅路を想像して、口元を綻ばせた。
ぼくはクィントゥム君とお喋りしながら前を歩いて、ノウェム君は魔法で軽くなってる荷台を軽々引いて、クラン君は荷台に乗ってて……
ふふっ、やっぱり楽しそう。
村長や村人に見送られ、ターメリックたちはナイフ村を出発した。
目指すは、ノウェムが使用許可を取ってくれた、小麦畑にある収穫用の小屋である。
朝日と木漏れ日の中、ターメリックが想像した通りの旅路が続いていく。
これからも、この4人で仲間探しの旅を続けていくんだ。
みんな、ずっと一緒にいてくれる……
ターメリックは、そう信じて疑っていなかった。
別行動なんて言葉があることすら、すっかり忘れていたのだ。
目的地である小屋に到着し、クランお手製の美味しい昼食兼夕食でお腹を満たしたターメリックたちは、思い思いの場所ですぐに眠ってしまった。
そして、翌日。
カーテンのない小屋に射し込む眩しい朝日に照らされて、ターメリックは珍しく仲間たちの中でいちばんに目が覚めた。
いや……
正確には、2番目であった。
小屋の中を見回しても、クィントゥムの姿が見当たらない。
上体を起こして大きく伸びをしたターメリックは、立ち上がろうと枕元に手をついた。
するとそこには、折り畳まれた紙が1枚、置いてあった。
どうやら、手紙らしい。
「……?」
眠い目をこすりながら、ターメリックは手紙を開いてみた。
それは、クィントゥムの置き手紙だった。
◆◇★◇◆◇◆◇
ターメリック・ジュストと、その仲間たちへ
大変申し訳ないが、これから私はひとりで仲間を探すことにする。
お互いに仲間を探しながら旅をして、スパイス帝国で再会しよう。
ターメリック。
君のことが嫌いだから、単独行動をするわけではないんだ。
だから、それだけは安心してほしい。
ただ私は、君に申し訳なくて一緒にいられないだけなんだ。
スパイス帝国にいた頃、私は君を無知で馬鹿な子どもだと思っていた。
こいつは、本当に何も知らない。
だから、私より劣っている。
私の知識を教えてやらなければ、こいつは生きていくことも難しいだろう、可哀想な奴だ。
……そう思って、蔑んでいたことさえある。
だからもちろん、君を友達だと思ったことは、ただの一度もない。
それなのに……
伝説の剣は、私と君を選んだ。
しかも、仲間たちのリーダーが持つべき「真実の剣」は、クリスタン神の教えを何も知らない君を選んだんだ。
つまりそれは、私が無知で馬鹿だと蔑んできた少年が、世界を救う者たちのリーダーになるということだ。
……私は、己の器の小ささを恥じた。
本当に無知で馬鹿だったのは、知識だけがすべてだと思い込んで、知識を持たない者を蔑んできた自分だった。
こんな私には、君の仲間になる資格なんてない。
自分の知識量に満足してもう何も学ぼうとせず、仲間たちのリーダーになるべく今からでも学び続ける君を、私はこれでもかと蔑んで格下に見ていた。
そんな君に、私が何かを「教えてやっていた」なんて、おこがましいにもほどがあるだろう?
君には何と言って謝ればいいのか、わからない。
ましてや、一緒に旅なんてできるわけがない。
今の私には、現地集合が精一杯なんだ。
クィントゥム・ジョアン
つづく
広場にいる村人たちは、先ほどの騒ぎを目にしていたはずだが、動揺している様子はない。
いったい何が起こったのかわからないようだ。
トックリを縛っていた縄が解けているのを見つけたディッシャーは、慌てて駆け寄り、縄を縛り直していた。
あ、そういえば。
ターメリックは自分の杖を手に立ち尽くすクィントゥムへと駆け寄った。
「クィントゥム君、大丈夫だった!?」
「あ、ああ……今のが、イゾリータの毒気に感染したもの、なのか?」
「うん、そうだよ。ふふ、さすがはクィントゥム君。やっぱり何でも知ってるんだなぁ」
こういう情報って、何かの本に書いてあったりするのかな。
あれ、でも神の使いのカメリアさんですら初耳って感じで本を調べていたような……
あれ、もしかして……
クィントゥム君、神の使い超えちゃった!?
ええーっ!
すごい、すごいよクィントゥム君!
ターメリックはクィントゥムに心からの賞賛を送った。
しかし、
「……」
クィントゥムは曖昧に微笑んだまま、ターメリックの視線を避けるように、トックリの縄を縛り直しているディッシャーを手伝いに行ってしまった。
クィントゥム君……
いったい、どうしちゃったんだろう。
再会してから、ずっとこんな感じで、元気がないっていうか……
「クィントゥムさん、大丈夫そうで良かったね」
声をかけてきたクランは、以前のクィントゥムを知らない。
違和感を抱いているのは、ターメリックだけだ。
と、そこへ。
「でもさ、なんかおかしくないか?」
様子を見ていたノウェムが声をかけてきた。
腕を組んで、何か考え込んでいるようだ。
そんなノウェムに、クランが「おかしいって何が」と尋ねると、
「だって、イゾリータの毒気って、独りでいるものが感染するんだろ? あいつは、オレたちや村人たちに囲まれていたはずなのに、なんで毒気に感染したんだ?」
「あ……」
言われてみれば、確かにその通りである。
先日の巨大ヒマワリは、1輪だけ離れて咲いていた孤独によって、哀れにも毒気に感染してしまった。
しかし、今回は違う。
トックリは、同じ人間に囲まれていながら感染したのだ。
「ノウェム君の言う通りだね、なんでだろう……理由があるのかな? あとでクィントゥム君に聞いてみよっか」
「お、それいいな。いろいろ教えてもらえそうで、ワクワクしてきたぜ!」
クィントゥムは、ノウェムの中でもすっかり博識な人として認識されているようだ。
ターメリックは、やっぱり自分のことでもないのに誇らしく思えてしまうのだった。
「……ねえ、ノウェム」
そこでふと、クランが口を開いた。
「さっきから、どうして地面に座ってるの」
確かにノウェムは、ターメリックとクランに話しかけたときからずっと、その場に座ったままだった。
しかも、尻もちをついたような座り方である。
「え!? あ、これはあの、ほら、ちょっと……立ちっぱなしは疲れるっていうか……」
「へぇ……びっくりして腰が抜けて立てなくなったわけじゃなくて」
「は!? そ、そんなわけないだろ! 馬鹿なこと言うなよ!」
「……ふうん」
クランは仏頂面で興味がなさそうな相槌を打ちつつも、ノウェムに手を差し伸べていた。
そんな何もかも見透かしたようなクランに、ノウェムはいささか不機嫌そうに口を尖らせていたものの、素直に手を取り立ち上がった。
うんうん、ふたりとも、なんだかんだ言い合うけど仲良しだよね。
……ノウェムが本当に疲れて座り込んでいたと思っているターメリックには、ふたりのやり取りは友情の証にしか見えないのだった。
★◇◆◇◆◇◆◇
こうして、3日間に渡る特産品盗難事件は、無事に解決した。
ターメリックたちはスプーン村、フォーク村、そしてナイフ村の村長たちにそれはもうとんでもなく感謝された。
しかも、村長たちはそれだけでは足りないとばかりに、荷台には勝手に村の特産品やら野菜やら玉子などが積み込まれた。
うわぁ、すごい。
荷台から食材が溢れそう……!
ターメリックが見上げた先では、レモンの入った木箱の上で、ニンジンの葉っぱが揺れていた。
風下に回ると、青物野菜のいい匂いがする。
これは嬉しいけど、荷台すごく重そうだなぁ……
あ、でも大丈夫か。
クィントゥム君の魔法があれば、荷台の重さなんて関係ないもんね。
ターメリックは、今後の旅路を想像して、口元を綻ばせた。
ぼくはクィントゥム君とお喋りしながら前を歩いて、ノウェム君は魔法で軽くなってる荷台を軽々引いて、クラン君は荷台に乗ってて……
ふふっ、やっぱり楽しそう。
村長や村人に見送られ、ターメリックたちはナイフ村を出発した。
目指すは、ノウェムが使用許可を取ってくれた、小麦畑にある収穫用の小屋である。
朝日と木漏れ日の中、ターメリックが想像した通りの旅路が続いていく。
これからも、この4人で仲間探しの旅を続けていくんだ。
みんな、ずっと一緒にいてくれる……
ターメリックは、そう信じて疑っていなかった。
別行動なんて言葉があることすら、すっかり忘れていたのだ。
目的地である小屋に到着し、クランお手製の美味しい昼食兼夕食でお腹を満たしたターメリックたちは、思い思いの場所ですぐに眠ってしまった。
そして、翌日。
カーテンのない小屋に射し込む眩しい朝日に照らされて、ターメリックは珍しく仲間たちの中でいちばんに目が覚めた。
いや……
正確には、2番目であった。
小屋の中を見回しても、クィントゥムの姿が見当たらない。
上体を起こして大きく伸びをしたターメリックは、立ち上がろうと枕元に手をついた。
するとそこには、折り畳まれた紙が1枚、置いてあった。
どうやら、手紙らしい。
「……?」
眠い目をこすりながら、ターメリックは手紙を開いてみた。
それは、クィントゥムの置き手紙だった。
◆◇★◇◆◇◆◇
ターメリック・ジュストと、その仲間たちへ
大変申し訳ないが、これから私はひとりで仲間を探すことにする。
お互いに仲間を探しながら旅をして、スパイス帝国で再会しよう。
ターメリック。
君のことが嫌いだから、単独行動をするわけではないんだ。
だから、それだけは安心してほしい。
ただ私は、君に申し訳なくて一緒にいられないだけなんだ。
スパイス帝国にいた頃、私は君を無知で馬鹿な子どもだと思っていた。
こいつは、本当に何も知らない。
だから、私より劣っている。
私の知識を教えてやらなければ、こいつは生きていくことも難しいだろう、可哀想な奴だ。
……そう思って、蔑んでいたことさえある。
だからもちろん、君を友達だと思ったことは、ただの一度もない。
それなのに……
伝説の剣は、私と君を選んだ。
しかも、仲間たちのリーダーが持つべき「真実の剣」は、クリスタン神の教えを何も知らない君を選んだんだ。
つまりそれは、私が無知で馬鹿だと蔑んできた少年が、世界を救う者たちのリーダーになるということだ。
……私は、己の器の小ささを恥じた。
本当に無知で馬鹿だったのは、知識だけがすべてだと思い込んで、知識を持たない者を蔑んできた自分だった。
こんな私には、君の仲間になる資格なんてない。
自分の知識量に満足してもう何も学ぼうとせず、仲間たちのリーダーになるべく今からでも学び続ける君を、私はこれでもかと蔑んで格下に見ていた。
そんな君に、私が何かを「教えてやっていた」なんて、おこがましいにもほどがあるだろう?
君には何と言って謝ればいいのか、わからない。
ましてや、一緒に旅なんてできるわけがない。
今の私には、現地集合が精一杯なんだ。
クィントゥム・ジョアン
つづく
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