妹恋(いもれん)

クロハル

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1.悩み多き若者達

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朝4時30分 いつも通り目覚めた俺は外に出る

そして30分間ランニングを欠かさない
なんで4時30分に起きてまでランニングして、おじいさんみたいなことしてるかだって?
それは…

「にいに…おは…よ…」
「おはよう。まだ寝てていいんだぞ」
「い…や…」
「そ、そうか…」
「(目を開けずに言われてもなぁ…)」

青山 唯 (あおやま ゆい)
8歳で小学2年生。大人しい文学少女と言った感じだ。ちなみに朝はあまり強くない

「それじゃあ、兄さん朝ごはん作ってくるから」
「う…ん…」


朝ごはんを作ろうと思いキッチンに向かう

トントントン

キッチンに近づくたびその音は次第に大きくなっていく

「(今日は早いな?)」

ガラッ

「あぁ、兄さん。おはようございます」
「おはよう。毎日悪いな」
「いいよいいよ。兄さんいつも頑張ってるから」
「(ええ子やぁ)」

青山 桃華 (あおやま とうか)
中学生3年生で色々と大変な時期にも関わらず、毎日家の手伝いをしてくれるしっかり者のお姉ちゃんって感じだ。そして俺から見てもとても美人さんである。

「もう出来てるから兄さんは料理運んで」
「分かった」

料理を運び全員が揃った。
そして…

「「「「「いただきまーす」」」」」

「いただきます」

まあ、なんだ。ランニングしないと、こいつら全員の面倒を見るには体力がもたんのだよ。
そんなこんなで私、青山 太一は現在5人の妹に囲まれて生活しております。

「お兄!ケチャップとって」
「はいよ」


「お兄ちゃんマヨネーズ」
「お兄ちゃんはマヨネーズじゃないですよ。はい」
「ありがとう」
「どういたしまして」


「モグモグ」
「…」
「モグモグ…なに?」
「いや、ほっぺたにご飯粒がついてるなって」
「~~ッ!」
「それを早く言え!バカ!」
「ああ、左じゃなくて右だぞ」
「ぬぁあーーー!」



とまあ、賑やかな朝なのです。

朝食も終わり後片付けをしたあと学校に向かう準備を済まし、家の鍵をしめた。

「行ってきます」

今は亡き母と父に挨拶を済ませる。


「鈴のこと頼めるか?」
「うん。大丈夫」
「それじゃあよろしく頼む」
「うん。行ってらっしゃい」
「行ってきます」


妹たちを見送り俺も学校へと向かう。
ふと、道中こんなことを考えてしまった。

「(やっぱうちの妹ってスペック高いよな)」

家事もでき、顔もいいし、性格だってみんないい。自慢の妹たちだ。


「(父さんと母さんは死んじゃったけど、出来のいい妹を産んでくれてありがとうございます)」

と、いつものように少し疲れたので気だるそうに学校へと向かった。


「ガヤガヤ」
学校の正門をくぐると何やらみんなの様子が騒がしい。
「(何かあったのか?)」


俺はみんなが上を見上げていることに気づき上を見上げた。

そこには…



















今から自殺しようとしているクラスメートの姿があった。





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本編はこれで終わりですがまだ紹介してない妹がいるので紹介を。

青山 茜(あおやま あかね)
10歳で小学5年生。お兄ちゃんをマヨネーズと呼んだ子です。
口数は少ないですがその分笑った時はとてもいい笑顔です。


青山 鈴(あおやま りん)
お兄!ケチャップとって!の子です。
幼稚園児で走るのがとっても好きな元気な女の子。歳は5歳なのでたまに空気を読めないことも。


青山 和奏(あおやま わかな)
高校1年生でこの中では1番お姉ちゃんのはずなのに生活態度はあまりよろしくありません。
ほかの人とも接し方が悪くあまり友達はいません。
ですが俗に言うツンデレキャラなのでデレた時はとても可愛いです。



説明は以上です。最後にわかりやすく上から順に並べるとこうです。


和奏  16歳

桃華  14歳

茜     10歳

唯     8歳

鈴     5歳


といった感じです。なお、この作品は妹視点のお話も書くので宜しくお願いします。

では(・ω・)ノシ
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