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東風第2局

夜の街に忍ぶ

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「準備は良いか?」
「大丈夫よ」
「なんか怖いわね」
「夜はあいつらがいないから大丈夫だよ」
 準備して、全員で捜索する。

「ここだな」
「看板が違うわね」
「突入だ。あれっ?」
「どうしたの?」
「鍵が閉まってる」
「裏口は?」
「その手があったか」

 黒川たちは裏口に回った。すると、話し声が。
『おとなしくしろよ。何しに来た?』
『あんたたちをつぶすためよ』
『ほう? つぶすね。笑わせんな!』
『きゃあ!』
「あれって」
「女性が暴行を受けてるな。それに、この時間もいるなんて」
「どうする?」
「とりあえず、通報だ」
「分かったわ」
 黒川たちは後ろに迫る恐怖に気づいていなかった。

「電話、電話」
「何してる?」
「えっ?」
「お前は」
「あのときの負け犬じゃないか。またやられに来たか? どこに電話するつもりだったんだ? まさか、サツじゃないよな?」
「違うわよ」
「お前らも来い」

「兄貴、こいつら、裏口で何かやってました」
「お前らは! そうか、聞いてやがったか」
 傍らには、裸にされ、豊満な胸を揉まれている女性が。
「助けて」
「誰も来ないよ。こいつらも同じ目に合うんだからな」
(このボタンで)
「何してる!」
「別に」

「さあ、お前らも脱いでもらおうか? 女だけだ。その胸を揉みしだいてやろう」
「いや!」
 その時、外からパトカーの音が。
「呼びやがったな! くそっ!」
 奴らが逃げ出そうとするが、警察が入ってくる。
「動くな!」
 黒川たちは一斉摘発に成功した。

「一件落着ね」
「そうだな。この女性はどうする?」
「連れていきましょ」
「あなた、名前は?」
「篠田京子です。そこにいるのは黒川君?」
「なんで俺の名前を? 篠田・・・あの、篠田か?」
「はい!」
「知り合い?」
 瞳が聞いてくるが、顔が引きつっている。
「学校の同級だ」

「黒川君!」
 京子が抱き着いてくる。
「服を着てくれ」
「私をめちゃくちゃにしてほしいの」
 豊満な胸を押し付けられて、黒川も理性が保てなかった。
「まず、胸で挟んでくれ」
「うん」
 京子が胸で挟む。

「どういう関係なの? 同級ってだけじゃなさそうだけど」
「幼馴染でもあり、両思いだった」
「初恋?」
「私が初めてじゃなかったのね」
 瞳ががっかりする。
「事情があり、付き合えなくなったんだ。くぅ。気持ちいい」
「黒川君、出そう?」
「ああ」
「良いよ、出して」
「うあっ」
 京子の胸に射精する。
「幸せ♡」

「メアド教えて。事情でエッチは出来ないけど、裸を見せることなら出来ると思う」
「そんなことされたら、我慢できねぇよ」
「お姉さんたちがいるじゃない」
「どうして、エッチできないの?」
許嫁が・・・いるんだよ」
「ようはフィアンセね」
「ええ」

「とりあえず、ここを出よう」
 黒川たちは自分の持ち場に戻る。
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