婚活パーティで天敵と再会した王女と聖女の話

しがついつか

文字の大きさ
1 / 2

前編

しおりを挟む
(なんでアイツがここにいるのよ!)

会場に足を踏み入れた途端、視界の端に馴染みのある青い色を捕らえた。
反射的にそちらを見ると、もう二度と会いたくないと思っていた天敵がそこにいたのだ。

エメラルドは動揺のあまり、あやうく手にしていた鉄扇をへし折るところだった。


このまま会場入口の真ん前で立ち止まっていたら邪魔になる。
エメラルドはひとまず入り口脇の壁際に避けて、十数メートル先の様子をうかがった。
彼女と天敵の間には、数組の男女が適度な間隔をあけて和やかに談笑しており、適度に視界を遮っている。
そのため天敵も、すぐにこちらに気づくことはないだろう。


天敵は青い髪を後ろで三つ編みにしており、水色を基調とし白いレースをあしらったAラインのドレスを身に纏っている。
清楚系を前面にアピールしたその女性は、エメラルドがよく知る人物に間違いなかった。


(国内だと知り合いがいるだろうから、わざわざフィフス国まで出向いてきたのに…。よりによって一番会いたくない奴に会うなんて…)


最悪だ。
己の不運を嘆くしかない。


天敵はにこやかに男性と話をしている。
さすがに男性との会話を邪魔するほど、エメラルドは落ちぶれてはいない。

なんとなく目が離せず様子をちらちら見ていると、会話が一段落したのか天敵と男性がそれぞれ別の方向へ歩みだした。
男性にはすぐさま、他の女性が声をかけている。
天敵はというと、会場の隅に設置されている軽食とデザートが置いてあるテーブルに向かったようだ。


(このパーティに参加しているのだから、あの子の目的もきっとアレなのよね?
 …とりあえず、声をかけておきましょう)


このまま知らんふりをすることもできたが、エメラルドはあえて声をかけることにした。
先に気づいていたのに、後から『あなた、私がいたことに気づかなかったでしょ?』などと言われたら癪だ。


料理が並ぶテーブル付近には人が少ないことを確認したうえで、エメラルドは一口サイズのケーキを選んでいる天敵に近づいた。


「あ~ら、どこかで見たことのある顔だと思ったら、ソフィアさんじゃありませんか。普段の純白の衣装も素敵ですけれど、その色合いのドレスもアクセサリーもよくお似合いでしてよ。普段目にする機会がないので、別人かと思いましたわ」
「――!? …あら、あらあらまぁまぁ! エメラルドさんじゃないですか。私お声がけいただくまで、まったく気づきませんでしたわ。
 いつもは遠く離れていても見失うことのないほど輝いていらっしゃったから。本日は何か事情があって控えめにされているのですか?」


――お前いつも白しか着てないのに、今日はずいぶん着飾ってるじゃないか。
――今日はずいぶんと地味な格好しているな。


突然声をかけられて、天敵――ソフィアは驚愕した。
だがすぐに応戦できたのは、長年いがみ合ってきた経験の賜物だろう。

ソフィアが言うように、エメラルドの衣装はと比べると控えめなものとなっている。
美しい金髪をアップでまとめ、ネイビーのタイトドレスに身を包んでいる。
良くも悪くも目立つ装いではないが、彼女の美しさを損なうこともない。無難な格好といえる。

エメラルドは本日はで来ているため、あえて目立ちすぎない格好をしているので、無難であることは何の問題もなかった。




「このような場でエメラルドさんにお会いすることになるなんて、驚きですわ」
「そうね、私も驚いたわ。ソフィアさんはお堅いお仕事に就いていらっしゃるでしょう?
 初対面の殿方とお話しするのは、就業規則に違反するのではなくて?」
「ふふ。規則が厳しい職場とはいえ、プライベートは別ですわ。
 わたくしの職場よりも、エメラルドさんのお家の方がなにかと厳しいのではありませんか?
 異性関係もですけれど、なにより外出に関しては制限がありましたよね。
 もしかしてこの場には一人でいらしたのですか?」
「えぇ。この会場には一人で来ましたが、共が宿で待機しているの。それに両親からの許可はもらっておりますから、ご心配には及びませんわ」


彼女達が言うように、エメラルドは特殊な家庭で育ち、ソフィアは特殊な職業に就いている。


何を隠そう、エメラルドはここフィフス国から東に2つ他国を挟んだ先にあるエイト国の第三王女だ。
そしてソフィアはエイト国の598代目の聖女――女性の治癒師の最上位の役職――である。
どちらもに気軽に参加できるような身分ではないはずだ。



エメラルドは第三王女だが国内での仕事を担当しているため、外交は一切行っていない。
ソフィアは聖女という立場があるが、基本は国内で活躍する仕事であるため、国外の人々と関わることは皆無だ。

そのためか、婚活パーティにはフィフス国の貴族を含めた富裕層の男女が参加しているのだが、会場内の参加者は誰一人、彼女達の正体気づいていなかった。
ソフィアはともかく、エメラルドもパーティ参加の申し込みでは本名を記載しているのだが、特に何も言われていない。

――これでもエイト国内では彼女達の知名度は高いのだということを、念のため記載しておこう。


「ソフィアさんのご職業は、クリーンなイメージをとても大切にされているわよね。プライベートとはいえ、見知らぬ殿方のいるパーティに参加してよろしいのかしら。いらぬ誤解を受けてしまうのではなくて?」
「様々な人と交流をし、見聞を広めることも大切ですから。
 それはそうと、このパーティに参加している方々は身分が保証されているようですが、不埒な輩がいないとも限りません。エメラルドさんは充分にお気をつけくださいませ。ご実家のことを考えますと、パーティは早めに切り上げた方が良いと具申いたしますわ」



2人とも相手を気遣うように話しているが、彼女達の心の内はこうである。


(聖女のくせに男漁りにきてんじゃないわよ! とっとと帰れっ!)
(王女のくせになんで婚活パーティーに来てんのよ! さっさと帰りなさいよ!)



天敵であるにもかかわらず、お互いの身分を明かす発言をしないのは、最低限のマナーなのか。
肩書きを持つ者としての苦労がわかるからだろうか。
周囲の者に聞かれても問題ないように、お互いの身分にしては2人ともぼかして話している。








彼女達は同い年であり、同じ学園に通った同級生だった。
文武両道を掲げる学園で、彼女達は共に切磋琢磨し、トップの座を競い合ってきた。
期末試験での点数はもちろんのこと、年に一度行われるトーナメント形式の武術の実技試験では、常に決勝戦で争ってきた。
学年の主席と次席は、常にエメラルドとソフィアが占めていた。


――ちなみに同級生達には『似たもの同士』だと認識されていたりする。

本人達は互いに『犬猿の仲』『天敵』と認識しているのだが、周囲にとっては『良きライバル』『喧嘩するほど仲が良い』関係だと思われている。
いがみ合っている割には、よく2人で会話をしている姿が目撃されているからだろう。
たとえ会話の内容が刺々しいものであったとしても。

学園を卒業し仕事に就いてからは、滅多に顔を合わせる機会はなくなった。










「――はあ、なんだか馬鹿馬鹿しくなってきたわ」
「…あなたと一緒の意見なのは嫌だけど、同意するわ」


彼女達は同時にため息をついた。
仲が良いとはいえないが、旧知の間柄であるため、先ほどより砕けた口調で話すことにした。



「それで――がここにいるのは私的なことでいいのよね?」


身分の上ではエメラルドの方が圧倒的に上なのだが、公の場を除いて、ソフィアは彼女を呼び捨てすることが許されている。
『あなたにされると、かえって馬鹿にされてる様な気分になるわ』とエメラルドが言ったことが切っ掛けだ。


「純度100パーセントの私用よ。肩書きを脱ぎ捨ててここにいるわ」
「そう」
「――で、ソフィアは? まさか、人数あわせのアルバイトっていうんじゃないでしょうね?」
「違うわよ。だとしたら貴女のことをもっと馬鹿にして差し上げますわよ」
「それもそうね…」



同じ立場なら私だってそうするわ、とエメラルドは納得する。

つまり2人は、同じ志を持つ同士としてこの場に立っているのだ。
立場が同じである以上、相手を馬鹿にすることはしない。
相手を馬鹿にする言葉は、すべて己に跳ね返ってくるからだ。


気持ちを切り替えたエメラルドは当初の目的を果たすため、ソフィアに探りを入れてみることにした。



「…いい人いた?」
「…」



無言がすべてを物語っている。
ソフィアのお眼鏡にかなう相手がいないだけのか、世間一般で言うところの良い人が一人もいないのか。会場に入ってからソフィアとしか会話していないエメラルドには判断が難しいところではある。

ソフィアはエメラルドに対しても良いものは良いとはっきり言うタイプであるため、『良い人はいたけど教えない』という行動を取っているとは考えられない。


エメラルドは他に気になっていた質問をぶつけてみる。


「…女性の数に比べて、男性の数が少ないように見えるのだけれど…」
「女は35人。男は19人よ。――ああ、貴女が来る前の人数だから、女は36人になったわね」
「ここの主催者は馬鹿なの?」

どう考えても人数が合っていない。


「――いい男はこんな所に来なくても、女が放っておかないってことよね…」
「…」


家柄も良く優秀な男性は、パーティに参加せずとも既に婚約していることがほとんどだ。
それはフィフス国でもエイト国でも変らないようだった。


「せっかく時間とお金を使ってここまで来たのに…。これじゃあ何のために来たのかわからないわ…」
「あなたはまだ来たばかりでしょう? 男性達と一通り話してみると良いわよ。もしかしたら、好みの男がいるかもしれないわよ」
「…ざっと見た感じ、見た目が好みの人はいないわね…」
「でしょうね。あなたは筋肉質な年上の男が好きだものね」
「…一通り話してみて、ソフィアが気に入った男はいなかったのよね?」
「そうよ。ペットにするか、アクセサリーにするか、お財布に出来る人を求めてるなら、候補者は何人かいるかもしれないけど」
「そんな相手いらないわよ」


男を養うつもりはないし、女性が羨むような見目麗しい男を連れ回る趣味もない。
生家が王族と言うことを抜きにしても、エメラルドは自ら仕事をして収入を得ている。
それはソフィアも同じ事で、仕事をして収入を得ている以上、男からの収入は宛てにしていない。


「というか両親公認って言ってたけど、エメラルドは自分で相手を選ぶことが出来るの? 例えここで良い人と出会ったとしても、王…えっと、お家の方が許さないんじゃない?」
「許さないも何も、その両親が血筋やら家の力関係やらを考慮して選んだ男は浮気して逃げていったからね。新しい縁談も来ないし。だったら自ら探しに行くしかないでしょって宣言したら、すんなり許可してくれたわ」
「…思い切ったことをしたわね」
「ちょっと後悔してるわ…。結局、選べる立場じゃないのよね」





エメラルドには5歳の時に決められた婚約者がいた。
しかし2年前、無事に学園を卒業し、これから婚姻に向けての準備にとりかかろうというタイミングで、婚約者はエメラルドとの婚姻を拒否したのだ。
理由は、彼の心変わりによるものだった。
彼は学園で出会った女子生徒に心を奪われ、彼女と結婚したいと語った。
王家だけでは無く、彼の両親も烈火のごとく怒った。

彼の有責で婚約破棄にしようとした矢先、破棄では無く解消にすると言ったのはエメラルドだった。
浮気野郎に慈悲をかけるのか?と周囲は驚いたが、エメラルドは
『だって私、もともと彼のことは好きじゃ無かったし。結婚せずに済んで良かったと思っているの。だから無かったことにしましょう?』
と言ってのけた。

彼女の両親――国王夫妻はその言葉を聞いて怒りが静まり、一応納得してみせた。
だがけじめは必要である。
王家との婚姻をご破算にした元婚約者は、以降の人生において、王都への立ち入りが禁止されることとなった。
さらに彼の言う愛する人は、彼のことを全く意識していなかったようで、片思いだったことが発覚する。
家督は継げず、婿入り先も見つからない彼は、今では一族の皆に煙たがられているらしい。







ぼんやりと会場内を見回していて、エメラルドはふと思い出した。


「――あら、でもソフィアさんには、あなただけの白馬の王子様がいたのではなくて?」


学生時代、ソフィアに熱を上げていた男がいたはずだ。
その男には婚約者がいたのだが、両親が苦労して結んだ縁を切り捨てて、ソフィアを選んだのだ。
男は婚約破棄されて多額の慰謝料を背負うことになったと、風の噂で聞いた気がする。

ソフィアは恐ろしい程に、にこやかに微笑む。


「ふふふ。いやだわったら、そんなご冗談を。あの男は婚約者から逃げ出すために、私を利用したに過ぎないわ」
「あらまあ、利用されてしまったの?お気の毒に…って、どういうこと?」
「…あのクソヤロウはね、家格も成績も自分より上の婚約者のことが気にくわなかったらしいのよ。
 親に訴えても無駄だし、婚約者を陥れるような方法も思いつかなかったんでしょうね。とにかく婚約を破棄することで頭がいっぱいだったみたい。
 当時、私達は何かと目立っていたでしょう?
 成績もマナーも、他のご令嬢方には太刀打ちできないくらいに優秀だったから。
 婚約者とは比べものにならないほど優秀な女性に付きまとっていれば、力不足だと気づいて婚約を破棄できると考えたらしいのよ」
「え、意味わからないんだけど」
「意味不明でも、クソヤロウが言ったのはそういうことなのよ。まあ、後先考えられないような男だからね。私達が理解してあげる必要は無いわよ。
 まあでも、王女であるあなたを巻き込むのはさすがに不味いと思ったみたいね」
「…そうね、私だと付きまとおうとした時点で切り捨てられてるわね」


物理的に。

人目があるため、エメラルドもソフィアも顔には笑みを浮かべて会話を続けているが、飛び出る言葉は刺々しかった。


「ほんっと最低だったわ。あのクソヤロウのせいで、私に来ていた縁談はピタッと止まるし、あいつの婚約者の家からは睨まれることになったし。…まあ、誤解はすぐに解けたのは良かったけど」
「…あなたも苦労してるのね…」
「やめてよ。あなたに同情なんてしてほしくないわ」




とはいうものの、久しぶりの再会であるためか、話が尽きない。
また学生時代よりも、相手に対する態度が軟化していることに、彼女達は気づいていない。

かつての同級生がこの場にいたら『相変わらず仲が良いな』と思ったかもしれない。


パーティの終了時刻まではまだまだ時間があるため、彼女達は軽食をつまみながら立ち話を続けていた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました

九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」 悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。 公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。 「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」 ――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。

聖女様はお忙しい

碧井 汐桜香
恋愛
婚約破棄を叩きつけられた聖女はとても忙しかった。

「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します

スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」 眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。 隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。 エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。 しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。 彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。 「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」 裏切りへのカウントダウンが今、始まる。 スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!

【完結】どうやら魔森に捨てられていた忌子は聖女だったようです

山葵
ファンタジー
昔、双子は不吉と言われ後に産まれた者は捨てられたり、殺されたり、こっそりと里子に出されていた。 今は、その考えも消えつつある。 けれど貴族の中には昔の迷信に捕らわれ、未だに双子は家系を滅ぼす忌子と信じる者もいる。 今年、ダーウィン侯爵家に双子が産まれた。 ダーウィン侯爵家は迷信を信じ、後から産まれたばかりの子を馭者に指示し魔森へと捨てた。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

森聖女エレナ〜追放先の隣国を発展させたら元婚約者が泣きついてきたので処刑します〜

けんゆう
恋愛
緑豊かなグリンタフ帝国の森聖女だったエレナは、大自然の調和を守る大魔道機関を管理し、帝国の繁栄を地道に支える存在だった。だが、「無能」と罵られ、婚約破棄され、国から追放される。  「お前など不要だ」 と嘲笑う皇太子デュボワと森聖女助手のレイカは彼女を見下し、「いなくなっても帝国は繁栄する」 と豪語した。  しかし、大魔道機関の管理を失った帝国は、作物が枯れ、国は衰退の一途を辿る。  一方、エレナは隣国のセリスタン共和国へ流れ着き、自分の持つ「森聖力」の真価 に気づく……

短編)どうぞ、勝手に滅んでください。

黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。 あらすじ) 大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。 政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。 けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。 やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。 ーーー ※カクヨム、なろうにも掲載しています

処理中です...