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帝国編
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私が2日程寝て目覚めた日に、アウストラリス王国に行くとすぐに、サギッリ陛下がお礼を言いたいと言う、アウストに手を握られ、謁見の間だという豪華で上品な部屋に行く、絨毯はフカフカで優しい赤色、真ん中にはこの国のシンボルが刺繍されていた、それは盾の前に剣が2本クロスしている、
(アウストに聞くと私を救ってくれた場所と同じ様な場所らしい、あの国はなんていうのか・・・)
「わが王国民を助けてくれた事を感謝する。アウストから聞いた空の人族?・・・本の中の話だと思っていた、だが実在していたのだな。」
「はい、私の母様が子供の頃はこちらとも交流があったと聞きました。やっぱりこっちには残ってないんですね。私達は翼があるのと、魔法が得意な位で地上の人族となにも変わりはないの。」
「アルゲティ嬢分かっておる、アウストと共にこちらに来てくれた事に感謝する。そして我が国の流行病を治してくれてありがとう。アウストから聞いた、褒賞は後にするとして翼が治るまでゆっくりと、我が王国を楽しんで欲しい」
「ありがとうございます!」
「アルゲティ是非案内したい所があるんだが、今日は疲れだろう?部屋で休むといいよ、」
「ありがとうアウスト私まだ平気よ!行きましょ!アウストのお父様、行ってきます」
「アルゲティ!陛下だって教えたじゃないか・・・」
「あっ!そうだった。陛下行ってきます!」
サギッリ陛下はその言葉にアイスブルーの瞳を優しく曲げ笑う、横に立つ宰相は大きく目を見開いた。普段厳しい陛下が笑った事に驚きを隠せなかった。
「良い良い!そう呼ばれるのは久しい、私はアルゲティ嬢からすればアウストの父親、そして可愛い息子なんだ、アルゲティ嬢、アウストを宜しく頼む」
「父上!アルゲティはそんな仲では!失礼します!」
笑いを堪えている陛下の前から急ぎ足で外に出ると、レックとシェダルが扉の前に控えていた。
レックは赤い顔のアウストを見て、次にアルゲティを見る、アルゲティの顔はリンゴの様に真っ赤で、陛下にからかわれた事が見て分かった。
「アウストそれはもう、グフッ!」
「本当にレックは一言多い、そう言うのは自然に任せるのが1番なんだよ!」
アウストが速い動きでレックのお腹を突く、シェダルは肩をすくめていた。
アウストはシェダルに手を出そうとすると、シェダルはお腹を押さえ首を横に振るが、レックはシェダルもやられれば分かると両手を押さえる、それが私は面白くて笑ってしまうと、釣られてアウスト達も笑う、
こんな穏やかで楽しい日々を過ごしていた。
◆
助けられてから2年たった頃にやっと翼が治った、
今日は大事な事をサギッリ陛下と話す為、長い廊下を歩いている、もちろん隣には大好きなアウストがいて、赤い髪のレックは前を歩き護衛をしていて、緑髪のシェダルは私達の後ろの護衛をしてくれている、この国に来てから私は翼を出して無い、治らないと飛べない事もあり、私は別に出さなくても不便だと思わなくなる程だった。翼が完璧じゃない私だけど何故か魔法は使えた。
今の私の願いはアウストと一緒の時間を過ごしたい、けど空の人族の私の方が長く生きる事は、アウストを含めた王族達も知っている、
けど考えてみて欲しい、私以外は皆歳を取るが私だけは若々しい・・・そんな私をアウストラリス王国の民達は見てどう思うのか、私は上を見上げピンク髪のシャムちゃんの事を思い出す。
シャムちゃんは同じ空の人族だけど、街に住んでいる人達や私の両親達にもあの方として恐れられていた。
シャムちゃんが悪い訳じゃない、けどシャムちゃんは長く生きているらしく歳を取らないらしく、空の人族はそれを未知なものとする、地の人族からしたら空の人族がそれに当たるだろう、
私がシャムちゃんと出会ったのは私が子供の頃、何かにぶつかって帰った時に母様や父様に助けられたと話をした。するとお礼をしなくては!と腕の袖を捲りあげお菓子作りを張り切りっていたのに、ピンク色の髪色や瞳の色等特徴を言うと分かるらしい、特に父様は顔を青くして私の肩を揺する。
『・・・ア、アルゲティ?あのお方に何か言われたのか?何を言われたんだ?頼む教えてくれアルゲティ、』
『私はシャムちゃんの事を怖い訳じゃない、シャムちゃんと空の人族と何かが違うから、その何かがわからないけど怖いだと思う、だけどシャムちゃんの事怖がらないで、もしシャムちゃんの立場が私だとしても同じ事を言うの?』
『馬鹿な事を言うんじゃないよ、けど・・・それは・・・可愛い娘の名前だ忘れるはずは無い、可愛い娘が怖いなんてある訳ない、この話は終わり!美味しいハーブティーを入れたよ』
父様はそう言うと、私にかなり濃いめのハーブティーを入れ話を流してしまった。母様はお礼のお菓子を明日のオヤツにした。私は次の日母様が持たせてくれたお菓子を持って、あの誰もいない山に行ったけど、シャムちゃんは出てきてくれなかったし、私も行き方も知らなかった。
皆が怖がっている事を知っているのだろう、今ならシャムちゃんの気持ちが分かる気がする。
最初に捕まった時に思った事、地の人族は嫌な人達だと思っていたが、助けられこうして私は生きている、別に怖がられたりしたいなんて思っていない、
だから私はアウストが空に帰ったら、陛下に私との連絡手段を渡して、私は母様達が待つ家に帰ろうと思っていた。
アウストが愛した王国でもあり、私が愛した人がいた王国、アウストラリス王国にたまに顔を出す程度で良いと思っている、私達の寿命はとても長いのだから、
「陛下、歳を取りアウストが空に帰ったら、私は自分の家に帰りたいと思っています。だけど、私の事は秘密にしておいて欲しいの、私はこの王国の事が好きだけど、歳を取らない私を見て怖がられたくないの、」
「アルゲティ嬢・・・けど君はこの国を助けたんだ、あの病だけでは無いではないか!遠慮する事はないよ!」
「父上待って下さい!」
声を上げ止めたのは、アウストの弟で名前はキュグニー歳はアウストよりも10歳下で15歳、自由でありたいらしく、アウストが私と一緒になりたくて反対なら王太子を辞めると言った時に、1番に発言していた。キュグニーは自分に王太子の座が回ってくると分かると、紫色の瞳を大きく見開き両肩を少し上げる、
「僕の時間が無くなるからなりたくない、自由奔放な僕よりもアウスト兄様の方が良い政権になる、アウスト兄様が王になった時には、僕はそれを助けたいと思っている、」
とっとと降りてしまったのだ、これには陛下もアウストも開いた口が閉まらなかったと話してくれた。
私達の結婚が決まりそうになると、もしかしたら子供は出来ないかもしれない、もしもの時には弟の子供を養子に欲しいとそういった話もしていた、キュグニーも快く了承してくれた、私達はまたモーコブ帝国へと旅立った。
◆
私は空を飛べるという利点を活かし、空から偵察をする事が多かった。団結してしまったとはいえ、ペシャル王率いるモーコブ帝国の兵士を空から見つければ、すぐ転移してアウストに報告する、私は転移魔法陣を作り、アウストラリス王国の兵士をその場所に送り出す。味方が怪我をすれば私やアウストが直ぐに駆けつけ治癒魔法を掛けた。
敵兵からしたらとんでもない話だ、それでもモーコブ帝国は戦争を止めない、だからか兵士も減る事もなかった。そう思いながらまた空からの偵察を始める、
「・・・捕まった時とやっぱり違う・・・木や花が少ない」
約3年前私はモーコブ帝国に捕まった。城の窓から見えた景色だけどここまで酷くは無かった。木の葉は色を無くし元気が無く、前は土が見えない程に花が咲き誇っていた、けど、今その花達はどこにも見えない、今は食糧難に陥っているらしい、
低い場所を飛んでいると、子供達が私の姿を見て一目散に逃げていく、その中の数人の子供が残ると両目を閉じ両手を胸の前に合わせ何か祈っている、
「また子供ね・・・」
「父さんや母さんは僕を置いて空に帰ってしまったんだ、天使様父さんや母さんに僕は元気だと伝えて欲しい、」
「兵士になれと父さんと兄さん達を連れていかれたの、天使様お願いします。優しい父さんやいつも遊んでくれる兄さん達を空に返さないで・・・」
「王様は言ったんだ、天使様を捕まえれば美味しい物を沢山食べられるって、だけど、僕はそんな事をしたくない・・・」
「・・・」
私は言葉を出さず、背中に手を回し空間ポッケを作ると果物の入った大きな籠を出す。
この果物は湖を癒しの水にした領地は、この果物の産地で湖は陛下から私への褒賞で貰ったしかし、私は陛下に断りを入れ湖をミューに渡した。長く生きる精霊のミューなら数百年後私が空に帰ったとしても、私とアウストが居たこの国を守ってくれるだろう、そんな打算もあったりする。その湖の側で育った果物はミューは食べないため私が貰っていた。
子供達の前にパチンと指を鳴らし、テーブルと椅子を作ると、石で出来たテーブルの上に果物の入った籠を置く、これでしばらくは大丈夫だろう、怪我が酷い子供や老人や女性等には、空からこっそり治癒魔法を掛け治す時もあった。
後は子供達の話を聞かない様に飛び去る、私はその日から見掛ける子供達にオヤツやパン等を子供達に送る様になった。
ある時10歳位のくすんだ黒髪の女の子が私の前に来ると、膝から崩れ落ちそうになる、私は女の子を抱きかかえた。女の子は綺麗な緑色の瞳を潤ませると、必死に胸の前に自分の手を重ねると私の目を見て訴る、
「・・・天使様聞いてください、お父さんとお母さんは兵士に何処かに連れていかれてしまったわ、お母さんは身体が弱いから倒れて無いか心配なの、その時両親を連れて行った兵士が約束してくれた。王様は天使様を連れてきたら返してくれるって。お願いします天使様!お父さんとお母さん・・・を返して!」
「私が連れ去った訳じゃないし・・・けど・・・モーコブ帝国は子供を使って迄私を・・・」
私が考えている間女の子は縋る様な顔をして私を見る、顔を見れば余り食事も取っていないのか頬が痩け身体はやせ細っていた。私は女の子を地面に下ろすと座らせた。
「少し待ってね、いい物をあげるから」
「・・・うん」
私はそっと手を後ろに回し翼の間に空間ポッケを作ると、ミルアが持たせてくれたお昼ご飯の入った包みを出した、包みを女の子に「どうぞ」と渡す。女の子は私と包みを見比べ恐る恐る包みを取ると直ぐに開け食べ始めた、その食事を食べる必死さから、何日も食べていないのか分かる程だ、女の子は名残惜しそうに最後の1口を口に入れた。まだ食べ足りないのかお腹がグッーと鳴った。
「美味しいかった。」
「そお?そう言って貰えると、作ってくれた人が喜ぶわ、これもどうぞ」
次は飲み物と一緒にオヤツや果物を渡すと。女の子は飲み物を勢いよく飲み咳き込む、私は女の子の背中に手を回し、女の子の背中をトントンしたり優しくさすったりする。落ち着いたのか女の子はまた飲み物を飲み始める、
「慌てなくてもいいよゆっくり食べなさい。余ったら持って帰っていいから、」
「ありがとう最近水しか飲んでなくて、」
果物は持って帰るらしい、女の子は丁寧に果物を包むとそれを横に置き立ち上がった、そして勢いよく頭を下げる、
「お腹いっぱい食べるの本当に久しぶり、美味しいかったよありがとう天使様、私の名前はレミ」
「レミちゃんって言うのね、沢山食べて大きくなってね、だけど何日もなんて、」
「昔からこの土地に伝わる話があるんだ、私が小さな頃お母さんが読み聞かせをしてくれたんだ聞く?」
私が頷くと女の子は座る場所を探す、私が「椅子作るね」と声を掛けパチンと指を鳴らし椅子を作ると、くすんだ黒髪を肩から背中に流し座る、スカートと上に羽織った服も汚れている、後から洗浄魔法を掛けようそう考えた。
レミは私を真っ直ぐ見た後ゆっくりと瞼を閉じ、読み聞かせの時にお母さんが話してくれた様に、ゆっくりと話し出した。
「昔、空から神様が地上を見ていたら、地上の花畑にいる乙女を見て好きになりました。神様は花達を踏まないように乙女の前に降りると、乙女は神様を見てびっくりしていましたが、花達を踏まない優しい神様を好きになりました。
その日から2人は毎日その花畑で会い、楽しく話をしていました。
だけど神様が帰る日がやってきました。花の乙女は神様の両手を優しく包み言いました。
「私は貴方様と過ごせない、私は永遠ではないのだから、私を忘れて欲しい」と言いました。
でも神様は花の乙女の手を離しませんでした。神様は乙女に祝福を与えると、神様は言いました。
「ではアナタを天からの使者にしよう、これは使者としての印だよ」と綺麗な石を渡すと、乙女の背中に翼が生え、愛する神様と一緒に空へ帰りました。」
これが母さんが良くしてくれた話だよ。とレミは胸を張って言う、天使様は私達の事なのかな?と思った。
そこまで聞くと私の身体がフワッと浮く。まるでそれは寝ている様な感覚でもあり、かなり昔の子供の頃抱っこされベッドに連れていかれる感覚、しかしそこでふわふわな感覚も終わったらしい、
レミに手を振ると魔法陣が下に出来ていて、私は強制転移させられた様な感覚になった。
『カーナ帰ってきて、そこは君の世界じゃない』
目を開くと暗い道に立たされていた。そして聞き覚えのある声をたどり私はやっと目が覚めた。
アイスブルーの瞳と合ったら、いきなり抱きしめられ頬にキスをされ、また強く抱きしめられた。
「おかえりカーナ!」
「ア・・・アウラ様?ど、ど・・・どーしてこんな事?」
黒髪とレモン色の瞳の人にグリグリされた頬がまだ痛い、起きてない頭で考えるが、グリグリされてから時間はそんなに経っていないらしい、グリグリしていたお兄さんを押しよけアウラは私の所に来たらしいく、私達の間にミューが割って入る、
「ちょっと!何してるのよ!トゥカーナの許可が無ければ触らない、じゃなかったのかしら?そこの所どうなのよ!」
アウラとミューの中が良くなっている気がする、何があったのだろう?そんな事を考えていると、ミラが割り込み話し出す。
「あら目が覚めたの?ちょうど良かったのよー。紹介するねスワロキンは土属性の精霊王なのよー。あっちの小さい子が闇の精霊王みっちゃんよ。」
私が1度目を覚ました時にほっぺをグリグリしていた人は土属性の精霊王だったらしい、ちっちゃい方と言われそちらを見た、
小学校位の背丈の黒髪と黒目の女の子で、私よりも背が低い。私がじっと見たからか、みっちゃんは顔を赤くして私から視線を逸らす。
「は・・・初めまして。私はミ・・・ミクロンだよ。貴女に何があったかは・・・せ・・・説明する。少し待って、じ・・・時間はミラに言われて止めてあるよ」
「ありがとうございます闇の精霊王様。」
私達はミラが作ってくれた椅子に座ると、ケーティがお茶を持って入ってきた。
「目が覚めたのですね良かった。では皆さんを呼んできますね。トゥカーナ様、私達は全力でサポートしますので安心して下さい。」
パタパタとケーティが出て行くと、ワルドと一緒に魔術師2人が入ってくる、1人は魔術師の副団長ともう1人はヒドゥリーだ、学園ではちっとも顔を見る事が合わなかったから久しぶりに会った気がする。
ヒドゥリーは小さく私に手を振ると、副団長とケーティの間に座る、こうして見てみると令嬢が3人に見えてくる、
スワロキンはミラが作ったソファにどかりと座り、話を始める、
「別にこいつのほっぺが柔らかくて、無意識でグリグリしていた訳じゃ無いぞ!」
スワロキンは手をワシワシと動かすと、自分の頬をグリグリしてからガッカリした顔をした後、私の頬めがけ飛んでくるが、アウラに両手で庇われた。
「全く話が進みません。スワロキン様お願いします話を始めてください、」
「分かった、さて冗談はさておき話を始める、なぜこの国に植物が生えないのか、ここから話すには、1人の女の子の話をしなければならない、話ても大丈夫か?」
スワロキンは私を見るが、こればかりは王家預りの話になるから私はアウラを見る。小声でアウラは私に話す。
「いいよカーナ、けど何があっても絶対にカーナを離さない、これだけは覚えておいて、僕はカーナの為なら王家を出ても構わないと思っている、」
「私はアウラ様の婚約者です。アウラ様、絶対にそんな事はさせません。離したく無いなら1番強い権力に居た方がいいんですよ?それにあの日約束しましたよね?子供が出来たら良いお父さんになりたいって、味方は沢山います。だから大丈夫ですよ」
私はスワロキンに頷いた。
「では話をしよう、」
長い話し合いが始まった。
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