聖女として召喚されたのは双子の兄妹でしたー聖女である妹のオマケとされた片割れは国王の小姓となって王都復興を目指しますー

高井繭来

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御使い様が誑しに進化しました

【御使い様は学びたい44】

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「あ~フレイムアーチャに長いじゃなくて良かったです!」

「ご飯がねぇ…フカミちゃんの作るのは美味しいけど、その分負担かけちゃうもんね。たまには外食挟まないとね…………」

「出来合いの物とか」

「そうそう、出来合いの物とか」

「で、満足できるんですか?」

「スミマセンデキマセン…………」

 前髪で表情が分かりにくいが、耳まで赤面するフィルドが照れているのが丸分かりだ。
 完全に胃袋とハートを深海に射止められている。

「可愛いですね~フィルド様~」

「揶揄わないでよぅルナトーちゃん」

 思わず手で顔を隠すフィルドである。
 耳まで赤いから隠しても意味がない。

「お2人とも、食事が出来ましたよ」

「「待ってました~~~~♫」」

 本日の朝食
 ☆メキシカン・タコス☆
 【材料 2~3人分】
 玉ねぎ 1/2個
 合いびき肉 200g
 サラダ油
 にんにくチューブ
 チリパウダー 小さじ1
 (クミンやナツメグなどお好みのスパイスをブレンドしても)
 ケチャップ 大さじ2
 ウスターソース 大さじ1
 塩こしょう
 トルティーヤ
 サルサソース
 レタス・トマト・アボカド・チーズなどお好みで

【作り方】
 ①フライパンにサラダ油を熱し、にんにく・合いびき肉を炒める
 ②肉の色が変わったらチリパウダーを加えて炒める
 ③ケチャップ・ウスターソース・塩こしょうで味を調える

 ☆まるごと玉ねぎのスープ☆
 【材料 2人分】
 玉ねぎ :2個
 ベーコン:4枚
 水:2カップ
 コンソメブロック:1個
 バター:小さじ1
 塩こしょう

【作り方】
 ①ベーコンを切り、鍋で軽く炒める
 ②水・皮をむいた玉ねぎ・コンソメを加え、蓋をして煮込む
 ③玉ねぎが柔らかく煮えたら塩こしょうで味を調え、バターを入れる

「「美味しそう~~~♡」」

「召し上がれ」

「「いただきまーす♡」」

 朝がご飯なので品は2品。
 だが十分なボリュームと美味しそうな見た目。

「見た目も華やかなメキシカン・タコスはパーティメニューにもぴったりですよ!タコスミートさえ作れば、あとは好きなものを巻いて食べるだけなので短時間で作れるんです。
旅で不足しがちな野菜もたっぷりとれるのも嬉しいですね。
そして丸ごと玉ねぎを煮込んだスープ。
時間はかかりますが、鍋に材料を入れたらあとじゃ煮込むだけなので、手間はほとんどかかりません。じっくり煮込まれた玉ねぎは、とろけるような美味しさですよ。見た目もインパクトがあるので盛り上がりますよね」

 ニコニコと深海が綺麗な所作で食べながら言う。
 普段はあまり料理の説明をしない深海が料理の事について発言するのは珍しい。
 それにパーティーメニューと言った。
 深海にとって今日は特別な日らしい。

「嬉しそうねフカミ君」

「あ~やっとこの国から出られるのかと思いますと」

「厨房にいつも文句付けてたもんねフカミ君。そんなに厨房設備って大事なんだ?」

「ルナトーちゃんは料理しないもんね。料理好きにとって厨房は城みたいなもんらしいよ。ラキザが言ってたわ。フカミちゃんも料理に魂込めてるもんね。クロイツの厨房なんて見たら垂涎ものだろね。
あ、でもカカンに機材持ち込んでいいからクロイツに留まりたいとか言わないでね!フカミちゃんはずっとカカンで俺のご飯作るって決まってるんだからね!」

「はいはい、フィルド様のご飯係はちゃんと俺がしますよ。でも良いんですか?ラキザ様のご飯食べる機会減っちゃいますよ?」

「もう俺の舌はフカミちゃんのご飯の味に染まってるから問題ないよ♡」

「そうですか、なら、ずっと今みたいにニコニコしながら食べる姿を俺の隣で見せて下さいね」

「フカミちゃんが俺の隣に居るなら約束するよ♡」

「なら問題ないですね」

(わ~何時のまに2人の仲縮まったんだろう!?見た目BLで耽美!ご飯も美味しいけどこの2人見るのも美味しいわ♡♡♡)

 甘いオーラを出しながら食事を取る深海とフィルドは、前にルナトーが見た時よりもずっと距離感が縮まっていたのだった。
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