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真相
アルゲティ6
しおりを挟む( オババ」゚Д゚)」<猫が好き!本当は獣人ネコ幼女が書きたかった!どこかで入れたい(欲望丸出し)←突然叫ぶ不審者、
(オババ 」゚Д゚)」<明日も更新します。明日はアルゲティ生誕の日のことです。←唐突な告知
◆
「クルミはいくつまであっちにいたの?事故とかじゃないよね?」
私は肝心な事を聞くのを忘れていた。なんせクルミは私よりも先にこちらに来ているから心配になった。クルミは指で何かを数え、あっ!と声を上げた。
「私曾孫まで見たよ、ララ君はうちで飼ってた猫のクロちゃん。ニャールあげすぎて丸くなったけど、幸せそうに食べるから家族全員で甘やかしちゃって、えへへ。享年は109歳だよ、」
「そ…そう、良かった天寿をまっとうしたんだね。私よりも先に転生してるからビックリしたよ、」
「えへへ…ありがとう姉さん、でも私が1番ビックリしたよ。精神は高校の頃の私みたいだから、若くなった気分だよ、」
「そうだよね。もうネットの情報を鵜呑みにしないでね。まぁこの世界にネットは無いんだろうけど、」
私は
クルミはそういえば、と首を傾げた。
「ねぇミク姉さんさっき黒いモヤ?って言ってたけどそれって何?煙みたいなもの?」
「クルミそのミクは私の前世での名前だよ、他の人になんて説明していいか分からないから、今の名前を使って欲しいな、今後軽い気持ちで祈るのも禁止、せっかくクルミと会えたんだもん。
黒いモヤはシャムちゃんを捕まえてるものだと思う、それで近くに行って祈るとこのペンダントに溜まっていって、ペンダントに溜まってるのは今8個目、それで10個貯めると何ががおきる。としか言えないんだよね。もしかしてだけどクルミ、黒いモヤの事小説に書いた?」
クルミは空間ポッケから小説を出し、ペラペラとページを捲り見つけたのか指を止め、絶望した顔をしている。クルミはすぐに顔に出す子だったから、はたから見てても分かりやすい、こんな感じて昔の王族に嫁いでいたのか。と心配していたら、クルミは滅多に表に出ないとアルゲティが言っていたから、ずっとアルゲティだったのだろう、でもミューは知ってるから、たまに表に出ていたと思いたい、
「あっ!それお菓子を食べながら書いた気がする。しかもその時に銀色が出た!私ラッキーと思って記念に書いたの思い出したよ。何これ!こりた私もう今後一切小説書かない、」
「やっぱり書いてるのね。小説を見せて欲しい気持ちもあるけど、私やっぱり怖いから止めておくわ、」
クルミに呆れた顔をするが、黒いモヤを探さないと次に進めない、だからトゥカーナは話を進める事にした。だが案内をしてくれる精霊がいない為、どうしようかと思った時トゥカーナはピンと閃いた。精霊は祈りの乙女の墓地に入って姿が消えた。ならば墓地から出てきた精霊=ララ君だろうと、まだアルゲティの側で眠るララ君の頭を撫で眠りから起こす事にした。まずは挨拶でララ君の鼻に指を近づける。
「ララ君、起きてください、聞きたいことがあるのですが、」
「ぶにゃ。お前の言うことは聞かんにゃ、」
私が困り果てていると、クルミがララ君に隠すようにして何かステッキ状の物を手渡して呟いた。
「姉さん、ララ君にチュ〇ルって言ってみて、小説の設定にニャール好きにしてみたんだ。今の日本にいる猫はこのステッキ状のものを見ると、すっごい勢いで迫ってくるよ、私知ってるよ姉さん猫に避けられ続けていたけど、猫好きだったもんね。まだまだ沢山あるから渡しておくね。悪役令嬢の設定は姉さんそのままにしちゃったから、猫に避けられる事も書いたんだ。」
「ありがとうクルミ、後から他に何を書いたのか教えて、」
クルミは「うん、まだまだ話し足りないもんね。」と言いながら沢山のニャールを受け取った。そのうちの1本を取り出して少しだけ切り口を開けると、匂いに反応したララ君が物凄い鼻息で私のところに来ると、前足を私の膝に乗せる。肉球プニプニが気持ちいい、ニヤニヤする頬を抑えつつニャールをララ君の目の前で振る。
「ララ君これ欲しい?」
「ぶにゃ!にゃにゃにゃ!それいい匂いだにゃ、くれ!違うにゃ!欲しいにゃ!くださいのにゃ!」
先程まで私に来なかったのに、余りのララ君の豹変ぶりにドン引きする。
私は腕を上にあげてララ君からニャールを遠ざけた。もちろんそれは食べたら綺麗さっぱり忘れそうだから、前世庭でいつもご飯をあげていた野良猫ちゃんも、私が遠ざかってから食べていた。クルミやミユキがご飯をあげてる時は喉をゴロゴロさせてるのにだ。
1人で猫ちゃんが来てくれたことに感動していると、ララ君はキョロキョロとミューを探してる様だった。しかし誠に残念ながら、ミューはララ君を撫でて手が疲れたらしい、ララ君が寝てる間に1度結界の様子を見に行ってくると、先程転移したばかりだ。膝の上に肉球を乗せぶにゃぶにゃ言ってるララ君にお願いをする。
「お願いがあるの、私はシャムちゃんを捕まえてる黒いモヤを探してる、もし教えてくれたらこれをあげるよ、ねぇクルミ、日本の猫ってこんな感じなの?ララ君すごく興奮しすぎじゃない?いつか見た動画のマタタビあげてみた。そのままなんだけど、」
「する!するにゃ!」
前足をなんとかニャールに届かせようと伸ばすが、ギリギリ届かない、ララ君はこんななりをしているが大精霊王様だ。風魔法でヒラリとジャンプをした。トゥカーナの手に持ってるニャールを奪うと、器用に前足で絞り出しペロヘロと食べ目を輝かせた。
「うひょーこれうみゃい!うみゃい!これ作った奴に褒美を取らせにゃい」と東海地方らしき訛りを連覇している。余程美味しかったのだろう、空の容器を離さないララ君に、トゥカーナが無くなった容器を取ろうとしても、前足でがっちりホールドしていて空の容器を離してくれない、
「姉さん、これこそ日本の猫そのまんまだよ、ニャールはオヤツとしてあげるんだ、飼い猫だけではなくトラやライオンも魅了する。ネコ科動物が皆大好きなニャールだよ、ちなみに旦那が東海地方の出身だからララ君を訛らせてみたんだ。ねぇララ君、もし黒いモヤを見つけたら追加で1個あげる。」
「ニャールなんて恐ろしい子!」
「にゃる、やるにゃ!着いてこいにゃ!」
ララ君は地面に鼻をつけクンクン匂いを嗅いでいて、しっぽだけはピーンと立っているから、後ろ姿だけは猫ちゃんに見える。
そういえばララ君は姿こそ猫ちゃんだけど、大精霊王様のはずだ。魔法を使えば早いのでは?等と考えてるとララ君は「分かったにゃ!」とクルミに振り返るが、クルミは首を横に振り私を見る。
「ララ君ニャールをあげるのは、姉さんうーんでも私の方が年上だよね。そうニャールをララ君にあげるのはトゥカーナ、だからトゥカーナを見て、」
「なんだクルミがくれるんじゃにゃいのか、トゥカーナこっちにゃ!」
ララ君はトゥカーナ膝に飛び込み前足で方向を指す。トゥカーナは感動をした。トゥカーナとクルミは前足が指された方へ向かうと、ララ君は前足をそこに指し示す。そこには空の人族が沢山集まり何かを囲っている。トゥカーナはララ君を抱え人混みをかき分け、輪の中心が見える1番先頭にたどり着くと、大きな木からモクモク黒いモヤをだしていて、対応に当たっている空の人族や小さな精霊がいるが、中にはミューも混ざり、黒いモヤを何とかしようと対応しているらしい、
「トゥカーナ分かるか?あれにゃ、さっきの沢山食べたいにゃ!」
「ララ君あれはオヤツであってご飯ではありません。前回は石像で今回は木から黒いモヤが出てるのね。人じゃなくて良かった。」
私はホッと胸を撫で下ろした。黒いモヤが消える時は一緒にそれまで消えてしまう。前回は黒いモヤを回収したら石像は年数が経ったように崩れて消えてしまったが、今回は木だが、地の精霊の様子がおかしい、頭を抱え木の下で走り回っている。私たちに気が付いたミューが私たちの所に来て、慌てながらクルミの手を引っ張ると、クルミは困った顔をしてミューとヒソヒソと話す。
「クルミちょうど良かったのよ、大変なのちょっと来て欲しいの、モヤがモクモクで地の精霊が変なのよ!ずっと地面を這いずってるの、」
「えっ?ミュー何?ペンダントを持ってる姉さんじゃないと回収出来ないよ、ミュー言葉がおかしいよ、地の精霊がどうしたの?」
「あのモヤモヤはトゥカーナじゃないと無理なの?じゃあトゥカーナも一緒にお願いなの、地の精霊が倒れたの!」
「地の精霊が倒れたの?見れるかどうか分からないけど、ララ君もいるし大丈夫だよ、」
トゥカーナたちはミューに導かれ、倒れたという地の精霊の近くにいくと、ララ君は私の腕から飛び降り地の精霊の匂いを嗅いだ。変な匂いがしたらしい、見た瞬間フレーメン反応だと分かった自分を褒めつつ、ララ君は半分口を開けたままクルミを見る。
「クルミ、今すぐアルゲティと変わるのにゃ、」
「分かった。アルゲティお願い、」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!」
『古いわね。困った子本当に好きなんだから、』
「クルミ私の事を困った子だなんて言わないで、えへへだってこれはクルミが教えてくれたんじゃない、
それにごめんねトゥカーナちゃん。また後から変わるからそんな顔をしないで、トゥカーナちゃんがミューと契約したなら、先に契約した私がお姉ちゃんなんだけど、でも私、なるなら妹がいいな、お姉ちゃんって呼ぶの憧れてたんだ。小さな頃からずっと1人で遊んでたから、」
「いえ、淋しくなんてないですよ。」
本当は寂しい、前世の名前で呼ばないでと言っておいて酷い言い草だと、自分でも分かっている。
「おいあの猫喋ってないか?しかも神聖な色をまとっている。この世の生き物に全身が黒色等ないはずだ。同じ魔物だって赤や黄色だ。」
空の人族がザワザワしだした時、シスターを連れたカシャ司祭空から降りてきて、アルゲティとトゥカーナ、ララ君の色を見て驚きながらもすぐに顔で頭を下げる、
輪の中心に立つと、集まっていた空の人族にシスターとカシャ司祭は優しい笑顔で声をかけた。
「皆さん。こちらのモヤは私達教会が適切な処理を施し管理いたします。」
「司祭の私が来ましたから大丈夫、これからこのモヤの拡散儀式を行います。皆様にモヤがかかるかもしれません。ですので遠くへ離れてください。」
「カシャ司祭様とシスターグレイス、本当に来てくれてよかった。手紙を送ったのは私です。」
そう話すと男の人はペコリと頭を下げた。そして黒いモヤが出てる木と、その木の根元でグッタリしてる精霊がいる。ララ君は精霊の元に行き精霊の匂いを嗅いでる。男の人も司祭様達もララ君と精霊をチラリと見ただけに留め、そのまま話を続ける。
「私達が来た時にはすでに地の精霊は苦しんでいました。どうか助けてあげてください、可哀想で見ていられませんお願いします。」
「大丈夫ですどうかご安心下さい。カシャ司祭様もいらっしゃいましたし、他の司祭様達にも私から連絡をしました。のちにキキ司祭様とクシャ司祭様も駆け付けることでしょう。この儀式は秘匿です。皆様のご協力をお願いします。ご協力ついでと言ってはなんですが、この街の結界の維持が出来なくなってきています。この後お時間がありましたらご協力をお願いいたします。」
シスターが結界と言ったところから、男の顔が真っ赤になった、周りの人々はシスターに対して眉を寄せる。
「俺たちが言いたいのは祈りなんて意味あるのか?だ。俺たちに祈りは必要ない、それにこの街に結界なんてないんだろう?俺たちは自由に外に出たい、ただそれだけだ。昔は地の人族と交流があったと聞いている。確かにこの街にいたい保守派もいるには居る。
だが俺たちは違う、空の人族の街以外を見てみたい、翼を持たない地の人族と色々な物を交流もしたい、それに子供達には狭い空間ではなく広く大きな空を自由に飛び回って欲しい、最近じゃ食べ物だって不足している。自給自足も限界があるんだ。
それに街の結界、結界とあんた達教会は言うが、祈った所で無駄なんだろう!祈りの乙女も空に帰ったまま姿を表せない、結界が欲しいなら祈りの乙女に頼むんだな、祈れば叶っちまうんだ。ちょっと祈れば結界の維持も容易いのだろ?」
「みんなで協力をして維持すればよいのです。本当に魔力が不足してます。お願いします聞いて下さい!」
シスターを取り囲んだ民の半数はそうだ!そうだ!と言っている。じわりじわりとシスターを囲んだ輪が小さくなっていく、それを見たアルゲティは下を向いて両手で耳を塞いでしまった。
取り囲まれたシスターは落ち着いてください、と何度もいうが聞いてくれない、男はもう一度シスターにどうなんだ?と怒鳴った。シスターを助けに行こうとしても周りが大きすぎてシスターの元に行けないが、トゥカーナは答えを知っている。
それは少し前にシャムちゃんが言っていたこと、そもそも空の人族の寿命は800年~1000年と言われている。しかも長になると更に長寿になる。現にトゥカーナがさらわれアウストではないと見抜いた時に話してくれた。シャムちゃんは現在1000歳と言っていた。
しかし地の人族は80年~100年ほど、10分の1に過ぎず生きる時間が違う、空の人族は家族や血の繋がった兄弟姉妹をとても大切にする。
だから寿命が違いすぎるから結婚した相手が空に帰った時、生きる希望がもてなくなる。泣きながら帰ってきた空の人族を長が慰めた。と逸話も旅の途中で聞いた。その話の中で種族間の命の長さが違うから、悲しい恋をしないようにと4代目の長が決めたと言っていた。
「それは…」
シスターが言いよどんだ時、悔しげな顔をしたアルゲティが1歩前に出て手をあげようとした。それをカシャ司祭が手で制して止め、そのままカシャ司祭が前へ出る。そして集まった空の人族一人一人に語りかける様に話だすと、カシャ司祭が話し出すと周りの人達のざわめきはなりを潜めた。
「あなたたちは何か勘違いをしていないですか?もしあなた方が祈りの乙女なら街の結界維持の為に、自分の時間を犠牲にしずっと祈りを捧げることが出来ますか?可愛がっているお孫さんと会う時でさえ、教会で会われていた方です。
祈りの乙女が1人祈り結界の維持が出来る時間は限られます。祈りの乙女があなた方の願いを祈れば叶うでしょう。
しかしその願いの祈りが大きければ大きい程、代償として祈りの乙女に跳ね返ります。あなたはそれでもこの街のために、祈って欲しいと言うのでしょうか?」
「そ、そんなこと…」
男は怯んだ隙を見て、カシャ司祭はその隙を見逃さずに話を進める。
「祈りも万能ではございません。現に24代目祈りの乙女シルク様は、ご自分の休みの日でさえ教会に来て祈りを続けた。これは義務だからではございません。あなたにもご家族がいらっしゃる様に、シルク様にもご家族がいらっしゃいます。ご友人もいらっしゃいます。
シルク様が祈っていたのは、我々空の人族が平穏な日々をおくれる様に日々祈りを捧げていた。
シルク様は今代の祈りの乙女の高祖母様です。シルク様の思いと気持ちを無下になさらぬ様お願いいたします。我々は中傷されてもお祈りの魔力供給はいつでも歓迎致します。何卒ご協力をお願いいたします。」
「チッ、毎日平穏を祈っていた祈りの乙女に免じて今日だけは祈りに行く、だが先代の祈りの乙女アルゲティはいったいどこで何してたんだろうな!行こう。」
ワナワナと足が震えアルゲティはその場で座り込むと、手で顔を押え涙を流す。
アルゲティは200歳になったら祈りの乙女としてお披露目されるが、アルゲティはその役割からずっと逃げ続けていた。逃げ続けていた代償が今になってはね返ってきた。アルゲティは胸が痛いのかそこを押え号泣しだした。アルゲティの側にシスターと私が駆け寄ると、シスターは背中側から私は前からまるで囲う様にギュッと抱きしめた。
「アルゲティさん人の言葉を気にしてはいけません。あなたはあなたなのです。」
「ライラ母様はいつも自分の事のように誇らし気に、シルクおばあ様の事を教えてくれていたの、『親切でいなさい、自分よりも弱い人を助けなさい、無駄な殺傷はしてはいけない、そして決まりを守り笑って過ごしなさい、』と、けど私は…縛られる生活は嫌だった。
子供の頃聞いたの、外を飛び回る子供を見て私も友達が欲しいって、そしたら母様と父様はとても困った顔をしたの、その日の就寝時間後に母様は父様に抱きついて泣いていたの、その日からあの話をしないようにした。
100歳の誕生日の日、母様や父様達は教えてくれた。『昔空の人族と地の人族に攫われた祈りの乙女がいて、街に帰ってきてないの、ごめんなさい、あなたのせいじゃないの、水場の側にいて濡れなければ、あなたの翼は光らないわ、外での祈りは翼が光ってしまうからもちろん禁止よ、クルミもお願いね。』
そこから祈りの乙女は成人まで隠され暮らすんだって、
私の小さな頃からの友達はクルミとミューだけだった。友達を作れなかったから寂しかった。隠され暮らさなきゃいけない祈りの乙女は…わたしは本当に必要なの?」
アルゲティは声を上げ泣いた。土の精霊を背中に乗せたララ君が来てアルゲティの顔を舐め慰める。
「もう祈りの乙女はいらんのかニャ、」
「ララ君、いえ大精霊ラグエル様、シャムちゃんをいえ、始まりの乙女と祈りの乙女を解放して下さい、」
「始まりの乙女も祈りの乙女も解放は出来んにゃ、どちらが欠ければ空の人族の存続が危ういにゃ、祈りの乙女がいるからこそ空の人族は守られ暮らしていけるのにゃ、始まりの乙女がいるからこそ魔力が街に回り精霊と共に暮らせるにゃ、どちらかが欠けてしまえば精霊はたちまちどこかに行ってしまうにゃ、始まりの乙女を愛したのは確かに儂にゃ、」
トゥカーナは思わず声を上げララ君を抱き上げる、突然抱き上げられたララ君は両手を使って拒絶をするが、シャムちゃん達のため頑張って離さなかった。べ、べつにニヤニヤなんてしてないんだからね!ララ君との攻防の末ニャールという最終手段を使った。
ララ君はトゥカーナから素早く受け取り、ご満悦な様子で食べきった。今はペロペロと顔を洗っている。
「1つだけ方法があるにゃ、トゥカーナ主の魂は見たところ特殊にゃ、祈りの乙女の魂となんでか始まりの乙女の魂も入ってるにゃ、だからお前だけにしか出来んにゃ、もしかしたら代償もあるかもしれないにゃ、上手く行けば代償はおきないこれは賭けになるにゃ、」
それでもやるのにゃ?と聞かれれば、間髪入れず私はもちろんと頷けば、アルゲティは上を見上げクルミと話しているのだろう、申し訳なさそうに頭を下げた。
「あっ...ごめん姉さんだって、」
「知ってた。」
私は力なく頭を垂れてしまった。
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