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仲間二人目を探して。荒地を乗り越え、山の高台へ

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「頑張ったわね。マルファン」
「ありがとう」
「あなたも一人前の錬成師よ」
「これでようやく、次にいける」
「次の仲間は荒地を乗り越えた山の高台に住んでるらしいの」
「そりゃ、大変だ」
「錬成が鍵になるから気をつけてね」

【バラーノ荒地】
「こりゃすごい荒地だな」
 岩がゴツゴツして、簡単には通れそうにない。
道具も・・・錬成するのよ」
「武器だけじゃないんだな」
「当たり前でしょ」

「じゃあ」
 マルファンは小型爆弾L-03を錬成した。
《威力は弱い、範囲最大3メートル》
「それでどうするの?」
「通りやすくするのさ」
 マルファンは爆弾を投げる。四方の岩が飛散し、少し道が広くなる。

「これだけ?」
「少しは通りやすくなったでしょ?」
「それはそうだけど」
 やはり、狭いことは変わらず、通りにくい。

「仕方ない。これを錬成するか」
 マルファンはロックエクスパンダーを錬成した。
《最大荷重3キロ、両側1.5メートルまで広げられます》
 マルファンはロックエクスパンダーを設置した。真ん中から、岩を押し込んでいく。ボコッと音がして穴が空く。

 穴が空いたところから岩を削っていく。30センチくらいは広がった。
「もう、良いだろう」
 ロックエクスパンダーをしまう。両側に爆弾を仕掛ける。

 爆発音が鳴って、岩が粉砕する。人が通れるくらいまで広くなった。
「これなら通れるわね」
「爆弾を錬成するのは大変なんだ」
「どうして?」
「材料が少ないんだ」

「材料は錬成出来ないの?」
《危険物はできません》
「そうなんだ」
「火薬20グラム、ダイナマイト少量、導火薬少量。これだけでも数百円する」
「たった数百円?」
「ダイナマイトは工事現場でもらってきた」
「他は?」
「火薬1グラム70円を30円に、導火薬一袋120円を60円に負けてもらった」
「それっていくらになるの?」
「火薬600円、導火薬120円で720円だ」

「数百円じゃないじゃない!」
「普通なら何千円もする」
「それと比べればマシかもね」

 マルファンたちは先に進んだ。
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