蓮に守護を、茉莉花に香りを

柊冬音

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2章

6話(後編)

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 よくわからないという顔の莉凛香を連れて(言う事をよく聞く手間のかからない依頼人だ)、呪術師の家を後にし、蛇神の住むという川を目指す前に、荷物を回収する。場合によってはそのままこの土地を離れることも考えなくてはならないからだ。眉間に皺を寄せ、早足で歩く。
「ところで、土地神って何? 」
 莉凛香は尋ねた。小走りになっているので申し訳ないと思うが、つい気持ちが逸ってしまう。
 申し訳ないので、なるべく丁寧に答える。
「人間の土地をナワバリにして、そこに住む人間から供物を捧げられる代わりに、土地や人間をバケモノから守る役目を持つ妖怪だ。人間の村や集落が雇った妖怪の用心棒みたいなもの」
「じゃあ、どうして私たちがいた村には土地神がいなかったの? 用心棒の人たちが強かったから? 」
「いや、違う。逆だ」
「土地神となる妖怪は、そりゃ戦うこともあるけど、基本的には妖気による牽制だけで知性のない小物は近づけなくなるような強力な妖怪ばかりだ。そんな妖怪はそういない、というか人間とは関わらない。必要が無いから。それに、供物も人間が食べていけなくなってしまうような取り分を望んだり、人身御供を欲しがることもある。だから、あの村みたいに土地神を持たない土地ができる」
 守羅は、そこで言葉を切り、どこか遠くを眺めた。
「そんなところは、バケモノにすら襲われたら壊滅的な被害が出る。だから、俺たちみたいな用心棒を入れるしかなくなる。普通は用心棒なんて血と暴力の付きまとう、不浄な仕事をする荒くれ者だから嫌われるけど、腕っ節が強いからそういう村は定住させてくれるのさ。それが何代も続いて、風太みたいな用心棒の家系になったんだ」
 守羅は幼馴染の顔を思い浮かべた。守羅と違い、あと数年でもう壮年とも呼べなくなるだろうという男の顔を。
「それじゃあ、蛇神様にお願いすれば、皆助かるのね」
 莉凛香は花が咲くような笑顔を浮かべた。その無邪気さが幼くて、愛しいと思う。
「そんなことはないさ」
「どうして? 」
 己の目がにぃ、と弧を描くのがわかる。妖怪特有の冷酷の血なのだろう。喪われる命の重さより、これから起こる戦いに騒ぐ本能だ。
「全部わかったんだ」
「何、が? 」
 身体を跳ねさせるのに合わせて、莉凛香が言葉を押し出す。
 質問には答えず、ただ、目的だけを告げる。
「蛇神を殺しに行く」

 蛇神の住むという川は、一帯が穢されて、草木一本も生えず、獣の腐臭がしている。生きているのは蛇ばかり。どろりとした赤黒い、血にも似た何かが地面を覆っている。試しに近くで捕まえた蜥蜴を落としてみると、弾かれたように暴れ、安全地帯へと逃げ去って行った。黒かった背中からは、赤い肉が露出している。
 守羅はその手前で荷物を置いて、体を軽くしたい。掌を合わせ、瞳を閉じ、集中する。
『毒防壁……』
 鮮やかな赤ではなく、緑がかった透明の防壁が展開し、毒に侵された道に、一筋の安全地帯を設けた。
「すごいわ、守羅……」
「大したことじゃない。行こう」
 道の踏み心地は、少し柔い。薄い葉で包まれた餅に似た踏み心地だ。
 背後の莉凛香に気を配りながら進む。空気すら汚染されているようで、袖で口元を覆う。
 毒気の最も強い場所に、それはあった。無数の水路に枝分かれする前の川上、幅広の川を跨いで建てられた社。四方は全て開け放たれていて、中央に祀られた巨大な蛇の石像は長年にわたり磨かれ、独特の艶を得ていた。社を埋め尽くすように、床にも、像にも、柱にも、屋根の上にも無数の蛇が蠢いている。
「蛇もこれだけいると気持ち悪いな」
 守羅は顔を顰める。莉凛香が足を止めた。彼女の手を引いて、社に近づいていく。
 蛇が足に纏わりつくのを振り払いながら、上等な床板に足を載せた。
 ぴり、と空気が震えた。
『何の用だ』
 石の蛇が言った。
 守羅は虚をつかれて、思わずまじまじと石像を見てしまった。隣の莉凛香も同じことだ。
 だが、どれだけ見つめても石像は石像だ。当然のことである。ありふれた集落をここまで広げる恵みをもたらせるなら、そう不思議なことでもない。
「何の用か、なんて貴方が一番わかってるだろ」
『さてな。童、何をしに来た?』
「貴方を殺しに」
 守羅は言い放った。繋がった手が強く握られたのがわかる。空気がビリビリと攻め立ててくるようで、全身の毛が逆立つ。
 縫い止められそうなほど鋭い視線にも構わず、守羅は己の推測をぶつける。
「昔、聞いたことがある。蛇神、お前は水霊だ。取り憑いた土地に恵みを齎す。けど、強すぎる力は自然に無理を強いる。……気は反転し、毒となる。その悪しき気を取り込んで己の毒にしてきたんだ。村人達は、お前を頼り、頼ったからこそああなった。そうだろ? 」
 そんな、と零れ出た鈴の声が、悲痛に割れる。
 風がザアザア駆ける。いや、社を埋め尽くすほどの蛇達の、鋭い吐息の集合体だ。社の下を流れる川の音は、ドンドン大きくなり、滝の如き轟音になった。
 嗤っているのだ。
「はは、それ以上さ。儂は神として祀られる間は人に養われる。然して、儂の水で村人達が死に始めてすぐに儂が気を吸い土地を離れれば、病もそう大したものではない」
「なら、どうして? どうして人を殺すの? 」
 幼い、可愛らしい声が訴える。
「……まさか、お前」
 押し出した自らの声は、思いの外強ばっている。
「そうだ、儂は、村人が死ぬのを待っているのだ。あと10年とかかるまいよ。儂が死によって更に濃くなった毒気を得る日はな」
「そんなことさせないわ! 今、やめさせる! 」
 莉凛香は叫び、封魔刀を鞘から抜いた。その瞳には強い意志の光がある。白刃が太陽にぎらりと輝く。細かい彫刻が、光を乱反射させている。
「そうか、そうか、愛い娘だ。いくら封魔刀を持っていようと、儂には傷一つ付けられないであろうにな」
 水音はますます激しくなる。空気が、いや空間が揺れている。
 咄嗟に莉凛香を掴み、社を飛び出して地面に転がる。白刃が着物の肩を掠めて、ゾッとする。
 次の瞬間、川が起き上がった。
 川をまたいで建っていた社は無惨に崩れ、川底を白い水が流れ落ちる。水の紗の下から現れたのは、深い緑。
「ふん、寧ろ好都合じゃ。獲物に逃げられては困るからな、儂としても貴様らを生きて帰しはせん。辞世の句でも詠んでおれ」
 そう言って大蛇は口を開く。黒々とした洞穴のような邪悪なそれは笑みだ。鬼灯の色の瞳を、真っ直ぐに見返した。
「きゃあっ! 」
 莉凛香が悲鳴をあげる。振り返ると、無数の蛇が彼女の足に絡みつき、抜けるような白い肌を伝い、全身を拘束している。
「何するんだ! 」
 蛇を掴んで引き剥がそうとすると、ますます強く絡みついて、透き通った柔肌に痛々しい痕がついた。それでも何とか引き剥がそうとしていると、頭上に黒い影が落ちた。
 咄嗟に作った結界が衝撃を弱めて、それでも衝突の勢いを殺しきれず、守羅は転がる。汚染された軟泥と蛇の肉感に体が沈み、着物を汚す。腐った泥の臭いが纏わりついてくる。
 柔らかな地面のおかげで痛みはほとんどなく、猫のように俊敏に起き上がる。額に集中させた力を、手に集める。
 守羅の掌底と大蛇の牙がかち合って、烈しい音を立てる。
「殺し損ねたか。まあいい、童は動けまい。まずはお前からだ、結界使いの混ざり物よ」
「殺すと言われて大人しく殺される奴はいない」
 頭が鞭のようにしなり、振り下ろされる。飛び退って避けると、先程まで守羅のいた場所の蛇と泥が飛び散る。血と腐臭の飛沫が撒き散らされる。
 眷属が犠牲になるのも構わず、大蛇は水底色の頭を何度も振り下ろし、薙ぎ払い、守羅を狙う。
「くっ……」
 攻撃を躱し、いなす。妖力を集めた手は、盾となって圧倒的な質量を防ぐ。 
 毒牙の一撃をかろうじて防ぎ、生じた隙を使ってちらと視線を動かす。莉凛香は蛇に締め上げられて、蛇の敷物の上に転がっていた。
 真紅の双眸から逃れるように横に跳んだ。蛇は守羅を追うように鎌首を揺らす。莉凛香から意識が逸れた。
「ちょこまかとよく動くな、半獣人よ」
 空気を舐めながら、大蛇は咲う。
 猛攻が再び始まる。避けようにも、蛇が脚に絡みついて邪魔をする。
「ぐっ……」
 一撃が重い。受け止めた手にも痺れが走る。攻撃と攻撃の間の僅かな時を使って、登って来ようとする蛇を引き剥がし、守羅はじりじりと後退した。歯を食いしばって耐える。
 守羅は本来、前衛に立つ役では無い。結界を作る作業には、精密な想像力と集中力が必要だ。この距離では結界など作れない。せいぜい手のひらに力を集めるだけだ。何度も打ち合ううちに、じわじわと負傷が蓄積されてきている。
「ほらほら、そんなものか?! 」
 素早い動きで大蛇は回転し、頭突きで守羅を吹き飛ばす。圧倒的な質量に、守羅は頽れる。
「ふん、もう動けまい」
 大蛇は長い舌をちろちろと出しながら、川から出てくる。全長が分からないほど、長い。奈落のような口が近づいてくる。毒牙から滴る液体が、焼け付くような臭気を発する。人1人を軽々と呑み込めそうな大きな口が、守羅に近づいていき……
「おらぁッ!」
 急に起き上がった守羅が大蛇の頭に頭突きした。守羅の額には宝珠がある。守羅の力の源であり、最も力を集めやすい部位だ。妖怪といえど、もとは生き物。頭に強い衝撃を受ければ、脳が揺れて昏倒する。急所に手痛い攻撃を受けた大蛇は、頭をゆらゆらと揺らし、高く掲げた鎌首を地に落とした。
 「接近戦では勝てそうにないし、そもそも俺の能力は攻撃力に乏しい……。騙させて貰った。戦闘中、少しづつ皮膚の下に結界を生成した」
 大蛇は、真紅の瞳だけを上向けて、守羅を見た。その身体が淡い輝きを放ち、大蛇はみるみるうちに縮んでいく。
 光が収まった時、そこには1人の青年が横たわっていた。鱗の鎧が胴と腰回りを守り、腰には日本の刀が差さった、凛とした姿だ。一介の用心棒とは天と地程も格が違う、士族のような姿は、そのまま大妖怪と半妖という格の違いを表している。
 大蛇だった青年は、瞼をおろし、紅い瞳を隠した。
「ふふ、儂が打ち負かされるなど、生まれてこの方初めてじゃわい。首でもなんでも持って行くがよい」
 青年が片手を上げると、蛇達は蜘蛛の子散らすように去って行き、ただ這いずり回った跡に埋め尽くされた地面だけが残った。
 意外だ、と思う。いくら渾身の一撃とはいえ、あの程度で止められるはずがない。せいぜい、莉凛香を助ける程度の時間が稼げれば良かったのだ。
 その事実に、1つの疑惑が浮かぶ。
「やっと解放されたわ! 許さないわよ! 」
「莉凛香、待て」
 駆け寄ってきた莉凛香を止め、青年に問う。
「お前、もしかして……本当は、人を殺したくなかったのか」
 青年は、息を漏らす程度に微笑する。肩を流れる、清美な黒髪が艷めく。緑がかった、森の中の水辺を想起させるような黒。
「『お前』では、ちと味気ない。儂は堕川だせんという。……川に住み、人を堕落させ、清水を堕とす、妖怪に相応しき名じゃろう」
「じゃあ、堕川。貴方は、本当はわざわいを齎す気は無かったんじゃないのか」
 「……そうなの? 」
 莉凛香はきょとんとした顔で言う。堕川は目を細める。あどけない顔を見つめる眼差しは、やはり優しい色を含んでいる気がする。
「儂の気は、土地を蝕む……。だが、みながあまりに優しいものだから、離れがたかったのだ。……そなた達が来てくれて幸いだった。儂は自らを止めることが出来た……」
 堕川は身を起こす。
堕川だせん……」
「だが、もう、やめねばな。彼らを思えばこそのことよ……」
 堕川は、表情を引き締め、きっぱりと言い切る。守羅と莉凛香の間を通り抜け、蛇の妖怪の割にしっかりとした足どりで歩いて行く。
 川底を思わせる黒髪の揺らめきを、暫く眺め、それから慌てて後を追った。

 堕川は顔を上げて凛と歩き、村の中心へと向かった。
 それが蛇神と知ってか知らずか、人々は皆道を空け、敬う姿勢をとった。堕川はそんな村人を特段気にかけるでもなく、ただ己がひかせた道の中央を悠々と歩く。
 堕川とまみえた呪術師は、小さな体をますます小さく折り曲げて項垂れた。2人は何やら言葉を交わしたが、守羅の耳には、堕川の声の低い響きしか届かなかった。
 ただ、呪術師は膝を着き、白く、しかししわくちゃでシミのある手で顔を覆ってしまった。
 堕川は緑髪を翻し、振り返らずに歩いていった。
 わかっていたこととはいえ、その芯のしっかりした背と、泣き崩れる老女を見ていると、どうにも、悪い事をしてしまったような気になる。
 寝覚めの悪いことをしてしまった、と居心地悪く思っていると、小さな影が駆けて行く。
「ねえ、待って! 」
 堕川は、己の服の裾を掴んだ明るい色彩の少女を、不思議そうに見た。血のような紅が、とろりと輝く。
「なんじゃ、娘。村の毒気はもう吸った。村人達も、暫くすれば元気になる。儂はひと所に留まらずにぶらぶらするさ」
「ううん、違うの」
 莉凛香は堕川の袖に縋ったまま、首を振る。
「村に残ってあげられない? 力を使わなければ、大丈夫なんでしょう? 」
 堕川は、ほんの少しだけ唇の端を吊り上げる。
「儂にも、自負があるのだ」
「でも、寂しそうよ。あなたも、あの人達も」
 見上げてくる一対の翠玉を、堕川は大きな手で覆う。そうして、また歩み去ってゆく。莉凛香は裾を掴んだまま、未練がましくついて行くので、慌てて追いかける。
 なんとなく莉凛香がばっと顔を上げた。
「じゃあ、私たちと来ない?」
 一瞬、時が止まった。
 それまで一顧だにしなかった堕川が、初めて振り返る。紅の瞳は見開かれ、瞳孔が縦に長いのがよく見えた。
「は?」
「汚染しちゃうのはその土地だけでしょ?」
「ああ……」
「行くところがないんでしょ? 私たちは旅をしているの。あなたがその土地の水を汚してしまうほど長い間一所に留まらないわ」
 莉凛香は得意気に続ける。
「そうか……。願っても無い申し出だ。だが、そこな半妖は……」
「俺もいいよ。ばあさんには他人に親切にしろって言われてたし。それに貴方は強いしさ。俺の能力は防御専門だし、この子も武器は立派だけど頼りにならないから、貴方みたいにちゃんと戦える奴がいると助かる」
 堕川は驚いていたが、助けを求めるようにこちらを見てきた。守羅は努めて冷静に思考を巡らし、頷いた。
「……それに、あなたが自ら望まない限り、俺たちは貴方を一人にしない。約束する」
 堕川は探るような目を向けてきたが、すぐに逸らした。肩が緩まって、力が抜けている。
 ゆるゆると、黒い髪が流れる。川のように清浄な色を見て、本当は、清らかな水神なのだと安心できた。
 目的地もわからない旅は、土地を流れるようなもの。きっと、うまくやっていけるだろう。
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