1つの夢と声の思い出

クロハル

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3.あぁ、女神様(新入部員)

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トントン
「失礼しまーす」


その声は甲高く、とても綺麗に聞こえた。
それもそのはずだ。ここ桜木高校の部活勧誘後に部室に来る1年生と言えば…


「あの~ここ音楽研究会ですよね?」
「あ、あm…」
「女神様ーーー!(新入部員)」
「?」

そこには入部届けを持った少女…いや、亜美がいた。亜美は突然の「女神様」という単語に首をきょとんと傾げている。


「亜美、女神様って言うのは俺らの間じゃ新入部員ってことなんだ」
「え!朋也!あんたこの子と友達なの?」
「それとも彼女?」
「どっちも違いますよ!ただの知り合いです
よ。」
「ふーん…」
「な、なんですか…」
「まあ、そんな事はどうでもいいとして、早速自己紹介しようか!」


湊先輩が楽しそうに、そう言うと俺含む4人が向かい合った。
亜美は少し緊張気味に話し始めた。

「え、えーと、神崎 亜美です。趣味は~お菓子作りです。今日からよろしくお願いします。」

亜美はペコリと頭を下げた。それに、続き俺、湊先輩、瑠奈先輩の自己紹介が終わった。ふと、俺の頭に疑問が浮かんだ。

「亜美はどうして、音楽研究会に?」

当たり前の質問だった。俺達が盛大に失敗してしまったのに、なぜこの部を選んだのか、嫌でも気になった。


「それは、ですね…」
「ゴクリ…」
「面白そうだったからです。」
「なっ!」
「強いていえば夢の第1歩だからです。」


予想外の答えだった。普通なら「楽そうだな~」って思うのが普通だ。なのに、楽しそうだったからなんてとても嬉しい。その後も亜美との会話は、続いた。
あんなに、暗い雰囲気だったのに…亜美って本当に女神様…?


キーンコーンカーンコーン


教室にチャイムの音が鳴り響く。俺の学校では親切なことに、部活の終了時刻の時までチャイムがなるという学校だ。その音を聞き皆は各々帰る準備をし始めた。


校門前までたどり着くと「また、明日」などと言って皆と別れを告げた。
そんな時後ろから聞き慣れた声が聞こえた。


「朋也先輩!」
「?」


そこにいたのは、あみだった。

「あの、今日一緒に帰りませんか?」
「え!あ、うん。いいよ。」


あまりの突然な事に俺は驚きを隠せなかった。ていうか、亜美帰り道こっちなのか?頭に?を浮かばせながら歩き始めた。



「.ところで、朋也先輩ってなんで、音研に入ったんですか?」
「あぁー、実は俺の親父が音研部員でさそれで、話を聞いてたら、楽しそうだなーって。そう言う亜美はどうして?」
「私の夢は、声優なんです。」


唐突に亜美が夢を語り出したので俺も聞く体制をとった。

「.声優?」
「はい。ちっちゃい頃からアニメが好きでそこから声優になって、アニメのキャラクターを演じれたらなって。」
「でも、それって音研とは、関係ないんじゃ?」
「でも、その前に歌手になりたいんです。私ぶっちゃけ、喋っているよりも歌を歌っている声優に興味を持ったんです。」


そんな亜美の関心するような話しは10分間続いた。それにしても声優に歌手なんて凄いな!と心の中ではとても関心していた。


そんな感じで話をしていると、いつの間にか亜美の家に着いていた。俺の方が亜美よりも家が奥の方にあるのでわざわざ送り届けてから帰るという必要はなかった。


「今日はありがとうございました。」
「いやいや、こっちこそ今日は入部してくれてありがとう。また、明日。」
「はい。また、明日。」


別れを告げ、俺も帰宅した。疲れたせいか帰るといつの間にかすぐにベッドダイブをしていた。



こうして長い俺の1日が幕を閉じた。






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【1つの夢と声の思い出】【3.あぁ、女神様(新入部員)】を読んでいただきありがとうございました。今回は少し面白みにかけると思います。
次回は頑張ろうと思います。
ちなみに次回は、説明会になると思います。
それでは次回【番外編.キャラなどの紹介】
となります。
お楽しみに。







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