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第3章 複雑ダンジョン~迷路地帯

第20話 鍵を使った先にあるものは?

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「この鍵はどこで使うのかしら?」とラミアが聞いた。
「上じゃないか?」
「階段がないわよ」とラミアが言うと、
「あっち」と、マコトが指を差す。
「あんなところに」
 階段のところに急ぐ。

「じゃあ、行こう」
 階段を上がると、鍵穴がついた扉があった。
「ここに使うのね」とラミアが言った。
 鍵を入れて扉を開ける。中にいたのは
「まんまと引っ掛かりおったな、愚か者ども」
「どういういことだ?」
「どうもこうもない。ここが我が意場所であり、我がこの洞窟の主だ」
 シーゴブリンが現れた。

「このワシはそう簡単には倒せんぞ」
「やってみないとわからない!」
 マコトは剣を振り上げる。
「今だ!」
 シーゴブリンがマコトに向かって、水噴射を浴びせる。
「ぎゃあ!」
「丸腰なんだよ。兄さん」
「くそっ」

「魔法なら、どうかしら?」
「しゃらくせぇ!」
 ラミアが放った魔法も水噴射で消される。
「魔法が消されるなんて」とラミアがビックリする。
「技を封じることは出来ない。どうすれば……」
「来ないなら、行くぞ!」
「くっ、そうはさせるか」
「避けられるかな?」

 後ろで、パサッと音がした。
「きゃっ、なんで?」
 クリスの声がした。
「どうした?」
「見ないでください。恥ずかしいです」
「でも」
 マコトは振り向いてしまった。そこには体を隠すクリスが。もっとも胸は隠しきれてない。
「見ないでって言ったのに……」
 クリスは座り込んでしまった。クリスの大きいおっぱいが忘れられない。

「マコト、あの敵と一緒に吹き飛ばしてあげる」とまたラミアの殺気を感じる。
「冗談言うな!」とマコトが後ろに下がる。
「何度も何度もエッチなのよ!」と魔法を放とうとする。
「攻撃をやめろ!」とマコトが言っても、
「うるさい!」とラミアが魔法を放つ。間一髪で避け、魔法がシーゴブリンに向かって飛ぶ。
「この洞窟ごと消す気か? うわぁ!」
 シーゴブリンは魔法で吹き飛び、壁に穴が開いた。
「なんで避けるのよ!」とラミアが言うと、
「殺す気か!」とマコトが怒鳴る。

「ラミアの怒りも最高潮ね」とミーナが言うと、
「バカバカ!」
 ラミアが捲し立てる。
「私はどうすれば? そうだ。マコトさんに抱き付けば」
「今はヤバイ」
 クリスが抱きつく。むにゅっと胸を押し付けられる。
「マコトの」とミアが言うと、
「また、興奮したのね」とミーナが言った。
「楽になりたいですよね?」とクリスが手を伸ばす。
「そう言うのは良いよ」
「そうですか」
 下半身に伸ばした手を戻す。

「しかし、どうしたものか。そうだ。錬成しよう」
 マコトは落ちているクリスの水着を手に取り、念を込めた。すると、水着が元に戻った。
「すごい」とクリスがビックリする。
「これでチャラに」
「仕方ないわね」とラミアが呆れる。


「しかし、ここまで来て、何もないのか?」
「調べてみよう」
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