気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

文字の大きさ
141 / 175
真相

アルゲティ9

しおりを挟む

書いてるうちに話が逸れていって話が長くなる。忘れないうちにアルゲティの目が開く事を先に書いた訳じゃないですよ。| 壁 |д・)チラ
強がりました。...先に書いたのは忘れるから_| ̄|○ズーン

先代祈りの乙女シルクさんの呼び名は、ひいおばあちゃんから、シルクおばあちゃんに変えました。空の人族は800年ほどの寿命設定にしてるため、下手するとひいひいおばあちゃんまで存在するためです。




「ほらほらライラちゃん赤ちゃんを見て、小さな瞼がピクピクしてるもうすぐ開きそうね、ライラちゃんもうすぐよ、」


「私たちの可愛い赤ちゃん、早くお母さんとお父さんにあなたの可愛らしい瞳を見せて、」


マル先生は自分のまぶたを指さし教えると、タブエルとライラは愛娘の顔をのぞき込んだ。起きたらしい愛娘はふにゃふにゃな手元を元気に動かし、パクパクと口を動かしている。ライラが愛娘の頭を撫でればライラの手を必死に掴もうとする姿も愛らしい、タブエル達は親達から聞かされた事がある。それは子供が生まれれば親族たちの気持ちや持ち前が変わる。タブエルはそう聞いてはいたが、愛娘が生まれた瞬間からこれ程に愛情を込められるなんて思わなかった。愛情を込めれば込めるほど子供は大きく成長していく、もちろんダメな事はキチンと叱らなければ秩序を乱す事になる。だからただ優しさや愛情だけという訳では無い、

タブエルは結婚する前見た長様を思い出す。恐らくあの街の男が言っていた。長様は800年は生きている。という言葉とあの幼い姿だ。
空の人族は基本的に200歳を超えたあたりで見た目が止まってしまう、
100歳を超えたあたりにしか見えないほど幼い姿、タブエルは生まれたばかりの愛娘と長様重ねてしまい可哀想だと思った瞬間だった。


「うぅ...なぜ」


なんとも言えない恐怖が身体を襲ってきた。タブエルはその場でうずくまり震える身体を両手で抱え込んだ。突然の行動に驚いたマル先生がタブエルを支え起こした。


「どうした?!身体が震えてるな、熱は無いな食中毒かもしれんな何か悪いものでも食べたのか?」


タブエルはマル先生に抱えられ何とか起き上がった。しかし、言葉を発することは出来なかった。可愛い娘が初めて世界を見る。子供が初めて目を開き見るものは自分達が良いとライラのお腹を撫でながらライラと話し合っていた。この状態になったのはあのお方長様を思い出し哀れに思ったことだ。そしてタブエルはあの日言われた言葉を思い出した。


『そうだククが直々にプレゼントをあげる喜びなさい、長様に対して何かしらの感情が揺れた時恐怖を感じる最高のプレゼントをあげる、』


タブエルはマル先生に背中を支えられ立ち上がり、自分の頬を両手で思いっきり叩き気合いを入れると、先程の気持ちは薄まった気がした。タブエルの異変を感じた光の精霊が慌てて目の前に来たが、タブエルは大丈夫だと光の精霊に言うと、様子を見ていた水の精霊が頬に張り付くと精霊はひんやり冷やしてくれた。優しい冷たさがヒリヒリと痛い頬や先程までの恐怖が和らいでいく、


「マル先生ライラの作るご飯は逸品です。それに俺はもう大丈夫ですしお陰様で気持ちが落ち着きました。迷惑を掛けました。」


「良かった体調が戻ったならいいんだ。もちろんライラちゃんのご飯の美味しさは知ってる、幼い頃に友達に習ったんだよね?前にカボチャの煮物をとても美味しく頂いた。前は根菜の煮物と中華風だったか?中華というのはわからないが、あのサラダも美味しかった。ライラちゃんが作る料理ならお金を出しても良いくらいだ。もしお店出してくれたらライラちゃんと生活リズムを同じにして毎日通うよ、もちろんこの役割に休みは皆無だし、いつでも動ける様にしてあるから、通える時はと言っておこう、ライラちゃんは料理のお店は出さないんだよね?毎日美味しい料理を食べられるタブエル君が羨ましい、」


「マル先生はライラさんの料理をいつも楽しみにしてるんですぅ。あの卵を使ったスープもおいしかったです!もちろん私も頂いてます。今度料理を教えて欲しいくらいですぅ。」


マル先生とムーチー助手はライラの料理の虜だと言う、タブエルは愛する妻の料理を褒められ、先程までの恐怖心が完全に消え、ライラの素晴らしさと先程産まれたばかりの愛娘を自慢する。


「えぇ!いい妻に出会え俺はとても幸せ者です!こうして無事に愛娘も産まれました。こんなに可愛いのです。俺を納得させた男じゃなきゃ、この世性で1番可愛い娘を嫁には出さない!」


「ふふ、私はタブエルの傍から離れるつもりは無いですよ、」


タブエルはそうだこの前ライラが自信作を作り、それを空間ポッケに入れていたので食べますか?と空に向かい手を伸ばした瞬間、「先程魔法の類いは使えませんと教えたはずですぅ」とタブエルの手をムーチー助手がガッシリ掴み、タブエルの目の前には光の精霊が数体現れ、助手と愛娘の瞼には闇の精霊が張り付き、ライラとマル先生は腕で目を隠した。それを見届けた光の精霊は一斉に強い光を放つ、


「あぁ何も見えない。目が!目が!」


「タブエル君魔法は禁止だと言ったはず。精霊達は警戒を強めてしまったな。だがライラちゃんのご飯は後から頂こう。まずはこの子の目が開かないことには何も出来ない、」


「はぁ。あなたも懲りないわね。マル先生少しづつ料理をストックしていたので、お祝いも兼ねて沢山食べていって下さい、もちろんムーチー助手さんもご一緒にどうぞ、それと知りたい料理も教えて貰えたら後日レシピをお渡しします。もしかして前に言っていた彼氏さんにつくるのですか?」


「まだ彼氏ではないんですよ、でも胃袋を掴みたい相手がいるんですぅ。私は料理のレパートリーが少ないので、ライラさんは前にタブエルさんの胃袋を掴まれたと話していましたよねぇ。あれを聞いて閃いたんですぅ。
タブエルさんは幼なじみで、遊びに来てるうちに料理を出していたとライラさんが前に話してくれましたよね?胃袋で彼氏を掴む、ってこれが難しいんですぅ。...美味しいお弁当を作ってバッチリあの人の胃袋も心もゲットしたいんですぅ。たくさんお肉料理を覚えて、えへへあの人の筋肉も笑顔も素敵でとてもカッコイイですぅ。」


ムーチー助手は掴んでいたタブエルの片手を捻ると、ブンブン上下に振ったからタブエルが悲鳴にならない声を上げる。


「ムーチー助手、待って痛いこれ以上は無理無理無理無理!」


「あっ!ごめんなさいですぅ。タブエルさん空間ポッケも使ってはダメですよ、」


ムーチー助手はパッと手を離す。両頬を軽く膨らませ両手を腰に当てると、痛みで肩を摩るタブエルに説教をした。ライラが笑いながら愛娘を見れば薄く瞳が開いていた。


「あら大変もう瞳が開くみたい、瞳が完全に開いたら一緒にこの子の名前言いましょ、」


タブエルは痛む腕のことを忘れたのか?と思う程の動きで愛娘の近くに陣取ると、ライラと2人で愛娘の顔を覗き込んでいると、愛娘の瞳が大きく開いていき金を溶かした様な金色の瞳が現れた。ライラとタブエルは顔を見合せ以前から決めていた愛娘の名前を言う、


「「あなたの名前はアルゲティ」」


愛娘に名前を言うと、小さな精霊達は踊るようにクルクル渦を巻くように愛娘の頭上で回り祝福を贈る。マル先生とムーチー助手は初めて全ての属性の精霊が祝福を贈るのを見て驚きとともに、さすが長様を補佐する祈りの乙女だと誇らしげに笑う、


「さぁ、今日新しい命が誕生した。今からアルゲティの誕生会を始めましょう、精霊達お手伝いをありがとう、お礼の魔力を受け取って、」


新たな空の人族が生まれた時の恒例行事である誕生会、タブエルはライラの両親と自分の両親を呼びにいくと、ライラの両親の両目が腫れていて、両親の憔悴した姿を見たライラは大好きなおばあちゃんを思い出しまた涙が溢れた。だが、とても悲しい気持ちになる。大好きなシルクおばあちゃんはお腹が大きなライラのお腹を優しく擦りながら、子供が生まれた後に行うことを教えてくれた。
『ライラお腹大きくなったね。もうすぐライラとタブエルの子供を見られるのね、あなたの子供が見られるなんて私はとても幸せ者だわ、一つだけ言っておくわ、最初におこなう生誕会は生まれた子の初めてのお祝いよ、どんなに悲しいことがあっても笑いなさい、涙で目を腫らす事があれば、私はとても悲しいし生まれた子は精霊の祝福を受けられないわ、どんなに悲しいことがあったとしても考えてはダメ、』と、今日は愛娘の生誕会大好きだったおばあちゃんと話をしていたのを思い出し涙ぐんだ。
タブエルは隣で必死に泣くまいと堪えてるライラを1度抱きしめると、呼んだ両親達に愛娘のお披露目として1度愛娘を抱いてもらい、あなたにもこんな時期があったわね。と自分の両親(主に母親)から言われ不貞腐れたりしたが、タブエルは生まれたばかりのアルゲティの役割を両親に説明しようとライラを見つめると、ライラも泣きそであるがタブエルを見つめ頷く、それにマル先生が親族には知らせた方がいいもしという時に守ってもらえる。と助言もあったからだ。


「集まってくれてありがとう。ライラと俺の愛娘の名前はアルゲティに決まった。後生まれたばかりだけど、役割もわかったんだ。この子の役割は1代しか生まれない祈りの乙女、だけど俺たちはアルゲティの親だ。祈りの乙女の役割は成人してから、それまでは普通の子供として育てようと思っている。」


タブエルがライラを優しい眼差しで見つめ、ライラは頷くとアルゲティと自分の両親を見てから、優しい眼差しでもう1度アルゲティを見て優しく頭を撫でると、アルゲティは金色の両目を見開きライラを見ていた。


「...シルクおばあちゃん、もしかしたら知っていたのかもしれない私のお腹の中に祈りの乙女アルゲティがいた事を、だからまだこの子がお腹にいた時に話してくれたのかもしれない、生誕会は生まれた子供が初めて両親や親族から祝ってもらえる日、だから何があっても泣かないで、ってだから明日はシルクおばあちゃんのために泣くって決めたのに、」





あれ?ここどこだっけ?やっと目が見えるようになり、最初に見えたのは金色の瞳の男の人と、オーキッド色の髪と瞳の女の人、両手を上げれば小さな両手だ。


『うげ?!何これ!アルゲティ?なんか聞いたことある。誰だっけ?まぁいいか!もう1度人生やり直せる!』


これはトゥカーナが生まれるずっと前の話、先に転生したのはミユキだった。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~

夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」  弟のその言葉は、晴天の霹靂。  アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。  しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。  醤油が欲しい、うにが食べたい。  レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。  既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・? 小説家になろうにも掲載しています。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

(本編完結)無表情の美形王子に婚約解消され、自由の身になりました! なのに、なんで、近づいてくるんですか?

水無月あん
恋愛
本編は完結してます。8/6より、番外編はじめました。よろしくお願いいたします。 私は、公爵令嬢のアリス。ピンク頭の女性を腕にぶら下げたルイス殿下に、婚約解消を告げられました。美形だけれど、無表情の婚約者が苦手だったので、婚約解消はありがたい! はれて自由の身になれて、うれしい! なのに、なぜ、近づいてくるんですか? 私に興味なかったですよね? 無表情すぎる、美形王子の本心は? こじらせ、ヤンデレ、執着っぽいものをつめた、ゆるゆるっとした設定です。お気軽に楽しんでいただければ、嬉しいです。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

悪役令嬢の心変わり

ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。 7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。 そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス! カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!

処理中です...