巻き込まれ転移者の異世界ライフ。○○人の女を囲って幸せに生きる ~ざまぁで終わらせるわけないだろ~

みかん畑

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17 デート

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 城下街に出るにあたって、護衛……というか見張りの騎士が一人ついてくる形になった。シディアという女騎士で、必要なこと以外は喋らない寡黙な職業軍人だ。騎士の職業適性はA+なので、まあ優秀な部類なのだろうなとは思う。向こうから関わってこないので、こちらも気にせず二人とのデートを楽しむことにした。

「思ったより高い建物が多いな」
「王都ですから。それより、可愛い服が売ってる店はこちらですよ」
「ああ、早く見たいよな」
「アイス、あんまりがっつくと恥ずかしいわよ」

 そういうフレアは両手に砂糖をまぶした焼き菓子を持っていて、手がベトベトだ。口の周りにもパン屑がついていて、かなり情けない顔になってる。大人なフレアママもいいが、こういう少女らしさを全面に出したフレアも妖精のようで素敵だ……。俺、フレアのこと本当に好きだな。

「フレアこそ、もっとおしとやかにした方がいいわよ? パン屑いっぱい。鳥の餌みたい」

 俺の手をグイグイ引いてるアイスもアイスなんだが、今回は僅差でアイスが勝った。フレアは恥ずかしそうに「知ってるけど」と言った。嘘つけ。夢中だっただろ。分かってても指摘しない俺は一応大人だと思いたい。……いや、純粋無垢な精霊二人を食ってる時点で下種な大人だとは思うし、器という意味じゃ二人の足元にも及ばないのが俺なんだが。

 小競り合いをしつつもアイスは水の魔法でフレアの顔と手を綺麗にしてやっていて、なんだかんだ仲はいいと思う。この二人は見ていて和むな。

 俺は二人を連れて服飾店に入った。この世界において衣服はかなりの高級品らしく、王都にも数店舗しかないと聞いた。今日、俺達がここに来ることは既に伝わっている。店の主人はにこやかに俺達を出迎えた。

「いらっしゃいませ。当店の店長をしておりますフェルマンと申します」
「よろしく。俺はサイハラ・ハジメだ」

 フェルマンは身なりの整った若々しい男だった。俺より二回りくらい上だが、ハツラツとしていて言葉にもハリがある。いかにもやり手といった感じの男だ。

「ご来店いただきありがとうございます。勇者様に利用いただけるなんて、これほど嬉しいことはありません」

 いや、俺は勇者ではないんだけどな。説明も面倒なので曖昧な笑顔で返しておいた。

「実は契約精霊であるアイスとフレアが興味を持ってるらしくてな」
「おお、精霊ですか。なんとお美しい。それに、かなりの上位精霊でしょう」
「分かるのか?」
「ええ、相当上位の精霊でなければ受肉することはできないと聞きますから。それこそ、エルフ国であっても受肉できる精霊は数が少ないと聞きます」

 そんなに凄いことだったんだな。知らなかった。
 本人達はさっそく楽しそうに店内を走り回ってる。
 はしゃいでる様子は小学生とそう変わらない。
 それでも、凄い精霊なんだよな……。

「走ったら危ないぞー」
「分かりました!」
「もう、あんたが張り切るからあたしまで怒られたじゃない!」
「フレアだって走ってたでしょ?」
「恥ずかしいからあんたを止めようとしたの!」

(うーん……。子供だな)

 魔法が関わってないところだと、とことん精神年齢が下がるらしい。今は俺がしっかりしないとという気持ちになるから不思議だ。

「ところで、ユウスケもこの店を利用したのか?」
「ええ、まあ……」

 ユウスケの噂は嫌でも耳に入ってくる。真面目に訓練を行わず、連日のように街に繰り出しては派手に遊び歩いているらしい。確か、エルフの女を手に入れたとか自慢してるらしいな。

「あいつはこの店のドレスを全て買おうとしていたぞ」

 ダンマリを決め込んでいた女騎士が喋った。よほどユウスケのことが気に入らないらしい。

「なんでまたそんな馬鹿な真似を……」
「エルフの下らん挑発だ。自分を好きにしたければ店のドレスを全て献上しろなどと言い始めた。それを真に受けたユウスケが在庫や予約の入った商品まで買い漁ろうとして店側と揉めたわけだ」

 フェルマンが何も言わないということは、全て事実なんだろう。

「どうしてユウスケは奴隷の言うことを聞くんだ? 性格的に、そんな殊勝な奴には見えないんだけどな」
「あのエルフは性的な奉仕までは契約内容に含めていなかったんだ。奴隷にも納得のいかない契約を拒否する権利はある。我々……というか、宰相は止めたんだがな。別の奴隷にしろと。ユウスケがどうしても言うことを聞かず、半ば強引に契約した結果がこれだ。ユウスケはエルフの股を開かせる為に言いなりにならざるを得ない。もっとも、あの高慢でプライドの高いエルフが人間に心を許すとは思えんがな」
「お客様、他のお客様の迷惑になりますので、そういった話は……」
「すまない。黙って置物になるとしよう」

 シディアのお陰で面白い話を聞けた。

 ユウスケの奴、早まって損をしたな。俺が奴隷を買うことはないだろうが、契約内容はしっかり確認するようにしよう。
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