不幸な王子を守りきれっ!

ムニエル

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第3話

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  ⚠主人公の家族視点(転生後)

  「奥様!頭が見えました。頑張ってください!」

  「ぅゔっ。」

  そんな声が扉越しに聞こえる。

  「おとー様。おかー様はダイジョーブでしょうか?」

  娘のひとりが心配そうにしている。

  「大丈夫だ。お母様はかつて無敗の戦神と呼ばれたんだ。安心していい。」

  長男も不安だろうが妹を宥めている。

  「あぁ、大丈夫だ。ダリルには私も敵わないくらいだから心配いらないくらいだ。」

  そう言って2人を抱きしめる。

   そうして、少し時間が経った。

  「旦那様!お生まれになりました!奥様も産後で少々疲れていますので静かにお入りください。」

  「わかった。」

  「「生まれたの?」ですか?」

  「ああ、そうだが今は少し疲れているみたいだ。お前たちは部屋で待っていなさい。」

  「わかりました。」

   「えー……。赤ちゃん見たかったのに。」

  「ほら、行くよ。」

  2人が進むのを見て部屋に入る。

  「おぎゃぁぁあ、ぁぁあ。」

   赤ん坊のなく声が聞こえる。

  「ダリル!」

  思わず抱きついてしまった。

  「イリー?」     

  「大丈夫か?」

   「あぁ、大丈夫。産後で疲れているだけだよ。」

    「そうか……。子供は?」

   「男の子だね。少し弱々しいけど。元気そうみたいだ。」

   「そうか!良かった。」

  

 

  

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