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第一章
シチュー
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先程通ってきた道を戻り屋敷へ帰ると、豪華な庭の一角に見覚えのあるものが見えた。
言うまでもない、先程イヴァンに息の根を止められた怪物である。
怪物の死体の前にはイアが立っていて、まるでイヴァンの帰りを待っていたようだった。
「おかえりなさいませイヴァン様。お手数ですが、解体の方をお願いします」
「ただいまイア。少し待っててね。海斗くん、申し訳ないけど、少し持っててくれるかな」
そう言うと釣りの道具を海斗の前に差し出し、海斗がそれを受け取ると、怪物の前へ歩いて行った。
イアが、一歩後ろへ下がった。なにが始まるのだろうかと、海斗は固唾を飲んだ。
「風魔法」
その怪物を殺した時と同じ魔法を唱えた。
風を切る強い音とともに、風の刃が怪物の体を切り刻む。
「よし、終わったよ」
「おぉーー!」
胴体と首のたった2パーツだった怪物の胴体が、数多の風の刃によって綺麗に三枚おろしにされた。骨や内臓は取り除かれ、まとめて端の方で束になっていた。
「すげぇな!魔法ってそんなこともできるのか!」
「それなりに難しいけどね。使えると便利だよ。道具持っててくれてありがとう。片付けてくるから、貸してくれるかな」
一仕事済ませたイヴァンが海斗の方へ歩み寄りながら言葉を返す。海斗の前に手を差し出し、釣りの道具を返すよう言った。
「ありがとう。でさ、それどうするの?」
3枚下ろしになった元怪物の方を指差しながら海斗が尋ねる。
「僕たちで食べる分は取っておいて、残りはアルグランテで売ろうかな」
これやっぱ食うのか。と、海斗は心の中で呟く。
「こんなやつ食べる人いるの?」
「エギルテは高級品だよ。見た目は、わかるけど、食べるととても美味しいんだ」
見た目は美味しそうじゃない。というのはイヴァンも同感なようだった。
「うーん...なにに近い感じ?」
「味と食感は、そうだね...ギナゥみたいな感じかな」
「なんだそれ...ん?ギナゥ...?」
ふと、頭の中に浮かんだ違和感を元に、考えを巡らせる。
ギナゥ、ギナゥ...
頭の中の疑問点が結びつき、一つの考えにたどり着く。
「そいつ絶対うなぎだろ」
イヴァンとイアが顔を見合わせ、首を傾げる。知らなくて当然だ。
「いや、忘れてくれ」
絶対うなぎだ。そう思ったが、このことは自分の中だけにしまっておこう。
「イア、昼食の準備をお願いできるかな」
「既に準備が整っていますので、食堂にてお待ちください」
そう言い軽くお辞儀をすると、イアは屋敷の中へ戻っていった。
二人もイアに続いて屋敷に入る。
「僕は道具を片付けてくるから、先に食堂に行っててくれるかな」
「ああ、わかった」
玄関での会話を済ませ、海斗から釣り道具を受け取ると、イヴァンは道具を持って食堂とは別の方へ行った。
自分も食堂へ行こうと足を一歩前に出した。が、
「イアと二人っきりってのも気まずいしな...イヴァン来るまで待とう」
綺麗な女性に対し、あそこまでの態度を取られると、流石に二人は気まずかった。自分一人でイアと二人きりになるのはどうも気がひける。
というよりびびっていた。
玄関前のフロアでイヴァンを待ち始めてから暫くすると、イヴァンが奥の方から歩いてきた。
「?海斗くんは先に食堂に行っててくれてよかったのに」
そのことに関しては苦笑いをして誤魔化す。
イヴァンが来たタイミングで、海斗もイヴァンと一緒に歩き出した。
「まあ、なんだろうな。イアとは少し気まずいからさ...はは」
顔からぎこちない笑みが溢れる
「なんでだろうね...。イアが誰かに懐くこともないんだけど、あそこまで人を避けたりするようなこともしないんだけどね」
イヴァンが、頭の中で思考を巡らせていた。
「見た目...なのかな?」
「考えた末の結論がそれかよ!」
流石に酷くないだろうか。
海斗の反応に対し、イヴァンがからかう子供のように笑う。
「イアに色々声をかけたらどうだい?家事を手伝ってあげたりすれば、イアからの好感度も上がるんじゃないかな」
「真面目なアドバイス!感謝するぜ」
声をかけてみる、か。
何回か話しかけた記憶がある海斗は、いざ実践してみた時にどうなるか、想像するのは容易だった。
「まあ、やってみるよ」
この先関わることが多くなる相手なら、少しでも関係を良くしておきたい。
これは人間として基本の生き方だと、そう思っている。
「お待たせ、イア。待たせてごめんね」
食堂の扉を開けると、長テーブルの奥にイアが立っていた。
既にテーブルの上には料理が並べられていて、朝食の時と同じ席に、二人は座った。
イヴァンと海斗が席に着いたことを確認すると、イアも自分の席へと座った。
全員揃ったことを確認すると、朝食の時と同じようにイヴァンが話を始めた。
「さて、今日も美味しい食事を用意してくれた料理人と食材に感謝をこめて」
「いただきます」
3人揃った声で、胸の前で手を合わせ食事の挨拶。
昼食のメニューは、薄白い、スープのようなものと、野菜やドレッシングが綺麗にトッピングされている肉。それはまるでステーキのようだったが、自分が知っているステーキの肉とは色が違い、白色の肉だった。
まず牛や豚などではないのだろうか。
イヴァンとイアは、それを美味しそうに食べていた。
固唾を飲み、フォークとナイフに手をかける。
フォークで身をおさえ、ナイフで一口大に切る。弾力のある柔らかい肉身に、ナイフが少しづつめり込んでいく。
想像がつかない肉を、恐る恐る口に運んだ。あまり進んで食べる気にはなれなかった。
それを口の中に入れた瞬間、口の中に旨味が広がった。
「うっっま!なんだこれ!?」
予想外の美味しさに絶句する海斗。
いきなり叫び声を上げる海斗を、何事だと見つめる視線が二つ。
視線に気づき、一瞬時間が止まる。
「あ...いや、美味くて、つい」
気まずさと恥ずかしさが、頭の中を巡った。
「よかったね。イア」
イヴァンがイアにそっと話しかける。
「美味しくいただけているなら嬉しいです」
イアはそう言うと、何事も無かったように食事を続けた。
一瞬止まった食事が再開され、3人の手はどんどん進んでいく。
いつまでも飽きることのない味付けに舌鼓し、一口一口口に運んでは、その度にうなる海斗。
素材の味が生かされた味付けが、なんとも絶妙だった。
しかるは、礼を言うべき人がいる。
「イア、味付けめっちゃ美味しいよ!ありがとう!」
イアの方を見て親指を立ててみせた。
今の自分ができる、精いっぱいの努力だった。
海斗の思いがけない高評価に、イアの顔が少し赤くなった。
「そ、そんなこと!はな...ございません」
赤面しながら、少し慌てて謙虚に対応するイアの姿を見て、やっとイアの内側の一面を見れた気がして、海斗は少し嬉しかった。
「ね、イアにも可愛いところあるでしょ」
「イ、イヴァン様!」
海斗とイヴァンの方を交互に見ようとして、イアの顔は左右に何度も動いていた。
茶化され顔を赤くするイアは、フォークとナイフを手に取り、手早に残りの料理を食べると、イスから立ち上がり、イヴァンと自分の食器をまとめて持って、食堂の中へ消えていった。
「おたくのお嬢さん、ツンデレですね」
「ツンデレってなんだい?」
そんな会話もして、海斗は残っている料理を堪能する。
食べ終わり、食器の上にフォークとナイフを置き、食後の挨拶をすると、海斗は机に肘をつき、顔の前で手を組んだ。
「最初は本当に終わったかと思ったけど、まだチャンスはありそうだな...よし」
急に立ち上がりガッツポーズをする海斗にイヴァンが驚く。
ここから1日を通して、海斗の中の小さな決意が織りなす格闘の物語が始まる。
一人の女性と仲良くなるという、大きな戦いの物語りが。
言うまでもない、先程イヴァンに息の根を止められた怪物である。
怪物の死体の前にはイアが立っていて、まるでイヴァンの帰りを待っていたようだった。
「おかえりなさいませイヴァン様。お手数ですが、解体の方をお願いします」
「ただいまイア。少し待っててね。海斗くん、申し訳ないけど、少し持っててくれるかな」
そう言うと釣りの道具を海斗の前に差し出し、海斗がそれを受け取ると、怪物の前へ歩いて行った。
イアが、一歩後ろへ下がった。なにが始まるのだろうかと、海斗は固唾を飲んだ。
「風魔法」
その怪物を殺した時と同じ魔法を唱えた。
風を切る強い音とともに、風の刃が怪物の体を切り刻む。
「よし、終わったよ」
「おぉーー!」
胴体と首のたった2パーツだった怪物の胴体が、数多の風の刃によって綺麗に三枚おろしにされた。骨や内臓は取り除かれ、まとめて端の方で束になっていた。
「すげぇな!魔法ってそんなこともできるのか!」
「それなりに難しいけどね。使えると便利だよ。道具持っててくれてありがとう。片付けてくるから、貸してくれるかな」
一仕事済ませたイヴァンが海斗の方へ歩み寄りながら言葉を返す。海斗の前に手を差し出し、釣りの道具を返すよう言った。
「ありがとう。でさ、それどうするの?」
3枚下ろしになった元怪物の方を指差しながら海斗が尋ねる。
「僕たちで食べる分は取っておいて、残りはアルグランテで売ろうかな」
これやっぱ食うのか。と、海斗は心の中で呟く。
「こんなやつ食べる人いるの?」
「エギルテは高級品だよ。見た目は、わかるけど、食べるととても美味しいんだ」
見た目は美味しそうじゃない。というのはイヴァンも同感なようだった。
「うーん...なにに近い感じ?」
「味と食感は、そうだね...ギナゥみたいな感じかな」
「なんだそれ...ん?ギナゥ...?」
ふと、頭の中に浮かんだ違和感を元に、考えを巡らせる。
ギナゥ、ギナゥ...
頭の中の疑問点が結びつき、一つの考えにたどり着く。
「そいつ絶対うなぎだろ」
イヴァンとイアが顔を見合わせ、首を傾げる。知らなくて当然だ。
「いや、忘れてくれ」
絶対うなぎだ。そう思ったが、このことは自分の中だけにしまっておこう。
「イア、昼食の準備をお願いできるかな」
「既に準備が整っていますので、食堂にてお待ちください」
そう言い軽くお辞儀をすると、イアは屋敷の中へ戻っていった。
二人もイアに続いて屋敷に入る。
「僕は道具を片付けてくるから、先に食堂に行っててくれるかな」
「ああ、わかった」
玄関での会話を済ませ、海斗から釣り道具を受け取ると、イヴァンは道具を持って食堂とは別の方へ行った。
自分も食堂へ行こうと足を一歩前に出した。が、
「イアと二人っきりってのも気まずいしな...イヴァン来るまで待とう」
綺麗な女性に対し、あそこまでの態度を取られると、流石に二人は気まずかった。自分一人でイアと二人きりになるのはどうも気がひける。
というよりびびっていた。
玄関前のフロアでイヴァンを待ち始めてから暫くすると、イヴァンが奥の方から歩いてきた。
「?海斗くんは先に食堂に行っててくれてよかったのに」
そのことに関しては苦笑いをして誤魔化す。
イヴァンが来たタイミングで、海斗もイヴァンと一緒に歩き出した。
「まあ、なんだろうな。イアとは少し気まずいからさ...はは」
顔からぎこちない笑みが溢れる
「なんでだろうね...。イアが誰かに懐くこともないんだけど、あそこまで人を避けたりするようなこともしないんだけどね」
イヴァンが、頭の中で思考を巡らせていた。
「見た目...なのかな?」
「考えた末の結論がそれかよ!」
流石に酷くないだろうか。
海斗の反応に対し、イヴァンがからかう子供のように笑う。
「イアに色々声をかけたらどうだい?家事を手伝ってあげたりすれば、イアからの好感度も上がるんじゃないかな」
「真面目なアドバイス!感謝するぜ」
声をかけてみる、か。
何回か話しかけた記憶がある海斗は、いざ実践してみた時にどうなるか、想像するのは容易だった。
「まあ、やってみるよ」
この先関わることが多くなる相手なら、少しでも関係を良くしておきたい。
これは人間として基本の生き方だと、そう思っている。
「お待たせ、イア。待たせてごめんね」
食堂の扉を開けると、長テーブルの奥にイアが立っていた。
既にテーブルの上には料理が並べられていて、朝食の時と同じ席に、二人は座った。
イヴァンと海斗が席に着いたことを確認すると、イアも自分の席へと座った。
全員揃ったことを確認すると、朝食の時と同じようにイヴァンが話を始めた。
「さて、今日も美味しい食事を用意してくれた料理人と食材に感謝をこめて」
「いただきます」
3人揃った声で、胸の前で手を合わせ食事の挨拶。
昼食のメニューは、薄白い、スープのようなものと、野菜やドレッシングが綺麗にトッピングされている肉。それはまるでステーキのようだったが、自分が知っているステーキの肉とは色が違い、白色の肉だった。
まず牛や豚などではないのだろうか。
イヴァンとイアは、それを美味しそうに食べていた。
固唾を飲み、フォークとナイフに手をかける。
フォークで身をおさえ、ナイフで一口大に切る。弾力のある柔らかい肉身に、ナイフが少しづつめり込んでいく。
想像がつかない肉を、恐る恐る口に運んだ。あまり進んで食べる気にはなれなかった。
それを口の中に入れた瞬間、口の中に旨味が広がった。
「うっっま!なんだこれ!?」
予想外の美味しさに絶句する海斗。
いきなり叫び声を上げる海斗を、何事だと見つめる視線が二つ。
視線に気づき、一瞬時間が止まる。
「あ...いや、美味くて、つい」
気まずさと恥ずかしさが、頭の中を巡った。
「よかったね。イア」
イヴァンがイアにそっと話しかける。
「美味しくいただけているなら嬉しいです」
イアはそう言うと、何事も無かったように食事を続けた。
一瞬止まった食事が再開され、3人の手はどんどん進んでいく。
いつまでも飽きることのない味付けに舌鼓し、一口一口口に運んでは、その度にうなる海斗。
素材の味が生かされた味付けが、なんとも絶妙だった。
しかるは、礼を言うべき人がいる。
「イア、味付けめっちゃ美味しいよ!ありがとう!」
イアの方を見て親指を立ててみせた。
今の自分ができる、精いっぱいの努力だった。
海斗の思いがけない高評価に、イアの顔が少し赤くなった。
「そ、そんなこと!はな...ございません」
赤面しながら、少し慌てて謙虚に対応するイアの姿を見て、やっとイアの内側の一面を見れた気がして、海斗は少し嬉しかった。
「ね、イアにも可愛いところあるでしょ」
「イ、イヴァン様!」
海斗とイヴァンの方を交互に見ようとして、イアの顔は左右に何度も動いていた。
茶化され顔を赤くするイアは、フォークとナイフを手に取り、手早に残りの料理を食べると、イスから立ち上がり、イヴァンと自分の食器をまとめて持って、食堂の中へ消えていった。
「おたくのお嬢さん、ツンデレですね」
「ツンデレってなんだい?」
そんな会話もして、海斗は残っている料理を堪能する。
食べ終わり、食器の上にフォークとナイフを置き、食後の挨拶をすると、海斗は机に肘をつき、顔の前で手を組んだ。
「最初は本当に終わったかと思ったけど、まだチャンスはありそうだな...よし」
急に立ち上がりガッツポーズをする海斗にイヴァンが驚く。
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