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第5章 光輝く大海原

第42話 海に浮かぶ町 魔法都市2 いざ、魔法都市へ

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「とりあえず、行ってみよう」
「そうね」
 ラミアが言った。
 マコトたちは船で南の大陸に渡った。

「それで、ラミア。なんでマコトに乗っかってたの?」
 ミアが聞いた。
「私、寝相が悪いみたい」
 ラミアが頭を掻く。
「服を脱いでた」
「暑かったから」
「「涼しかったよ!」」
 クリスとマリアンナに突っ込まれる。

「あなたたち人間とは違うのよ」
 ラミアが慌てる。
「マコトの股間にくっつけてたのは?」
 ミーナが聞いた。
「マコトが興奮したみたいだから、一緒になろうと」
「胸を見せて、もっと興奮させたわけだ?」
 ミーナが問い詰める。

「だって」
「マコトのことが好きなのは分かるが、やりすぎだ」
「うぅ」
「私たちだって、好きなのよ」
 マリアンナが言った。伴侶だから、当然だが。

「モンスターには人間の感情は分かりませんが、慕っていますよ」
 からくりマシンが言った。
「分かったわよぉ」
 ラミアがお手上げと手を上げる。しばらく歩くと階段があった。
「これね」
「行こう」

 階段を上がると、本当の別世界だった。
「こんなところがあったんだ」
 そこはまだ未知の世界だった。地図には乗らないわけだな。

「あれじゃない、船」
「そうだな」
 マコトたちは、停まっている船に乗り込んだ。そして、魔法都市へついた。

【魔法都市】
「こんなところに何の用だ? 見たところ、表の世界の人だね?」
「はい」
「何の用で来たか知らんが、帰ってくれ」
「まあ、そう言うな。客人に失礼ではないか。話を聞いてやろう。旅の方。少し話を聞かせてもらってもよろしいかな?」
 マコトは町の人に事情を話した。

「魔法の鍵。確かにこの町に伝わる物だが、ただ、おいそれと渡すわけにはいかん。頼みを聞いてもらえないか?」
「頼みですか?」
「この町から北に行くと、大きな穴が空いている。かつては城があったようだが、封印されているみたいだ。その穴から落ち、近くにあるほこらへ入ると、光に導かれて魔物との戦闘になる。その後はまた強大な魔物との戦闘になるらしいが、倒せば、かつての城が復活するらしい。頼めるか?」

「倒すしかないなら、やるしかないです」
「そうか。魔法の鍵は約束しよう」
「どうしようか?」
「特に何もないなら、町を回ってはいかがかな? きっと役に立つものがあるかもしれんぞ」

 マコトたちは魔法都市の中を回ることにした。
「みんな魔法使ってるのね。人間なのに」
 ラミアが感心する。
「ここの人はな」
「マコト」
 ラミアがキスをした。
「私の伴侶なのに......」
 マリアンナが悔しそうにする。

「回れたかな?」
「はい」
「では、魔物の件、頼んだぞ」
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