ストーカーさんに攫われました旧

ムニエル

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僕の力

24,先程はどうも

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    亜希side



    「ここが竜舎…!」

    ごくり。思わず生唾を飲み込む。

  「そうだね。中に行こうか。」

  「うん!」

    とても大きな竜舎は藁の香りで溢れていた。窓等はあまりなく暗いのだが空気はスッキリしている。

   「ここに竜がいるの?」

   「おかしいな。この時間はいるはずなんだけど。」

  少し奥に進むと掃除をしている人がいた。

    大柄でそばかすの散った笑顔がなぜか可愛く見える。歌いながら藁をまとめている。

   「おい、今日はなにか竜舎であったか?」

   「え、ぁ、はひっ……!はいっ!ま、魔王様。御座いません!」

   「竜は?」

   「ただいま…は、飛竜の翼を伸ばすための飛行をしているかと!他の竜はいつも通り土木作業をしています…!」

   「ふむ。今は一頭も居ないのか?」

   「小型の…竜なら出払っておりません!」

   「案内しろ。」

   「はぃっ!」

   「亜希行こうか。」

   「あ、うん。」

   なんか、さっきとやっぱり喋り方が違うなぁ。これが、俗に言う猫かぶりってやつなのかな……?おじさんが多分汗びっしょりだから怯えてるのかもしれない。大丈夫か心配だ。

   「こちらの奥にある檻に今はいます。では、これで…。あっ、何かあったら呼んでください!」

   「わかった。」

    「鍵は~…。」

    「~~。」

    2人が何を話しているのかももう気にならなかった…。だってそこには小さい丸くてきゅるきゅるした小竜がいたから!

   たまんない可愛さだ…!

   まじまじ見ていると小竜がこちらを見つめてきた。不思議そうにまん丸の瞳をぱっちりして。
    
   今日ここで死んじゃったりして…。

   「~希?亜希。触るなら手袋をつけてかららしいからこれつけようか。」

    シルさんに声をかけられていたことにも気づいていなかった。それほどまでに小竜の可愛さが視線を釘付けにしている。

  「ごめんね。気づかなかった。これをつけるんだね。」

    かなり分厚めだがそんなに噛まれるほど歯が鋭くは見えない。だが、異世界のましてや竜を舐めてかかるほど僕も馬鹿じゃない。大人しく手袋をはめる。

    「どうぞ。入っていいよ。」

    恐る恐る足を踏み入れる。完全に檻に入ったところでシルさんも入ってきた。

   「一応小竜だけど気をつけてね。」

   小竜がクルクル鳴きながらこちらに近ずいてきた。

   「可愛、可愛い…。」

   「ふふっ、亜希も可愛いね。」

   シルさんの言ったことは気にせずしゃがんで待ってみる。どんどん歩いてくる。よちよちしながら大型犬サイズの竜が!可愛すぎる。抱きしめたい。
    すぐそばまで来た。
   
     「クルル。」

   「可愛い…。」

   じーっと見つめると広げた手のひらにポスンと頭を乗せてきた。悶え死にそう。

   「ね、、シルさん。これって撫でていいのかな……?」

    「…いいんじゃないかな。」

     「じゃあ遠慮なく!」

    たまんない。可愛すぎる。思ったより柔らかいしなんか可愛すぎる。

       「グギュルルル」

     「鳴き声思ったより怖いけど可愛い!」

     グルル

      「…?この子が鳴いたの?」

       「いや…、多分親じゃないかな?」 

       親…!?あのでっかい竜と同じくらいの!?

     「グルルルル」

    近くで聞こえた…。
       ふと、大きな影で周囲がさっきより薄暗くなった。

      「グルルル!」
  
    

     











      竜side

     … わ!いい匂い!
  
   さっきの子だぁ!
   みんなみんなさっきの子だよ!
   可愛いでしょう?

   だね!
   舐めていい?
   可愛い!

   なんか怯えてない?
   隣の人強そうだね。
   この前聞いたら魔王って言ってた!
   へぇ!
      
   「グルルル!」

   はじめまして!よろしくね!

    
   
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