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22話 ストーカー、ストーカーを卒業する。4(あはーん)
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囁くように聞かれて、拓ちゃんは条件反射のように答えた。
ジュリアからとても甘い匂いがする。
バニラのような香水のような、体臭のような。
ジュリアがふふ、と笑い、また囁く。
「そっか。じゃあ、……、キス、してもいい?」
拓ちゃんが返事もできずに固まっていると、ジュリアは拓ちゃんの下くちびるを一度指先でなぞり、そのままそ、っと、自分のくちびるを寄せてきた。
拓ちゃんは息をするのも忘れた。
ジュリアにキスをされている。
何度もモニター越しに歯噛みしながら眺めてきた。
相手がいつも自分ではないことを悔しく思ってきた。
それが。
ジュリアの柔らかなくちびるが、柔らかく柔らかく自分のそれを食んでくる。
拓ちゃんは、ぐるぐる考えようとすることをやめた。
「んっ、ふ……、」
拓ちゃんが固まっていた身体に力を入れジュリアを抱きしめるようにして大きく口を開く。
拓ちゃんの口のなかにすっぽりと収まりそうなジュリアの小さなくちびるに、拓ちゃんは無我夢中で吸いついた。
ジュリアが鼻から甘ったるい音を洩らすのが拓ちゃんを加速させる。
舌をねじ込むと小さな歯列があって、それをなぞるようにしながらもっと奥へ。
ぬるりと舌同士を絡ませるようにしてきつく吸うと、ジュリアが「んんっ、」とまた声を洩らした。
ジュリアの腕が拓ちゃんの背中を撫でるように絡みつく。
拓ちゃんの左手はジュリアのふくらはぎを撫でた。
柔らかい、それはそれは柔らかいふくらはぎを手のひら全部で堪能するように撫でてから、膝の裏へ。
ジュリアの着ているワンピースはとても柔らかく、拓ちゃんをひとつも拒絶することなく太ももをさらけ出す。
下着の端に指を這わせるまで、時間はかからなかった。
ベッドに移動したほうがいい。
そのほうがジュリアも、こんな床に転がしては痛いだろうし、自分だってあのビビッドイエローのベッドに触りたい。
頭ではそこまで思いこそすれ、身体はなかなか言うことを聞かない。
下着の端から指を潜り込ませる。
少し冷えた尻。
柔らかい境目。
ぬるりとした感触。
ジュリアが誘うように右脚を開いた。
誘われるままに拓ちゃんは前の方まで指を這わせる。
そうして拓ちゃんは、はっと息を呑んだ。
毛がない。
剃ってある。
拓ちゃんは興奮して、つるりとしたそこをもう一度ひと撫でしてから、ようやくジュリアのくちびるから離れた。
今までカメラ越しでは、そんなところまで見えなかった。
知らなかった。
ジュリアは、唾液で潤んだくちびるを見せびらかすようにして上目遣いで拓ちゃんを見る。
「いいよ」
その一言で拓ちゃんはジュリアのそこに中指を潜り込ませた。
「ああっ」とジュリアの少し高くなった声が部屋に響く。
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