248 / 828
九州三強と中央への目-肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正-
氏貞の奇策―守りながら勝つ!
しおりを挟む
九月六日 卯の三つ刻(0600) 第一軍氏貞幕舎
警戒しつつも、昨日の損害でいきなりは攻めては来ないだろうと考えた氏貞は、朝食の後、軍議の前に考え事をしていた。ひとまずは他の軍団、豊前や豊後や筑後や肥後の事は考えられなかった。
昨日は南蛮で主体となっている『てるしお』なる陣形を試してみて、上手くいった。敵の騎馬兵のうち千は屠ったであろう。しかしまだ焼け石に水。
我らの到着を知って城方の士気はあがっていようが、あの大軍に四方から間断無く攻められては、数日も持つまい。城兵は七百もおらぬのだ。なんとか今日一日、明日、明後日と、三日守れれば殿の援軍もこよう。
そんな考えを巡らせながら軍議の時間を待っていると、物見の者が走り込んできた。
「申し上げます!敵、我らを包囲しております!しかし攻撃を仕掛けるでもなく、そのまま待機し、こちらの動きを待っているようにございます!」
なんだと?
氏貞は思わす声をあげた。それが本当なら、氏貞がつくったこの陣形は意味をなさない。急いで幕舎の外に出て確認するため、四方を見渡す。道雪・鑑速軍は氏貞軍の外側二町から三町は離れた距離にいる。鉄砲は届いたとしても貫通しない距離である。しかも囲いを狭めるわけでもなく、ただ黙ってそこにあるだけなのだ。
これは?一夜にして弱点を見抜かれたのか?
氏貞は目を疑った。方陣の強みはその極限まで強めた防御力である。しかし、敵が攻めてこず、黙っているだけなら意味が無い。防御力は防御してこそ発揮されるのだ。敵を誘発し、攻めて来させてこそ力を削げる。
でなければ城兵は時間とともに不利になる。こうしてはおれぬ、軍議を開かねば。
そう思った氏貞は至急諸将を集め、軍議を開いた。
「皆、外の状況は存じておるな?敵は我らを遠巻きに包囲し、攻めるわけでもなく、ただ黙って我らを囲んでおるだけじゃ。これでは敵の兵を削ぐ事もできぬし、城兵の負担を減らす事もできぬ。なにか策は無いか?」
石松但馬守が発言した。
「殿、お許しいただけるならば、提案がございます」。
申せ、と氏貞。皆、無礼講ぞ、許しはいらぬ。忌憚の無い意見を述べよ、と続けた。
「されば、敵が動かぬのであれば、我らが攻めるのはいかがでしょう?」
「それは危険ではありませぬか?敵は我らの動きを見ています。無闇に攻撃すると罠にはまるかもしれませぬ」。
そう反論したのは弟の摂津守である。
但馬守はなおも続ける。
「だからこそ、その見え透いた罠にはまるふりをしてやろうではないか。兵の犠牲は出るだろうが、本隊は別から攻撃するのだ」。
「なるほど、一考に値する。しかし、これ以上兵の犠牲は出したくはない。無論、戦ゆえ犠牲が出るのは仕方の無い事だが、犠牲を踏まえて、となると難しい」。
氏貞は渋い表情だ。
「それは・・・」と、但馬守は反論できなかった。犠牲を覚悟で攻撃するか、あるいは他の策を探すか。二者択一である。
「それに我らのこの陣形は、防御に徹した陣形です。どうやって攻めに転じるのですか?」
摂津守は発言した。兄弟で考え方も風貌も違う。兄の但馬守は猛将。弟の摂津守は智将といったところだろうか。
「そのとおりだ。しかしそこが問題なのだ。防御に優れており我らの大きな利点となっているが、このままではただ時間が過ぎるだけだ」。
今度は許斐氏鏡が発言した。
「我らが攻めずとも、敵を誘き出したり、混乱させるような策は無いだろうか?」
と続ける。
氏貞は目をつむり、考え込む。
「それはどういう事だ?詳しく説明せよ」。
氏鏡は話し始める。
「例えば夜襲をかけ、敵の陣形や物資を混乱させるのです。さすれば敵は我らに攻撃を仕掛けざるを得なくなります。または、我らの陣営から逃げ武者が多発していると見せかけるのです。それを追わせる事で敵陣を崩します」。
「しかしそれは、部分的な攻撃にしかなりませぬし、見せかけの兵はそのまま包囲殲滅されて終わりますぞ」。
摂津守が指摘する。
「それに今は朝の卯の三つ刻(0600)、日が昇ったばかりです。日の入りまで六刻(12時間)もある。城の兵はそれまで守りきれますか?」と続ける。
「確かにそうだな」。
氏貞はうなずいた。
「日はまだ高く、長い戦いが待っている」。
「しかし、どのようにすれば敵を攻撃できるのだ?防御に徹した我らの陣形を変える事など、そう簡単にはできぬ。そしてその変更中は防御が弱くなり敵に攻め込む機会を与えてしまう」。
今度は石松但馬守(兄)だ。
「では、こうしたらどうでしょう」。
末席にいた吉田伯耆守が発言の許可を求めた。氏貞は黙ってうなずく。
「ただいま、わが陣と城までは二十町(2km)ほどあります。わが陣形は移動には適していませんが、城に向けてゆっくりでもよいから進軍するのです」。
「さすれば敵はどう出ますでしょうか?おそらく、我らが突出した部分は退き、包囲を維持したまま、我らが城に向かえば、包囲ごと城へ移動するのではないでしょうか?」
「どういう事だ?」
氏貞はさらに聞く。
「実際にはやってみて敵の動きを見なければわかりません。しかし城へ近づく事によって敵の包囲網を城へと移動させ、城への攻撃軍と密接させるのです。そうすれば敵は混乱を避けるために、兵を左右どちらかに分けまする」。
「分けなくとも大砲の射程内ですから、そもまま砲撃すれば城の南、連続堀切から攻めている一隊を攻撃できまする。城兵は我らと力を合わせ攻め手を防げますし、またはその兵を他の曲輪に回す事もできましょう」。
伯耆守は理路整然と話す。
「しかし我々が城に近づけば、敵の鉄砲の射程に入ってしまうのではないか?」
許斐氏鏡が当然とも言える疑問を口にする。
「それは確かに」。
氏貞は認めた。
しかし伯耆守は続ける。
「敵の鉄砲の数は知れておりまするし、城を七方向から攻めているゆえ、鉄砲隊も七つにわかれ、一隊つにつき百もありません。また、我らには大砲があります。敵の動きを見て警戒しつつ、大砲の射程に入れば、その方向にいる城攻めの敵軍を攻撃できますし、混乱している敵に鉄砲を浴びせる事ができましょう」。
伯耆守の考えは理にかなっている。
「なるほど。我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。それにより、我々は城攻めの兵力を削ぎつつ敵の包囲網への対処もできる」。
「あいわかった。その策でいこう。我々は全力を尽くして敵の注意を引きつけ、城の兵たちのために時間を稼ぐ。そして、我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。これこそが我々の勝利の道だ」。
皆のもの、異論は無いか?と氏貞は周りを見回し、反論が無いのを確認して軍議を終了した。
警戒しつつも、昨日の損害でいきなりは攻めては来ないだろうと考えた氏貞は、朝食の後、軍議の前に考え事をしていた。ひとまずは他の軍団、豊前や豊後や筑後や肥後の事は考えられなかった。
昨日は南蛮で主体となっている『てるしお』なる陣形を試してみて、上手くいった。敵の騎馬兵のうち千は屠ったであろう。しかしまだ焼け石に水。
我らの到着を知って城方の士気はあがっていようが、あの大軍に四方から間断無く攻められては、数日も持つまい。城兵は七百もおらぬのだ。なんとか今日一日、明日、明後日と、三日守れれば殿の援軍もこよう。
そんな考えを巡らせながら軍議の時間を待っていると、物見の者が走り込んできた。
「申し上げます!敵、我らを包囲しております!しかし攻撃を仕掛けるでもなく、そのまま待機し、こちらの動きを待っているようにございます!」
なんだと?
氏貞は思わす声をあげた。それが本当なら、氏貞がつくったこの陣形は意味をなさない。急いで幕舎の外に出て確認するため、四方を見渡す。道雪・鑑速軍は氏貞軍の外側二町から三町は離れた距離にいる。鉄砲は届いたとしても貫通しない距離である。しかも囲いを狭めるわけでもなく、ただ黙ってそこにあるだけなのだ。
これは?一夜にして弱点を見抜かれたのか?
氏貞は目を疑った。方陣の強みはその極限まで強めた防御力である。しかし、敵が攻めてこず、黙っているだけなら意味が無い。防御力は防御してこそ発揮されるのだ。敵を誘発し、攻めて来させてこそ力を削げる。
でなければ城兵は時間とともに不利になる。こうしてはおれぬ、軍議を開かねば。
そう思った氏貞は至急諸将を集め、軍議を開いた。
「皆、外の状況は存じておるな?敵は我らを遠巻きに包囲し、攻めるわけでもなく、ただ黙って我らを囲んでおるだけじゃ。これでは敵の兵を削ぐ事もできぬし、城兵の負担を減らす事もできぬ。なにか策は無いか?」
石松但馬守が発言した。
「殿、お許しいただけるならば、提案がございます」。
申せ、と氏貞。皆、無礼講ぞ、許しはいらぬ。忌憚の無い意見を述べよ、と続けた。
「されば、敵が動かぬのであれば、我らが攻めるのはいかがでしょう?」
「それは危険ではありませぬか?敵は我らの動きを見ています。無闇に攻撃すると罠にはまるかもしれませぬ」。
そう反論したのは弟の摂津守である。
但馬守はなおも続ける。
「だからこそ、その見え透いた罠にはまるふりをしてやろうではないか。兵の犠牲は出るだろうが、本隊は別から攻撃するのだ」。
「なるほど、一考に値する。しかし、これ以上兵の犠牲は出したくはない。無論、戦ゆえ犠牲が出るのは仕方の無い事だが、犠牲を踏まえて、となると難しい」。
氏貞は渋い表情だ。
「それは・・・」と、但馬守は反論できなかった。犠牲を覚悟で攻撃するか、あるいは他の策を探すか。二者択一である。
「それに我らのこの陣形は、防御に徹した陣形です。どうやって攻めに転じるのですか?」
摂津守は発言した。兄弟で考え方も風貌も違う。兄の但馬守は猛将。弟の摂津守は智将といったところだろうか。
「そのとおりだ。しかしそこが問題なのだ。防御に優れており我らの大きな利点となっているが、このままではただ時間が過ぎるだけだ」。
今度は許斐氏鏡が発言した。
「我らが攻めずとも、敵を誘き出したり、混乱させるような策は無いだろうか?」
と続ける。
氏貞は目をつむり、考え込む。
「それはどういう事だ?詳しく説明せよ」。
氏鏡は話し始める。
「例えば夜襲をかけ、敵の陣形や物資を混乱させるのです。さすれば敵は我らに攻撃を仕掛けざるを得なくなります。または、我らの陣営から逃げ武者が多発していると見せかけるのです。それを追わせる事で敵陣を崩します」。
「しかしそれは、部分的な攻撃にしかなりませぬし、見せかけの兵はそのまま包囲殲滅されて終わりますぞ」。
摂津守が指摘する。
「それに今は朝の卯の三つ刻(0600)、日が昇ったばかりです。日の入りまで六刻(12時間)もある。城の兵はそれまで守りきれますか?」と続ける。
「確かにそうだな」。
氏貞はうなずいた。
「日はまだ高く、長い戦いが待っている」。
「しかし、どのようにすれば敵を攻撃できるのだ?防御に徹した我らの陣形を変える事など、そう簡単にはできぬ。そしてその変更中は防御が弱くなり敵に攻め込む機会を与えてしまう」。
今度は石松但馬守(兄)だ。
「では、こうしたらどうでしょう」。
末席にいた吉田伯耆守が発言の許可を求めた。氏貞は黙ってうなずく。
「ただいま、わが陣と城までは二十町(2km)ほどあります。わが陣形は移動には適していませんが、城に向けてゆっくりでもよいから進軍するのです」。
「さすれば敵はどう出ますでしょうか?おそらく、我らが突出した部分は退き、包囲を維持したまま、我らが城に向かえば、包囲ごと城へ移動するのではないでしょうか?」
「どういう事だ?」
氏貞はさらに聞く。
「実際にはやってみて敵の動きを見なければわかりません。しかし城へ近づく事によって敵の包囲網を城へと移動させ、城への攻撃軍と密接させるのです。そうすれば敵は混乱を避けるために、兵を左右どちらかに分けまする」。
「分けなくとも大砲の射程内ですから、そもまま砲撃すれば城の南、連続堀切から攻めている一隊を攻撃できまする。城兵は我らと力を合わせ攻め手を防げますし、またはその兵を他の曲輪に回す事もできましょう」。
伯耆守は理路整然と話す。
「しかし我々が城に近づけば、敵の鉄砲の射程に入ってしまうのではないか?」
許斐氏鏡が当然とも言える疑問を口にする。
「それは確かに」。
氏貞は認めた。
しかし伯耆守は続ける。
「敵の鉄砲の数は知れておりまするし、城を七方向から攻めているゆえ、鉄砲隊も七つにわかれ、一隊つにつき百もありません。また、我らには大砲があります。敵の動きを見て警戒しつつ、大砲の射程に入れば、その方向にいる城攻めの敵軍を攻撃できますし、混乱している敵に鉄砲を浴びせる事ができましょう」。
伯耆守の考えは理にかなっている。
「なるほど。我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。それにより、我々は城攻めの兵力を削ぎつつ敵の包囲網への対処もできる」。
「あいわかった。その策でいこう。我々は全力を尽くして敵の注意を引きつけ、城の兵たちのために時間を稼ぐ。そして、我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。これこそが我々の勝利の道だ」。
皆のもの、異論は無いか?と氏貞は周りを見回し、反論が無いのを確認して軍議を終了した。
11
あなたにおすすめの小説
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
中条景泰に転生した私。場所は魚津。目の前には織田の大軍。当主も越後に去り、後は死を待つばかり。今日は天正10年の6月2日……ん!?
俣彦
ファンタジー
ふとした切っ掛けで戦国武将に転生。
しかし場所は魚津城で目の前には織田の大軍。
当主上杉景勝も去り絶望的な状況。
皆が死を覚悟し準備に取り掛かっている中、
暦を見ると今日は天正10年の6月2日。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる