神城物語

トラトラトラ

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ほんとは、はじまったばっかりなのかも。

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柳のは通常時でも7cmほどあったため、彼のは奥の奥まで入っていた。
鈴は勢いが止まったために、痛みが強まっていった。
「ねえっ...抜いてよお...」泣きながら懇願する鈴に、柳は抜こうとしたが、中に戻っていく。
「ごめんっ!なんか戻っていって....もう一回抜くから!」と言った柳は、抜こうとしても結局戻ることに気付いて、腰を振って、何回も戻すことを試みた。
だけれどそれは鈴にとってはただの快感で、また痛みを忘れ声を上げた。
「んんっ...あああああっ...きもちいい...」
「これがきもちいいの?分かった!」
柳は高速で腰を振り、疲れを忘れていた。そして、もう我慢の限界だった二人は、一緒に果てた。
「ああっっうう出ちゃったあああ!」
「んんんんあああああああ!... いっぱい射精たね」
同時に出てくる声はあまりにも桃色の「それ」に染まっていて、もう戻れないだろうと二人は察した。
「も、もうこれおわりにしよう?」
「う、うん...」
これで行為を終わりにした。
服を着て、家を出て、柳は鈴をバスで送って行った。
「次は、神城横田駅前、神城横田駅前です。」低めのバスの運転手の声がした。
「も、もうお別れ、だね。」鈴が言った。
それでも柳は、
「いや、電車までちゃんといくから。」
「う、うん...」
鈴の家は龍の家より少し遠かった。バスと鉄道を乗り継ぐ必要がある。(たった一駅だが)
カッコッと歩いていくと、神城横田駅に到着した。
神城横田駅の人たがりをくぐり抜けながら、改札を通り過ぎ、鈴と一緒に新しめの列車に乗った。
鉄道好きの柳にはたまらないもので、「わっ...!これ、最新型の10500系じゃん!かっけー!」と少し大きめの声で
言ってしまった。
そのうちに隣の駅「西神城・神城公園」に到着。
少し寂しそうに二人で降りた。
でも、少し気になったことがあった。
柳は、「ねえ、あんなエッチなことしちゃって大丈夫だったのかな?」
鈴はこう返した。「だって、あれ恋人がやることでしょ。」
「ま、まあそうだね。」本当は納得していないのに、納得したフリをした柳は、帰って、明日になるまでずっともやもやしていたのだった。
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おしまいでーす。ちょっと主人公解説に鉄道好きって入れてなかったのがアレでしたね。申し訳ないと思っています(((
で、次回はかれら、旅に行きます。旅先はお楽しみに^^
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