4 / 46
序章 こんなおじさんいかがですか
メタリックロンリー
しおりを挟む
???
?月 ?日
……寒っ……毛布が、また勝手に移動したな…………足元にないじゃない……
まぁいいや、寝ます……
……眩しくないか? また電気消し忘れたか……
いいや、ヒモ遠いし……電気代なんてウン十円でしかない……寝るぜ……
…………後頭部が痛い?………………床カチコチじゃん…………
…… ここ我が家じゃないねぇ!……目開ける? 怖くない?……開けちゃうからねー?
「……なんだここ……工場?」
……なんだこれ? さっきの訳わかんねぇ夢の続きかい?
……うぅ、目まいだ…………あぁダメだ……吐く……寝ゲロはヤダな……
「ドゥオェェェェェェェェェェ……」
「ハァ……フゥ…………」
「くっせ……」
吐いた後のノドの痛みと、あまりにリアルな不快なニオイに、恐らく今の状況が夢ではないのだろう、と悟る。
なんじゃこりゃ?……起きるか。
まだグラグラするー、頑張れ膝、伸びろ、立ってくれ……よしよし。
うーー、久々のおゲボさんだよ……おーぅ、ラーメンの名残りあるじゃない。
しかし……なんだここ? エラいメタリックだね、四方八方メカメカしい、それに広いな!
サッカーグラウンドぐらいあんのか? 一発かましてみるか。
「ヤッッッホーーー!!!」
ふむ、いい反響音じゃないの、ほんでここはなんだ?
巨大ロボの格納庫みたいだな、ロマンあるじゃない。
……いや、呼ばれ方のキモさからして宇宙船か?
あれだ、ほら……キャト、ミューリ、キャトルミュー…………キャトミューされた系か?
えぇー、キャトミューはおっかねぇ、改造とか、脳になんちゃらとか……
映画の人達はどうやって切り抜けてたっけか? 騒ぐと死ぬのは確定路線だわな。
宇宙、誘拐……対話か! 『人間いい生き物ですよー作戦』か。
どれ、人類の平和ソウルを見せつけてやるか。
「どこかで見てる方いますかー? 私はあなたとお話がしたいですー。」
……どうだ? 来るなら来い。
極力、極力で構わないから人に近いのが来い。
デュルデュルしたのは来ないでください、泣いちゃう自信があります。
目が大きい銀色のも出来たら遠慮してください。
どうか、何卒お願いします……
肌の色が違う程度の宇宙人の登場に期待しながら返事を待つ、が返事はない。
「ねーえーーー! 本当に怖いんですけどーーー!」
本音のクレームぶつけてやった、が返事はやっぱり来ない。
きしょーー! なんなんだ? あれか? 『何もない空間精神壊し系ホラー』か?
それとも他に誰かいて『殺し合いスリラー』が始まるのか?
……待てよ、さらったはいいけど「なんだ、おじさんじゃん」ってなって、スペースポイ捨てステーションにポイされたのか?
なら脱出か……出入り口探してみるか?
……一応断り入れとくか。
「ウロチョロしますよー、攻撃の意志はないですよー。」
「……移動しちゃいますからねー。」
……やっぱりシカトなんだねぇ。
ふんだ、歩き回っちゃうんだから、事前に言ったからね、後から怒るのナシだよ。
見て回っちゃうんだから。
ジッとしてるのに耐えられなくなったので、脱出のきっかけを掴むべく、不思議空間の中を探索してみる事にした。
……ふむふむ、メタリックメタリックですな……あ、角? はいはい曲がりますよ。
こちらサイドもまたギンギラしておりますな……おや、タッチパネル?
ここを基点に壁グルリといきましょうか。
いや、しかし足が冷たい、スリッパもついでに探しますか。
ふむふむ…………ふむ…………おや、タッチパネル? さっきぶりだね。
ギンギラの壁を一周して見て回ったが、扉どころか隙間も見当たらない。
空間の中にあるのは、SF映画で見るような、床から生えた足に固定された大きなタッチパネルだけだった。
……どうやってここに入れたのよオレを? 天井パカーって開くんかい?
……いや、オレが何年も寝ててその間に溶接工事をしたとか、なくはないのか?
……そうだよ、オレがまだ33歳とは限らないじゃないか。
寝てる間にアパカリポーが起きて、ホニャララな奇跡でオレだけ生き残って、今コールドスリープから目覚めたパターンもある。
映画の知識を総動員して解決策を探れ、何百本と見てきただろ!
…………まずは脱出よ、このタッチパネルが糸口様か?
ふむ……カッコイイなこれ、これ超カッコイイなぁ!
パピポピしたら壁がシュインって開くやつ?
いっちゃうか? いっちまうか、おい?
いけって事だよな? あからさまにコイツだけニョッキリ生えやがって、押して欲しそうだもんな。
……流石にめっちゃ怒られるかな? これも確認しとくか。
「これ触っても大丈夫なヤツですかー?」
「…………触っちゃうよー?」
人様の物に勝手に触る訳にはいかない。
拉致られた側のオレだが、丁寧に事前確認を行った、が当然返事はない。
「……なんか言えよ。」
あったまきた! スペースオペレーターごっこしてやる。
タッチパネルで遊び尽くしてやるんだから。
こんなロマン溢れるもん置いておいて、押すなとか抜かすなよ、未知が!
さてさて……うむ、未来未来した気品を感じますねぇ。
ホームボタン……は、ねぇか。
ほんじゃあ、どっからいってやっかな…………待てよ。
『地球絶対壊すビーム』が発射されたり、『格納庫床パカ機能』が発動する事もあるわな。
でも、『地球絶対壊すビーム』はコクピットのカッコイイトリガーについてるか?
床パカの可能性は捨てきれん、そんなコミカルな死に方はイヤだ。
……何もできんじゃないか……どうしたらいいんだ?
…………どうしよう、マジで泣きそうだ…………こらえろ……男の子だろ……
ポツンと一人、半ベソで解決策を探るオレに、突如天啓が訪れる。
そうだ…… 高周波だ!
声でダメなら音波で呼びつけるんだ!
神よ! この時のためにオレに爆音指笛の才能を与えたもうたのですね。
爆ぜろ我が二本指よ! 人生最高の音を今響かせてやる。
「吸ってーーーーーーーー」
いくぜ
「ピュイ……」
「お待たせしてしまって申し訳ありませんでした!」
「ピューーーー……んどぁぁあっ! んだよ急に!…………え、誰?」
指笛のおかげかどうかは微妙なタイミングで、流暢な日本語を使う誰かが、どこからともなく話しかけてきた。
「え! 日本語? 助け? 救助ですか? 助かった? しゃうらぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」
日本語を喋る宇宙人などいる訳がない。
きっと、宇宙なんたら隊が助けに来たのだと、生還を確信した。
拳を突き上げながら、軽快なランニングマンで喜びを爆発させていると、突如目の前の壁が光を放ちはじめた。
「……これ、何の光ですかー?」
「安心してください、そちらに向かう為のものです。」
「あ、来てくれるんですね? やった! わかりました、じゃあ壁から離れてますねー!」
いやー、このまま餓死を覚悟しましたぜー。その辺でウンチすんのもイヤだったし。
……しかし、何の光なんだ? 電ノコの火花でもないし、溶かして切ってるようにも見えんし。
……おや?……光から何か出てくるね……
光の中心から、何か立体的な物がゆっくりせり出してくるので、強い逆光に負けじと目を凝らすと、その物の正体が段々と見えてきた。
……髪の毛?……と、つむじ……あ、頭頂部か!
くっそシューーール! うわ、撮りてー。
……しかしゆっくり出てくるね、3Dプリンターみたいじゃないの。
…………というか、あなた壁貫通してませんか?……実は宇宙人でしたーってか?
……ふざけんなよ、流石に戦ってやんぞ!
感情のジェットコースターでこちとらテンパっとんのじゃ。
……顔が出てきたぞ、おう来いよ……おっさん? 白髪? 勝ち確ですな。
キュインキュインってなもんよ……外国の方? 立派なヒゲじゃないの、お爺ちゃん?
ギリおっさんか、8対2でいけるな。来いよ、ほら、もんでやる。
あら、すごい肩幅じゃないの、バテレンはすごいのね、まぁ来い。
なんだ、肩出し? 筋肉自慢? こちとら肉体労働じゃ、ナメんなよ。
片っぽは肩隠すの? オシャレなの? 布? ギリシャ的な?
……木ぃ持ってないか? 武器なの? ズルじゃん!……あ、杖? 杖をお持ちで?
……肩出し洋風布巻きおじいさん~杖を添えて~って事?……あー、はいはい。
なるほどなるほど、確かに杖が似合う精悍な顔立ちでいらっしゃる。
しかしながら、足元の装備次第ではですね、他の方の可能性もありますれば……
先っちょとんがったブーツなどをですね……
……グラディエーターなサンダルですよね、そうなりますよね。
それで……あぁ、私の眼の前に立ってくださると、神々しゅうございますね。
オー……マイ…………
『見るからに』な、初老の外国人がオレの前に降臨あそばした。
そして、丁寧な口調でオレに声をかけてくださった。
「すみません、転送に時間がかかってしまって。」
「滅相もございません! このような私の事、お気になさらずに。」
……とんでもない威厳をお持ちの声だ、ナチュラルに土下座ししちゃったよ!
……ダメだ、マックスの敬語がわからねぇ! 裁くのはやめてくれぇ……
「平伏などせずに、どうか顔を上げてください。」
「へへぇ!」
「ははぁ」って言いたかったんです。ふざけてるんじゃないんです。
雷はやめて、殺さないで、死ぬのはイヤなんです、おねげぇしますだ!
…………あれ、死ぬ? はて? 神降臨の時点で死んでないか?
アレか「私のミスでアナタの命が……」とか言われるタイプか?
『転生もの』か? 流行りに乗ったか?
トラックに轢かれたり、通り魔に包丁で刺されたり、ロン毛にマシンガンで撃たれて死ぬ、以外のパターンもあんのか?
転生ものなんぞメジャーなのしか読んでないから、それ程詳しくないぞ……
「……あの、質問してもよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。」
「私は、えー、なんと言いましょう……死んでしまったのでしょうか?」
「いいえ、健康そのものですよ。」
よっしゃ、セーフ!
……いや、これから裁きがくだるのか?
そこまで悪い事してないよな? 大丈夫だよな?
…………というか、なんでこんなメタルな環境にこの方はいらっしゃるんだ?
「もう一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「一つと言わず、いくらでもどうぞ。」
「あなた様はその……いわゆる、神様なのでしょうか?」
「違いますよ。」
「違うんかいっ! あ、すみません。」
「いいんです、この声と格好はカムフラージュですので。」
「カ、カム? なぜそのような事を?」
「これからお話ししますね。どうぞ姿勢も楽にしてください。」
「じゃ、じゃあ立たせてもらいます。」
「では、元の姿をお見せしたいと思います。」
「はぁ……」
……お着替えする場所なんぞないぞ。
「眩しいと思うので2秒ほど目を閉じてください。」
「まぁ、はぁ……閉じました。」
……いやいや、2秒で何ができるんだい?
マッハで着替えてんのかな? ふふ、シュール……
……うぉ、まぶしっ! 写真?
「もう目を開けて大丈夫ですよ。」
……は? 声が女の人になってんじゃん、イリュージョン?
……まぁいい、開けたろうじゃないのさ。
「……うぉぉぉッ!」
眼前の光景に目を疑った。
さっきまでオレと話していた『神っぽい人』と入れ替わるように、妙齢のぺっぴんウーマンが現れたのだ。
その女性は、アニメでよく見る『地球ホニャホニャ軍の制服』といった風な衣装をビシッと身につけている。
優しく、誠実そうなスマイルをオレに向け、綺麗な声でハキハキと話す様は非常に魅力的だ。
そして摩訶不思議な事に、この素敵な女性の服や素肌や髪が、優しくキラキラと発光しているのだ。
「あのぉ……あなたはもしかして、さっきの神様コスの方?」
「はい、そうです。」
「うわ、マジか……なぜ、あんな恐れ多い格好を?」
「ふふふ、そうですね、あの姿だと大抵の方は話を聞く姿勢になってくれるんです。」
「あぁ、そりゃそうなりますね。……バチ当たりじゃありませんか?」
「私は神を見たことがないので気にしません。」
「はぁ……」
素敵な笑顔でなんちゅう事を……神をも恐れぬ剛の者なのか?
……ちゅーか、何者なんだ? 神様系列じゃないなら天使でもないか?
宇宙人? でも、日本語ペラペラだしなー……地球の秘密組織的なヤツか?
なんかニッコニコだし、光ってる以外は普通にいい人そうだ。
『女性艦長』って感じで、オレの少年ハートにも突き刺さるし……
「警戒する気持ちはわかりますが、私はあなたと平和的にお話がしたくて、ここにお呼びしました。敬語を使っていただく必要もありません。」
「……はぁ、いきなり敬語使わないは難しいですけど……あ、ここにオレを連れてきたのはあなたなんですね?」
「はい、メッセージを送ったのも私です。お会いする事に了解していただいたので、お呼びした次第です。」
「……了解?」
…………あー、メッセージで『今すぐ会えます』って返事しちゃってんのか。
無理やり拉致られたんじゃなくて、『呼び出された』って事になるのか……
「……確かに了解してますね、なるほど。」
「お会い出来て嬉しいです。……これからお話をしたいんですけど、長くなるので一旦休憩にしましょうか?」
確かに、ニコチン様に頭のマッサージをしてもらう必要があるけども、手元にないんだよなー……
「いや、タバコ忘れ……てはないな、一緒に来てないんでいいですよ。」
「ご用意できますよ。」
しゃぁおっ!
「じゃあ一服にしちゃおう。大至急。」
「それでは続きは、休憩の後にしましょう。」
?月 ?日
……寒っ……毛布が、また勝手に移動したな…………足元にないじゃない……
まぁいいや、寝ます……
……眩しくないか? また電気消し忘れたか……
いいや、ヒモ遠いし……電気代なんてウン十円でしかない……寝るぜ……
…………後頭部が痛い?………………床カチコチじゃん…………
…… ここ我が家じゃないねぇ!……目開ける? 怖くない?……開けちゃうからねー?
「……なんだここ……工場?」
……なんだこれ? さっきの訳わかんねぇ夢の続きかい?
……うぅ、目まいだ…………あぁダメだ……吐く……寝ゲロはヤダな……
「ドゥオェェェェェェェェェェ……」
「ハァ……フゥ…………」
「くっせ……」
吐いた後のノドの痛みと、あまりにリアルな不快なニオイに、恐らく今の状況が夢ではないのだろう、と悟る。
なんじゃこりゃ?……起きるか。
まだグラグラするー、頑張れ膝、伸びろ、立ってくれ……よしよし。
うーー、久々のおゲボさんだよ……おーぅ、ラーメンの名残りあるじゃない。
しかし……なんだここ? エラいメタリックだね、四方八方メカメカしい、それに広いな!
サッカーグラウンドぐらいあんのか? 一発かましてみるか。
「ヤッッッホーーー!!!」
ふむ、いい反響音じゃないの、ほんでここはなんだ?
巨大ロボの格納庫みたいだな、ロマンあるじゃない。
……いや、呼ばれ方のキモさからして宇宙船か?
あれだ、ほら……キャト、ミューリ、キャトルミュー…………キャトミューされた系か?
えぇー、キャトミューはおっかねぇ、改造とか、脳になんちゃらとか……
映画の人達はどうやって切り抜けてたっけか? 騒ぐと死ぬのは確定路線だわな。
宇宙、誘拐……対話か! 『人間いい生き物ですよー作戦』か。
どれ、人類の平和ソウルを見せつけてやるか。
「どこかで見てる方いますかー? 私はあなたとお話がしたいですー。」
……どうだ? 来るなら来い。
極力、極力で構わないから人に近いのが来い。
デュルデュルしたのは来ないでください、泣いちゃう自信があります。
目が大きい銀色のも出来たら遠慮してください。
どうか、何卒お願いします……
肌の色が違う程度の宇宙人の登場に期待しながら返事を待つ、が返事はない。
「ねーえーーー! 本当に怖いんですけどーーー!」
本音のクレームぶつけてやった、が返事はやっぱり来ない。
きしょーー! なんなんだ? あれか? 『何もない空間精神壊し系ホラー』か?
それとも他に誰かいて『殺し合いスリラー』が始まるのか?
……待てよ、さらったはいいけど「なんだ、おじさんじゃん」ってなって、スペースポイ捨てステーションにポイされたのか?
なら脱出か……出入り口探してみるか?
……一応断り入れとくか。
「ウロチョロしますよー、攻撃の意志はないですよー。」
「……移動しちゃいますからねー。」
……やっぱりシカトなんだねぇ。
ふんだ、歩き回っちゃうんだから、事前に言ったからね、後から怒るのナシだよ。
見て回っちゃうんだから。
ジッとしてるのに耐えられなくなったので、脱出のきっかけを掴むべく、不思議空間の中を探索してみる事にした。
……ふむふむ、メタリックメタリックですな……あ、角? はいはい曲がりますよ。
こちらサイドもまたギンギラしておりますな……おや、タッチパネル?
ここを基点に壁グルリといきましょうか。
いや、しかし足が冷たい、スリッパもついでに探しますか。
ふむふむ…………ふむ…………おや、タッチパネル? さっきぶりだね。
ギンギラの壁を一周して見て回ったが、扉どころか隙間も見当たらない。
空間の中にあるのは、SF映画で見るような、床から生えた足に固定された大きなタッチパネルだけだった。
……どうやってここに入れたのよオレを? 天井パカーって開くんかい?
……いや、オレが何年も寝ててその間に溶接工事をしたとか、なくはないのか?
……そうだよ、オレがまだ33歳とは限らないじゃないか。
寝てる間にアパカリポーが起きて、ホニャララな奇跡でオレだけ生き残って、今コールドスリープから目覚めたパターンもある。
映画の知識を総動員して解決策を探れ、何百本と見てきただろ!
…………まずは脱出よ、このタッチパネルが糸口様か?
ふむ……カッコイイなこれ、これ超カッコイイなぁ!
パピポピしたら壁がシュインって開くやつ?
いっちゃうか? いっちまうか、おい?
いけって事だよな? あからさまにコイツだけニョッキリ生えやがって、押して欲しそうだもんな。
……流石にめっちゃ怒られるかな? これも確認しとくか。
「これ触っても大丈夫なヤツですかー?」
「…………触っちゃうよー?」
人様の物に勝手に触る訳にはいかない。
拉致られた側のオレだが、丁寧に事前確認を行った、が当然返事はない。
「……なんか言えよ。」
あったまきた! スペースオペレーターごっこしてやる。
タッチパネルで遊び尽くしてやるんだから。
こんなロマン溢れるもん置いておいて、押すなとか抜かすなよ、未知が!
さてさて……うむ、未来未来した気品を感じますねぇ。
ホームボタン……は、ねぇか。
ほんじゃあ、どっからいってやっかな…………待てよ。
『地球絶対壊すビーム』が発射されたり、『格納庫床パカ機能』が発動する事もあるわな。
でも、『地球絶対壊すビーム』はコクピットのカッコイイトリガーについてるか?
床パカの可能性は捨てきれん、そんなコミカルな死に方はイヤだ。
……何もできんじゃないか……どうしたらいいんだ?
…………どうしよう、マジで泣きそうだ…………こらえろ……男の子だろ……
ポツンと一人、半ベソで解決策を探るオレに、突如天啓が訪れる。
そうだ…… 高周波だ!
声でダメなら音波で呼びつけるんだ!
神よ! この時のためにオレに爆音指笛の才能を与えたもうたのですね。
爆ぜろ我が二本指よ! 人生最高の音を今響かせてやる。
「吸ってーーーーーーーー」
いくぜ
「ピュイ……」
「お待たせしてしまって申し訳ありませんでした!」
「ピューーーー……んどぁぁあっ! んだよ急に!…………え、誰?」
指笛のおかげかどうかは微妙なタイミングで、流暢な日本語を使う誰かが、どこからともなく話しかけてきた。
「え! 日本語? 助け? 救助ですか? 助かった? しゃうらぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」
日本語を喋る宇宙人などいる訳がない。
きっと、宇宙なんたら隊が助けに来たのだと、生還を確信した。
拳を突き上げながら、軽快なランニングマンで喜びを爆発させていると、突如目の前の壁が光を放ちはじめた。
「……これ、何の光ですかー?」
「安心してください、そちらに向かう為のものです。」
「あ、来てくれるんですね? やった! わかりました、じゃあ壁から離れてますねー!」
いやー、このまま餓死を覚悟しましたぜー。その辺でウンチすんのもイヤだったし。
……しかし、何の光なんだ? 電ノコの火花でもないし、溶かして切ってるようにも見えんし。
……おや?……光から何か出てくるね……
光の中心から、何か立体的な物がゆっくりせり出してくるので、強い逆光に負けじと目を凝らすと、その物の正体が段々と見えてきた。
……髪の毛?……と、つむじ……あ、頭頂部か!
くっそシューーール! うわ、撮りてー。
……しかしゆっくり出てくるね、3Dプリンターみたいじゃないの。
…………というか、あなた壁貫通してませんか?……実は宇宙人でしたーってか?
……ふざけんなよ、流石に戦ってやんぞ!
感情のジェットコースターでこちとらテンパっとんのじゃ。
……顔が出てきたぞ、おう来いよ……おっさん? 白髪? 勝ち確ですな。
キュインキュインってなもんよ……外国の方? 立派なヒゲじゃないの、お爺ちゃん?
ギリおっさんか、8対2でいけるな。来いよ、ほら、もんでやる。
あら、すごい肩幅じゃないの、バテレンはすごいのね、まぁ来い。
なんだ、肩出し? 筋肉自慢? こちとら肉体労働じゃ、ナメんなよ。
片っぽは肩隠すの? オシャレなの? 布? ギリシャ的な?
……木ぃ持ってないか? 武器なの? ズルじゃん!……あ、杖? 杖をお持ちで?
……肩出し洋風布巻きおじいさん~杖を添えて~って事?……あー、はいはい。
なるほどなるほど、確かに杖が似合う精悍な顔立ちでいらっしゃる。
しかしながら、足元の装備次第ではですね、他の方の可能性もありますれば……
先っちょとんがったブーツなどをですね……
……グラディエーターなサンダルですよね、そうなりますよね。
それで……あぁ、私の眼の前に立ってくださると、神々しゅうございますね。
オー……マイ…………
『見るからに』な、初老の外国人がオレの前に降臨あそばした。
そして、丁寧な口調でオレに声をかけてくださった。
「すみません、転送に時間がかかってしまって。」
「滅相もございません! このような私の事、お気になさらずに。」
……とんでもない威厳をお持ちの声だ、ナチュラルに土下座ししちゃったよ!
……ダメだ、マックスの敬語がわからねぇ! 裁くのはやめてくれぇ……
「平伏などせずに、どうか顔を上げてください。」
「へへぇ!」
「ははぁ」って言いたかったんです。ふざけてるんじゃないんです。
雷はやめて、殺さないで、死ぬのはイヤなんです、おねげぇしますだ!
…………あれ、死ぬ? はて? 神降臨の時点で死んでないか?
アレか「私のミスでアナタの命が……」とか言われるタイプか?
『転生もの』か? 流行りに乗ったか?
トラックに轢かれたり、通り魔に包丁で刺されたり、ロン毛にマシンガンで撃たれて死ぬ、以外のパターンもあんのか?
転生ものなんぞメジャーなのしか読んでないから、それ程詳しくないぞ……
「……あの、質問してもよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。」
「私は、えー、なんと言いましょう……死んでしまったのでしょうか?」
「いいえ、健康そのものですよ。」
よっしゃ、セーフ!
……いや、これから裁きがくだるのか?
そこまで悪い事してないよな? 大丈夫だよな?
…………というか、なんでこんなメタルな環境にこの方はいらっしゃるんだ?
「もう一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「一つと言わず、いくらでもどうぞ。」
「あなた様はその……いわゆる、神様なのでしょうか?」
「違いますよ。」
「違うんかいっ! あ、すみません。」
「いいんです、この声と格好はカムフラージュですので。」
「カ、カム? なぜそのような事を?」
「これからお話ししますね。どうぞ姿勢も楽にしてください。」
「じゃ、じゃあ立たせてもらいます。」
「では、元の姿をお見せしたいと思います。」
「はぁ……」
……お着替えする場所なんぞないぞ。
「眩しいと思うので2秒ほど目を閉じてください。」
「まぁ、はぁ……閉じました。」
……いやいや、2秒で何ができるんだい?
マッハで着替えてんのかな? ふふ、シュール……
……うぉ、まぶしっ! 写真?
「もう目を開けて大丈夫ですよ。」
……は? 声が女の人になってんじゃん、イリュージョン?
……まぁいい、開けたろうじゃないのさ。
「……うぉぉぉッ!」
眼前の光景に目を疑った。
さっきまでオレと話していた『神っぽい人』と入れ替わるように、妙齢のぺっぴんウーマンが現れたのだ。
その女性は、アニメでよく見る『地球ホニャホニャ軍の制服』といった風な衣装をビシッと身につけている。
優しく、誠実そうなスマイルをオレに向け、綺麗な声でハキハキと話す様は非常に魅力的だ。
そして摩訶不思議な事に、この素敵な女性の服や素肌や髪が、優しくキラキラと発光しているのだ。
「あのぉ……あなたはもしかして、さっきの神様コスの方?」
「はい、そうです。」
「うわ、マジか……なぜ、あんな恐れ多い格好を?」
「ふふふ、そうですね、あの姿だと大抵の方は話を聞く姿勢になってくれるんです。」
「あぁ、そりゃそうなりますね。……バチ当たりじゃありませんか?」
「私は神を見たことがないので気にしません。」
「はぁ……」
素敵な笑顔でなんちゅう事を……神をも恐れぬ剛の者なのか?
……ちゅーか、何者なんだ? 神様系列じゃないなら天使でもないか?
宇宙人? でも、日本語ペラペラだしなー……地球の秘密組織的なヤツか?
なんかニッコニコだし、光ってる以外は普通にいい人そうだ。
『女性艦長』って感じで、オレの少年ハートにも突き刺さるし……
「警戒する気持ちはわかりますが、私はあなたと平和的にお話がしたくて、ここにお呼びしました。敬語を使っていただく必要もありません。」
「……はぁ、いきなり敬語使わないは難しいですけど……あ、ここにオレを連れてきたのはあなたなんですね?」
「はい、メッセージを送ったのも私です。お会いする事に了解していただいたので、お呼びした次第です。」
「……了解?」
…………あー、メッセージで『今すぐ会えます』って返事しちゃってんのか。
無理やり拉致られたんじゃなくて、『呼び出された』って事になるのか……
「……確かに了解してますね、なるほど。」
「お会い出来て嬉しいです。……これからお話をしたいんですけど、長くなるので一旦休憩にしましょうか?」
確かに、ニコチン様に頭のマッサージをしてもらう必要があるけども、手元にないんだよなー……
「いや、タバコ忘れ……てはないな、一緒に来てないんでいいですよ。」
「ご用意できますよ。」
しゃぁおっ!
「じゃあ一服にしちゃおう。大至急。」
「それでは続きは、休憩の後にしましょう。」
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる