風紀委員長は心配性

めっちゃ抹茶

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風紀委員長と初めて

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 武尊と結ばれてから、早一か月が過ぎた。
 その間に出来たことと言えば——手を繋いでキスをした。彼の家に行ってお家デートもした。
 でもそれだけだった。

 家に招かれた時は二人きりの部屋で何かされるんじゃないかと期待に胸を高鳴らせていたが、成績の良い彼に勉強を教えてもらってお勧めの映画を一緒に見て、夕焼けで暗くなる前にと帰宅を促されて彼に家まで送られて終わった。

 輝彦は保健室で結ばれて以降、何も手を出してこない恋人に焦れていた。
 いくら今まで性的に狙われて怖い思いをしてきたとはいっても、輝彦も健全な高校生男子である。性的なことへの関心は、そんじょそこらの男子となんら変わらない。
 それが好きな人がいるなら尚更触れたいと思うのは自然なことであった。

 だから輝彦は、自分から手を出すことにした。

「あ、あのだなっ、こ、これは、ちょっと、いやかなり、まずいと思うのだがっ」

 何度目かのお家デートの日。彼の両親は不在で、これは決行するしかないと輝彦は恋人をベッドに押し倒した。
 きょとん、としていた彼は制服のブレザーを脱ぎ始めた輝彦に焦り始め、わたわたと手を振り回して抵抗している。だが、顔を背けてもその顔は真っ赤で、シャツに手をかけ始めた輝彦の手元を何度もチラ見していて、興奮が隠しきれていない。

「なんで?」
「いや、だから、それはだな……」

 首を傾げた輝彦に口をもごもごとさせて言い辛そうにしている。

「恋人なのに、キスもしてくれないの、寂しいと思ったのは僕だけ……?」

 瞳に涙を溜めて、不安そうに顔を俯かせる恋人の姿に腹筋の力だけで起き上がった彼が眉を下げる。流れた涙を優しく拭った。
 そして頬を支えると、こつり、とおでこを合わせた。

「そんなわけない。だが、怖がらせるかと思ってゆっくり進めていこうと思っていたんだ」
「そうだったんだ……。僕が焦っちゃってたんだね」
「ああ、だが…………」

 互いの位置を入れ替えると、優しく肩を押されて輝彦は彼のベッドに背中から倒れ込んだ。
 これでは始めと逆だと、何をする気かわからない彼を呆然と見上げる。

「そんなにも不安にさせてしまうなら、もう遠慮はしない。なあ、いつもみたいに武尊と呼んでくれないか」

 獲物を捉えた瞳で見つめられて唇を親指でなぞられて、ぞわりと僅かな快感に身体を震わせた。

「武尊……」

 小さな口から溢れた声は普段よりも上擦って甘えた色を出す。
 彼も「輝彦」と呼びながら、いささか性急な動きで着ていた制服を脱ぎ捨てた。
 現れた初めて見る彼の逞しい身体に自分とは全く違う男らしさを感じ、輝彦は息が上がるのを口を引き結んで堪えた。
 細身に見えた彼の身体は鍛えられているのか腹筋が割れ、鼠蹊部へと向かっていく筋がひどく艶かしい。
 その下に目を向けると、ズボンを押し上げる膨らみ。ズボン越しでもわかる大きさに、思わず輝彦は「む、むり」と呟いていた。

「大丈夫だ。実践経験はないが予習済みだ。とろとろになるまで解してみせよう。痛くしないと、約束する」

 ギラギラと目を煌めかせてすうっと目を細める彼に、もう逃げられないと悟った。




「あっ、あ、あぁ、そこだめっ」

 後ろからローションの混ざる音がする。彼に残っていた服を剥かれ、キスをしながら胸を弄られていたかと思えばお尻に指が添えられていた。
 それから数時間はずっとこうして、彼にお尻を弄られ続けている。何度も吐精した前からは精液か潮かわからない体液がぽたぽたとベッドにシミを作っている。お尻をいじりながら舐められ続けた乳首はぽってりと腫れて、空気に触れるだけでもジンジンと絶え間なく微量の快感を送っている。
 彼の言う予習の効果は遺憾なく発揮されているようで、輝彦の前立腺を的確に指で抉ってくる。

 もういい加減体力も限界で、抜き差しの度にぐちゅぐちゅ、ずぼずぼと下品な音に羞恥心が耐えられず、四つん這いになっていた輝彦は枕に顔を伏せた。

「あっ、あっ、ん、んんぅっ!」

 お尻を高く上げる格好になり、途端に枕から香る彼の匂いに後ろの穴がきゅっと締まった。中に入った彼の指が、触れられるとぐずぐずに溶けてしまう場所に押しつけられる形になり、今度は精液を出さずにイった。

 ペシャリと身体が支えを失って崩れ落ちる。快感が身体中を巡り、身体が断絶的に跳ねる。
 整わない息を必死に整えようとする輝彦の身体を反転させて仰向けにすると、足を持ち上げてひくひくと収縮する穴に彼は熱いものを押しつけた。

「いいか……?」
「もう挿れて……っ、あ、あ、なに、なにこれぇぇ」

 熟れきった膣と化した穴に彼の熱くて硬いそれが、中を掻き分けるように入ってきた。
 痛みはなく、指とは比べ物にならない大きさに多少の圧迫感はあったものの、ただひたすらに熱くて気持ちの良いことに輝彦は困惑する。

 指だけでもあんなに凄かったのに、この大きなもので気持ち良いしこりを抉られたら…………と想像するだけで、どうにかなってしまいそうだった。
 自分がバラバラになってしまいそうで、輝彦は快楽に眉を顰めながらも輝彦の顔を窺いながら慎重にゆっくりと腰を進める彼に腕を伸ばした。
 強引に自分の身体を弄り倒して変えてしまったのに、ここに来て優しさを見せる彼に縋るのもおかしいと思いながらも、これをどうにかできるのも彼しかいなかった。

「痛いか?」
「ちがっ、指よりもっときもちよくて…………怖い」
「大丈夫だ。それなら慣れればいい」

 何を言っているんだと頭の片隅で冷静な自分が問う。
 だが、快楽に震えてとにかく早く終わって欲しいと思っていた輝彦は上体を倒してくれた恋人の首元に腕を絡ませ、襲いくる衝撃に耐えようとした。

「んぁ、あぁ、あぅ、あっ、あっ」
「はあ、やばいな。中がきゅうきゅう締め付けてきて…………すまない」
「えっ、ああっ! んゃ、あ、あっ、それ、だめっ」

 彼が謝ったかと思えば、一気に奥まで腰を押し込んできた。尻たぶに彼の腰が押しつけられて、全部入ったんだと分かった。
 だが、無事に入ったことに安堵する間も無く、彼が腰を動かし始める。
 ばちゅ、ばちゅっ、と大きな音を立てて熟れた穴を堪能するように彼のそれが行ったり来たりする。行きと帰りで気持ちの良いしこりがゴリゴリと擦られて、嬌声がひっきりなしに上がる。

「あぁん、あっ、たける、それ、気持ち、いいっ」
「ん、ぐぅ、てる、輝彦っ!」

 輝彦の腰をがっしりと両手で掴み、我を忘れたように腰を振りながら名前を呼ぶ。
 ねっとりと腰を回しては、絶頂の予感にぶるりと身を震わせて歯を食いしばって耐えた。
 貪るような猛攻に、輝彦はもう、息も絶え絶えだ。今にも溜まった快感が弾けそうで、涙で潤んだ目で彼を見つめて強請った。

「んぁ、あぅ、あ、あ、あっ、ぼく、もうっ、」
「あぁ、俺もイきそうだ。一緒にイこう」

 ガンガンと揺さぶられては拓いたばかりの隘路を容赦なく突かれる。
 奥に当たる度に決壊しそうな波がじわじわと押し寄せて———、一番奥に彼の亀頭が当たったその瞬間、背を反らせて顎を突き出し足をピンと伸ばしながら絶頂した。
 彼も一際強く腰を押し付けてぶるりと身を震わす。中に放たれた熱を感じてまた軽くイった。
 腰を引いた彼の熱が、ゴムの後を引きながらぬぽっと輝彦の中から出ていく。

「ん、はぁ、ふぅ………………あ、す、すまないっ!」

 絶頂したままなかなか戻ってこれずに、はふはふと息を吐き続ける輝彦に我を取り戻した武尊は慌てた様子で何も羽織らずに部屋から出て行った。
 かと思えば、すぐさま湿らせたタオルと水の入ったコップを持って来て、力の入らない輝彦の背を起こし口元にコップを当てた。

 輝彦はそれをゆっくり飲み込み、ほう、と一息吐いてまた自分を責め始めた恋人に微笑んだ。

「武尊が僕でこんなに興奮してくれて嬉しかった」
「あ、当たり前だっ! 好きなんだぞ! ずっとこうしたかったに決まってる」
「慣れるまでたくさんしようね。もちろん、慣れてからも、いっぱい……そしたら今度はゆっくりが良いな」
「ぜ、善処しよう…………」

 自信なさげに言う彼にまた微笑ましくなって、疲労から閉じようとする瞼に抗うことなく、ストンと眠りに落ちていった。
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