職業:雑貨屋店主兼英雄

○山

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第1章雑貨屋編

第4話:調査

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 俺は汗だくで町の中にいた。歩いて30分ほどの距離を5分ほどで帰って来たのだそりゃそうなる。まぁあまりにもしんどかったんで
途中で歩いてたけど。町に入るときに行きに声をかけてくれた兵士さんが爆音について聞いてきたけど、俺も音を聞いてよくわからないけど
慌てて逃げてきたって嘘をついた。兵士さんは疑う様子もなく通してくれた。まぁこんだけ汗かいてりゃな・・・運動不足がこんなところで役に立つとは思わなかった。

 さて、さっきのことはきれいさっぱり忘れて市場調査しようか。幸いにも(?)予定よりも時間があるのでじっくり調べられるだろう。

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 時がたって11時半になり、俺は調査結果をまとめながら帰路についていた。
俺が調査した店は武器屋、防具屋、道具屋、雑貨屋の4種類だ。それぞれの特徴をまとめると、

武器屋:鉄製品を主とした近距離武器がほとんど。冒険者が少ないこの町では儲からないのではと店主に聞いてみると、そこは兵士に卸しているのがほとんどらしいので儲けは安定しているとのことだった。

防具屋:武器屋と同じく鉄製品が主。こちらも兵士に卸している分がほとんどらしい。

道具屋:ポーションや解毒薬等の薬品や魔石。少量ではあるが魔道具と呼ばれるものも売っている。

雑貨屋:日常生活で使う小物等を扱っている。ほとんどが木製で実用性が高いものが多かった。あと一部ではちょっとした家具も扱っていた。

 まとめて思ったことは実用性ばかりで娯楽や着飾るってことをしないんだなっていうこと。無いかもしくはお金持ちの贅沢となってるか・・・どちらかはわからないがこのことは現代日本で育った俺に有利に働くだろう。
 
 そうこうしているうちに別荘に戻って来た。寝泊まりしている部屋に行くと既に昼食の準備はできており、俺が来るのを待っている状態だった。

「ごめん、待たせちゃった?」
「いや、ちょうど準備が終わったところだ。」

デートで待ち合わせしてるカップルみたいだなと思いながら席に着いた。

「それで?”試したいこと”は無事に終わったのか?」
「うん、大丈夫だったよ。」

火球ファイアボールの件が無ければ。

「それで相談があるんだけど・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「要約すると、物を作って売るから資源が取れる場所を教えてほしいのと、作ったものが売れるかどうか意見が欲しい、ということか?」
「そういうことだね。」

それぞれ、作れるもののバリエーションはできるだけ多い方がいいので物質辞書マテリアルディクショナリは充実させておきたい。作ったものがこの世界の需要に合ってるか意見がほしい。という意味である。

「それは構わないが・・・私以外からも意見は聞くんだよな?」
「そうだね、そのつもりだよ。」
「そうか、それならいいんだ。」

意見が偏ることを気にしてくれたんだろうか。

「気にしてくれてありがとう。できるだけ意見が偏らないようにするよ。」
「う、うむ。そうしたほうがいい。」

 その後昼食を食べて、近くにある鉱山と森の場所を聞き、俺はまた町の外に出た。

 森を抜けた先に鉱山があるという位置関係なので森から見ていくことにする。森に入ると早速新しい物質を見つけた。

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名前 :苦りの実
希少度:D
品質 :D

混乱治しの材料になる木の実。
すり潰して乾燥させることで
混乱を治す気付け薬になる。
・・・
・・・
・・・
ーーーーーーーーーーーーー

しかも売り物になりそうだ。幸先のいいスタートを切った俺は鉱山への道を外れないようにずんずんと先へ進んでいった。

 鉱山に着く頃には様々な草や木の実等の情報が集まっていた。もちろんすべてがすべてすぐに売り物に変えられるようなものではなかったが・・・。それでも十分すぎるほどだ。これは鉱山でも期待してもいいよな?なんて考えながら鉱山に入っていった。
 鉱山では俺以外にも鉱物を目的とした人たちが居た。鉱夫という奴だろう。俺はその中の一人に声をかけた。

「すいません。ちょっとお時間いいですか?」
「ん?何のようだい?」
「この鉱山でどんな鉱物が取れるのか見せていただけたらなと・・・」
「ああ、それぐらいだったらお安い御用だよ。」

 鉱夫さんは快く採掘した鉱物を見せてくれた。そこにあったのは銅、鉄、錫等の様々な鉱石だった。ほとんどが鉄だったがごく微量ながらも銀、金等の希少価値の高い鉱石やサファイア、ルビーなどの宝石類もあった。

「いろいろ見せてくださってありがとうございます。この鉱山はいろいろ採れるんですね。」
「いいってことよ。そうだな、ほとんどが鉄だけどそれ以外も少量採れる。金や宝石類なんかが出ると結構な金額になるんだぜ。」

 確かに採掘量を鉄と比較すると圧倒的に少ないのが分かる。だがそれを補って余りある価値があるということだろう。それらを鑑定しただけで魔力がある限り作り出すことのできる俺ってかなりやばい存在なんじゃ・・・。価値の高い物はあまり作り出さないようにしよう、うん。

 しかし想像以上にいろいろな物質を記録できた。これは別荘に着いたら忙しくなりそうだ。俺は新しい物質が大量に記録された物質辞書マテリアルディクショナリを見てニヤニヤしながら岐路に着いた。

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間が空いた割に少ないですが今回はこれで区切りがいいのでここまでです。
次回いろいろ作ります。

そしてお気に入りが100を超えました。ありがとうございます。
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