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第4章 愛
第3話 善行と髪の色
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★◇◆◇◆◇◆◇
目の前にそびえ立つミルクパン城を前に、ターメリックは息を呑んだ。
ま、真っ白だ……!
スパイス帝国の宮殿とは、全然違うや。
まるで新雪のように汚れひとつない城壁の前では、クランとノウェムが「落書きしちゃダメだよ」「お前もな」とやり合っている。
クィントゥムはというと、そんなふたりを促して、城門をくぐっていった。
ターメリックも後を追う。
前庭を抜けた先の入口から、ちょうど人が出てくるのが見えた。
イカつい顔をした、大柄な男性である。
その胸元で、キラリと輝くもの……
先ほどクランが拾った、桔梗のバッチである。
ああ、なるほど。
あの人が、キィオークってことなんだね。
ターメリックが感心している間に、クィントゥムはクランからバッチを受け取ると、歩いてきた男性に近づいていった。
そして、物怖じすることなく「すみません」と声をかけていた。
クィントゥム君、すごいな……
ぼくなら、こういうときちゃんと話せないだろうなぁ……
ターメリックが妙なところで感動している間、クィントゥムは大柄な男性にバッチを拾った経緯を説明していた。
キィオークの男性は、クィントゥムから話を聞き終えると、イカつい顔を綻ばせた。
「そういうことでしたか。旅の方々、わざわざ申し訳ない、礼を言います。我々キィオークは、バッチの2個持ちを義務付けられておりましてね……まったく、どこの馬鹿者が落としたんだか。まあ、予備のバッチのようで安心しました」
大柄な男性は、顔はイカついものの、笑顔は花が咲いたように明るかった。
この人、ちょっと怖そうに見えるだけで、本当はとても優しい人なのかも。
それに、キィオークの「偉い人」みたいだし……
この人に話せば、ぼくたちの使命のこと、レードル姫様のこと、わかってもらえるんじゃないかな。
ターメリックは、相手が怖くないとわかると、クィントゥムの隣で「あの」と手を挙げた。
「実はぼくたち、レードル姫様にお話があって、ここまで来たんです。会わせてもらえませんか?」
「……は?」
キィオークの男性は、ターメリックの質問に顔を曇らせた。
眉を寄せた表情は怪訝なものであり、かなり怪しまれている。
そこでクィントゥムが「ちょっと失礼」とターメリックの襟首をつかんで下がらせた。
ノウェムとクランも一緒についてきた。
「ターメリック、物事には順序というものがある。あれでは怪しまれて当然だ」
「え、でも、クィントゥム君が……」
「何やってんの、ターメリック。ノウェムじゃないんだから」
「オレがいつあんなことやった!? ってか、クィン兄さんの言う通りなんだから、もう全部任せてオレたちは黙ってようぜ。な?」
ノウェムの言葉に、ターメリックよりもクィントゥムのほうが激しく頷いていた。
キィオークの男性はというと、そんなターメリックたちを眼光鋭く眺めていた。
……明らかに怪しまれている。
と、そのとき。
「団長!」
男性の後ろからもうひとり、別のキィオークの青年が現れた。
地味な顔立ちの小柄な青年である。
あまりに突然の出現だったせいか、男性は心底驚いたらしく、青年に渋い顔を向けた。
「ミトン~、心臓に悪いから存在感消すのやめてくれって何度言ったら……」
「あ~、申し訳ありません。以後、気をつけます」
ミトンと呼ばれた青年は、心臓に手を添える男性に小さく頭を下げた。
それから、男性が落ち着くのを待っている間、ターメリックたちにちらりと視線を向けて「あっ」と声を上げた。
「もしかして……あなたたちは、カトラリー地方で特産品盗難事件の犯人を捕まえてくださった方々ではありませんか?」
青年のキラキラと輝く瞳に、ターメリックは「あ、えっと」とモゴモゴしてしまったが、クランとノウェムは「はい、そうです」と口を揃えて頷いていた。
まったく、いちばん活躍したのはクィントゥム君なのに、ふたりとも調子いいんだから。
と、ターメリックは小さくため息をついてから、ふと気になったことを尋ねてみた。
「どうして、ぼくたちだってわかったんですか?」
「その髪の色ですよ。聞いた通りの色だったので、すぐにわかりました」
青年は、ターメリックの髪を指さして、楽しそうに笑った。
ああ、なるほど……
この髪の毛、目立つだけじゃなくて、目印にもなるんだなぁ。
ターメリックが感心して頷いていると、それまで成り行きを見守っていたイカつい顔の男性が「ああ!」と手を打って、明るい顔になった。
「通りすがりに盗人を捕まえてくれた旅の方々! そのうちのひとりが驚くくらいの黄色い髪だったと聞いていたのを、すっかり忘れていた!」
「団長、気づいてなかったんですね」
「うぉほん……旅の方々、それならそうと、早くおっしゃってくださいよ! ああ、申し遅れました。私はパン王国近衛兵団団長のケトルです。よろしく」
ケトルと名乗った男性は、満面の笑みのままターメリックたちと握手を交わした。
その後ろから、地味な顔立ちの青年も「ミトンです」と名乗っていた。
「旅の方々、何かお話があるご様子でしたが、それはどうぞ城内でお聞かせください。お茶でも出しますよ。さあ、行きましょう」
そう言うと、ケトルは先頭に立って城内へと入っていった。
ターメリックたちは、ミトンに案内された中庭に荷台を置かせてもらい、そのままケトルの後を追って城内へと向かった。
★◇◆◇◆◇◆◇
ターメリックたち4人は、城内でもかなり大きな客間に通され、美味しいお茶でもてなされた。
わぁ……
このカステラってお菓子、美味しいなぁ。
うん、お茶が進む。
すっごく進むなぁ。
ターメリックがお茶菓子のカステラに口中の水分を取られている間に、クィントゥムがクリスタン神話や今までのことをケトルに説明してくれていた。
お茶の用意をしてくれたミトンは、すでに別の仕事に戻ったらしい。
「……つまり、我がパン王国の第3王女レードル姫様が、伝説の剣の一振り、愛の剣に選ばれしお方というわけですか」
「はい。証拠をお見せ致します」
ふむふむと頷くケトルに、クィントゥムはテーブルに羅針盤を置き、手をかざした。
7色の光が輝き出す……
赤色、黄色、水色、緑色の光はターメリックたちを指している。
そして、紫色の光は力強く客間の外を指していた。
どうやら、レードル姫はすぐ近くにいるらしい。
「ほぉ~、これはこれは、面白いですなぁ」
ケトルは、それぞれの光の中に浮かび上がった文字を確認して「なるほどなるほど」と納得していた。
やっぱり、クリスタン教徒の多い国だから、信者じゃない人でも、ぼくたちのことをすぐに理解してくれるんだなぁ。
ありがたや、ありがたや。
ターメリックは、とても真面目に話を聞いてくれているケトルに感謝していた。
「遠い異国であるスパイス帝国の良からぬ噂は、ここパン王国のミルクパン城にも伝わっています。しかし、まさかそれが世界を滅亡させてしまう大惨事の発端だったとは……」
「大惨事になる前に、それを食い止めなければなりません。レードル姫様にもご協力願いたいのです」
クィントゥムが、ここぞとばかりにぐっと身を乗り出した。
事の重大さを理解してくれたケトルならば、レードル姫の協力が必要不可欠であることも理解してくれるだろうと踏んだのだろう。
しかし、ケトルは渋い表情で腕を組んでいた。
「あなた方のお話は、痛いほどよくわかりました。ですが、私は話を聞くことしかできません。レードル姫様がどうなさるかは、レードル姫様自身にお決めいただかなくてはならないのです」
「……」
つづく
目の前にそびえ立つミルクパン城を前に、ターメリックは息を呑んだ。
ま、真っ白だ……!
スパイス帝国の宮殿とは、全然違うや。
まるで新雪のように汚れひとつない城壁の前では、クランとノウェムが「落書きしちゃダメだよ」「お前もな」とやり合っている。
クィントゥムはというと、そんなふたりを促して、城門をくぐっていった。
ターメリックも後を追う。
前庭を抜けた先の入口から、ちょうど人が出てくるのが見えた。
イカつい顔をした、大柄な男性である。
その胸元で、キラリと輝くもの……
先ほどクランが拾った、桔梗のバッチである。
ああ、なるほど。
あの人が、キィオークってことなんだね。
ターメリックが感心している間に、クィントゥムはクランからバッチを受け取ると、歩いてきた男性に近づいていった。
そして、物怖じすることなく「すみません」と声をかけていた。
クィントゥム君、すごいな……
ぼくなら、こういうときちゃんと話せないだろうなぁ……
ターメリックが妙なところで感動している間、クィントゥムは大柄な男性にバッチを拾った経緯を説明していた。
キィオークの男性は、クィントゥムから話を聞き終えると、イカつい顔を綻ばせた。
「そういうことでしたか。旅の方々、わざわざ申し訳ない、礼を言います。我々キィオークは、バッチの2個持ちを義務付けられておりましてね……まったく、どこの馬鹿者が落としたんだか。まあ、予備のバッチのようで安心しました」
大柄な男性は、顔はイカついものの、笑顔は花が咲いたように明るかった。
この人、ちょっと怖そうに見えるだけで、本当はとても優しい人なのかも。
それに、キィオークの「偉い人」みたいだし……
この人に話せば、ぼくたちの使命のこと、レードル姫様のこと、わかってもらえるんじゃないかな。
ターメリックは、相手が怖くないとわかると、クィントゥムの隣で「あの」と手を挙げた。
「実はぼくたち、レードル姫様にお話があって、ここまで来たんです。会わせてもらえませんか?」
「……は?」
キィオークの男性は、ターメリックの質問に顔を曇らせた。
眉を寄せた表情は怪訝なものであり、かなり怪しまれている。
そこでクィントゥムが「ちょっと失礼」とターメリックの襟首をつかんで下がらせた。
ノウェムとクランも一緒についてきた。
「ターメリック、物事には順序というものがある。あれでは怪しまれて当然だ」
「え、でも、クィントゥム君が……」
「何やってんの、ターメリック。ノウェムじゃないんだから」
「オレがいつあんなことやった!? ってか、クィン兄さんの言う通りなんだから、もう全部任せてオレたちは黙ってようぜ。な?」
ノウェムの言葉に、ターメリックよりもクィントゥムのほうが激しく頷いていた。
キィオークの男性はというと、そんなターメリックたちを眼光鋭く眺めていた。
……明らかに怪しまれている。
と、そのとき。
「団長!」
男性の後ろからもうひとり、別のキィオークの青年が現れた。
地味な顔立ちの小柄な青年である。
あまりに突然の出現だったせいか、男性は心底驚いたらしく、青年に渋い顔を向けた。
「ミトン~、心臓に悪いから存在感消すのやめてくれって何度言ったら……」
「あ~、申し訳ありません。以後、気をつけます」
ミトンと呼ばれた青年は、心臓に手を添える男性に小さく頭を下げた。
それから、男性が落ち着くのを待っている間、ターメリックたちにちらりと視線を向けて「あっ」と声を上げた。
「もしかして……あなたたちは、カトラリー地方で特産品盗難事件の犯人を捕まえてくださった方々ではありませんか?」
青年のキラキラと輝く瞳に、ターメリックは「あ、えっと」とモゴモゴしてしまったが、クランとノウェムは「はい、そうです」と口を揃えて頷いていた。
まったく、いちばん活躍したのはクィントゥム君なのに、ふたりとも調子いいんだから。
と、ターメリックは小さくため息をついてから、ふと気になったことを尋ねてみた。
「どうして、ぼくたちだってわかったんですか?」
「その髪の色ですよ。聞いた通りの色だったので、すぐにわかりました」
青年は、ターメリックの髪を指さして、楽しそうに笑った。
ああ、なるほど……
この髪の毛、目立つだけじゃなくて、目印にもなるんだなぁ。
ターメリックが感心して頷いていると、それまで成り行きを見守っていたイカつい顔の男性が「ああ!」と手を打って、明るい顔になった。
「通りすがりに盗人を捕まえてくれた旅の方々! そのうちのひとりが驚くくらいの黄色い髪だったと聞いていたのを、すっかり忘れていた!」
「団長、気づいてなかったんですね」
「うぉほん……旅の方々、それならそうと、早くおっしゃってくださいよ! ああ、申し遅れました。私はパン王国近衛兵団団長のケトルです。よろしく」
ケトルと名乗った男性は、満面の笑みのままターメリックたちと握手を交わした。
その後ろから、地味な顔立ちの青年も「ミトンです」と名乗っていた。
「旅の方々、何かお話があるご様子でしたが、それはどうぞ城内でお聞かせください。お茶でも出しますよ。さあ、行きましょう」
そう言うと、ケトルは先頭に立って城内へと入っていった。
ターメリックたちは、ミトンに案内された中庭に荷台を置かせてもらい、そのままケトルの後を追って城内へと向かった。
★◇◆◇◆◇◆◇
ターメリックたち4人は、城内でもかなり大きな客間に通され、美味しいお茶でもてなされた。
わぁ……
このカステラってお菓子、美味しいなぁ。
うん、お茶が進む。
すっごく進むなぁ。
ターメリックがお茶菓子のカステラに口中の水分を取られている間に、クィントゥムがクリスタン神話や今までのことをケトルに説明してくれていた。
お茶の用意をしてくれたミトンは、すでに別の仕事に戻ったらしい。
「……つまり、我がパン王国の第3王女レードル姫様が、伝説の剣の一振り、愛の剣に選ばれしお方というわけですか」
「はい。証拠をお見せ致します」
ふむふむと頷くケトルに、クィントゥムはテーブルに羅針盤を置き、手をかざした。
7色の光が輝き出す……
赤色、黄色、水色、緑色の光はターメリックたちを指している。
そして、紫色の光は力強く客間の外を指していた。
どうやら、レードル姫はすぐ近くにいるらしい。
「ほぉ~、これはこれは、面白いですなぁ」
ケトルは、それぞれの光の中に浮かび上がった文字を確認して「なるほどなるほど」と納得していた。
やっぱり、クリスタン教徒の多い国だから、信者じゃない人でも、ぼくたちのことをすぐに理解してくれるんだなぁ。
ありがたや、ありがたや。
ターメリックは、とても真面目に話を聞いてくれているケトルに感謝していた。
「遠い異国であるスパイス帝国の良からぬ噂は、ここパン王国のミルクパン城にも伝わっています。しかし、まさかそれが世界を滅亡させてしまう大惨事の発端だったとは……」
「大惨事になる前に、それを食い止めなければなりません。レードル姫様にもご協力願いたいのです」
クィントゥムが、ここぞとばかりにぐっと身を乗り出した。
事の重大さを理解してくれたケトルならば、レードル姫の協力が必要不可欠であることも理解してくれるだろうと踏んだのだろう。
しかし、ケトルは渋い表情で腕を組んでいた。
「あなた方のお話は、痛いほどよくわかりました。ですが、私は話を聞くことしかできません。レードル姫様がどうなさるかは、レードル姫様自身にお決めいただかなくてはならないのです」
「……」
つづく
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