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中編-1
しおりを挟むどうか、愚かなわたくしをお許しください。
特筆するほどの優れた才もなく、皆様の足を引っ張るほど愚鈍であるわたくしが、最期に出来る贖罪がこのような形となり、皆様の御心に影を落としてしまうかもしれないことを大変申し訳なく思います。
ですが、どうか、わたくしのことは悪い夢であったとお忘れください。
これからは正しく、優れた王太子妃のもと、輝かしい未来が待ち受けていることでしょう。
明るく、心優しい未来の王太子妃が、英明なる王太子殿下を支える。
まさに国民の理想であり、道標となりましょう。
そのような方々に巡り会えたわたくしは果報者でございます。
恐れ多くも、身に余る程の誉れを賜りましたこと、感謝の念にたえません。
要らぬ世話かもございませんが、国の発展と安寧を、国の太陽が永劫に輝かんことを心よりお祈り申し上げます。
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