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第12章 暗黒魔王城

第77話 ついに暗黒魔王城の最終決戦。悪を砕く。

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「いよいよね」
「ああ」
「今度こそ、倒しましょう」
 みんなと手を合わす。

「あの扉だな」
「行きましょう」
 マコトは扉を開いた。

『マコトよ、また会ったな。だが、今はまだ戦うわけには行かぬ。石となるが良い!』
「させるか!」
 魔王の魔法とマコトの魔法がぶつかる。

『小僧。ここまで歯向かうか。ならば、死をもって償うが良い! 掛かってこい!』
 大魔王が現れた。

『まずはお前たちに絶望を――』
「〝封魔・炎掌・改〟!」
 マリアンナが魔法を唱える。大魔王の魔法を封じ込め、ダメージを与える。

「ぬぅ。小娘め。死ね!」
「させないわ! 〝大業火・炎爆〟!」
『ぬぅ。吸血鬼の小娘。わしの手の恐ろしさを忘れたか? あの時お前は死ぬはずだった。だが、ワシが甘かったな』

「こっちの番だ!」
『小僧。意気がるな。女に助けられるやつは怖くないわ!』
「ほざけ! 〝豪腕〟!」
 マコトの攻撃力が上がった。

「食らえ!」
『死ね!』
 ほぼ同時だった。

「ちい。〝鉄壁〟!」
 全員の守備が上がった。
「もう一度!」
『甘いわ!』
 またしても、同時。しかし、終わりじゃなかった。

「弱体化!」
 大魔王の守備を大幅に下げる。
「マリアンナ、今だ!」
「ええ。〝封魔・炎掌・改〟!」
『ぐはぁっ!』
 大魔王がのけぞる。

「死ね!」
 マコトが剣を振り下ろす。
『ぬぁー!』
 大魔王を倒した。


『これで終わりだと思うな? ここからが本当の力だ。はぁー!』
 大魔王は暗黒大魔王になった。
『さあ、来い! 今度こそ、血祭りにあげてやる!』

「〝封魔・炎掌・改〟!」
『ぐぅ。やるな。だが、邪魔物は消す!』
 暗黒大魔王は手から黒い霧を出した。ウンディーネたちが眠ってしまった。

「サミエルたちも?」
『死ね、小僧!』
「〝鉄壁〟!」
 ガキィンと音がするが、マコトにはあまりダメージを与えられていない。

「弱体化!」
 暗黒大魔王の守備を大幅に下げる。
「食らえ!」
『ぐぅ』

「〝雷光〟!」
『ぎゃっー!』
 暗黒大魔王に効果抜群。

「〝封魔・炎掌・改〟!」
『くぅ。まずいな。押されておる。だが、これはどうかな?』
 暗黒大魔王が指先から光線を発する。

「かはぁっ!」
 光線がクリスに命中し、死んでしまった。マコトはサミエルからもらった笛を吹いた。なんと、クリスが生き返った。眠っていたウンディーネたちも目を覚ました。

「〝鉄壁〟!」
 全員の守備が上がった。
「〝神の怒り〟!」
 サミエルが魔法を唱える。

『ごはぁっ!』
 暗黒大魔王は血を吐いた。
『ぐぬぅ』

「〝神の炎〟!」
 また、サミエルが魔法を唱える。
『グルガァァァ!』
 暗黒大魔王は炎に包まれ、力が落ちる。

「〝封魔・炎掌・改〟!」
『おのれぇ! あぎゃぁー!』
 暗黒大魔王は燃え尽きて灰となった。暗黒大魔王に勝ったのだ。


「マコト、聞こえるか? 光の神殿のブラテンだ。よくぞ、悪に打ち勝った。今、そなたらをそこから移動させる」

 マコトたちは、光の神殿にワープした。
「マコトよ。ありがとう。よくぞ大魔王を倒してくれた。これで平和が戻るであろう。ご苦労であった」
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