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1.社畜
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「三戸君、来月の注文書見た? 注文に対して在庫が足りてないよね。ちゃんと生産計画組んでる?」
「工場には今日指示を出す予定です」
「駄目だよ! もっと余裕を持って指示を出してあげないと。来月は残業も抑えないといけないんだから!」
朝から他の社員の前での叱責。あたかも俺一人の責任のように叱責してるが、生産計画を組むのは係長の仕事だ。当然、上司であるこいつの仕事が遅ければ、その分のツケは俺に回ってくる。こうなる前に進言だってしてたのにな。
どうせ口答えしたところで溜め息で流されるだけだ。反抗は諦めて大人しく自分の仕事に戻る。生産計画を元に現場に指示を出すのは俺の仕事だ。
「すぐに指示書を持っていきます」
「戻ってきたらメール見といてね」
暇なんだからメールの対応くらいしてくれよ。
ウンザリしつつ現場へ向かう。
入社した当時はこんな扱いじゃなかったが、『言っても反抗しない奴』だと認定された結果が、今の立ち位置だ。
入社三年目、会社からは評価され、給料も毎年上がっている。しかし、上司である係長からの扱いは日に日に悪くなるばかりだ。最近は毎日転職を考えているし、それが無理なら労基に相談したいと思ってる。不満はありつつも、目の前の仕事を放りだすことはしないが。
俺の一日はあっという間に過ぎていく。現場の対応、戻ってから取引先の商社への対応、恒常業務の処理。それらが終わったら、係長が溜め込んだ仕事の処理だ。そんなこんなをこなしていたら、あっという間に時刻は定時を過ぎて20時を回っていた。
我ながら、週の頭から飛ばし過ぎているなと思う。他の社員はとっくに帰って風呂でも入ってる頃だろう。
残業漬けで帰れないのは、過労で辞めていった同僚の仕事を全て引き継いだ為だ。
……いや、正確には仕事を引き継いだのは係長の西東で、俺じゃないんだが。
係長は外面がいい割に部下の扱いが雑な内弁慶野郎だ。幾度となく新人を辞めさせてきた実績がある。
配置転換を頼んでるものの、上司からは「そのうちな」と流されている今日この頃だ。
分かりやすく理不尽だが、会社なんてそんなものだ。濁った水のなかで生きていれば、それが当り前になる。もう根の部分が腐ってるんだろうな。
「はぁ……。もう辞めたいな」
「では、新しい世界に行きませんか?」
係長のデスクに銀髪の女が座ってる。
俺は驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになってしまった。
「な……。どこから入ってきたんだ!」
「私は女神カナエル。今日はあなたに提案があってきました」
「はぁぁぁ!?」
半ばパニックになりつつも、俺は上着のポケットからスマートフォンを取り出し、警察に電話をかけた。しかし、スマートフォンの電源が勝手に落ちてしまう。何度電源ボタンを長押ししても起動しない。このタイミングで壊れるなよ!
「え、ええと……。申し訳ありませんが、少し邪魔をさせてもらいました。邪視というのをご存知ですか? 私、神なので不幸になる確率を操作できたりするんですよ」
それって、携帯電話を壊したみたいに、俺の命も好き勝手できるってことじゃないか?
ゾッとしつつ、聞くべきことは訊かせてもらう。
「異世界転生って、本気で言ってるんですか?」
「はい。あなたにとっても悪い話ではないはずです。今の生活に不満があるんですよね?」
だからって、こんな得体の知れない奴を頼るくらいなら、ハロワにでも行った方がマシだ。
「あの……。言いづらいことですが、あなたはこの社会で平穏を手に入れることはできません」
「神様なのに辛辣なことを言いますね」
「あなたは懐が広いから、多少の理不尽なら飲み込んでしまいます。それが、器の小さい人間には甘さと映るんです。人生を変えたいなら、環境を大きく変えるしかない。そして、私はあなたに新しい世界を提案できます」
「せめて二週間くらい前に教えてくださいよ……」
この世界に残るべきか。それとも、新しい世界に挑戦するべきか。
答えは決まっている。正直、自分が幻覚でも見てるんじゃないかって疑いはあるが、夢でも幻でも何でもいい。
「もう、限界でした!」
理不尽に潰される前に、どの道逃げたかったのは事実だ。
「西東のクソ野郎にも、このクソ会社にも、限界だったんです。一思いにやってください。お願いします!」
「あ、ありがとうございます! 私の世界は滅びる寸前で、あなたの力が必要だったんです!」
「え……?」
「魔神王が誕生する運命にあって、打ち倒してくれる人を切望していたのです。何度繰り返しても魔神王が倒せず、かといって過去の因果を調整すると先代の魔神王が倒せなくなるので積んでいました! 本当に声をかけて良かったです!」
魔神王って何だよ。そんな訳の分からないものを何とかする為に異世界に行くのか? それって、今の理不尽な人生と何が違うんだ?
「やっぱりなしで」
「ええええ!?」
女神が慌てているが、当然だろう。
なんで滅びる寸前の世界に行かなきゃならないんだ。
「どうしよう。失敗してしまいました……」
カナエルが泣きそうな顔になってる。可哀想だけど知ったことか。
そう思った瞬間、心臓が握りつぶされるような感覚を味わった。
(な……なんだ。胸が苦しい……)
『よくないね。女の子を泣かせるような悪い子には罰を与えないとね』
中性的な女の声が聴こえる。よく分からないが、カナエルを泣かせると恐ろしいことになるのは身体が理解した。社畜としての本能が、全力で目の前の神に従えと言っている。
俺は「力になります!」と力の限り叫んだ。
「え? え? いいんですか?」
「も……もちろんです。それで女神様の力になれるなら。だから、どうか泣くのをやめてください。マジで」
「分かりました。あなたは優しい方ですね? ありがとうございます」
純粋な笑顔を見ていると申し訳ない気持ちになる。
あんた、なんかヤバい奴に憑かれてるぞと忠告したくなるが、やめておこう。
きっとロクなことにならない。
カナエルは転生させる魔法陣のようなものを床に展開した。
「では、私の世界を救ってください。あなただけが希望なんです」
そう言って微笑む女神の目元にはクマが見えた。
この神様、俺と同じで苦労人だ――
瞬間、俺の意識は落ちて……。
気がつくと見知らぬ平原に居た。
「え?」
転生って、街とかに行く訳じゃないのか?
予想と違ったが、深呼吸をして気を落ち着かせる。
こういう時こそクールに判断したい。
空は憎らしい程の快晴で、青い空がどこまでも続いて見える。爽やかな風が頬を撫でるが、真夏日のように太陽は容赦なく地上を照りつけている。さっきまで夜だったのに、こっちの世界は朝らしい。
空も太陽もありふれたものなのに異国情緒を感じてしまうのは、異世界転生してきた自覚があるせいか。
「本物の異世界転生だな」
少しだけ自分が幻覚を見てる可能性を疑ったが、あまりにリアルだ。妄想の産物ではないと思う。
最初に浮かんだ感情は、西東に対する「ざまあみろ」という気持ちだ。散々こき使っていた俺がいなくなって、当面は家に帰るどころじゃなくなるだろう。混乱の大きさを思うと笑いが込み上げてきた。
次いで生まれてきた感情には蓋をする。両親は離婚してそれぞれ好きに生きてたし、疎遠になっていた妹は今何をしてるかも分からない。友人はいたが、最近は忙しくて会う余裕もなかった。
余計なことは考えない方がいいだろう。精神衛生上よろしくないし、他に気になることが多すぎる。
まず気になったのは、右上に出てる『残機×99』とかいう表示だ。
俺、あと99回も生き返れるのか?
視界左上には体力表示なんかも出てて、まるでゲーム画面だ。
「うっとうしいな」
と思うと、視界に映っていたステータス表示を全て消すことができた。
「……ここはどういう世界なんだろうな」
返事は帰ってこない。女神が親切に説明してくれないか期待したが、無駄だった。
ポケットは空で、手荷物すらない。親切なチュートリアルが始まる気配は皆無。まったくもってサービス精神の欠片もないが、女神様は顔色があまりよくなかった。俺のことなんか気に掛けてる余裕はないのかもな。
「とりあえず、目的地を決めないとだよな」
遠くに街道が見えたから、あれを辿っていけばどこかにはつきそうだ。
地平線の彼方にはポツンと街らしきものが見える。
遮蔽物のない青空の下を、数時間も歩けば街に辿り着けるだろう。
……にしても、直射日光がキツい。
項垂れつつ、ゾンビのような足取りで移動を開始した。
「工場には今日指示を出す予定です」
「駄目だよ! もっと余裕を持って指示を出してあげないと。来月は残業も抑えないといけないんだから!」
朝から他の社員の前での叱責。あたかも俺一人の責任のように叱責してるが、生産計画を組むのは係長の仕事だ。当然、上司であるこいつの仕事が遅ければ、その分のツケは俺に回ってくる。こうなる前に進言だってしてたのにな。
どうせ口答えしたところで溜め息で流されるだけだ。反抗は諦めて大人しく自分の仕事に戻る。生産計画を元に現場に指示を出すのは俺の仕事だ。
「すぐに指示書を持っていきます」
「戻ってきたらメール見といてね」
暇なんだからメールの対応くらいしてくれよ。
ウンザリしつつ現場へ向かう。
入社した当時はこんな扱いじゃなかったが、『言っても反抗しない奴』だと認定された結果が、今の立ち位置だ。
入社三年目、会社からは評価され、給料も毎年上がっている。しかし、上司である係長からの扱いは日に日に悪くなるばかりだ。最近は毎日転職を考えているし、それが無理なら労基に相談したいと思ってる。不満はありつつも、目の前の仕事を放りだすことはしないが。
俺の一日はあっという間に過ぎていく。現場の対応、戻ってから取引先の商社への対応、恒常業務の処理。それらが終わったら、係長が溜め込んだ仕事の処理だ。そんなこんなをこなしていたら、あっという間に時刻は定時を過ぎて20時を回っていた。
我ながら、週の頭から飛ばし過ぎているなと思う。他の社員はとっくに帰って風呂でも入ってる頃だろう。
残業漬けで帰れないのは、過労で辞めていった同僚の仕事を全て引き継いだ為だ。
……いや、正確には仕事を引き継いだのは係長の西東で、俺じゃないんだが。
係長は外面がいい割に部下の扱いが雑な内弁慶野郎だ。幾度となく新人を辞めさせてきた実績がある。
配置転換を頼んでるものの、上司からは「そのうちな」と流されている今日この頃だ。
分かりやすく理不尽だが、会社なんてそんなものだ。濁った水のなかで生きていれば、それが当り前になる。もう根の部分が腐ってるんだろうな。
「はぁ……。もう辞めたいな」
「では、新しい世界に行きませんか?」
係長のデスクに銀髪の女が座ってる。
俺は驚きのあまり、椅子から転げ落ちそうになってしまった。
「な……。どこから入ってきたんだ!」
「私は女神カナエル。今日はあなたに提案があってきました」
「はぁぁぁ!?」
半ばパニックになりつつも、俺は上着のポケットからスマートフォンを取り出し、警察に電話をかけた。しかし、スマートフォンの電源が勝手に落ちてしまう。何度電源ボタンを長押ししても起動しない。このタイミングで壊れるなよ!
「え、ええと……。申し訳ありませんが、少し邪魔をさせてもらいました。邪視というのをご存知ですか? 私、神なので不幸になる確率を操作できたりするんですよ」
それって、携帯電話を壊したみたいに、俺の命も好き勝手できるってことじゃないか?
ゾッとしつつ、聞くべきことは訊かせてもらう。
「異世界転生って、本気で言ってるんですか?」
「はい。あなたにとっても悪い話ではないはずです。今の生活に不満があるんですよね?」
だからって、こんな得体の知れない奴を頼るくらいなら、ハロワにでも行った方がマシだ。
「あの……。言いづらいことですが、あなたはこの社会で平穏を手に入れることはできません」
「神様なのに辛辣なことを言いますね」
「あなたは懐が広いから、多少の理不尽なら飲み込んでしまいます。それが、器の小さい人間には甘さと映るんです。人生を変えたいなら、環境を大きく変えるしかない。そして、私はあなたに新しい世界を提案できます」
「せめて二週間くらい前に教えてくださいよ……」
この世界に残るべきか。それとも、新しい世界に挑戦するべきか。
答えは決まっている。正直、自分が幻覚でも見てるんじゃないかって疑いはあるが、夢でも幻でも何でもいい。
「もう、限界でした!」
理不尽に潰される前に、どの道逃げたかったのは事実だ。
「西東のクソ野郎にも、このクソ会社にも、限界だったんです。一思いにやってください。お願いします!」
「あ、ありがとうございます! 私の世界は滅びる寸前で、あなたの力が必要だったんです!」
「え……?」
「魔神王が誕生する運命にあって、打ち倒してくれる人を切望していたのです。何度繰り返しても魔神王が倒せず、かといって過去の因果を調整すると先代の魔神王が倒せなくなるので積んでいました! 本当に声をかけて良かったです!」
魔神王って何だよ。そんな訳の分からないものを何とかする為に異世界に行くのか? それって、今の理不尽な人生と何が違うんだ?
「やっぱりなしで」
「ええええ!?」
女神が慌てているが、当然だろう。
なんで滅びる寸前の世界に行かなきゃならないんだ。
「どうしよう。失敗してしまいました……」
カナエルが泣きそうな顔になってる。可哀想だけど知ったことか。
そう思った瞬間、心臓が握りつぶされるような感覚を味わった。
(な……なんだ。胸が苦しい……)
『よくないね。女の子を泣かせるような悪い子には罰を与えないとね』
中性的な女の声が聴こえる。よく分からないが、カナエルを泣かせると恐ろしいことになるのは身体が理解した。社畜としての本能が、全力で目の前の神に従えと言っている。
俺は「力になります!」と力の限り叫んだ。
「え? え? いいんですか?」
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「分かりました。あなたは優しい方ですね? ありがとうございます」
純粋な笑顔を見ていると申し訳ない気持ちになる。
あんた、なんかヤバい奴に憑かれてるぞと忠告したくなるが、やめておこう。
きっとロクなことにならない。
カナエルは転生させる魔法陣のようなものを床に展開した。
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そう言って微笑む女神の目元にはクマが見えた。
この神様、俺と同じで苦労人だ――
瞬間、俺の意識は落ちて……。
気がつくと見知らぬ平原に居た。
「え?」
転生って、街とかに行く訳じゃないのか?
予想と違ったが、深呼吸をして気を落ち着かせる。
こういう時こそクールに判断したい。
空は憎らしい程の快晴で、青い空がどこまでも続いて見える。爽やかな風が頬を撫でるが、真夏日のように太陽は容赦なく地上を照りつけている。さっきまで夜だったのに、こっちの世界は朝らしい。
空も太陽もありふれたものなのに異国情緒を感じてしまうのは、異世界転生してきた自覚があるせいか。
「本物の異世界転生だな」
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最初に浮かんだ感情は、西東に対する「ざまあみろ」という気持ちだ。散々こき使っていた俺がいなくなって、当面は家に帰るどころじゃなくなるだろう。混乱の大きさを思うと笑いが込み上げてきた。
次いで生まれてきた感情には蓋をする。両親は離婚してそれぞれ好きに生きてたし、疎遠になっていた妹は今何をしてるかも分からない。友人はいたが、最近は忙しくて会う余裕もなかった。
余計なことは考えない方がいいだろう。精神衛生上よろしくないし、他に気になることが多すぎる。
まず気になったのは、右上に出てる『残機×99』とかいう表示だ。
俺、あと99回も生き返れるのか?
視界左上には体力表示なんかも出てて、まるでゲーム画面だ。
「うっとうしいな」
と思うと、視界に映っていたステータス表示を全て消すことができた。
「……ここはどういう世界なんだろうな」
返事は帰ってこない。女神が親切に説明してくれないか期待したが、無駄だった。
ポケットは空で、手荷物すらない。親切なチュートリアルが始まる気配は皆無。まったくもってサービス精神の欠片もないが、女神様は顔色があまりよくなかった。俺のことなんか気に掛けてる余裕はないのかもな。
「とりあえず、目的地を決めないとだよな」
遠くに街道が見えたから、あれを辿っていけばどこかにはつきそうだ。
地平線の彼方にはポツンと街らしきものが見える。
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