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第1話 麗しの女子高生の終わり
しおりを挟む私はもともと交通ルールをしっかり守るタイプの女で車の事故なんかとは割と無縁な生活を送っていたはずだった。まさかこんなことになるとは…。宙に浮かびながら正確には吹き飛ばされながら思った。大して走馬灯も思いうかばないし回想でもしようか。
――――――――――――
時は遡り、時刻9時58分。
私は必死に走っていた。もちろん遅刻確定だけども食パンをくわえている。
「きゃ!遅刻遅刻っ!」
えっ?サムイって?
平気かい・・・?俺が温めてあげるよ?
おっと…話が進まなくなっちゃう。
今日はいつも通りなら出る時間を大幅に遅れてしまっていた。理由はただの寝坊だ。
運よく見通しの悪い交差点の信号が青だったため必ずやこれで渡り切ってみせるという気概を持ち全力疾走した。目が端っこの端の方でトラックを捉えた瞬間これだ。
ビューティフルなナイスガイにぶつかるならともかくトラックにぶつかっちゃったもんだからもうあれだ。
アイタタタ!もうどこ見てんのよっ!じゃあ済まされない。入れ替わりもゴッツンから始まるラヴもないのである。やさぐれそうだ。遅めの反抗期が始まる…。今は痛みなんか感じないけど頭が痛み信号を受け取りゃ私なんか一発だ。KOです。
…死にたくないなぁ。
…?
「痛くない?」
痛いどころかなんかもふもふしてる。
「でっかい…犬?」
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