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第2巻ー第1章 平和な異世界

第3話 久々の敵。だけど、相手にならず……

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「行きましょう、マコトさん」
 イミューが言った。
「そうだな」
「お、お兄ちゃんって呼んで良い?」
「まあ、良いけど。いきなりどうした?」
エッチな・・・・お兄ちゃん♡」
「なんでそうなる?」

 マコトたちは新しい世界樹に入った。異変はなかったのだが……
「そこで止まりな。こいつがどうなっても知らないぞ?」
「誰だ?」
「お兄ちゃん、あそこ」
 指差したのはミズナシ。太った盗賊みたいな男が女の子を押さえて、首に刃物を突き付けている。

「もう一人の精霊?」
 ラミアが聞いた。
「世界樹には、一人の精霊が宿ると聞いたことがあります」
「イミュー、助けて」
「どうして私の名前を? もしかしてラミュー?」
「そうだよ。イミューを探してたら、新しい世界樹があって、入ったら」
「こいつがいた、と」
 マコトが続けた。

「そこを退け」
「どうなっても……」
「遅い」
「えっ?」
 マコトは男の背中を強打する。
「ぐわっ」
「魔法を使うまでもない」
「バカにしおって。後悔するなよ?」
 男の様子が激変し、怪物になった。

「ラミア、ラミューを守ってやれ」
「分かったわ」
「一人で大丈夫?」
 クリスが聞いた。
「魔王よりは強くない」
「良い覚悟だ。行くぞ!」
 闇の覇王が現れた。

「こっちから行くぞ!」
 闇の覇王はブラックガターを放った。
「こんなもの。ん?」
「どうしたの?」
「魔法が出せない」
「これで終わりだ!」
「甘い!」
 マコトは剣を振り上げ、迫ってくる闇の覇王を見据える。

「食らえ!」
「はぁっ!」
 勢いよく剣を振る。スパッと闇の覇王の顔が切れる。
「ぐはぁっ」
「とどめ!」
 マコトは剣を闇の覇王に突き刺す。
「ぐふっ。桁違いの強さだ。魔王を倒した……だけはある……ガクッ」
 闇の覇王は死んだ。
「魔法なくても勝てたわね」
 ラミアが呆然とする。

「マコト、かっこいい♡」
「さすが、マコトさん♡」
「惚れ直したわ♡」
 上からミア、クリス、マリアンナ。
「見事な剣筋じゃな」
「さすがです」
「お兄ちゃん、すごい」
「うっとりする」
 ウンディーネ、からくりマシン、ミズナシ、リリアの順。

「これぞ、神の姿♡」
「お兄ちゃん♡」
「マコトさん♡」
 サメエル、サミエル、ライティアの順。

「お兄ちゃん、私を奪って♡」
「私もお兄ちゃんの妹に♡」
「あっけなかったな」
「言うまでもないわね」
 イミュー、ラミュー、ミーナ、ラミアの順。

「ふぅ。こんなもんか」
「お兄ちゃん!」
 ラミューが抱きついてくる。いつに間にか妹枠が増えた。むにっと柔らかいものを押し付けられる。意外とおっぱいが大きかった。
「お兄ちゃん」
「ラミュー」

 二人の様子を見ていたラミアたちはビックリする。
「お兄ちゃんに私の初めてあげる♡」
 ラミューがパンツを脱ぐ。すでに濡れていた。
「おにいちゃぁん♡」
 ラミューが甘えてくるので、仕方なくエッチ。

 これで妹枠は先発組のミア、親衛隊のミズナシとリリア、神属性のサメエルとサミエル、精霊のイミューとラミューになった。
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