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第4章 愛
第4話 派手すぎる杖
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★◇◆◇◆◇◆◇
……やっぱり、無理なのかな。
ターメリックは、ケトルの渋い表情と、何も言えなくなったクィントゥムの前で項垂れていた。
伝説の剣に選ばれた同じ仲間だっていっても、お姫様だもんね。
イゾリータの毒気に感染したものたちと戦うのは、ちょっと危険な気がする。
ぼくたちも、お姫様を守るので精一杯になっちゃうかもしれないし……
ターメリックを始め、ここにいる仲間たちはだれもが同じことを考えていた。
そう……
お姫様が、自分たちと同じように戦えるわけがない、と。
そのため、客間に飛び込んできた元気のよすぎる少女が何者なのか、だれもわからなかったのだ。
「お話は全部、廊下で聞かせてもらったわ!」
紫色の瞳を輝かせ、長い黒髪は光の加減で銀色にも見える。
見た目よりも動きやすそうなロングスカートの裾を翻して、今にも走り出しそうだ。
華奢な身体からとは思えないほどの、膨大なエネルギーを感じさせる少女。
そんな少女の胸元には、アメジストのブローチが輝いている。
キレイな紫色だなぁ。
この子の目の色と同じで、透き通ってキラキラしている。
……あれ?
愛の剣の宝石って……
えっ!?
ターメリックが目を見開いて仲間たちと目配せすると、仲間たちもまた同じ顔をしていた。
そしてケトルはというと、よほど驚かされることが苦手なのか、何度も深呼吸を繰り返し、ようやく少女に向かって声をかけたのだった。
「部屋へお入りなさる際は、必ず扉を叩いてから中の返事を待つようにと、国王様や王妃様がおっしゃっていたはずですよ、レードル姫様」
「だって、いても立っていられなかったんだもの! 客間から自分の名前が聞こえてきたら、耳をすませて確認するでしょう? そして、お話が終わったら、中に飛び込んでいくものでしょう!?」
「立派なお姫様は、立ち聞きしたり飛び込んだりしないものです」
ケトルの静かな説教に、少女は唇を尖らせてムスッとしていた。
何も言い返せず、悔しいようだ。
ターメリックは、そんな少女とケトルを見比べて、口をあんぐりと開けていた。
ケトルさん、今この子のこと、姫様って……!
やっぱり、そうなんだ……!
そんなターメリックの視線に気がついたのか、少女は居住まいを正して、優雅にお辞儀をしてみせた。
「ご挨拶が遅れてしまって、ごめんなさい。わたしは、パン王国第3王女のレードル・グレーシア・カンパーナ=フロース。よろしくお願いしますわね」
そう言ってニッコリ微笑むレードル姫に、ターメリックたち4人は驚きを隠せなかった。
それでも、元皇帝の親族だったクィントゥムだけは、驚きつつもお辞儀を返していた。
そしてレードル姫も、目の前の人物がだれなのか、すぐにわかったらしい。
「あなたがクィントゥムね。ずっと気になっていた剣の秘密を教えてくれて、ありがとう」
レードル姫は、満面の笑みを浮かべて、胸元のブローチを手に取った。
美しいアメジストのブローチは、眩く煌めいたかと思うと、そのまま一振りの剣へと姿を変えた。
ターメリックたちにとっては、とても見覚えのある剣だ。
鞘は、茨と王冠の銀細工。
そして柄には紫色の宝石、アメジスト。
羅針盤を見なくてもわかる。
これは、伝説の剣の中の一振り……
間違いなく「愛の剣」だ。
「わたしも、クィントゥムみたいにこの剣を杖にして使っているのよ。つい最近、だれにも抜けなかった剣が、わたしにだけ抜けるようになって不思議に思っていたところだったの。謎が解けて、スッキリしたわ!」
愛の剣は、レードルの手の中で再び眩く煌めくと、美しい杖に変化した。
先端にはブローチのときより大きなアメジストが煌めいており、そこからスパンコールが眩しいリボンがヒラヒラと舞い上がっている。
これだけでもかなりゴテゴテした杖だが、持ち手も銀色に輝いて、眩しいことこの上ない。
うわぁ、すっごい杖……
女の子って、みんなこういうキラキラしたのが好きなのかな……
と、女の子となんて喋ったこともないターメリックはそう思った。
しかし、クランが囁くように「趣味悪い」と言ったので、どうやら違うらしいと考えを改めた。
レードル姫様、派手なのが好きなんだね。
もしかして、魔法もびっくりするほど派手でとんでもないのかも。
なんて考えていると、
「あああ姫様っ! ここで魔法を唱えられては困りますっ! 城が滅茶苦茶になりますからっ!」
案の定、ケトルがたまらずといったように悲鳴を上げた。
それを見たレードル姫はというと、一瞬ぽかんとした顔になったものの、すぐに「ふふっ」と笑って、
「こんなところで使うわけないでしょう。炎の魔法も氷の魔法も、もちろん雷の魔法も、基本は外で唱えるものですもの。ケトルって、本当に心配性ね」
そう言って杖をブローチに戻そうとしたところで、クィントゥムが「レードル姫様」と手を挙げた。
「お手数ですが、その杖をもう一度、剣に戻して頂けますか。せっかくの機会ですので、愛の剣を手に取って拝見したいのです」
「もちろん、構わないわ。気の済むまでどうぞ」
レードル姫は、手にした杖を剣に変えて、クィントゥムに差し出した。
愛の剣は、背の高いクィントゥムが手にすると、まるで短剣のようだった。
伝説の剣は、たとえ剣として使われることがなくても、持ち主の背丈や体格に合わせて形を変えているらしい。
愛の剣を捧げ持つようにして観察していたクィントゥムは、手の中に収まった剣のアメジストを光にかざし、そのまま剣をレードル姫に返した。
レードル姫は微笑みを浮かべて剣を受け取ると、そのままブローチにして誇らしげに胸元へ付け直した。
クィントゥムの表情は、知らない人が見れば何の変化もなく見えただろう。
しかしターメリックは、ほんの少しだけクィントゥムが怪訝な表情になったのを見逃さなかった。
ん……?
クィントゥム君、今の何……?
え、もしかして……
偽物!?
偽物なの!?
ターメリックが何の根拠もない自分の想像に驚愕している間にも、レードル姫のテンションは上がり続けていた。
「この使命を果たすためには、わたしの力が必要ってことなのよね! 使命……なんて素敵な響きなんでしょう! ちょうど退屈していたところだったから、なんだかワクワクしてきたわ! ねぇ、早く出発しましょうよ!」
レードル姫は、もう旅に出たかのような笑顔で、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。
え……
なんだ、これ……
ターメリックは、なんだか気持ちが悪くなって、顔をしかめていた。
体調不良というわけではない。
なんだか、心がザラつている。
レードル姫が女の子だから?
自分とは違うから?
理由をいろいろと考えてみたものの、どうにもしっくりこない。
ターメリックがそんなことになっている間にもレードル姫は羅針盤に手をかざしたり、クランやノウェムとお互いの剣を見せ合ったりしていた。
「……」
ターメリックの心のザラつきは、ますます酷くなっていく。
いったい何なのか……
もちろん、考え続けて答えが出てくるわけもなく、ターメリックは首を傾げるばかりだった。
……きっと、今のぼくを絵に描いたら、頭の上に黒いぐちゃぐちゃしたものが乗っかってるんだろうな。
はぁ、なんだろう……
何が嫌なんだろう。
もう……!
と、ターメリックがイライラしながら心のザラつきと戦っていると、
「団長っ!」
客間の扉が盛大な音とともに開いて、そこからミトンが飛び込んできた。
彼の切羽詰まった様子は、一瞬にして客間の和やかな雰囲気を吹き飛ばしてしまった。
その場にいるだれもが、何事かと身構えた。
つづく
……やっぱり、無理なのかな。
ターメリックは、ケトルの渋い表情と、何も言えなくなったクィントゥムの前で項垂れていた。
伝説の剣に選ばれた同じ仲間だっていっても、お姫様だもんね。
イゾリータの毒気に感染したものたちと戦うのは、ちょっと危険な気がする。
ぼくたちも、お姫様を守るので精一杯になっちゃうかもしれないし……
ターメリックを始め、ここにいる仲間たちはだれもが同じことを考えていた。
そう……
お姫様が、自分たちと同じように戦えるわけがない、と。
そのため、客間に飛び込んできた元気のよすぎる少女が何者なのか、だれもわからなかったのだ。
「お話は全部、廊下で聞かせてもらったわ!」
紫色の瞳を輝かせ、長い黒髪は光の加減で銀色にも見える。
見た目よりも動きやすそうなロングスカートの裾を翻して、今にも走り出しそうだ。
華奢な身体からとは思えないほどの、膨大なエネルギーを感じさせる少女。
そんな少女の胸元には、アメジストのブローチが輝いている。
キレイな紫色だなぁ。
この子の目の色と同じで、透き通ってキラキラしている。
……あれ?
愛の剣の宝石って……
えっ!?
ターメリックが目を見開いて仲間たちと目配せすると、仲間たちもまた同じ顔をしていた。
そしてケトルはというと、よほど驚かされることが苦手なのか、何度も深呼吸を繰り返し、ようやく少女に向かって声をかけたのだった。
「部屋へお入りなさる際は、必ず扉を叩いてから中の返事を待つようにと、国王様や王妃様がおっしゃっていたはずですよ、レードル姫様」
「だって、いても立っていられなかったんだもの! 客間から自分の名前が聞こえてきたら、耳をすませて確認するでしょう? そして、お話が終わったら、中に飛び込んでいくものでしょう!?」
「立派なお姫様は、立ち聞きしたり飛び込んだりしないものです」
ケトルの静かな説教に、少女は唇を尖らせてムスッとしていた。
何も言い返せず、悔しいようだ。
ターメリックは、そんな少女とケトルを見比べて、口をあんぐりと開けていた。
ケトルさん、今この子のこと、姫様って……!
やっぱり、そうなんだ……!
そんなターメリックの視線に気がついたのか、少女は居住まいを正して、優雅にお辞儀をしてみせた。
「ご挨拶が遅れてしまって、ごめんなさい。わたしは、パン王国第3王女のレードル・グレーシア・カンパーナ=フロース。よろしくお願いしますわね」
そう言ってニッコリ微笑むレードル姫に、ターメリックたち4人は驚きを隠せなかった。
それでも、元皇帝の親族だったクィントゥムだけは、驚きつつもお辞儀を返していた。
そしてレードル姫も、目の前の人物がだれなのか、すぐにわかったらしい。
「あなたがクィントゥムね。ずっと気になっていた剣の秘密を教えてくれて、ありがとう」
レードル姫は、満面の笑みを浮かべて、胸元のブローチを手に取った。
美しいアメジストのブローチは、眩く煌めいたかと思うと、そのまま一振りの剣へと姿を変えた。
ターメリックたちにとっては、とても見覚えのある剣だ。
鞘は、茨と王冠の銀細工。
そして柄には紫色の宝石、アメジスト。
羅針盤を見なくてもわかる。
これは、伝説の剣の中の一振り……
間違いなく「愛の剣」だ。
「わたしも、クィントゥムみたいにこの剣を杖にして使っているのよ。つい最近、だれにも抜けなかった剣が、わたしにだけ抜けるようになって不思議に思っていたところだったの。謎が解けて、スッキリしたわ!」
愛の剣は、レードルの手の中で再び眩く煌めくと、美しい杖に変化した。
先端にはブローチのときより大きなアメジストが煌めいており、そこからスパンコールが眩しいリボンがヒラヒラと舞い上がっている。
これだけでもかなりゴテゴテした杖だが、持ち手も銀色に輝いて、眩しいことこの上ない。
うわぁ、すっごい杖……
女の子って、みんなこういうキラキラしたのが好きなのかな……
と、女の子となんて喋ったこともないターメリックはそう思った。
しかし、クランが囁くように「趣味悪い」と言ったので、どうやら違うらしいと考えを改めた。
レードル姫様、派手なのが好きなんだね。
もしかして、魔法もびっくりするほど派手でとんでもないのかも。
なんて考えていると、
「あああ姫様っ! ここで魔法を唱えられては困りますっ! 城が滅茶苦茶になりますからっ!」
案の定、ケトルがたまらずといったように悲鳴を上げた。
それを見たレードル姫はというと、一瞬ぽかんとした顔になったものの、すぐに「ふふっ」と笑って、
「こんなところで使うわけないでしょう。炎の魔法も氷の魔法も、もちろん雷の魔法も、基本は外で唱えるものですもの。ケトルって、本当に心配性ね」
そう言って杖をブローチに戻そうとしたところで、クィントゥムが「レードル姫様」と手を挙げた。
「お手数ですが、その杖をもう一度、剣に戻して頂けますか。せっかくの機会ですので、愛の剣を手に取って拝見したいのです」
「もちろん、構わないわ。気の済むまでどうぞ」
レードル姫は、手にした杖を剣に変えて、クィントゥムに差し出した。
愛の剣は、背の高いクィントゥムが手にすると、まるで短剣のようだった。
伝説の剣は、たとえ剣として使われることがなくても、持ち主の背丈や体格に合わせて形を変えているらしい。
愛の剣を捧げ持つようにして観察していたクィントゥムは、手の中に収まった剣のアメジストを光にかざし、そのまま剣をレードル姫に返した。
レードル姫は微笑みを浮かべて剣を受け取ると、そのままブローチにして誇らしげに胸元へ付け直した。
クィントゥムの表情は、知らない人が見れば何の変化もなく見えただろう。
しかしターメリックは、ほんの少しだけクィントゥムが怪訝な表情になったのを見逃さなかった。
ん……?
クィントゥム君、今の何……?
え、もしかして……
偽物!?
偽物なの!?
ターメリックが何の根拠もない自分の想像に驚愕している間にも、レードル姫のテンションは上がり続けていた。
「この使命を果たすためには、わたしの力が必要ってことなのよね! 使命……なんて素敵な響きなんでしょう! ちょうど退屈していたところだったから、なんだかワクワクしてきたわ! ねぇ、早く出発しましょうよ!」
レードル姫は、もう旅に出たかのような笑顔で、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。
え……
なんだ、これ……
ターメリックは、なんだか気持ちが悪くなって、顔をしかめていた。
体調不良というわけではない。
なんだか、心がザラつている。
レードル姫が女の子だから?
自分とは違うから?
理由をいろいろと考えてみたものの、どうにもしっくりこない。
ターメリックがそんなことになっている間にもレードル姫は羅針盤に手をかざしたり、クランやノウェムとお互いの剣を見せ合ったりしていた。
「……」
ターメリックの心のザラつきは、ますます酷くなっていく。
いったい何なのか……
もちろん、考え続けて答えが出てくるわけもなく、ターメリックは首を傾げるばかりだった。
……きっと、今のぼくを絵に描いたら、頭の上に黒いぐちゃぐちゃしたものが乗っかってるんだろうな。
はぁ、なんだろう……
何が嫌なんだろう。
もう……!
と、ターメリックがイライラしながら心のザラつきと戦っていると、
「団長っ!」
客間の扉が盛大な音とともに開いて、そこからミトンが飛び込んできた。
彼の切羽詰まった様子は、一瞬にして客間の和やかな雰囲気を吹き飛ばしてしまった。
その場にいるだれもが、何事かと身構えた。
つづく
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