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7.マモルンダー作戦成功?
しおりを挟むヒロの後を付いていくと、先ほど怪物に襲われた大通り。
ヒロはそこで再びマモルンダーへと変身した。
ちょっと…。この人何するつもり?
マモルンダーはすーっと息を吸い込むと、
「おらぁぁぁ!出てこい、雪男!!戦えーー!」
おいおい!
この人バカ!?
「何やってんのよ!」
「雪男を呼び出してる」
「それは分かるけど!何でわざわざケンカ売ってんのよ!
今戦ったって、やられるに決まってるじゃん!」
「ふっ。作戦があるんだよ」
何それ。何だか超頼りにならないんですけど…。
しばらくマモルンダーが叫んでいると、作戦通り?に雪男がやってきた。
うわー、やっぱり恐い…!
雪男は私達を見つけると、すごいスピードで突進してきた。
さぁ、どうするマモルンダー!
するとマモルンダーはどこからか小さな箱を取り出した。
それは…、マッチ箱?
いや、まさかとは思うけど、それで攻撃!?
しかしそのまさかは的中。
マモルンダーはマッチを一本取り出すと、火を付け、そのマッチ棒を思いっきり雪男へ放り投げた。
雪男の体はたちまち炎上。
熱さで叫び声を上げている。
ってうおーい!!!
「あ、あんた何てことしてるのよ!かわいそうじゃない!」
「何がだ」
「だって燃やして倒すなんて…!」
「何言ってんだ。…怪物なんか滅びればいい…」
ち、血も涙もない!!
怪物よりあんたの方が恐いわ!!
怪物は炎に包まれると、たちまち大爆発。
ゴゴゴと地響きがなった。
「よし、撲滅完了だな」
何やってやったみたいに言ってるの!?
あなたはっきり言ってなんもやってないへなちょこヒーローじゃん!
結局最後は必殺技もなしに私でもできる倒し方しちゃて…。
本当にこいつ私のこと守れるのかなー??
変身を解除したヒロは、颯爽と歩いて去っていく。
「えっ、ちょっと、どこ行くの?」
「…家だが」
「どこよ家って」
「未来だよ」
「は?未来ー?えっ、どうやって」
「教えない。教えたらろくな事にならないだろ」
どーゆーことよそれー!
「じゃあ俺は帰る。何かあったら呼べよ」
うん。ってどうやってー!?
呼び止めようとしたけど、その時にはもうヒロの姿は見えなくなっていた。
はーあ。
それにしても、これからどうなるんだろ私。
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