108 / 110
おまけ ()内は相手キャラ 主にギャグとイチャイチャ
小型ライムが自律移動する話 (ライム)
しおりを挟む小型のライムに助けられた話
─────────────────────
今日は神殿に行く日なのだけど、何故か俺は追いかけられていた。
「ま、まて!!」
「どうして逃げるんだ!!」
そんなこと言われても……。
その姿はどう見ても盗賊なのだ、逃げるのは当たり前だろう。
いや、それ以前に何でこんなところに盗賊が!!?
お城の警備しっかりしろよ!!!
と言うわけで俺は絶賛盗賊と鬼ごっこ中であり、何故か追いかけられる側だった。
だって最弱の俺に奴らを倒す術なんてないからだ。
とにかく神殿奥のライムのところにいければ振り払えるはずだと、俺はひたすら走っていた。
「坊主、いい加減捕まってくれよ!」
「おじさん達、別に悪い奴らじゃないからさ!」
そう言って捕まえた挙句売り飛ばすつもりなのか、奴らの顔は下心が透けて見え見えなんだけど!?
くそ、俺に魔法が使えればあんなやつ一網打尽なのに!
しかもライムのところまで、後少しなのに……。
走るのも遅い俺は追い付かれるのも時間の問題だった。
そんな緊張の一瞬なのに───。
「ってぇ!!」
俺は前のめりにずざぁーーっと転んでいた。
いやぁーー!俺の運動音痴!
ああ、もう完全に終わった!!
「ははは、盛大にコケたみたいだな」
「これでもう逃げられねぇよな?」
凄いいかにもぐへへって感じで寄ってくる男達に、俺は叫んだ。
「くそっ!ライム!!助けてくれーーー!!!」
もちろんこれには理由があった。
ここはもうすでに神殿内なのだ。
もしかしたらライムが管理してるスライムが助けてくれるかも、という願望的な観測で俺は叫んでいた。
「はぁ?こんなところにだれもいるわけないだろ?」
「じゃあ、坊主は……って、ぐがぁっ!!!!」
望みが届いたのか、目の前の男達が吹き飛んだ。
俺は吹き飛ばしたその人物を見て声を上げる。
「ら、ライム!!……え、ライム?」
疑問系になったのは、目の前にいたライムが手のひらサイズのライムだったからだ。
「はい、イルレイン様。貴方のライムですよ?」
「なんでそんなにちっちゃいの!?ってなんで外に出てきて……」
「その話は後です、今は奴らを葬り去ります」
「いや、殺しちゃダメだって!!」
「では、縛り上げて神殿外に放り出しますので回収して貰えるように通信して下さい」
そう言いながら、もう気を失ってる男達を小さいながら器用に縄を巻くライムを見ながら、俺はダンに取りに来るようにお願いしておいたのだった。
「それで、なんでそんな姿に?」
「これは本体ではありませんので、安心して下さい」
「そ、そうなの……?それならよかった」
疑問はそこだけじゃないのだけど、とりあえずは安心である。
もしライムが聖域より外に出て来てたら、多分結界が解けてるという大事件になるはずだからな。
「最近の私は余りにも時間を持て余していますので、いい加減イルレイン様のお側にいる個体を作れないかと試行錯誤した結果、生み出したスライムがこの姿という訳です」
「と、いう事こいつはこういうスライムなのか~」
「それはどうでしょうか?この個体から意思は感じないので私の一部かもしれません」
体の一部って……こ、怖!!!
ライム、またどの部分引きちぎったの!?そんな事怖すぎて聞けないよ!!
「でもこの姿でしたら、一緒に外を出歩けますからね。明日は一緒に連れて行ってください」
「いいね!手乗りライムか~、肩に乗せたら可愛いかもしれないな!よし、明日は皆に自慢しに行っちゃお!」
「あ、あのイルレイン様?余り他の人達には言わない方がよろしいかと……」
「え?なんで……」
「守護神がいなくなったのかと、変な噂にかわりかねませんからね」
確かに。噂が曲がりに曲がってそんな事になったら、大パニックになってしまう。
「わかった。じゃあダンとルーディア、後は兄上達ぐらいならいい?」
「それぐらいならいいですよ」
「よし!それにしても小さくて可愛いな!」
こんな小さい人型のライムなんて見る事ないならな、キスしちゃおっと!!
それと助けてくれてありがとうという感謝も込めちゃうぞ!
「あ、一つ注意事項ですけどこの姿の私にキスをしないで下さい」
んー、ちゅっ。
「って……え!?」
もうすでにキスしちゃったんですけど……!!?
って、凄い煙が!!!
「言うのが遅いよおぉおおお!!!!!」
「……あぁ、間に合いませんでしたか」
ポンって音がしたと思ったら、そこには1/1スケールのライムがいて……。
「あれぇぇ!?ほ、本物のライム???」
「ええ、あなたのライムですよ?」
「って、ここまだ聖域じゃない!!!!」
「はい。急がないと大変な事になります」
「い、急いで聖域まで走れーーー!!!」
そう言って俺はとにかく聖域までライムとダッシュしたのだった。
「ぜぇぜぇ……ま、間に合ったか?」
息を切らす俺はどうにか聖域にたどり着いていた。
さっきまで走り回って逃げてたのに、更に走る事になった俺はもう暫くは動けなさそうだった。
「あの、イルレイン様」
「な、何?」
「私は走らなくても転移出来ますけど?」
「もっと早く言ってくれよ!!!!?」
一生懸命走った俺が馬鹿みたいじゃん!!?
「じゃあ、さっきのは何の注意事項なんだよ?」
「強制的に聖域に連れ帰りますので、気をつけて下さいという注意事項です」
「なんだよそれ!!?」
「でもイルレイン様なら、お持ち帰りした私がその後何をするのかわかっていますよね?」
「むむ……」
わかっているけど……それよりも注意事項が別にそこまで深刻な事じゃない事でよかった。
いや、よかったのか?
「と、いう訳で。走って疲れたイルレイン様をおもてなしするのは私の役目ですから、この後の事は全て私にお任せくださいね」
「いや待ってくれ、ライム」
「はい?なんでしょ……っ!?」
俺はライムが話すのを遮ってキスをした。
少し身長が足りないから爪先立ちで頑張った!
さっき小さいサイズのライムにあんな風にキスしたけど、ちゃんとこのサイズのライムにも感謝のをキスしたくなっただけだ。
「助けてくれて、ありがとな……これは感謝のお礼……」
「イルレイン様!!!」
俺が言葉を言い終えるより早く、ライムに強く抱きしめられていた。
「これは、もういまからでもオッケーというあれですね?」
「へ??いや、そういう意味でした訳じゃ!!」
「わかりました。さぁ、すぐにベッドに向かいましょうね!!」
「い、いや俺の話を聞いてくれーーー!!!」
こうなってしまったライムを止められる訳もなく、俺はそのまま流されるように気を失うまでヤる事になったのだった。
─────────────────────
おまけは全てこんな感じのギャグイチャメインです。
次はライム、ダン、ルーディアのでる短編を少し書く予定。
11
あなたにおすすめの小説
ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
御堂あゆこ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる