気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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真相

入れ替わっていく、

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 最近クルミの話ばかりだったからか、恋愛要素が少なくて(そこに愛はあるんかい?)と、どこかで聞いたセリフが幻聴で聞こえる始末、恋愛物は書いてて楽しいですね(´°ω°)チーン
 ハロウィン物を書くのに精一杯で短めです。

 ◆


「あなたは誰?」


「お、覚えてないだと?!ミク!ワシじゃ!ラグエルにゃ!覚えてるか?!ワシは……ワシは……ずっと待っていた。ワシが分かるか?」


 最愛は首を傾げ考え込みうーんと首を傾げ、それからララ君に手を伸ばし耳の後ろをそっと撫でる。ゴロゴロと自然と喉が鳴るが仕方がない、これは嬉しいと鳴るものらしく、クルミ撫でられ初めてニャールを貰った時嬉しそうな顔をしたクルミに教えられた。まさに今最愛と出会えとても嬉しい、ララ君は目を細め最愛の魂を見れば力強く艶やかな色を取り戻していた。内心から喜び輪廻に帰る事が無くなった最愛を見る。


「ミクって誰のことを言ってるの?私の名前はミクじゃないよ、改めて私の名前はアルゲティ、それにラグエル様は大精霊王様の偉大なお名前だよ?名前を騙るなんて悪いことなんだから、君すっごくもふもふなんだね。それに君は精霊なの?すっごい黒毛だね。闇の精霊なのかな?」


「闇?まぁそんな所にゃ……ミク、本当にワシの事を覚えてにゃい?魂を縛り付けた代償?否肉体に飛び込んだミクはワシを覚えてたにゃ。」


 なんの事?と不思議そうな顔をしたミクは、苦しいほどまたギュッと抱きしめパッと顔を離す、出会った頃の優しい香りはしなかったが、魂ではなく肉体を持って出逢えたララ君は少し残念と思った事は口に出さない、


「私の名前はアルゲティ覚えてね。私の名前をおしえたんだから次は君の名前を教えて、もし名前が無いならもふもふでいいのかな?」


「もふもふ?今のワシの名前はララ君にゃ。アルゲティそれはワシの様なもふもふ者は全て、もふもふと同じ名前になるにゃ。」


「あっ確かにそうだね!君の名前はララ君ね。ねぇ君までが名前なの?超可愛い!」


 超とはなんだ?とララ君は首を傾げてると、凄いの次に良い事だよ、とアルゲティは言う、
 その笑った顔と昔出会った頃のミクと重なった。最愛が空に帰り何千か億か分からない時間を歳愛の魂と一緒にいたのだ、
 たかが数百年少しの間自分から離れるだけ。自由が効く様になった最愛にガッカリされたり、呆れられたりしない様に器の大きさを見せ大人の余裕を見せようとキメ顔をするが、残念な事にアルゲティから見れば顎を上に向け胸貼ってるな。としか見られてない、


「ではこれからはアルゲティそう呼ぶにゃ。ではアルゲティは今までの事ををどこまで覚えておるにゃ?」


「えっ?どこって?私はタブエルとライラの一人娘アルゲティ、ララ君が精霊ならバレてもいいか、私は今代の祈りの乙女アルゲティそれ以外はないよ?」


 ほれかなり昔の事とかないかにゃ?とララ君に問われたアルゲティは、はて?と首を傾げる。中身が最愛と分かっているから可愛らしいが、これをクルミがしても可愛いとは思えなかっただろう、両腕を組み何度か首を傾げたアルゲティは分からないとララ君に答えた。

 ララ君がクルミに呼び出されたと同時に最愛ミクはクルミの口を借り「私の事は忘れて欲しい」とそう願ったことを、もし仮にクルミがその願いを真剣に考え祈ったとしたら、大精霊王ラグエルでもそれは敵わず自分も忘れてるはずだ、祈りの乙女の祈りは始まりの乙女の願いのための祈りだ。その願いは始まりの乙女(ミク)の願いに依存する。見たところ姿かたちは変わってないし、


「ふむ、ではアルゲティの中にもう1人居るのは知ってるか?」


「うん!クルミちゃんの事だよね?ララ君凄いね!ねぇなんで知ってるの?」


 最愛に凄いと言われ、ますます頭を上に反らす。すかさずそこをアルゲティにナデナデされれば、また更にゴロゴロ鳴り出した。不思議な音だね。とアルゲティが笑えばララ君もとても嬉しくて更にゴロゴロ喉が鳴る、


「そのクルミがアルゲティの中にいると言ったら、アルゲティはどう思うにゃ?」


「お得かな?って思うララ君には分からないか、私は小さな頃から友達は出来なかったの、近くに同じ歳の子供が居なかったんだ。…それに私は祈りの乙女だから、悪い人達に見つかっちゃうとさらわれるからダメなんだって、私の事を祈りの乙女って知ってるのは、私を取り出してくれたマル先生とムーチー助手、教会のシスターと司祭だけ、クルミちゃんこんな私と友達になってくれるかな?」


 ララ君が祈りの乙女は始まりの乙女の幸せのため、と言おうとしたら、目の前には幸せそうに胸に両手を添え微笑むアルゲティの姿、そんな幸せそうなアルゲティを見たララ君は、グッと言葉に詰まってしまったが、この笑顔を見られるなら、それで良いと納得する。アルゲティはキラキラした顔で話す。


「ねぇララ君、クルミちゃんは私と友達になってくれると思う?」


「あいつは変な言動が多いが大丈夫にゃ。今度あいつの黒歴史を教えてやるにゃ、」


「うわー。なにそれ聞くのすっごく怖いよ、アハハ…いいね、こんな風に笑うの久しぶり、」


 ララ君は腹いせにアルゲティにいくつか黒歴史を教えると、お腹を抱えて笑いだした。最愛が側にいていつまでも2人で笑っていたいあの頃のように、ララ君の願いはただそれだけなのだから、
 アルゲティがクスクス笑ってる間、ララ君は幸せそうな顔をしたアルゲティを見つめる、
 幸せの時間はあっという間と言うが、突然アルゲティがウトウト船を漕ぎ出した。恐らくクルミが起きる時間なのだろう、心の奥底からイラッとしたララ君は催眠魔法を掛けようとして止めた。今その魔法を掛けたら今起きてるアルゲティが眠ってしまう、魔法は代償はあったが成功した。でも効果が出るのはまだ先、だがその内アルゲティが覚醒しクルミが内にいる時間が長くなる、ララ君はペロペロと前足を舐め顔を洗う、


「ワシはもう行くにゃ、アルゲティまた来るからその時までワシの事を覚えておくにゃ、」


「はーいララ君の事忘れないよ、おやすみなさい、」


 そう言うアルゲティに風魔法で上掛けを掛けてやり、幼子にするように鼻先で額にキスを送る、ずっとこのままこうしてたい、だが引っ張り出した最愛の魂がまた引っ込んでしまう事はララ君も避けたいところ、それに先程の魔法でまた魔力はすっからかん、無理にすれば輪廻転生しそうな最愛。まだララ君の目の届く位置にいるだけまだ良しとした。


「おやすみ、天使様が素敵な夢を運んでくれますようにニャ、昔ワシも最愛に教えてもらったにゃ。」


「天使様、素敵な言葉…ね。」


 ウトウトとベッドで眠りについたアルゲティ、もう一度だけキスをしようとした所、クルミは眠い目を開き見たものは、クルミの額に鼻でキスをするララ君の姿、これにはクルミも驚きすぎて目を覚めたが、次は怒りがメラメラとしてきた。ララ君を覚めた目で見て親指と人差し指でララ君の首元を掴んだ。これ位しないと乙女の寝顔は安くは無い、クルミの顔の目の前に持ってきてブランブランと揺らし、納得が出来るように説明を求める、


「へー?それで寝込みを襲うなんて、もしかしてララ君私のこと好きなの?フフフ……でも残念でしたー!私には前から好きな人がいるんですー!聞きたい?この前祈って作ってみたんだ。あの机の上に居るのが推し!名前はレオニス様!勇敢でとても素敵なの、好きなところは沢山あるんだけど聞きたいよね?絶対に聞きたいそうでしょ?」


「アホワシは最愛だけにゃー!!!お前の恋なぞに興味は無いにゃー!!」


 ガクッと力が抜けたララ君だった。
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