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≪蒸気船編≫
6.またまた異界へ
しおりを挟む変化達は、異界の更に奥へと案内する……
小川を渡り、丘を越えてたどり着いた場所、緑の絨毯の様に草が生え、風も心地良く吹く、ちっちゃなもふもふ達が隠れられそうな、子供の背丈ほどの木々が密集して生茂る場所もまばらにある……
「綺麗……」
マリンは思わず呟いた。
「そうだな! 異界にこんなに美しい場所があるとは……」
裕翔も一二三君も驚いている……
……
縄で縛られ、繋がれたままの変化は、そろそろ開放して下さいよ! と言う感じで、マリンを見ている……
「そんな可愛らしい目で訴えてもだめよ! あなた達! 鈴ちゃんは何処なの?」
変化達は、茂みの奥へ案内する……
「可愛いーーーーーー!」
物陰、茂みの中、至るところに、仔ギツネや、仔だぬき達、『もふもふ』が沢山いる。異界に入って来る時はすごく怖かったけど、今は平気よ……この場所に来るのは2回目ね……
「もふもふ~!」
前に来たときの事を覚えていたのか、ちっちゃなもふもふ達がマリンに近寄ってくる。「この前は有り難うね~! あなた達のお陰でゆっくり休めたわ、でもその後、酷い目に合ったけど……」沢山のもふもふ達を両手一杯に持って癒やされる……
「なにやってるんだ! 早く鈴ちゃんを探さないと」
「あ! いけない! そうよね!」
ミーシャは、ちっちゃなもふもふ達に気に入られたのか? 囲まれていて、非常に迷惑そうにしている……
「ミーシャ! 大丈夫?」
『ニャ~!』
……
「鈴~!」
一二三君は妹の名を呼びながら草原を探しまわる……マリンも物陰、茂みの中、至るところを丁寧に探す。
……
「あ! いた!」
ちっちゃな仔だぬき達と一緒に寝ている!
「鈴! 良かった! 無事だ」
「あ! お兄ちゃん!」
「良かった! 悪い変化につかまらなくて!」
「なに! なに! 貴方が鈴ちゃんなの~!」
マリンは、また何時もの衝動に駆られ、あまりの可愛さに、少女に抱き付いた……『しまった、またやっちゃた』……
「な、なんですか? お姉さん? ちょと痛いです!」
「あ! ごめんね! 鈴ちゃん、これはね~、え~と、あいさつ、挨拶なのよ!……」
マリンは、鈴ちゃんのぷにぷにのほっぺの感触を堪能する……
「お兄ちゃん! この人達はどなたですか? 変態さんですか?」
「ちがうよ、鈴を探してくれたんだよ!」
「そうなんですか? ……それは、ありがとうございます。 でも、この異国の方はなんなのですか? 突然抱きついて来て……」
鈴ちゃんは冷静にマリンの行動を観察する……『やっぱり、変態さん……』
マリンは、まだ鈴ちゃんに抱きついて、頬擦りするのを止めない……
「あ! 私はマリン、宜しくね! 鈴ちゃん!」
「……これは、どうも、宜しくお願いします。 お姉さん、日本語、お上手なんですね! でも、そろそろ離れて頂けませんか?」
「いやです!」
「……」
「マリン、鈴ちゃんが困っているぞ……仕方ないなー」
マリンは裕翔に、鈴ちゃんから無理やり離された。
「やだ~!」
「だめだ!」……
ミーシャが、鈴ちゃんの腕に、抱っこされる様に乗ってきた。
「あ! ねこさん、こんにちは! 可愛いですね!」
『ニャー』
「鈴、その猫が、僕達をここまで連れて来てくれたんだよ! お礼を言って」
「お兄ちゃん、 そうなのですか! 『ありがとう! ねこさん!』」
「ずる~い! ミーシャ! 私も鈴ちゃん抱っこするーーー!」
「マリンは、だめ!」
裕翔はマリンの行動を抑止する……
……
「鈴ちゃんも見つかった事だし、早くこの場所から脱出しないと……」
気付くと、変化達の姿は見当たらなくなっていた。
「逃げたのね! あの変化達、抜け目ないんだから!」
「あれ? 鈴はどこ?」
遠くにもふもふ達に担がれて連れ去られる鈴ちゃんとミーシャの姿がみえた……
「こら~! まちなさ~い!」
マリンと一二三君はもふもふ達を追いかける……
「逃げ足が速いわね、どこ行ったのかしら?」
「あ! 危ない!」
突然、遠くの方からマリンと一二三君に向かって小っちゃなもふもふが飛んできて当たる……『もふっ!』
一二三君は顔面にもふもふがぶち当たり、のけぞって転倒……マリンは頭に当たったもふが、そのままずり落ちながら胸の中へ潜り込もうもとしている……
「キャ! だめ~~、そんなところに潜り込まないで~‼」
胸の中へ潜り込もうと、もぞもぞしているちっちゃなもふもふの足を掴んで引っ張り出そうとするが……
「こら~! はいっちゃだめ~~~」
ちっちゃなもふもふも掴まってたまるもんかと、抵抗する……「も~! 潜り込まないでよ~~~!」
……
なんとか悪戦苦闘の末に捕まえ、片足を掴んだまま逆さに吊り下げる……
「悪い子ね、だめですよ!」
と叱っている間に、次のもふもふが投げ込まれ、マリンに当たる。一二三君はまた顔面に直撃し、のけぞっていた……
「でも、可愛い~‼」
そうつぶやいたマリン……次々と大量に投げ込まれる小っちゃいが大量のもふもふに埋もれた……その後、マリンも一二三君と一緒にもふもふ達に拐われた……
「逃げ足が速いな!」……裕翔はまんまと巻かれ、見失う……「やばい! 見失った……」
突然、後方に複数の妖気を感じる……
「何だ? この妖気は?……」
裕翔は刀に手を掛け居合の構えをとる……
「そういう事か! この妖気に驚いて逃げ出したのか! 俺も逃げるか……」
そのころ、拐われたマリンは……
「ここは何処? 真っ暗で何も見えない……裕翔は何処にいるのかな、逸れちゃた……」
マリンと一二三君は、木の檻の中で手足を縄で縛られ捕らえられた。
突然、ローソクの灯りが複数灯り空間を照らす。
その空間は、なにかの儀式を行う部屋になっているようで、部屋の奥には祭壇がみえた……そこには……
「ミーシャ!」
縄でぐるぐる巻にされた鈴ちゃんとミーシャが寝かされていた……
『ニャーーーーー!』
マリンは鈴ちゃんとミーシャを助けようとするが、手足を縛られていて動けない……「どうしよう……」
檻は木で作られていて、あまり頑丈とは言えない、ちっちゃなもふもふが自由に出入り出来るほどの隙間が空いている粗末な作りで……その隙間を擦り抜けて、もふもふ達はマリンの回りに集まって来た……
「どうしたの? 震えてるの?」
何かに怯えているのか、マリンの能力に本能的に気づいたのか? 守ってもらいたくて、ちっちゃなもふもふ達は、集まり始めていた……
「ねーあなた達、何かに怯えているのね、私を自由にしてくれたら、守ってあげるわ!」
『……?』
『!!!』
『!!!』
『!!!』
その言葉に、もふもふ達はマリンを縛っている縄をガジガジして切り始める……
「もう少し、頑張って!」
数匹の弱虫は、マリンの服の中に隠れようと、もぞもぞと潜り込んでくる……
「やだ~、またなの~! だめ~くすぐった~い」
……
手足が自由になったマリン、赤色の魔法陣の力で、檻を派手にぶち壊す……大人の変化達はそれを見て慌てふためくが、鈴ちゃんとミーシャを担いで逃げ始めた……「こら~待ちなさい!」……建物の外に逃げ出した変化を追いかける……
「逃げ足が速いんだから~も~! どこに隠れているの?」
マリンは物陰、茂みの中、色んな場所を探す……
「いないわね……?」
突然マリンの体は空中に浮き、視界が反転した……
「きゃ~~!」
仕掛けられた罠にかかり網の中でもがく……
「も~、やったわね~」
赤色の魔法陣の力で網を焼き切り脱出……
……「いたたたた……」
マリンは網から落ち、気まずそうに埃を払いながら起き上がる……近くの茂みから変化が逃げる姿が見えて、また追い掛ける……「まちなさ~い」
突然正面からもふを投げつけられて、マリンは視界を奪われる……「うぁ!」
すると、道の両サイドに隠れていた変化が縄を引く……
マリンは思いっきり、足を縄に引っ掛けて転びそうになるも、頑張って耐えた。「あぶない、あぶない! 私をなめないでね~!」……がしかし、今度は後頭部へもふもふをぶつけられて、バランスを崩して小川の中へ……
……ばっしゃ~ん……
「くしゅん! やったわね~!」
ずふぬれになりながらも変化を追いかける……
「きゃ~!」
こんどは、道の真ん中に仕掛けられた落とし穴に落っこちた……
「うえ~ん、たすけて~」
そこへ、裕翔が現われた。
「大丈夫か、マリン……派手にやられたな……」
「……もう、やだ~裕翔~助けて~」
マリンを落とし穴から引き上げる……暫くすると、仲良くなったもふもふ達が集まってきて、ずぶ濡れのマリンの汚れを拭き取り、乾燥させてくれた。「ありがとう……」
「ずいぶん懐いてるみたいだな?」
「そうなのよ、この子達、何かに怯えているのか? 震えてるのよね……」
もふもふ達はマリンに潜り込む……
「そこは、だめ~~!」
「……」
……
「このちっちゃな変化たちが怯えてるのは、さっきの妖怪の事かもな? 凄まじい妖気を感じたからな……」
「裕翔は大丈夫だったの?」
「姿は見なかったが、怖かったから奥義を一撃放って逃げてきた……その後、気配が消えたからそいつ等も逃げたのかな?」
その話を陰で聞いていたのか、変化達は縄でぐるぐる巻の鈴ちゃんとミーシャを裕翔の前にお供えして、崇め奉った。
「なんだ? どういう事?」
ちっちゃなもふもふ達は、危険が無くなった事を察して、大人の変化の元へ帰って行った。
「良かったわね、あなた達!」
……
鈴ちゃんとミーシャは、縄をほどいてもらい、ちっちゃなもふもふ達に囲まれていた……マリンは、ミーシャを『ひょい!』と抱っこする。
「ミーシャも可愛いいわよ!」
『ニャー』……
「マリン、どうやって帰るんだ?」
「裕翔の刀で、その辺の空間を切れないかしら?」
「無茶言うなよ、さっきの変化を捕まえて、扉を開けてもらうしかないだろ?」
「そうよね!」
マリンは、まだ崇め奉っている変化達に、異界の扉を開けられるか聞いてみたが、この中にはいないといわれたので、最初に会った変化を探す事にした。
……
「だいぶ奥まで来たけど、みんな大丈夫? はぐれないでね! 鈴ちゃん、手を繋ぎましょうか?」
「大丈夫です! お兄ちゃんと手をつなぎますから!」
マリンは凄く残念そうだ……
「マリン、仕方ないだろ! 鈴ちゃんまだ子供なんだから」
「大丈夫よ! きっと手なずけて見せるわ!」
「犬じゃないんだからな! ……」
……
「お~い! たぬき~、何処だ~!」
「本当に、あいつら! 何処へ行ったのかな? 逃げ足、早いんだから!」
……
暫くたぬきの変化を探して歩き回っていると……
「あ! これ、最初に会った、たぬき達の足跡じゃないかしら!? こんなに奥まで、逃げてたのね!」
ミーシャが茂みの奥に隠れていた、変化を追い出す。
「観念しなさい! もう逃がさないわよ!」
マリンは、たぬきの変化を捕まえ説教し始める。
「だいたい、あなた達ね、いたずらが過ぎるわよ! 反省しなさい!」
変化達も、マリンの説教を大人しく聞いていた……
……
暫くして、異界の扉を開かせる事に成功したマリン達は河川敷に戻って来ていた。
「二人に、これあげる、何かあったら、この御札が守ってくれるからね」
「ありがとう! マリンお姉さん!」
「助けて頂いたお礼をさせて下さい、家まで来ませんか? 僕達の家はこの近くで呉服屋をしてますので」
「呉服屋さん? 着物! 見に行きたい!」
…………家に着く
街の中心に、お店を構えた立派な呉服屋さん、奉公人さんも何人も働いている……
「一二三お坊っちゃま、鈴お嬢様、お帰りなさいませ」
「お客様をお連れしました、お父様は?」
「倉の方で仕分け作業中かと……」
「すみません、マリンさん、裕翔さん、こちらでお待ち頂けますか、父を呼んで来ますので」
……
しばし、お店の商談ルームで待つ、コーヒーと美味しいお菓子を食べながら……
「裕翔みて! あの着物素敵ね! 欲しくなっちゃう」
……
「お待たせしまして申し訳ございません。私はこの呉服屋を営む富蔵と申します。お話はこの子達から聞きました。娘の鈴を助けて下さり有り難う御座います。お礼と言っては何ですが、着物をお作り致しますが、どの様なお色がお好みですか?」
「本当に?」
「どうぞ、遠慮なさらず」
「嬉しい! この柄が可愛い、どうかな? 裕翔! これ似合うかな~?」
「とてもお似合いですよ! こちらは特にお勧めで、桜染の結城紬になります」
「そうだな! いいかも!」
「この帯と合わせるとどうかな?」
マリンは、着物を選ぶのに夢中になっていた。
「素敵!」……
……『コケコー』
次の日の朝……2人と一匹は関宿の蒸気船乗り場にいた。
「楽しかったわ!」
結局、一泊させてもらったマリンは鈴ちゃんと仲良く一緒の布団で寝れて、かなり満足している。
「良かったな! マリン!」
「うん!」
それからちゃかりと、マリンは着物と浴衣、裕翔は浴衣までもらっていた。
「着物って素敵ね、とっても嬉しいわ」
ミーシャも浴衣を作ってもらって着ている。
「ミーシャ、男前だぞ!」
『ニャー』
ミーシャも、浴衣が気に入った様子で、満更でもないようだ!
……
「次の船は10分後だ、これに乗るよ」
「ね~裕翔、あんみつ食べたくない」
「はい、はい、わかったよ!」
……
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