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第1章
襲撃 2
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【田之上和彦】
頭がガンガンする。ここ数日、特に体調が良くない。血圧も心臓も、ちゃんと薬を飲んでいるのに、動機や眩暈、頭痛が周期的に襲ってくる。
明日のゴルフコンペは欠席したいが、そうもいかない。あいつらに金を借りるのは何とも屈辱だが、致し方ない。散々いい思いをさせてやったのだ。そのくらい当然だろう。だから欠席するわけにはいかない。
もう寝よう。和彦はいつものように、ブランデーをグラス一杯飲んでからベッドに入った。
突然口の中に何かが押し込められ、和彦は目が覚めた。叫ぼうとしたが、素早く口をふさがれ、もの凄い力で羽交い絞めにされた。
何も見えない。目隠しをされているのか? 強盗⁉ 耳に何かが被せられた。いきなり大音量のクラシック音楽が響く。
相手は一人なのか、複数なのか? わからない。
あっという間に拘束され、椅子に固定されてしまった。身動きがとれない。
「だれだ! どうするつもりだ!」
大声で叫んだが「うう、ううう」という声にしかならなかった。
しばらくして音楽が止み、目隠しが外された。
「う、うう」
やはり声は出せない。
ガン! 頭を固いもので強く殴られた。「くっ……」気絶するほどの痛みで、しばらく呼吸ができなかった。
意識が朦朧とする。気がつくとすでに人の気配は無くなっている。
口にはやはり何か布のようなものが詰め込まれている。その上からテープが貼られているようだ。
身体は銀色のテープで椅子に拘束されていた。両足もそれぞれ左右、椅子の脚に固定されている。身動きはとれないし声も発せない。
ナイトテーブルの上にはカメラがセットされていた。レンズはこちら側をとらえ、ランプが赤く点灯している。
正面の壁には、大きく張り紙がしてあった。部屋は暗かったが、常夜灯に照らされ、その文字を読むことができた。
《ズットカンサツシテイル コノママアサマデ オトナシクシテイレバ コロシハシナイ カゾクモブジダ》
「くそ!」
声にならない声で和彦は毒づいた。
理央は? 理央はどこだ! まさか理央も? 政男は? 春菜は?
夜八時半の時点では、政男も春菜も帰宅してはいなかった。現在、寝室のデジタル時計は二十二時十二分を表示している。
明日は第三土曜日だから定例のゴルフコンペだ。朝早いためゴルフの前日はだいたい八時半には就寝する。寝る前にブランデーをやると、すぐ寝つき、朝まで起きることはない。何年も前からの習慣だ。「くそ!」和彦は、今夜ばかりはブランデーを飲んだ事を後悔した。
十一時半頃、階下から物音が聞こえてきた。
『何をしているんだ! くそ! ただじゃおかない! 俺を誰だと思っている』
しばらくすると、誰かが階段を上がってくる気配がした。和彦は恐怖したが、そいつは別の部屋に入っていったようだ。たぶん書斎だろう。
『くそ!』
そのままの状態で和彦は、恐怖と不安におののきながら一晩を過ごした。
外が白んできた。遠くから車の走行音が聞こえてくる。そろそろ夜明けか。
『どうして俺がこんな目に――』
和彦は叫んだが、それは声にならなかった。
その時、人の気配を感じ、振り向くと黒ずくめの人物が立っていた。
カーテンで遮られてはいたが、外が白んできた今、そのいで立ちはうっすらと認識できた。
そいつは黒の上下に黒いコート、黒い手袋、そして黒いカラスの面をし、黒い毛糸の帽子を被っていた。
「今から口のテープを外します。静かにしていて下さい。大声を出したら殺します。ちなみに私は本気です」
ナイフをちらつかせた黒ずくめの人物から、機械的な電子音が響いた。
ボイスチェンジャーか。こいつは本気だ。和彦は観念した。
「お前は誰だ? 目的はなんだ? 家族は? 金か? 金ならやる。 通報もしない。だからこれを解いて出て行ってくれ」
口の戒めを解かれた和彦は、できるだけ静かに、だが言いたかった事を言った。
黒い人物は黙っている。
「おい! 何とか言ったらどうだ!」
その瞬間、和彦は殴られた。ガンっと鈍い音がして額から血が流れ出した。ナイフの柄の部分で殴られたようだ。
「大声を出したら殺す。と言ったはずです。私は、田之上和彦さん。あなたを殺すためにここに来ました。だが、あなたの態度次第では……殺さない。という選択肢もあり得ます」
ナイフの切っ先が和彦の眼球の僅か一センチ程のところに突き出された。
「わ……わかった……すまない……」
「私が誰だか知りたいですか?」
和彦は黙っていた。この人物が誰なのか知ったら殺される。そう直感した。
「まあいいでしょう。とりあえずカラスと呼んでください」
カラスと名乗った人物は、和彦の目の前でナイフをもてあそんでいる。
「そのナイフ……」
「これですか? ドイツ製のフルタング、殺傷能力も高いし、とてもいいナイフですね」
カラスが隣の壁を指さす。
隣は政男の部屋だ。政男はカスタムナイフのコレクターで、数本のナイフを部屋に飾っていた。
「政男のか! 政男をどうした!」
「息子さんが心配ですか? 心配しなくても大丈夫です。ここにはいないし、手も出していませんよ」
「カラス……いいか、聞いてくれ。私は県会議員として住民の為に働いている。そりゃ百%清廉潔白とは言わないが、少なくとも――」
「そんな事に興味はありません」
「……」
「今からあなたの身体と椅子を切り離し、膝下を自由にします」
カラスが椅子と身体を固定しているテープにナイフをあてていく。
「さあ立って、階段を降り、リビングルームまで歩いて下さい」
そう言われても、膝から下だけ自由になったところで歩くのは難しい。そもそも何時間も椅子に座らされ、拘束されていたのだ。全身が痺れている。
「いや、しかしこれでは……」
和彦の身体は胸から膝下までテープでグルグル巻きにされている。
「これじゃ歩けない」
「ならここで死にますか?」
カラスがナイフの先を和彦の額に接触させ、軽くスライドさせる。
「痛っ! わかった。わかったから止めてくれ」
僅か十数メートルの距離に数分を費やしたが、和彦はなんとかリビングルームに到達した。
部屋は真っ暗だったがカラスがシャッターを開けると、カーテン越しに光が差し込み、ダイニングまでうっすらと明るくなった。
そこには、全裸でダイニングチェアーに拘束された理央がいた。
「おい! 理央!」
叫んだ瞬間、和彦は後頭部に痛みを感じた。
「大声を出すなとお願いしました」
ナイフの先で軽く突かれだけであったが、痛みよりも、殺されるかもしれない。という恐怖が勝り和彦の身体は小刻みに震えた。
「心配しなくても理央さんは無事です」
「春菜は?」
「無事ですよ」
「いるのか? ここに?」
「ここにはいませんが安心してください。お子さん達に手は出しません」
よく――よく考えてみろ――和彦は自問自答した。
『カラスは俺の知っている人物か? その可能性は高いがそうとは言い切れない。目的は? 少なくとも単なる物取りではなさそうだ。
俺に恨みをもつもの? これも可能性はあるが、やはりそうとは言い切れない。誰かに頼まれたのかもしれない。もしや理央に恨みを持つもの? いや、何もわからない。――わかっているのは、単なる物取りでは無いということ、そして殺されるかもしれないということ。――いやまて、本当に殺すつもりなら顔を隠すか? ボイスチェンジャーなど使うか? もしかしたら助かるかもしれない。
ここは大人しくカラスの言うことを聞いて時間を稼ぐ事が最善だ。幸いにして今日はゴルフコンペだ。連絡もなしに欠席すれば、誰かが必ず不振に思う。少なくとも今日の幹事である柏崎は連絡をよこすはずだ。あいつは俺が時間に厳しい事をよく知っている。
カラス。――こいつが俺のスマホを処分していたとしても、電話にも出ず、メールも既読にならなければ、必ず柏崎は気が付いてくれる。もし機転がきけば警察に連絡するかもしれない。一般人ならいざしらず、私も今日のゴルフ仲間も議員である。すぐに警察が動いてくれる可能性は高い。とにかく柏崎なら、なにかしら疑うはずだ。時間が経てば経つほどに。
だが、――まてよ。カラスが俺のスマホを持っていて、メールに返信してしまったら? 例えば急用で行けなくなったとか。――いや、ありえない。スマホにはロックがかけてある。もしこいつが、着信やメールに気が付いたとしたら、……無視をするか、――いや、多分、俺にロックを解除させるだろう。だが、今もってその素振りはない。もちろん無視してくれるならそれに越したことはない』
リビングの時計は五時五十五分を示している。
『よし! 希望が見えてきた。待ち合わせは市原インターに朝五時半。そこで朝食をとる予定だった。もうすでに俺のスマホには何度も連絡が入っているはずだ』
頭がガンガンする。ここ数日、特に体調が良くない。血圧も心臓も、ちゃんと薬を飲んでいるのに、動機や眩暈、頭痛が周期的に襲ってくる。
明日のゴルフコンペは欠席したいが、そうもいかない。あいつらに金を借りるのは何とも屈辱だが、致し方ない。散々いい思いをさせてやったのだ。そのくらい当然だろう。だから欠席するわけにはいかない。
もう寝よう。和彦はいつものように、ブランデーをグラス一杯飲んでからベッドに入った。
突然口の中に何かが押し込められ、和彦は目が覚めた。叫ぼうとしたが、素早く口をふさがれ、もの凄い力で羽交い絞めにされた。
何も見えない。目隠しをされているのか? 強盗⁉ 耳に何かが被せられた。いきなり大音量のクラシック音楽が響く。
相手は一人なのか、複数なのか? わからない。
あっという間に拘束され、椅子に固定されてしまった。身動きがとれない。
「だれだ! どうするつもりだ!」
大声で叫んだが「うう、ううう」という声にしかならなかった。
しばらくして音楽が止み、目隠しが外された。
「う、うう」
やはり声は出せない。
ガン! 頭を固いもので強く殴られた。「くっ……」気絶するほどの痛みで、しばらく呼吸ができなかった。
意識が朦朧とする。気がつくとすでに人の気配は無くなっている。
口にはやはり何か布のようなものが詰め込まれている。その上からテープが貼られているようだ。
身体は銀色のテープで椅子に拘束されていた。両足もそれぞれ左右、椅子の脚に固定されている。身動きはとれないし声も発せない。
ナイトテーブルの上にはカメラがセットされていた。レンズはこちら側をとらえ、ランプが赤く点灯している。
正面の壁には、大きく張り紙がしてあった。部屋は暗かったが、常夜灯に照らされ、その文字を読むことができた。
《ズットカンサツシテイル コノママアサマデ オトナシクシテイレバ コロシハシナイ カゾクモブジダ》
「くそ!」
声にならない声で和彦は毒づいた。
理央は? 理央はどこだ! まさか理央も? 政男は? 春菜は?
夜八時半の時点では、政男も春菜も帰宅してはいなかった。現在、寝室のデジタル時計は二十二時十二分を表示している。
明日は第三土曜日だから定例のゴルフコンペだ。朝早いためゴルフの前日はだいたい八時半には就寝する。寝る前にブランデーをやると、すぐ寝つき、朝まで起きることはない。何年も前からの習慣だ。「くそ!」和彦は、今夜ばかりはブランデーを飲んだ事を後悔した。
十一時半頃、階下から物音が聞こえてきた。
『何をしているんだ! くそ! ただじゃおかない! 俺を誰だと思っている』
しばらくすると、誰かが階段を上がってくる気配がした。和彦は恐怖したが、そいつは別の部屋に入っていったようだ。たぶん書斎だろう。
『くそ!』
そのままの状態で和彦は、恐怖と不安におののきながら一晩を過ごした。
外が白んできた。遠くから車の走行音が聞こえてくる。そろそろ夜明けか。
『どうして俺がこんな目に――』
和彦は叫んだが、それは声にならなかった。
その時、人の気配を感じ、振り向くと黒ずくめの人物が立っていた。
カーテンで遮られてはいたが、外が白んできた今、そのいで立ちはうっすらと認識できた。
そいつは黒の上下に黒いコート、黒い手袋、そして黒いカラスの面をし、黒い毛糸の帽子を被っていた。
「今から口のテープを外します。静かにしていて下さい。大声を出したら殺します。ちなみに私は本気です」
ナイフをちらつかせた黒ずくめの人物から、機械的な電子音が響いた。
ボイスチェンジャーか。こいつは本気だ。和彦は観念した。
「お前は誰だ? 目的はなんだ? 家族は? 金か? 金ならやる。 通報もしない。だからこれを解いて出て行ってくれ」
口の戒めを解かれた和彦は、できるだけ静かに、だが言いたかった事を言った。
黒い人物は黙っている。
「おい! 何とか言ったらどうだ!」
その瞬間、和彦は殴られた。ガンっと鈍い音がして額から血が流れ出した。ナイフの柄の部分で殴られたようだ。
「大声を出したら殺す。と言ったはずです。私は、田之上和彦さん。あなたを殺すためにここに来ました。だが、あなたの態度次第では……殺さない。という選択肢もあり得ます」
ナイフの切っ先が和彦の眼球の僅か一センチ程のところに突き出された。
「わ……わかった……すまない……」
「私が誰だか知りたいですか?」
和彦は黙っていた。この人物が誰なのか知ったら殺される。そう直感した。
「まあいいでしょう。とりあえずカラスと呼んでください」
カラスと名乗った人物は、和彦の目の前でナイフをもてあそんでいる。
「そのナイフ……」
「これですか? ドイツ製のフルタング、殺傷能力も高いし、とてもいいナイフですね」
カラスが隣の壁を指さす。
隣は政男の部屋だ。政男はカスタムナイフのコレクターで、数本のナイフを部屋に飾っていた。
「政男のか! 政男をどうした!」
「息子さんが心配ですか? 心配しなくても大丈夫です。ここにはいないし、手も出していませんよ」
「カラス……いいか、聞いてくれ。私は県会議員として住民の為に働いている。そりゃ百%清廉潔白とは言わないが、少なくとも――」
「そんな事に興味はありません」
「……」
「今からあなたの身体と椅子を切り離し、膝下を自由にします」
カラスが椅子と身体を固定しているテープにナイフをあてていく。
「さあ立って、階段を降り、リビングルームまで歩いて下さい」
そう言われても、膝から下だけ自由になったところで歩くのは難しい。そもそも何時間も椅子に座らされ、拘束されていたのだ。全身が痺れている。
「いや、しかしこれでは……」
和彦の身体は胸から膝下までテープでグルグル巻きにされている。
「これじゃ歩けない」
「ならここで死にますか?」
カラスがナイフの先を和彦の額に接触させ、軽くスライドさせる。
「痛っ! わかった。わかったから止めてくれ」
僅か十数メートルの距離に数分を費やしたが、和彦はなんとかリビングルームに到達した。
部屋は真っ暗だったがカラスがシャッターを開けると、カーテン越しに光が差し込み、ダイニングまでうっすらと明るくなった。
そこには、全裸でダイニングチェアーに拘束された理央がいた。
「おい! 理央!」
叫んだ瞬間、和彦は後頭部に痛みを感じた。
「大声を出すなとお願いしました」
ナイフの先で軽く突かれだけであったが、痛みよりも、殺されるかもしれない。という恐怖が勝り和彦の身体は小刻みに震えた。
「心配しなくても理央さんは無事です」
「春菜は?」
「無事ですよ」
「いるのか? ここに?」
「ここにはいませんが安心してください。お子さん達に手は出しません」
よく――よく考えてみろ――和彦は自問自答した。
『カラスは俺の知っている人物か? その可能性は高いがそうとは言い切れない。目的は? 少なくとも単なる物取りではなさそうだ。
俺に恨みをもつもの? これも可能性はあるが、やはりそうとは言い切れない。誰かに頼まれたのかもしれない。もしや理央に恨みを持つもの? いや、何もわからない。――わかっているのは、単なる物取りでは無いということ、そして殺されるかもしれないということ。――いやまて、本当に殺すつもりなら顔を隠すか? ボイスチェンジャーなど使うか? もしかしたら助かるかもしれない。
ここは大人しくカラスの言うことを聞いて時間を稼ぐ事が最善だ。幸いにして今日はゴルフコンペだ。連絡もなしに欠席すれば、誰かが必ず不振に思う。少なくとも今日の幹事である柏崎は連絡をよこすはずだ。あいつは俺が時間に厳しい事をよく知っている。
カラス。――こいつが俺のスマホを処分していたとしても、電話にも出ず、メールも既読にならなければ、必ず柏崎は気が付いてくれる。もし機転がきけば警察に連絡するかもしれない。一般人ならいざしらず、私も今日のゴルフ仲間も議員である。すぐに警察が動いてくれる可能性は高い。とにかく柏崎なら、なにかしら疑うはずだ。時間が経てば経つほどに。
だが、――まてよ。カラスが俺のスマホを持っていて、メールに返信してしまったら? 例えば急用で行けなくなったとか。――いや、ありえない。スマホにはロックがかけてある。もしこいつが、着信やメールに気が付いたとしたら、……無視をするか、――いや、多分、俺にロックを解除させるだろう。だが、今もってその素振りはない。もちろん無視してくれるならそれに越したことはない』
リビングの時計は五時五十五分を示している。
『よし! 希望が見えてきた。待ち合わせは市原インターに朝五時半。そこで朝食をとる予定だった。もうすでに俺のスマホには何度も連絡が入っているはずだ』
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