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福来博士の憂鬱 その16 かぐや姫誕生
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そして、ラグーンでの2日目、ジュピターと名付けられたいかだを作る事になった。
全長20メートル、横巾15メートルのでかいいかだだ。
さらに船頭と船尾も付け足す予定だ。
こうすれば船のイメージに近づけて楽しくなる。
いかだはまず浮力のある材木が必要だ。林の奥を探しに行くと、不思議な3人の人物が遠くに見えた。
3人とも金色の編み笠をかぶり金色のマントのような服を着ている。
それに3人とも金色の杖を持っている。
3人は杖を付きながら博士達を招くように林の奥へ歩いていく。
「あの不思議な金色の坊さん3人は何者なんでしょう?」と反町が聞いた。
「わからん、とにかくついて行ってみよう」
金色のお坊みたいな3人の後を付いていくと竹林が見えてきた。
「こんなところに竹林があるとは意外だがこいつはいかだ作りに使える。とにかく木よりは浮力があるからな」
「そうですね、金色の3人はこれを教えくれたのでしょうか?」
3人は竹林の奥で立ち止まった。
3人の立ち止まったところにはかなり太い竹が生えていた。
その根元のふしが金色に光っている。
「不思議ですね、竹が光っていますよ」
「そうだな、まるでおとぎ話のかぐや姫誕生を思わせる」
ふと気づくと3人の姿は消えていた。
「不思議だが、とにかくこの光る竹を切ってみよう。もしかしたらかぐや姫がいるかもしれん」
「いやですね、やめてください。そんなおとぎ話みたいなバカな事が起こるわけないでしょう」
「じゃあ私が切るよ」
「いややっぱし僕が切ります、もしかぐや姫がいたら人類史上初の体験者としてギネスに残りますからね」
「あっそう・・・じゃあ切ってみて」
そして、反町はその光るふしの上部を慎重に切りはじめた。
そして切られたふしの中を覗くと中には大人のこぶし大の小さな赤ちゃんが眠っていた。
「あり得ない。博士小さな赤ちゃんが眠っていますよ」
「まさかとは思うがやはりかぐや姫なのかも知れない」
「まさかそれはあり得ないでしょう」
「この宇宙ではあり得ない事はない。フリンジ科学ではな」
「それはともかくどうしましょう?」
「とりあえずソフィアに連絡しよう」
博士はスマホをポケットから取り出してソフィアに連絡した。
「そんな便利な物持ってたんですか。知らなかった」
「あくまで、緊急連絡用だ」
連絡を入れるとソフィア達が走ってやってきた。
ヒューマノイドとアンドロイドとロボットも全員で10人がやってきた。
ソフィアは赤ちゃんが女の子である事を確認してから言った。
「とりあえず緊急医療センターにこの赤ちゃんを運びます。それにしても信じられないですね、竹から赤ちゃんが生まれるなんて・・・」
「私も信じられない、日本のおとぎ話ではあるが、実際にこんな事が起こるなんて、とりあえずあとはすべておまかせします」
「わかりました。すべて我々におまかせ下さい」
「よろしくお願いいたします」
「ところで、この赤ちゃんを発見する前に何か不思議な事がありましたか?」
とソフィアが聞いた。
「ありましたよ、不思議な金色の人達が現れたました」
「金色のお地蔵さんみたいな格好の3人でしたか」
「よくご存知ですね、彼らはいったい何者なんですか」
「我々にもよくわかりません、ただ想像では時空を越えた存在だと認識しています。彼らは前にもこの母船に現れた事があります。その時の話しはまたそのうちします。今はとりあえずこの赤ちゃんを無事に育てる事が先決ですから」
「そうですね、よろしくお願いします」
ソフィアに赤ちゃんを預けたあと、博士は赤ちゃんがいたあの竹を採取する事にした。調べれば謎が解けるかも知れないし、記念品にはなるわけだ。
そしてあの竹を根元から切り離した。
どう観察しても何ら不思議なところは無かったが、母船の科学分析部門で分析してもらう事にした。
いかだを作りながら話しは赤ちゃんに集中した。
まだ赤ちゃんがかぐや姫と決まったわけでは無いが、いつのまにかかぐや姫と決定されていた。
実際に竹から生まれた赤ちゃんを見たのは福来博士と反町だけだったので、見ていないリルと桃子さんからは羨ましがられた。
「ああ見たかったな」とリルが言うと
「私も見たかった、残念だわ」と桃子さんもつぷやく。
「なあに心配ないさ、医療センターへ行けばすぐに会えるさ、ガラス越しだけどね」
「そうね、いかだ作りの仕事が終わったら、医療センターに行って申込んでみるわ、さあ早くいかだを完成させましょう」
「早くは完成しないさ、1週間はかかる大型いかだだからね」
「そうよね」
いかだづくりから休憩に入ったところでY子さんがやってきた。
「竹からかぐや姫が生まれたんですってね」とY子さんは言った。
「まだかぐや姫と決まったわけではないですが・・・もしそうだったらロマンがありますからね」
「金色の3人のお坊さんが現れたんでしょう」「そうです」
「じつは私もあのお坊さんにこの母船に運ばれて来たんです」
「本当ですか」
「私は義理の父親に虐待されて5才の時に死んでいたんです。その私をあのお坊さん達にこの母船に運び込まれて来たとソフィアさんに聞いています。ここの医学では死んで24時間以内なら生き返る医学技術があり、私はここで再生されたと聞いています」
「そうだったんですか」
「そんな事で私の本名は言いたくないので、私の事はY子とよんでください」
「わかりました。Y子さん」
「お願いします」
それから、いかだ作りを再開したが、どうにも調子が出ない。
あの女の子が気になって出ないわけだ。
「今日はいかだ作りを早めに切り上げて、医療センターに行ってみましょう」と反町が言った。
「そうだな、そうしよう、みんな仕事を中断して医療センターに行こう」
こうして、全員が医療センターに向かった。
医療センターに近づくと大勢のヒューマノイドやアンドロイドが列を作って並んでいた。
その数はどんどん増えていく。
「いったいどう言う事だ?」
ソフィアが近づいて来て言った。
「みんなあの女の子を見学に来たんです、仕事は早めに切り上げてね」
「そうか人気集中と言うわけか」
「博士達は優先的に見学できます、私がご案内します、ただし1人3分に限らせていただきます」
ソフィアについて医療センターの保育室のガラス越しにあの女の子が、看護婦からスポイトでミルクを与えられていた。
なかなか元気そうにミルクを飲んでいる。
「元気そうなのでひと安心しました」
「そうですよね、健康診断もひと通りしましたが何の問題もありません、安心してください」
「あの金色の3人ですが、スマホを持っていたのに撮影するのを忘れていました」
と博士が言うと。
「無理ですね、彼らがこの母船に現れた時の全ビデオ画像をチェックしましたが、彼らの姿は全く写っていませんでした」とソフィアが言う。
「本当ですか?」
「彼らは時空を越えた存在なのだと思います、我々の間では神とも呼ばれています」
「神様?」
「金色の神です。正体はわからないが少なくとも我々の想像を越えた存在である事は確かです」
「その神がかぐや姫をここに誕生させたというのは謎ですね」
「そうです、単なる気まぐれか何かしらの目的があるのか我々にはわかりかねます」
「私にもわかりませんが、そのうちどこかであったら聞いてみるとします」
「また、会えるといいですね」
その日の夜はキャンプファイアを囲んで、女の子の話題で盛り上がった。
「あのこ子の名前をきめましょうよ」と反町が言った。
「そうだな名前を決めといたほうがいいかもな・・・」
「ぼくはかぐや姫に決めました、みんなどう思う?」
全員が彼に拍手した。
もうかぐや姫にするしかないと福来博士は思った。
反町が自作自演でかぐや姫誕生を祝う歌を歌いはじめみんな盛り上がっていく。
アルコール類の飲み物は無いのによくこれだけ盛り上がれるなと博士は関心して見ていた。
その時だった。
博士の頭の中にテレパシーらしいのが届いた。
『かぐや姫をよろしくお願いいたします・・・』
テレパシーを体験したのは初めてだったが、多分あの金色の謎の1人からだろうと直感で思った。
博士も一応テレパシーで返信してみた。
『わかりました、元気に育ててみます』
返事はなかったがまあいいかなと博士は思った。
それを全員に伝える。
「みんな、今金色の神からテレパシーが届いた。やはりあの女の子はかぐや姫に決定した」
拍手がわき起こった。
「万歳、かぐや姫誕生だ」と反町が叫んだ。
ここで、作者の僕九条秋来は思った。
いったいこの話しはどうなるんだろうと・・・
そう思いませんか?
その後、博士はかぐや姫が誕生した竹のふしを記念にとって置くことにした。
科学分析では何の変化も無い普通の竹のふしだが、何か秘密があるような気がしたからだ。
その竹のふしには『かぐや姫誕生の竹のふし』と書いたラベルを張った。
全長20メートル、横巾15メートルのでかいいかだだ。
さらに船頭と船尾も付け足す予定だ。
こうすれば船のイメージに近づけて楽しくなる。
いかだはまず浮力のある材木が必要だ。林の奥を探しに行くと、不思議な3人の人物が遠くに見えた。
3人とも金色の編み笠をかぶり金色のマントのような服を着ている。
それに3人とも金色の杖を持っている。
3人は杖を付きながら博士達を招くように林の奥へ歩いていく。
「あの不思議な金色の坊さん3人は何者なんでしょう?」と反町が聞いた。
「わからん、とにかくついて行ってみよう」
金色のお坊みたいな3人の後を付いていくと竹林が見えてきた。
「こんなところに竹林があるとは意外だがこいつはいかだ作りに使える。とにかく木よりは浮力があるからな」
「そうですね、金色の3人はこれを教えくれたのでしょうか?」
3人は竹林の奥で立ち止まった。
3人の立ち止まったところにはかなり太い竹が生えていた。
その根元のふしが金色に光っている。
「不思議ですね、竹が光っていますよ」
「そうだな、まるでおとぎ話のかぐや姫誕生を思わせる」
ふと気づくと3人の姿は消えていた。
「不思議だが、とにかくこの光る竹を切ってみよう。もしかしたらかぐや姫がいるかもしれん」
「いやですね、やめてください。そんなおとぎ話みたいなバカな事が起こるわけないでしょう」
「じゃあ私が切るよ」
「いややっぱし僕が切ります、もしかぐや姫がいたら人類史上初の体験者としてギネスに残りますからね」
「あっそう・・・じゃあ切ってみて」
そして、反町はその光るふしの上部を慎重に切りはじめた。
そして切られたふしの中を覗くと中には大人のこぶし大の小さな赤ちゃんが眠っていた。
「あり得ない。博士小さな赤ちゃんが眠っていますよ」
「まさかとは思うがやはりかぐや姫なのかも知れない」
「まさかそれはあり得ないでしょう」
「この宇宙ではあり得ない事はない。フリンジ科学ではな」
「それはともかくどうしましょう?」
「とりあえずソフィアに連絡しよう」
博士はスマホをポケットから取り出してソフィアに連絡した。
「そんな便利な物持ってたんですか。知らなかった」
「あくまで、緊急連絡用だ」
連絡を入れるとソフィア達が走ってやってきた。
ヒューマノイドとアンドロイドとロボットも全員で10人がやってきた。
ソフィアは赤ちゃんが女の子である事を確認してから言った。
「とりあえず緊急医療センターにこの赤ちゃんを運びます。それにしても信じられないですね、竹から赤ちゃんが生まれるなんて・・・」
「私も信じられない、日本のおとぎ話ではあるが、実際にこんな事が起こるなんて、とりあえずあとはすべておまかせします」
「わかりました。すべて我々におまかせ下さい」
「よろしくお願いいたします」
「ところで、この赤ちゃんを発見する前に何か不思議な事がありましたか?」
とソフィアが聞いた。
「ありましたよ、不思議な金色の人達が現れたました」
「金色のお地蔵さんみたいな格好の3人でしたか」
「よくご存知ですね、彼らはいったい何者なんですか」
「我々にもよくわかりません、ただ想像では時空を越えた存在だと認識しています。彼らは前にもこの母船に現れた事があります。その時の話しはまたそのうちします。今はとりあえずこの赤ちゃんを無事に育てる事が先決ですから」
「そうですね、よろしくお願いします」
ソフィアに赤ちゃんを預けたあと、博士は赤ちゃんがいたあの竹を採取する事にした。調べれば謎が解けるかも知れないし、記念品にはなるわけだ。
そしてあの竹を根元から切り離した。
どう観察しても何ら不思議なところは無かったが、母船の科学分析部門で分析してもらう事にした。
いかだを作りながら話しは赤ちゃんに集中した。
まだ赤ちゃんがかぐや姫と決まったわけでは無いが、いつのまにかかぐや姫と決定されていた。
実際に竹から生まれた赤ちゃんを見たのは福来博士と反町だけだったので、見ていないリルと桃子さんからは羨ましがられた。
「ああ見たかったな」とリルが言うと
「私も見たかった、残念だわ」と桃子さんもつぷやく。
「なあに心配ないさ、医療センターへ行けばすぐに会えるさ、ガラス越しだけどね」
「そうね、いかだ作りの仕事が終わったら、医療センターに行って申込んでみるわ、さあ早くいかだを完成させましょう」
「早くは完成しないさ、1週間はかかる大型いかだだからね」
「そうよね」
いかだづくりから休憩に入ったところでY子さんがやってきた。
「竹からかぐや姫が生まれたんですってね」とY子さんは言った。
「まだかぐや姫と決まったわけではないですが・・・もしそうだったらロマンがありますからね」
「金色の3人のお坊さんが現れたんでしょう」「そうです」
「じつは私もあのお坊さんにこの母船に運ばれて来たんです」
「本当ですか」
「私は義理の父親に虐待されて5才の時に死んでいたんです。その私をあのお坊さん達にこの母船に運び込まれて来たとソフィアさんに聞いています。ここの医学では死んで24時間以内なら生き返る医学技術があり、私はここで再生されたと聞いています」
「そうだったんですか」
「そんな事で私の本名は言いたくないので、私の事はY子とよんでください」
「わかりました。Y子さん」
「お願いします」
それから、いかだ作りを再開したが、どうにも調子が出ない。
あの女の子が気になって出ないわけだ。
「今日はいかだ作りを早めに切り上げて、医療センターに行ってみましょう」と反町が言った。
「そうだな、そうしよう、みんな仕事を中断して医療センターに行こう」
こうして、全員が医療センターに向かった。
医療センターに近づくと大勢のヒューマノイドやアンドロイドが列を作って並んでいた。
その数はどんどん増えていく。
「いったいどう言う事だ?」
ソフィアが近づいて来て言った。
「みんなあの女の子を見学に来たんです、仕事は早めに切り上げてね」
「そうか人気集中と言うわけか」
「博士達は優先的に見学できます、私がご案内します、ただし1人3分に限らせていただきます」
ソフィアについて医療センターの保育室のガラス越しにあの女の子が、看護婦からスポイトでミルクを与えられていた。
なかなか元気そうにミルクを飲んでいる。
「元気そうなのでひと安心しました」
「そうですよね、健康診断もひと通りしましたが何の問題もありません、安心してください」
「あの金色の3人ですが、スマホを持っていたのに撮影するのを忘れていました」
と博士が言うと。
「無理ですね、彼らがこの母船に現れた時の全ビデオ画像をチェックしましたが、彼らの姿は全く写っていませんでした」とソフィアが言う。
「本当ですか?」
「彼らは時空を越えた存在なのだと思います、我々の間では神とも呼ばれています」
「神様?」
「金色の神です。正体はわからないが少なくとも我々の想像を越えた存在である事は確かです」
「その神がかぐや姫をここに誕生させたというのは謎ですね」
「そうです、単なる気まぐれか何かしらの目的があるのか我々にはわかりかねます」
「私にもわかりませんが、そのうちどこかであったら聞いてみるとします」
「また、会えるといいですね」
その日の夜はキャンプファイアを囲んで、女の子の話題で盛り上がった。
「あのこ子の名前をきめましょうよ」と反町が言った。
「そうだな名前を決めといたほうがいいかもな・・・」
「ぼくはかぐや姫に決めました、みんなどう思う?」
全員が彼に拍手した。
もうかぐや姫にするしかないと福来博士は思った。
反町が自作自演でかぐや姫誕生を祝う歌を歌いはじめみんな盛り上がっていく。
アルコール類の飲み物は無いのによくこれだけ盛り上がれるなと博士は関心して見ていた。
その時だった。
博士の頭の中にテレパシーらしいのが届いた。
『かぐや姫をよろしくお願いいたします・・・』
テレパシーを体験したのは初めてだったが、多分あの金色の謎の1人からだろうと直感で思った。
博士も一応テレパシーで返信してみた。
『わかりました、元気に育ててみます』
返事はなかったがまあいいかなと博士は思った。
それを全員に伝える。
「みんな、今金色の神からテレパシーが届いた。やはりあの女の子はかぐや姫に決定した」
拍手がわき起こった。
「万歳、かぐや姫誕生だ」と反町が叫んだ。
ここで、作者の僕九条秋来は思った。
いったいこの話しはどうなるんだろうと・・・
そう思いませんか?
その後、博士はかぐや姫が誕生した竹のふしを記念にとって置くことにした。
科学分析では何の変化も無い普通の竹のふしだが、何か秘密があるような気がしたからだ。
その竹のふしには『かぐや姫誕生の竹のふし』と書いたラベルを張った。
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